髪の生え際のニキビは繰り返しやすい?治すために大切なことをご紹介

【関連記事】薄毛の大敵!?5月病やストレスが薄毛に与える影響とは? 【監修者】 大藪顕(新宿AGAクリニック院長) 経歴 平成14年 大阪医科大学卒業 平成14年 大阪医科大学形成外科 平成16年 城山病院形成外科・美容外科 平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向) 平成18年 大手美容外科形成外科部長 多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験 平成28年 新宿AGAクリニック院長 資格 日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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髪の生え際に、繰り返しできるニキビにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
生え際のニキビは繰り返しやすいと感じる人が多いという特徴があります。
では、なぜ生え際のニキビは繰り返しやすいのでしょうか。
また、生え際のニキビが薄毛やはげに繋がる可能性はあるのでしょうか。
今回の記事では、生え際にニキビができてしまう原因や薄毛との関係についてご紹介します。
髪の生え際にニキビができる原因
ニキビができる原因は1つとは限らないため、自分に当てはまるものをすべて確認しておく必要があります。
シャンプーの流し残し
皮脂や汚れを洗い流すためのシャンプーですが、シャンプーの洗い残しがあった場合、毛穴の中にシャンプーが残ってしまいます。
ニキビはアクネ菌が増殖することによって生じますが、毛穴の中に残ったシャンプーがアクネ菌の元となり、結果としてニキビができることになるのです。
睡眠不足
睡眠不足によって、ニキビができるリスクが高まります。これは、睡眠不足に陥ると、ターンオーバー(皮膚の新陳代謝)に乱れが生じるためです。
皮膚は角層を含めた4層構造となっており、古くなった角層は垢となって剥がれ落ちます。
ところが、ターンオーバーの乱れによって剥がれ落ちるべき角層が留まってしまうと、皮脂や汚れが溜まり、ニキビができるリスクが高まるのです。
脂質の多い食事
脂質の多い食事も、ニキビができるリスクを高めます。脂質を過剰に摂取することで、皮脂の分泌量が増し、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすくなるのです。
普段から脂の多い食事を好んで食べている方や、ジャンクフードやスナック菓子を好んで食べる方は注意が必要です。
男性にニキビが多くみられるのは、皮脂の分泌量が多いことも一因となっています。
ストレス
過剰なストレスによって、ニキビができやすくなります。
ストレスによって交感神経が優位になっていると、心身が興奮状態に陥りがちです。
心身が興奮状態に陥ると、夜になっても心身を休めることができず、睡眠の質を低下させることに繋がり、ニキビができやすくなるのです。
汗の放置
汗を放置することで、ニキビができやすくなります。汗を放置してしまうと、毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビができる可能性が高くなります。
また、汗を放置した場合、頭皮にとって必要な皮脂が、汗ともに蒸発し、乾燥を招くこともあります。
すると、かえって皮脂の分泌量が増すため、ニキビが生じてしまうリスクが高くなるのです。
生え際のニキビが繰り返しできる人の特徴
生え際にニキビができる原因は様々ですが、繰り返しニキビを生じるような人には、どのような特徴があるのでしょうか。
帽子をよく被る
帽子をよく被る習慣がある方の場合、生え際のニキビを繰り返してしまう可能性があります。
帽子を被ることで、おでこなど、頭皮が汗で蒸れやすくなり、毛穴が詰まりやすくなります。
水溶性の汗と皮脂が混じり合うと、頭皮全体が汗と皮脂で覆われ、その後、汗が乾いたときに、皮脂だけが皮膚に残ることになります。
皮膚に残された皮脂とホコリ等が混じり合うことで、毛穴を塞ぐリスクが高まり、ニキビができやすくなるのです。
前髪が多い
前髪が多い方や、前髪を作る髪形をしている場合、生え際のニキビを繰り返す可能性が高くなるでしょう。
前髪によって、おでこの生え際に刺激が加わりやすくなります。
おでこは、皮脂の分泌量が多い箇所であるため、ニキビができやすいです。
そこに前髪による外部からの刺激が加わり、炎症を引き起こし、ニキビができやすくなるのです。
髪の生え際のニキビを治すために大切なこと
髪の生え際にニキビができると、痛かったり見た目にも悩まされたりする可能性があります。
そこで、髪の生え際のニキビを治すために大切なことをご紹介します。
生活習慣を改善する
ニキビは生活習慣の乱れによってできることも多いため、生え際のニキビを繰り返すような場合、生活習慣を改善することが求められます。
例えば、脂質の多い食事を摂っている場合、脂の多い食品のやスナック菓子などを控えるようにしましょう。
皮脂のバランスをコントロールするため、ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を意識することも重要です。
また、睡眠の質が低下すると、ニキビを始めとした皮膚のトラブルが出やすくなります。できるだけ早寝早起きを心がけ、身体の回復力が低下しないようにしましょう。
洗髪や洗顔をしっかり行う
生え際のニキビを改善するためには、洗髪や洗顔をしっかりと行うことも大切です。
洗髪の際は、シャンプーやコンディショナーを残さないよう、丁寧に洗い流すよう意識しましょう。
また、洗顔の際に前髪を下ろしていると、生え際を正しく洗えない可能性があります。このため、ヘアバンドなどで前髪を上げ、生え際まで丁寧に洗い、洗顔料もしっかりと洗い流すように心がけましょう。
枕などの寝具を清潔にする
洗髪や洗顔をしっかり行い、皮膚を清潔に保っていても、枕などの寝具が不潔な状態であると、菌が繁殖してしまう可能性があります。
枕には汗だけでなく皮脂やフケなどが付着し、雑菌が繁殖する原因になりかねません。
定期的に枕カバーを洗濯したり、枕に掛けるタオルを毎日交換したりするようにしましょう。
汗の処理を適切に行う
帽子を被った後や、運動をした後の汗を適切に処理することも、生え際のニキビを予防することに繋がります。
汗を放置すると、汗と皮脂が混じりあい、皮膚全体を覆い、毛穴が詰まりやすくなります。
このため、汗をかいたらすぐにハンカチやタオルで拭き取るようにしましょう。ただし、ゴシゴシこすると皮膚にダメージを与えるため、優しく押さえるようにして拭き取ることが大切です。
専門のクリニックを受診する
生え際のニキビを何度も繰り返すようであれば、一度、専門のクリニックを受診すると良いでしょう。
ニキビができてしまう原因は、多様であるため、自己判断で対応しても根本的な改善に繋がらないケースが多いです。
場合によっては、炎症性の皮膚疾患を発症していることもあるため、まずは専門家に相談することが大切です。
髪の生え際のニキビは薄毛やはげと関係している?
髪の生え際のニキビは、薄毛やはげとも関係があります。
では、生え際のニキビは薄毛やはげと、どのような関係があるのでしょうか。
必ずニキビができるとは限らない
生え際のニキビと、薄毛には関係はありますが、必ずしもニキビができたからといって、薄毛やはげになるとは限りません。
おでこは皮脂の分泌量が多い箇所であり、ニキビができやすい箇所の1つでもあります。
仮に、おでこの周辺に薄毛やはげがみられるからといって、直ちにニキビが原因とは考えにくいでしょう。
頭皮環境が乱れている可能性が高い
髪の生え際にニキビがあるからといって、薄毛やはげになるとは限りませんが、生え際にニキビができているということは、頭皮環境に乱れが生じている可能性もあるでしょう。
男女を問わず、薄毛やはげがみられる場合、頭皮環境の悪化もみられることが多いです。
頭皮環境が悪化すると、ターンオーバーに悪影響を及ぼすため、抜け毛や薄毛のリスクを高めることに繋がります。
このため、髪の生え際のニキビに伴い、抜け毛の量が増えているような場合は、注意が必要です。
髪の生え際のニキビが治らない場合は
髪の生え際に繰り返しニキビができる方で、セルフケアを行っても改善がみられないようであれば、クリニックを受診すると良いでしょう。
髪の生え際のニキビが繰り返しできている場合、頭皮環境が乱れている可能性もあり、炎症性の皮膚疾患や、何らかの脱毛症を発症するリスクも高くなります。
ニキビが直ちに薄毛やはげに繋がる訳ではありませんが、万が一、ニキビが繰り返しできるような頭皮環境の場合、できるだけ早めに対処することが大切です。
新宿AGAクリニックでは、頭皮のトラブルや様々な薄毛の治療を行っています。
まずは、薄毛や頭皮に関するお悩みなど、無料カウンセリングでご相談ください。