産後の抜け毛の原因とは?抜け毛のひどいピーク、正しい対策について解説

女性にとって抜け毛はデリケートな悩みの1つですが、特に産後に抜け毛の量の増加に悩まされる方が増加する傾向にあります。
産後に抜け毛が増える原因は個人によりさまざまであるため、自分に合った対処法で早期の改善を目指すことが大切です。
本記事では産後に抜け毛が起こる原因や対策法について解説します。
産後の抜け毛にお悩みの女性は参考にしてください。
目次
産後に抜け毛が起こる主な原因
産後に抜け毛が起こる主な原因として以下の例が挙げられます。
- 女性ホルモンの急激な減少
- 産後のストレス
- 睡眠不足
- 授乳による栄養不足・不規則な食事
- 産後ダイエット
それぞれについて解説します。
女性ホルモンの急激な減少
産後に抜け毛が増える原因の1つが、女性ホルモンの急激な減少です。
代表的な女性ホルモンのエストロゲンおよびプロゲステロンには以下のはたらきがあります。
- エストロゲン…髪の毛のハリやコシを生む
- プロゲステロン…髪の毛の成長期を維持する
妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発化するため、髪の毛全体のボリュームがアップする傾向にあります。
しかし、出産後は女性ホルモンの分泌量が激減するため、抜け毛が目立ちやすくなります。
産後のストレス
産後のストレスも抜け毛が起こる原因の1つです。
生まれたばかりの赤ちゃんは自分で何もできないため、親が食事の世話をしたりオムツを交換したり、ミルクをあげたりする必要があります。
上記のような慣れない育児は、楽しいけれどストレスもたまるでしょう。
ストレスは交感神経を優位に傾け血行不良を起こすため、頭皮環境の悪化による抜け毛のリスクを高めがちです。
睡眠不足
産後に抜け毛が起こる原因の1つが睡眠不足です。
生まれたばかりの赤ちゃんには夜と昼の区別がなく、就寝中も3時間おきに授乳するのが一般的です。
髪の毛は就寝中に成長ホルモンが分泌され、毛母細胞の分裂が活発化して成長します。
睡眠不足が続くと細胞分裂が不活発になるため、髪の毛が十分に成長せず抜け毛のリスクが増加します。
授乳による栄養不足・不規則な食事
授乳による栄養不足や不規則な食事も、産後に抜け毛が起こる原因の1つです。
母乳は血液から作られるため、授乳しているのに十分な食事がとれないと栄養不足に陥り、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
また、赤ちゃんの世話が忙しくて食事がおろそかになると、髪の毛の成長に必要な栄養が不足しがちです。
産後ダイエット
産後ダイエットも抜け毛が起こる原因の1つです。
妊娠中に増えた体重を食事制限で落とそうとすると、栄養不足により髪の毛の成長に悪影響を及ぼすためです。
産後の抜け毛はいつから?ピークと期間の目安
産後に見られる一時的な抜け毛の量が増加することを、専門的に分娩後(ぶんべんご)脱毛症と呼んでいます。
分娩後脱毛症は出産後2〜3ヵ月が経過した頃に目立ち始めるのが一般的です。
抜け毛のピークを迎える時期は個人によりさまざまですが、出産から半年程度経つとピークを迎えるケースが多い傾向にあります。
分娩後脱毛症は産後1年程度すると落ち着いてきますが、人によっては1年が経過しても抜け毛の量が減らないケースもあります。
産後の抜け毛がほとんどない人・少ない人の特徴
産後の抜け毛の量には個人差があり、なかにはほとんど抜け毛が増えない方や、増えたとしても気になるほどではない方もいます。
産後の抜け毛がほとんどない人・少ない人の特徴としては以下の5点が挙げられます。
- 栄養バランスが整っている
- 睡眠時間を十分に確保できている
- ストレス耐性が高い・発散できている
- 遺伝的に毛量が多い・髪が丈夫
- 産後ケアを積極的に行っている
それぞれについて解説します。
栄養バランスが整っている
産後の抜け毛がほとんどない人・少ない人の特徴の1つが、栄養バランスが整っている点です。
髪の毛は食事から摂取する栄養素をもとに作られるため、産後に栄養バランスのとれた食事を続けていると抜け毛のリスクが減少します。
睡眠時間を十分に確保できている
睡眠時間を十分に確保できていることも、産後の抜け毛がほとんどない人・少ない人の特徴の1つです。
就寝中は成長ホルモンの分泌により、毛母細胞の分裂が活発化して髪の毛が成長します。
産後も睡眠時間を十分に確保できていれば、毛母細胞の活発化に必要な成長ホルモンが十分に分泌され、抜け毛のリスクが減少すると考えられます。
ストレス耐性が高い・発散できている
ストレス耐性が高い・発散できていることも、産後の抜け毛がほとんどない人・少ない人の特徴の1つです。
一般的に女性は男性に比べてストレスを感じやすいとされますが、個人によりストレス耐性は異なります。
性格的にストレス耐性が高い方の場合、産後の抜け毛のリスクが軽減されるとされています。
また、ストレスがたまったとしても発散できていれば、産後の抜け毛のリスクを減らせると考えられます。
遺伝的に毛量が多い・髪が丈夫
産後の抜け毛がほとんどない人・少ない人の特徴としては、遺伝的に毛量が多い・髪が丈夫である点も挙げられます。
これは、もともと毛量が多く髪の毛自体が丈夫で太ければ、産後に抜け毛が起こってもそれほど目立たないためです。
反対に生まれつき髪の毛が細く少ない方の場合、産後の抜け毛がより目立ちやすくなります。
産後ケアを積極的に行っている
産後ケアを積極的に行っている方も、産後の抜け毛が少ない傾向にあります。
髪の毛や頭皮に優しいシャンプーを使用し、積極的に頭皮マッサージに取り組むなど、産後ケアを積極的に行うと、抜け毛リスクを減らせると考えられます。
また、心身のストレスが蓄積している場合は、マッサージを受けてリラックスすることもおすすめです。
産後の抜け毛と母乳育児の関係
母乳育児をした場合とミルクを利用した場合とで、産後の抜け毛の量が変化するかどうかは不明です。
実際に母乳育児をしていると抜け毛の量が増えるエビデンス(医学的根拠)はありません。
しかし、母乳は母親の血液から作られるため、積極的に母乳育児に取り組んでいると、ミルクを利用している方よりは体内の栄養が不足すると考えられます。
先述の通り髪の毛は食事から摂取する栄養素をもとに作られるため、母乳育児をしている女性が栄養不足に陥ると、抜け毛のリスクが増加すると考えられます。
産後の抜け毛の対策法
産後の抜け毛が気になる方は、以下の対策法を実践するのがおすすめです。
- 食生活の改善やサプリメントの使用
- 良質な睡眠
- ストレス発散
- 頭皮に優しいヘアケア・シャンプー方法の実践
- 専門医に相談
それぞれについて解説します。
食生活の改善やサプリメントの使用
産後の抜け毛が気になる方は食生活を改善したり、サプリメントを使用したりすることがおすすめです。
髪の毛を育てるためには日頃の食生活が大切であるため、栄養バランスのとれた食事を1日3回とるよう意識しましょう。
髪の毛の成長に必要な主な栄養素の例は以下のとおりです。
| 栄養素 | 期待できる効果 | 多く含む食品 |
| タンパク質 | 髪の毛を作る元となる | 肉類・魚類・豆類・乳製品 |
| ビタミンB2 | 過剰な皮脂の分泌を抑える | 豚レバー・サンマ・ウナギ |
| ビタミンE | 頭皮の血行を促進する | アーモンド・ハマチ・ヒマワリ油 |
| 亜鉛 | 髪の毛の生成をサポートする | 牡蠣(かき)・レバー・納豆 |
| イソフラボン | エストロゲンに似た働きをする | 納豆・豆腐・きな粉・豆乳 |
育児や家事が忙しくて栄養バランスのとれた献立を考えるのが難しい方は、不足する分をサプリメントなどで補いましょう。
良質な睡眠
良質な睡眠の確保も、産後に起こる抜け毛対策の1つです。
適切な睡眠時間に関しては専門家の間でも意見がわかれますが、厚生労働省では1日につき6〜8時間程度の睡眠を推奨しています。
ただし、睡眠時間が確保できていても、睡眠の質が低いと髪の毛の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
睡眠の質を高めるためには、早寝早起きを心がけ、積極的に朝日を浴びて体内時計をリセットするのがおすすめです。
寝る直前までスマホやテレビの明るい画面を見ていると、脳が興奮して睡眠の質が低下するため注意が必要です。
ストレス発散
産後に起こる抜け毛の対策法としては、ストレス発散も挙げられます。
育児のストレスがたまっている方は、パートナーや家族に協力してもらい、一人の時間を設けることがおすすめです。
身体的ストレスが蓄積しているようであれば、マッサージや整体などの施術を受け、リラックスする方法もあります。
適度なストレス発散は副交感神経を優位に傾け、血液の循環を促進する効果が期待できます。
血液の循環がよくなれば栄養も運ばれやすくなるため、髪の毛の成長にも良い影響を与えるでしょう。
頭皮に優しいヘアケア・シャンプー方法の実践
頭皮に優しいヘアケア・シャンプー方法を実践することも、産後に起こる抜け毛の対策法の1つです。
髪の毛を洗う際は指の腹で頭皮を優しくマッサージし、爪や指の先でゴシゴシ擦らないように注意しましょう。
また、シャンプーを洗い流す際は36〜38℃程度のぬるま湯を用いることがポイントです。
これは、熱すぎるお湯を使用すると頭皮を守るべき皮脂膜が失われ、頭皮環境の悪化による抜け毛リスクが増加するためです。
なお、洗髪後に頭皮のかゆみや赤みが出る方は、薬用シャンプーや育毛シャンプーに切り替えてみましょう。
専門医に相談
セルフケアで産後の抜け毛が改善しない方は、専門医に相談すると良いでしょう。
産後1年以上が経過しても抜け毛の量が減らない場合、何らかの脱毛症を発症している可能性があります。
頭皮の赤みやかゆみがなく、抜け毛だけが気になる方は、FAGA(女性型脱毛症)の治療を行っているクリニックで相談するのがおすすめです。
よくある質問
産後の抜け毛に関しては、以下2つの質問が多く寄せられています。
- 産後の抜け毛を対策するサプリメントはある?
- 産後の抜け毛がひどいのはなぜ?
それぞれの質問にお答えします。
産後の抜け毛を対策するサプリメントはある?
産後の抜け毛を直接的に改善するサプリメントはありませんが、髪の毛の成長に必要な栄養素をサプリメントで補う方法があります。
髪の毛の成長に必要な栄養素としてはタンパク質やビタミンなどが挙げられます。
栄養バランスの良い食事を準備するのが難しい方は、上記の栄養素を含んだサプリメントを摂取しましょう。
産後の抜け毛がひどいのはなぜ?
産後のひどい抜け毛は、妊娠中に増加した女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の急激な減少による休止期脱毛症が主な原因です。
ヘアサイクルには成長期・退行期・休止期の3期があり、およそ85〜90%を髪の毛の成長期が占めています。
しかし、出産後に女性ホルモンの分泌量が激減すると、成長期が短縮して休止期に移行する髪の毛が増えるため、抜け毛の量が増加しやすくなります。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
産後の抜け毛に関するお悩みがある方は、FAGA(女性型脱毛症)の治療も行っている新宿AGAクリニックにご相談ください。
一般的に産後の抜け毛は1年程度で落ち着くとされますが、女性の抜け毛は分娩後脱毛症以外にもさまざまな原因で起こります。
このため、抜け毛や薄毛を早期に改善したい方は、専門クリニックで検査を受けて原因を特定することが第一です。
新宿AGAクリニックでは薄毛の治療法や費用に関する相談に無料カウンセリングでお答えしています。
まずはお気軽に無料カウンセリングまでお問い合わせください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医












