頭皮ケアにホホバオイルはよくない?頭皮に問題が起きる理由と正しい使い方
ホホバオイルは人間の角質に存在するワックスエステルを主成分としたスキンケアアイテムの一種です。ホホバオイルは皮膚との親和性が高いため、どのような肌質の方でも比較的使用しやすい点がメリットとなっています。
クレンジングの際に塗布して肌の余分な皮脂を取り除いたり、洗髪後に頭皮に塗布してうるおいを与えたりするなどさまざまな使い方が可能です。
一方でホホバオイルがよくないとの意見が一部のユーザーから聞かれるケースもあります。本記事ではホホバオイルがよくないと言われる理由や正しい使い方について解説します。
目次
「ホホバオイルはよくない」と言われている理由
ホホバオイルは人間の肌に近い成分のスキンケアアイテムの1つですが、以下5つの理由から肌や髪の毛によくないと勘違いされるケースがあります。
- 肌荒れが起きる
- 濃いメイクが落とせない
- 毛穴がつまる
- 髪が硬くなる
- 変な匂いがする
はじめに、ホホバオイルはよくないと言われる5つの理由について詳しく解説します。
肌荒れが起きる
ホホバオイルの使用にともなって肌荒れを起こすと、ホホバオイルはよくないと感じるケースがあります。
人間の肌に近い成分で作られるホホバオイルですが、使い方を誤っていると肌荒れを起こす可能性があります。
また、オイル焼けに関する誤解もホホバオイルがよくないと感じる理由の1つです。
植物性のオイルを塗布して紫外線を浴びると、油分が酸化して肌や髪の毛にダメージを与えるケースがあります。
ただし、オイル焼けを起こしやすいのはアルガンオイルやオリーブオイルなどの中性脂肪を多く含むオイルで、ワックスエステルが主成分のホホバオイルはむしろ紫外線から肌や髪の毛を守ってくれます。
濃いメイクが落とせない
ホホバオイルがよくないと感じる理由として、濃いメイクが落とせない点も挙げられます。
メイクを落とす際はクレンジング剤を使用するのが一般的ですが、ホホバオイルを使用すると肌のうるおいを保ちながらメイクを落とせる点がメリットの1つです。
ただし、ホホバオイルはクレンジング剤ではないため、メイクが濃い場合は十分に落としきれず、肌荒れのリスクを高める可能性があります。
ホホバオイルで落とせるのはあくまでも軽めのメイクであり、濃いメイクを落とす場合はウォータープルーフや専用のリムーバーなどが必要です。
毛穴がつまる
ホホバオイルを使用した方のなかには毛穴詰まりを起こしたため、よくないと感じる方もいます。
人間の皮脂と非常に近い構造をしているホホバオイルですが、次のような誤った使い方をしていると毛穴がつまるリスクが増加します。
- 使い過ぎ
- 肌質に合わない商品を使っている
- 使い方を誤っている
ホホバオイルは他のスキンケアアイテムに比べると毛穴詰まりを起こしにくい点が特徴です。
ホホバオイルの使用で毛穴がつまる方は、使い方を見直すか皮膚科を受診するのがおすすめです。
髪が硬くなる
ホホバオイルを使用した方のなかには髪の毛が硬くなるため、よくないと感じる方もいます。
ホホバオイルは髪の毛の表面をコートして乾燥やダメージから守ってくれますが、つけすぎると硬く感じる傾向にあります。
髪の毛が硬くなる方は、ホホバオイルの使用量を見直すと改善が期待できるでしょう。
変な匂いがする
ホホバオイルを使用すると変な匂いがするため、よくないと感じるケースも見られます。
精製されたホホバオイルは、他の植物オイルに比べて無臭に近いのが特徴です。
植物オイルのなかでは酸化しにくい点もホホバオイルの特徴ですが、変な匂いを感じる方は使用期限が過ぎていないか確認してみましょう。
ホホバオイルの間違った使い方
ホホバオイルを適切に使用していないと期待した効果が得られず、よくないと感じる結果に陥りがちです。
ホホバオイルの効果が実感できない方は、以下5つの点をチェックしてみましょう。
- つけ過ぎ・塗り過ぎ
- 未精製のホホバオイルを使っている
- 固まったホホバオイルを使っている
- 汚れやシャンプーをきちんと洗い流せていない
- 劣化したホホバオイルを使っている
ここでは、ホホバオイルの効果を実感できない方に多く見られる、5つの間違った使い方について詳しく解説します。
つけ過ぎ・塗り過ぎ
ホホバオイルの間違った使い方の1つがつけ過ぎ・塗り過ぎです。
サラッとしたテクスチャが特徴のホホバオイルは伸びがよいため、大量に使用する必要はありません。
髪の毛や肌によい効果をもたらすホホバオイルですが、油分であることに変わりはないため、つけ過ぎると毛穴詰まりなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
未精製のホホバオイルを使っている
未精製のホホバオイルを使っている方は、インターネットなどで記載されている効果を得られない可能性があります。
未精製のホホバオイルには天然由来の成分が多く含まれており、肌になじみやすいため高い保湿効果が期待できます。
一方、精製されたホホバオイルに比べると使用感に劣る傾向があり、肌タイプによっては刺激を感じやすい点がデメリットです。
未精製のホホバオイルが悪い訳ではありませんが、肌質に応じて自分に合ったタイプを選ぶことが重要です。
固まったホホバオイルを使っている
ホホバオイルはワックスエステルが主成分のため、保管している場所の温度が5〜10℃以下になると固まる特性があります。
ホホバオイルは固まっても性質に変化はありませんが、まんべんなく塗布できずに局所の毛穴詰まりのリスクが高くなります。
暖房の効いた部屋や浴室などに置いておき、元の状態に戻ってから使うようにしてください。
汚れやシャンプーをきちんと洗い流せていない
ホホバオイルを使用しても効果が実感できない方は、汚れやシャンプーをきちんと洗い流せていない可能性があります。
汚れやシャンプーを十分に洗い流せていないと毛穴詰まりを起こして頭皮トラブルを起こしたり、不快な臭いを発したりするリスクが増加します。
ホホバオイルはシャンプーの前にも塗布するため、いつもよりも念入りに洗い流すのがポイントです。
劣化したホホバオイルを使っている
劣化したホホバオイルを使っている方は、ホホバオイルの効果が実感できないうえ、思わぬ頭皮トラブルを起こす可能性があります。
ホホバオイルは酸化しにくく長期保存可能な点がメリットの1つですが、空気に触れる時間が長いと次第に劣化が進行します。
開封後は直射日光や高温を避けて冷暗所で保管し、3ヶ月を目安に使いきるよう意識しましょう。
ホホバオイルの使い過ぎではげることはある?
ホホバオイルの使い過ぎではげると言われることがありますが、直接的な因果関係はありません。
ホホバオイルの使用にともない抜け毛が増える方は、次のようなトラブルの可能性が考えられます。
- 十分に洗い流しておらず毛穴詰まりを起こしている
- ホホバオイルが肌質に合っておらず頭皮トラブルが発生している
- ホホバオイルのつけ過ぎで髪の毛が硬くなっている
- 頭皮をマッサージする際に強い力でゴシゴシ擦っている
- ホホバオイルを洗い流す際に熱すぎるお湯を使用している
ホホバオイルは天然由来の成分で作られており、高い保湿力と抗酸化作用が特徴です。
正しく使用すれば頭皮環境を良好に保ち、髪の毛の成長をサポートする効果が期待できます。
ホホバオイルの正しい使い方に関しては次項で詳しく解説します。
頭皮ケアでのホホバオイルの正しい使い方
ホホバオイルには高い保湿力・抗酸化力があり、適切に使用すると頭皮や髪の毛の状態を良好に保つ効果が期待できます。
頭皮ケアを目的としてホホバオイルを使用する際は、以下の4点を意識しましょう。
- ブラッシングする
- シャンプー前にホホバオイルを塗る
- オイルを流す
- ドライヤー前にホホバオイルを塗る
ここでは、頭皮ケアでのホホバオイルの正しい使い方について詳しく解説します。
ブラッシングする
ホホバオイルを使用する際に限らず、シャンプーの前にはブラッシングするのが基本です。
事前にブラッシングをすると髪の毛に付着したホコリや汚れが落ちるため、効率的にシャンプーできます。
ホホバオイルはサラッとしたテクスチャが特徴ですが、油分であることには変わりがないため、ブラッシングをしておかないと髪の毛が絡みやすくなる可能性があります。
髪の毛が絡むと切れ毛や抜け毛のリスクが増加するため、シャンプーの前には十分にブラッシングしておきましょう。
シャンプー前にホホバオイルを塗る
ブラッシングを終えたら500円玉大のホホバオイルを手のひらにとり、頭皮全体にまんべんなく塗布しましょう。
ホホバオイルと頭皮の皮脂が混じり合うと余分な皮脂が浮き上がり、シャンプーをした際に落ちやすくなります。
頭皮全体にホホバオイルを塗布したらもう一度同じ手順を繰り返し、浸透を待つため15分ほど放置してください。
オイルを流す
ホホバオイルを塗布してから15分が経過したら、シャンプーでオイルをしっかりと洗い流しましょう。
普段よりも念入りに洗い流すのがポイントですが、頭皮をゴシゴシ擦ったり爪を立てたりしないよう気を付けてください。
熱すぎるお湯は頭皮にダメージを与えるため、お湯の温度は36〜38℃程度に設定しましょう。
ドライヤー前にホホバオイルを塗る
頭皮の乾燥が気になる方は、ドライヤーの前にホホバオイルを塗っても構いません。
ホホバオイルの保湿作用で、ドライヤーの熱や外部の刺激から頭皮を守る効果が期待できます。
ただし、毛穴詰まりを起こさないよう塗り過ぎには注意が必要です。
ホホバオイルが頭皮に合わない人とその症状
ホホバオイルは天然由来の成分で製造された髪の毛や頭皮に優しいスキンケアアイテムですが、場合によっては思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。
ここでは、ホホバオイルが頭皮に合わない人と起こり得る症状、対処法について解説します。
アレルギーや敏感肌の人は要注意
ホホバオイルは植物性油脂のなかではアレルギーを起こしにくいとされています。
しかし、肌質や体質によっては、かゆみや赤みなどの症状を起こす可能性があります。
特に未精製のホホバオイルは、精製された商品よりもかゆみを起こす方が多い傾向にあるため注意が必要です。
化粧品やスキンケアアイテムでアレルギーを起こしやすい方は、ホホバオイルを使用する前にパッチテストを実施するとよいでしょう。
症状が治らない・悪化する場合は医師に相談
ホホバオイルの使用中に何らかのトラブルが生じたり悪化したりする際は、皮膚科の専門医などに相談しましょう。
頭皮の赤みやかゆみがある場合、ホホバオイルの使用とは関係なく脂漏性皮膚炎をはじめとする炎症性皮膚疾患を発症している可能性もあります。
脂漏性皮膚炎は初期には症状をともなわないケースが多く、発症に気付くのが遅れると慢性的な経過をたどるのが特徴です。
いったん発症すると自然治癒する可能性は低いため、可能な限り早く専門の医療機関を受診してください。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
ホホバオイルは天然由来の成分で製造されており、適切に使用すると肌のバリア機能を高めたり、髪の毛の健康状態を維持したりする効果が期待できます。
使用中に何らかの肌トラブルが見られる方は、ホホバオイルと関係なく皮膚炎を発症している可能性があるため、皮膚科の専門医に相談しましょう。
頭皮の赤みやかゆみにともない抜け毛が見られる方は、新宿AGAクリニックまでご相談ください。場合によってはAGAの疑いもあるため、速やかに適切な治療を始める必要があります。
新宿AGAクリニックでは無料でカウンセリングを受けつけているため、頭皮や髪の毛のトラブルに関して何でもお気軽にお問い合わせください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医