プロペシアをやめてよかったと思えるのはどんなとき?やめた人の口コミも
男性に見られる薄毛の大部分を占めるのがAGA(男性型脱毛症)ですが、プロペシアは世界で初めてAGAに対する有効性と安全性が認められた医薬品です。
現在では全世界で60ヶ国以上の国でプロペシアがAGA治療に用いられており、日本でも2005年の販売開始以降、多くの男性がAGAの改善目的で服用しています。
そんなプロペシアですが、服用をやめて良かったと思う方もいらっしゃるようです。今回の記事では、プロペシアをやめて良かったと思う理由や、プロペシアの服用にまつわるQ&Aを紹介しています。
プロペシアをやめて良かったと思える理由とは
AGAの治療薬としてパイオニア的存在のプロペシアですが、服用をやめて良かったと思える理由として、以下のような例が挙げられています。
- 服用をやめると費用負担が減る
- 副作用や効果が続くのかを心配せずに済む
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
服用をやめると費用負担が減る
プロペシアの服用をやめて良かったと思える理由として、プロペシアの服用をやめると、費用的な負担が減る点を挙げる方がいます。
AGAはその他の脱毛症とは異なり、発症するとゆっくりとですが確実に進行するのが特徴です。そのため、いったんAGAの発症が確認されたら、AGA治療薬を継続的に服用する必要があるのです。
プロペシアに関しては国内での特許期間が過ぎているため、ジェネリック医薬品を利用することで費用的な負担を軽減することは可能です。それでも、毎月一定額の治療費が必要となる点に変わりはありません。
プロペシアのジェネリックの場合、1ケ月あたりの費用やおよそ4,000円程度なのですが、それでも1年に換算するとおよそ50,000円となるため、負担に感じる方がいらっしゃるようです。
副作用や効果が続くのかの心配をせずに済む
プロペシアの服用をやめて良かったと思える理由としては、副作用や効果が続くのかを心配せずに済む点も挙げられています。プロペシアは厚生労働省によって認可された発毛剤なのですが、服用を開始したからといってすぐに髪の毛が生えてくるわけではありません。
平均すると6ヶ月程度で効果が表れ始めるのですが、短期間で効果が出ないことから、プロペシアを服用しても意味がないのではないかと、不安になる方もいらっしゃるようです。
また、プロペシアも化学的に製造された医薬品である以上、副作用のリスクがあります。プロペシアの代表的な副作用が男性機能の低下なのですが、プロペシアの服用をやめることで、男性機能が回復したと感じる方もいらっしゃるようです。
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プロペシアはやめても大丈夫なのか
プロペシアの服用をやめた場合、金銭的な負担を軽減し、副作用の心配から解放されるといったメリットがあります。しかし、プロペシアの服用を自己判断でやめても大丈夫なのでしょうか。
- 一度飲み始めたら自己判断ではやめられない
- 急に服用をやめると飲む前より抜け毛が増える可能性がある
ここでは上記の2点について解説しています。
一度飲み始めたら自己判断ではやめられない
いったんプロペシアの服用を開始したら、自己判断でやめることは避けたほうが良いでしょう。先にもお話したように、プロペシアの効果を実感できるまでに、平均するとおよそ半年程度は必要となります。
また副作用のリスクがあるのは、プロペシアに限ったことではありません。プロペシアには男性機能低下などの副作用の可能性があるとはいえ、実際に勃起機能不全に陥った方の割合は0.7%に過ぎません。
進行型のAGAの場合、毎月の薬代が負担になる方もいらっしゃるようですが、自己判断で服用を中止するのではなく、担当医に相談するよう心がけましょう。
急に服用をやめると飲む前より抜け毛が増える可能性がある
プロペシアの服用を急に中断した場合、服用開始前よりも抜け毛の量が増える可能性もあります。例えば30才からプロペシアの服用を始めて、40才で服用を中断したとします。
その場合、髪の毛の量が治療を始める前の30才のレベルに戻るのではなく、治療をしなかった場合の40才のレベルになるのです。そのため、治療前よりも速いペースで髪の毛が抜けおちてしまうのです。
プロペシアをやめた人の口コミ
プロペシアは厚生労働省によって抜け毛を予防する効果が認められており、日本皮膚科学会が策定する男性型脱毛症(AGA)の診療ガイドラインでも、行うよう強く勧める治療法として位置づけられています。
ただプロペシアを実際に服用した方の口コミを見てみると、効果が実感できるかどうかは、人によって全く異なっていることが分かります。実際にプロペシアの服用をやめた方の口コミをいくつか見ていきましょう。
プロペシアをやめた途端に髪の毛が抜けるように
プロペシアの服用をやめた方のツイッターに、以下のような口コミが載せられています。
プロペシアは、効果抜群だった!(献血できなくなるけど…) プロペシアをやめたとたんに、抜け毛が止まらなくなった
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、AGAによる抜け毛の原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があります。プロペシアの服用を中止すると、再び5α-リダクターゼの働きが活発化し、抜け毛のリスクが高くなるのです。
プロペシアをやめても薄毛が進行する実感はない
プロペシアの服用を半年でやめた方の中には、次のような口コミをしている方もいます。
プロペシアが日本で認可された年に半年間服用してたけど抜けないだけで増えてる効果を感じられなかったからやめた。10年以上前だけどそれから薄毛も進行してないからラッキー。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛の原因となるサイトカインの生成を抑制する働きがあります。その意味では、この方は正にプロペシアの効果を実感しているとも言えます。
プロペシアは副作用があり現在はミノキシジルを服用
プロペシアでは副作用が出るため飲み続けられず、治療薬を変更したという人もいます。
プロペシアは俺は副作用ひどくてやめたけど、合ってるんなら1年もすれば効果がよくわかるんじゃないかな!ミノキシジルタブレットによりあまりに鼻毛が伸びるので鼻毛用のブラジリアンワックスをポチリしてみた
ミノキシジルには血管を拡張し、血液の循環をスムーズにする働きがあります。また、発毛シグナルを促進する働きも期待されています。それによって発毛効果が得られるのですが、副反応として髪の毛以外の体毛が伸びることもあります。
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プロペシア服用にまつわるQ&A
プロペシアを服用している、もしくはこれからプロペシアを服用しようと考えている方の中には、次のような疑問を持たれる方もいらっしゃるようです。
- プロペシアは薬局でも買える?
- 薄毛治療はプロペシアだけで十分?
- プロペシアは何歳まで効果があるの?
- プロペシアはいつまで飲み続けるもの?
それぞれの疑問について答えていきます。
プロペシアは薬局でも買える?
プロペシアは医療用医薬品なので、薬局やドラッグストアで購入することはできません。副作用のリスクが高い医療用医薬品は、原則として医師の処方が必要となります。そのため、プロペシアを利用するのであれば、医療機関を受診し、処方箋を出してもらう必要があります。
2ヶ月目以降の購入であれば、通販サイトを利用する方法もあります。通販サイトでは正規のプロペシアだけでなく、ジェネリック(後発医薬品)も扱っているため、薬価を少しでも抑えたい方にとっては強い味方となってくれます。
ただし、海外製のジェネリックを個人輸入などで購入した場合、粗悪品や偽物を掴まされることがあるため、注意しなければなりません。通販で購入する場合も、国内の医薬品メーカーが販売しているジェネリックを選ぶようにしましょう。
薄毛治療はプロペシアだけで十分?
プロペシアを服用している方の中には、薄毛の改善がプロペシアだけで十分か心配されている方もいます。結論から申し上げますと、プロペシアだけでは発毛促進はあまり期待できません。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛の原因となるサイトカインの生成を抑制する働きがあります。
しかし、積極的に発毛を促す効果は期待できません。プロペシアが守りのAGA治療薬と言われるのもそのためです。発毛を促進したいのであれば、プロペシアとミノキシジルを併用するのがこうかてきです。
プロペシアは何歳まで効果があるの?
これからプロペシアを服用して、薄毛を改善したいと考えている方の中には、プロペシアが何歳まで効果的なのか疑問に思われている方もいらっしゃるようです。
プロペシアの製造販売元によると、プロペシアは20歳から50歳までの男性に見られる、AGAの症状に対して効果的とされています。
60代以降になるとAGAによる抜け毛ではなく、加齢に伴う抜け毛の量が増えてくるため、プロペシア以外の治療薬が勧められます。
プロペシアはいつまで飲み続けるもの?
AGAの進行を抑制する目的があるなら、プロペシアの服用は基本的に効果が期待できなくなるまで続けるのが基本です。服用を中止すると薄毛が再び進行するので、治療を続けるモチベーションが維持できる限りは、服用を続けたほうが良いでしょう。
ただ50代を過ぎるとAGA以外にも、加齢によって抜け毛が増えることもあります。また、周囲にも薄毛の人が増えてくるため、治療の必要性を感じなくなるケースもあります。そのような場合は、プロペシアの服用を中止しても良いでしょう。
AGA治療に関するご相談なら
プロペシアの有効成分であるフィナステリドには、AGAを引き起こす原因の1つである、5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があります。それによって、抜け毛を引き起こす有害なサイトカインの生成が抑制され、AGAの進行を遅らせる効果が期待できるのです。
ただ、プロペシアはどちらかというと現状維持目的で用いられる治療薬なので、発毛効果がないと感じても自己判断で服用を中止するのは避けた方が良いでしょう。発毛効果を期待するのであれば、プロペシアで抜け毛を予防しつつ、ミノキシジルで発毛を促進するといった方法もあります。
新宿AGAクリニックでは投薬治療だけでなく、メソセラピーと呼ばれる注入療法や植毛治療など、1人1人の薄毛の状態にあった治療法を提案しています。カウンセリングは無料で行っていますので、薄毛や抜け毛に関するお悩みがある方は、お気軽にご相談下さい。
【監修者】
大藪顕(新宿AGAクリニック院長)
経歴
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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