頭皮の臭いの原因と対策|効果的なケア方法を紹介!
抜け毛や薄毛にお悩みの方の中には、頭皮の臭いを気にしている方も少なくありません。毎日シャンプーをしているのに頭皮の臭いが気になると、何が原因なのか分からなくてお困りの方もいらっしゃるでしょう。
夏場に頭皮が汗臭くなることは誰にでも起こり得ますが、あまりにも頭皮の臭いが気になる場合、何らかの頭皮トラブルを発症している可能性も疑われます。
こちらの記事では頭皮の臭いが出る原因や対策方法、AGAとの関係などについて解説します。頭皮の臭いが気になる方は参考にしてください。
目次
頭皮の臭いが気になる?
自分の臭いは自分では気づきにくいものと言われます。それでも夏場に靴を脱いだ際の蒸れた足の臭いや、汗をかいたときのシャツの臭いなどであれば自覚する方も少なくありません。
しかし、頭皮は髪の毛に覆われている箇所のため、なかなか臭いを自覚することがありません。髪の長い女性であれば髪の毛の臭いから頭皮も臭いのではないかと心配するケースがありますが、短髪の男性だと余計に自分の臭いに気づきにくいものです。
しかし、普段使っている枕カバーが黄ばんで臭ったり、ブラシから嫌な臭いがしたりする場合、頭皮から臭いを発している可能性が疑われます。自分では気づかない頭皮の臭いも、まわりの人には気づかれているかもしれないため注意が必要です。頭皮の臭いが気になりはじめたら、なるべく早めに対処することが重要です。
頭皮の臭いが出る原因
頭皮の臭いが出る原因は実にさまざまです。以下に代表例を挙げるので参考にしてください。
- 皮脂量
- 誤ったシャンプー
- 湿った頭皮
- 乱れた食習慣
- 睡眠不足
- 脂漏性皮膚炎
- 湯シャン
- 年齢
- ストレス
頭皮の臭いが出る原因についてさらに詳しく見ていきましょう。
皮脂量
頭皮の臭いが気になる場合、皮脂の分泌量が過剰になっている可能性が疑われます。汗と同じく皮脂も分泌された時点では臭いがありませんが、分泌されてから時間がたつと皮膚の常在菌によって皮脂に含まれる脂質やたんぱく質、アミノ酸などが分解され、揮発性成分を発するため嫌な臭いが生じます。
皮脂の分泌量が過剰になる原因は毎日のヘアケア方法や生活習慣、ストレスなどさまざまなため、自分に適した対策を講じることが重要です。
誤ったシャンプー
頭皮の臭いが出る原因の1つが、誤ったシャンプーのやり方です。例えばシャンプーでしっかりと汚れや皮脂を洗い流せていないと、汚れや皮脂が酸化したり、常在菌によって分解されたりして不快な臭いを発し始めます。
反対に、汚れや皮脂を洗い流そうと洗浄力の強すぎるシャンプーを使っていると、皮膚を守るべき皮脂まで洗い流してしまい、かえって皮脂の分泌量を増加させる可能性があります。また、シャンプーのすすぎ残しがあると、頭皮環境の悪化により臭いを発するようになるため注意が必要です。
湿った頭皮
湿った頭皮も臭いが出る原因の1つです。にわか雨に打たれて頭皮がぬれたときに、嫌な臭いを発した経験は多くの方がお持ちではないでしょうか。
頭皮がぬれると湿気を好む細菌が繁殖する温床となってしまいます。最近が繁殖して頭皮に付着した皮脂を分解すると、不快な臭いを発することは前述の通りです。
髪が短い男性が洗髪後にドライヤーを使わないで自然乾燥させていると、頭皮が湿った状態が長く続き、細菌を増殖させる恐れがあります。
乱れた食習慣
乱れた食習慣も頭皮の臭いが出る原因の1つです。例えば脂っこい食品やスナック菓子、ジャンクフードなど脂質の多い食品を好んで摂取していると、頭皮からの皮脂の分泌量が増大するため、不快な臭いを発する可能性が高くなります。
また、偏った栄養バランスの食事を続けることでビタミンB群などの摂取量が不足すると、皮脂の分泌量をコントロールできなくなるため、皮脂の分泌量増加による頭皮の臭いが出やすくなります。
睡眠不足
睡眠不足も頭皮の臭いが出る原因の1つです。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発化することでターンオーバーを促進し、頭皮をはじめとする皮膚の状態が良好に保たれます。
睡眠不足に陥ると成長ホルモンの分泌量が減少するため、細胞分裂が滞って頭皮環境を悪化させ、ターンオーバーの周期がみだされます。ターンオーバーの周期が乱されると、本来であれば剥がれ落ちるべき角質が剥がれ落ちなくなり、皮脂がたまるなどして臭いが出やすくなるのです。
脂漏性皮膚炎
頭皮の臭いが気になる場合、脂漏性皮膚炎を発症している可能性も疑われます。脂漏性皮膚炎は炎症性の皮膚疾患の一種で、皮脂の分泌量が多い箇所に見られる点が特徴です。
皮膚には常在菌の一種であるマラセチアが存在していますが、皮脂をエサとして増殖する性質があるため、過剰に皮脂が分泌されると脂漏性皮膚炎の発症リスクが増加します。脂漏性皮膚炎は他の皮膚炎と異なりかゆみが少ないため、発症に気づかず慢性化させるケースが少なくありません。
湯シャン
髪の毛や頭皮に与えるダメージを減らす目的で行われる湯シャンが、頭皮の臭いにつながるケースもあります。湯シャンはお湯やぬるま湯で髪の毛や頭皮を洗う方法で、シャンプーを使わない点が特徴です。
湯シャンを続けると次第に頭皮環境を改善する効果が期待できるのですが、最初から毎日のように湯シャンにすると、皮脂を落としきれず頭皮の臭いにつながる恐れがあります。また、もともと皮脂の分泌量が多い方の場合、湯シャンでは皮脂を落としきれない可能性があります。
年齢
年齢も頭皮の臭いが出る原因の1つです。例えば思春期の男性はホルモンバランスの変化により皮脂が活発に分泌されるため、頭皮の臭いが出やすくなります。
また、壮年期から中年期以降の男性に見られるミドル脂臭も頭皮の臭いが出る原因です。ミドル脂臭は汗に含まれる乳酸が常在菌によって分解されて生成されるジアセチルと皮脂が混じることで起こります。
壮年期から中年期以降の男性の枕が臭うのも、ミドル脂臭が原因の1つとされています。
ストレス
自律神経は交感神経と副交感神経の2つで構成されていますが、ストレスが蓄積すると交感神経が優位に傾きます。交感神経が優位に傾くと男性ホルモンの働きが活発化し、皮脂の分泌量増加にともなう頭皮の臭いを招きやすくなります。
また、ストレスにより睡眠の質が低下すると、成長ホルモンの分泌量が低下してターンオーバーの周期が乱れ、頭皮の臭いにつながる可能性があるため注意が必要です。
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頭皮の臭いが気になるときの対策
頭皮の臭いが出る原因は実にさまざまなため、自分に合った方法で対策することが重要です。主な対策法としては以下の5つがあげられます。
- シャンプーを見直す
- 食生活を改善する
- 睡眠の質を向上する
- ストレスは定期的に発散する
- クリニックへ受診する
シャンプーを見直す
頭皮の臭いが気になるようであれば、普段使っているシャンプーを見直してみましょう。洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていると、バリアの役目を果たす皮脂を洗い流してしまい、頭皮環境の悪化による臭いが出やすくなります。
特に合成界面活性剤を含むシャンプーは洗浄力が強いため、肌が弱い方は注意が必要です。どのシャンプーを選べばよいのか分からない方は、アミノ酸系の薬用シャンプーや育毛シャンプーなどを選ぶとよいでしょう。
食生活を改善する
日頃の食事に栄養バランスの偏りを感じる方は、食生活を改善することも重要です。脂質の多い食品は頭皮の過剰な分泌を招き、頭皮の臭いが出やすくなるため注意が必要です。
また、皮脂の分泌量をコントロールするためには、ビタミンB群を多く含む食品を積極的に摂取する必要があります。頭皮の老化や参加を予防するためには、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンEを積極的に摂取することがおすすめです。
睡眠の質を向上する
頭皮の臭いが気になる際には、睡眠の質を向上させることも重要です。寝ている間に体内では成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発化することでターンオーバーや損傷部位の修復が促進されます。
睡眠の質を向上させるためには、普段から早寝早起きを心がけ、早朝の日差しを浴びて体内時計を調節することがおすすめです。また、普段から適度に身体を動かすことで、心地よい疲労にともなう自然な眠気が訪れやすくなります。
ストレスは定期的に発散する
ストレスが蓄積すると自律神経のうち、交感神経が優位に傾き、ホルモンバランスの乱れを生じやすくなります。ホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌量の増加にともない、頭皮の臭いが出やすくなるため注意が必要です。
しかし、ストレス社会といわれる現代人にとって、ストレスを完全にシャットアウトすることは至難の業です。そのため、自分なりのストレス発散法をいくつか用意しておき、定期的に発散するよう心がけましょう。
クリニックへ受診する
上記のセルフケアでは頭皮の臭いに改善が見られない場合、専門の医療機関やクリニックを受診することがおすすめです。頭皮にかゆみや赤みなどの症状をともなう場合には、皮膚科クリニックなどを受診することが一般的です。
精神的なストレスにより、頭皮の臭いだけでなくめまいや動悸(どうき)、耳鳴り、イライラなど自律神経系の症状をともなう場合には、心療内科系のクリニックで相談するとよいでしょう。頭皮の臭いにともない抜け毛も起こっている場合には、薄毛治療専門のクリニックを受診することがおすすめです。
頭皮の臭いはAGAと関係する?
頭皮の臭いが気になる男性は、AGAの発症に気をつける必要があります。AGAは男性に見られる代表的な脱毛症で、思春期以降の男性であればだれでも発症する可能性がある点が特徴です。
AGAの症状は男性ホルモンの一種で得るジヒドロテストステロンが、アンドロゲン受容体と結合し、抜け毛を引き起こすTGF-βを生成することで起こります。AGAの主な原因は遺伝ですが、ストレスや睡眠の質もホルモンバランスの乱れを招く要因となるため注意が必要です。
AGAは進行型の脱毛症であるため、頭皮が臭いかどうかに関係なく、薄毛が進行しているように感じたときは、可能な限り早めに薄毛治療クリニックを受診することが欠かせません。早期の段階から治療することで、年齢相応の毛髪量を維持することが期待できます。
【関連記事】朝シャンははげると言われるには原因がある-シャワーの際のハゲ予防策も
頭皮の臭いに関するFAQ
頭皮の臭いに関しては、以下4つの質問が多く寄せられています。
- シャンプーしても頭皮が臭う原因は何ですか?
- 頭皮の臭いを消す方法はありますか?
- 頭の臭いを治すには?
- 頭の後頭部が臭いのはなぜですか?
頭皮の臭いに関する質問にお答えします。
シャンプーしても頭皮が臭う原因は何ですか?
シャンプーをしても頭皮が臭い場合、次の2つの原因が考えられます。
- シャンプーが肌質に合っていない
- シャンプーの方法が間違っている
先述したように、シャンプーに含まれる洗浄成分により頭皮を守るべき皮脂まで洗い流すと、細菌の繁殖により頭皮の臭いが出やすくなります。
また、シャンプーの洗い残しがあったり、十分に皮脂を落とせていなかったりすると、頭皮の臭いを引き起こしやすくなります。頭皮の臭いを予防するためには、肌質に合ったシャンプーで適切に洗髪することが欠かせません。
頭皮の臭いを消す方法はありますか?
頭皮の臭いを今すぐ消す必要がある際には、以下の方法を試してみましょう。
- ふき取りシートで頭皮の皮脂を取り除く
- ウーロン茶で頭皮を拭く
- ヘアスプレーを利用する
頭皮の臭いは皮脂が分解されることで生じるため、ふき取りシートで皮脂を取り除くと、臭いを緩和することが期待できます。また、ウーロン茶には脂肪を分解する作用があるため、ティッシュなどにしみ込ませて頭皮を拭く方法もあります。
頭皮の臭いを隠すためにはヘアスプレーをかけるのも効果的ですが、臭いで臭いを目立たなくさせるだけなので、根本的な解決にはならないことを覚えておきましょう。
頭の臭いを治すには?
頭の臭いを治すためには、原因を取り除くことが欠かせません。頭皮の臭いの多くは皮脂によってもたらされるため、毎日のシャンプーのやり方を見直したり、食習慣の改善により皮脂の分泌量をコントロールしたりすることが重要です。
セルフケアで頭の臭いが改善できない場合には、ヘッドスパで施術を受けることもおすすめです。ヘッドスパのスタッフは頭皮ケアのスペシャリストのため、セルフケアでは取り除けない皮脂や汚れもしっかりと取り除いてくれます。
頭の後頭部が臭いのはなぜですか?
後頭部の臭いはミドル脂臭が原因となって起こるケースが多くなっています。特に後頭部から首の後ろにかけての臭いが気になる壮年期から中高年以降の男性は、ミドル脂臭の発生を疑ってみる必要があるでしょう。
ミドル脂臭の主な原因は汗です。汗の中に含まれている脂質やタンパク質、アミノ酸などが皮膚の常在菌により分解されることで、使い古した油のような独特の臭気を発する点が特徴です。後頭部の臭いが気になる方は、ハンカチやハンドタオルなどでこまめに汗をふき取るようにしましょう。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
頭皮の臭いは過剰に分泌された皮脂や汗が酸化したり、皮膚の常在菌によって分解されたりすることで発生するリスクが高くなります。そのため、普段の食事を見直したり、良質の睡眠をとったりするなど、生活習慣を見直すことが重要です。
仮に頭皮の臭いだけでなく皮膚の炎症や抜け毛が見られる場合には、専門のクリニックに相談することが欠かせません。男性の場合はAGAを発症している可能性もあるため、なるべく早めに新宿AGAクリニックまでご相談ください。
AGAは進行型の脱毛症ですが、早期に治療を開始すれば年齢相応の毛髪量を維持することが期待できます。カウンセリングは無料のため、どのようなお悩みでもお気軽にご相談ください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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