抜け毛がひどい女性の対処法!シャンプーやサプリに効果はあるのか?
1日に50本から100本程度の抜け毛はだれにでも見られますが、100本以上の抜け毛が長期にわたって続く際には何らかの脱毛症を発症している可能性が疑われるため注意が必要です。
こちらの記事では、20代・20代・40代・50代と年代別に、女性の抜け毛がひどくなる原因について解説します。記事の後半では女性の抜け毛への対策法も紹介しているので、抜け毛に悩んでいる女性の方は参考にしてください。
目次
年代別|女性で抜け毛がひどいのはなぜ?
はじめに、以下4つのケースに分けて女性の抜け毛がひどい原因について解説します。
- 20代の場合
- 30代の場合
- 40代の場合
- 50代の場合
20代の場合
20代の女性の抜け毛がひどくなる場合、新しい環境でのストレスやヘアカラー・パーマによる頭皮へのダメージ、妊娠・出産、無理なダイエットなどが原因として疑われます。
20代になると専門学校や短大、大学などを卒業して就職する女性も多いのではないでしょうか。特に地方から都市へと引っ越しする方などは、職場だけでなく住環境も大きく変化するため、慣れないうちはストレスを抱え込みがちです。
ストレスがたまると自律神経やホルモンのバランスが乱れ、抜け毛リスクが増加する傾向にあります。
また、おしゃれに熱心な20代の女性がヘアカラーやパーマなどを頻繁に行うと、頭皮へのダメージによって抜け毛リスクを高める可能性があります。
妊娠や出産をした女性のなかには、急激なホルモンバランスの変化によって、一時的な抜け毛の増加に悩まされる方が少なくありません。
無理なダイエットも髪の毛の成長に必要な栄養が不足し、抜け毛リスクが高くなる原因の1つです。
30代の場合
仕事をバリバリこなしている女性のなかには、30代になると会社内での地位が上がり、中間管理職としてのストレスを抱える方が少なくありません。
また20代に比べると体力が低下する傾向にあるため、妊娠・出産によって身体的・精神的負担が増加し、髪の毛の成長に悪影響をおよぼす可能性があります。
ストレスは20代や30代だけでなく、すべての年代の女性に共通した抜け毛の原因と言えます。
40代の場合
40代女性の抜け毛がひどくなる原因の1つが更年期障害です。
更年期に入ると自律神経のバランスが乱れ、ホットフラッシュにともなって急な発汗が見られたり、理由もなくイライラしたりするケースがあります。
更年期に心身のバランスが崩れるのも、自律神経の働きに異常が生じるためと考えられます。また、閉経にともなうホルモンバランスの変化も、抜け毛がひどくなる原因の1つです。
女性ホルモンには、髪の毛のハリやコシを生み出したり、ヘアサイクルの成長期を維持したりする働きがあります。そのため、閉経にともなって女性ホルモンの分泌量が減少すると、抜け毛リスクが増加するのです。
50代の場合
50代女性の場合も更年期障害が続き、ストレスによる抜け毛がひどくなる可能性があります。
また、加齢にともなって新陳代謝が不活発になるとターンオーバーの乱れが生じ、頭皮環境の悪化にともない抜け毛リスクが増加します。
年齢とともに髪の毛が細くなるのは避けられませんが、同年代と比べて明らかに髪の毛のボリュームがない方は注意が必要です。
1日に髪はどのくらい抜けるのか?
日本人の髪の毛はおよそ10万本あるとされており、そのうちの50本から100本が毎日のように抜け落ちては生え変わるサイクルを繰り返しています。
1日に100本の抜け毛と言うと多いように思う方もいるかもしれませんが、髪の毛全体の量からするとたったの0.1%に過ぎません。
季節の変わり目になると、1日の抜け毛が150本から200本程度に増えるケースもありますが、一時的な抜け毛量の増加であれば、過度に心配する必要はありません。
ただし、1日に100本以上の抜け毛が長期にわたって続くようであれば、何らかの脱毛症を発症している可能性もあるため注意が必要です。
とはいっても、抜け毛を1本1本数えてチェックするのは現実的ではありません。そのため、シャンプーの際に排水溝に詰まる抜け毛の量が増えていないか、ドライヤーを掛けた後に床に散らばっている髪の毛が増えていないかなどを確認するのがおすすめです。
女性の抜け毛を対策する方法は?
ひどい抜け毛が気になる女性は、以下の方法で対策するのがおすすめです。
- タンパク質やミネラルが豊富な食事を摂る
- 頭皮マッサージをする
- 正しいシャンプーやヘアケアを行う
- 良質な睡眠を心がける
- ストレスをため込まないようにする
- 病院やクリニックを受診する
ここでは、女性の抜け毛がひどい際に行いたい6つの対策法について解説します。
タンパク質やミネラルが豊富な食事を摂る
ひどい抜け毛が気になる女性は、タンパク質やミネラル、ビタミンを多く含む食事を摂るように心がけましょう。
髪の毛は、タンパク質の一種であるケラチンから作られるため、日常の食事メニューに良質なタンパク源を取り入れることが欠かせません。
ビタミンやミネラルには皮脂の分泌量を適正に保ったり、ターンオーバーを活性化させたりする働きが期待できます。
ホルモンバランスの乱れが原因で抜け毛が増えていると考えられる女性は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働きをするイソフラボンを大豆製品から摂取するのがおすすめです。
また、脂っこい食品を好んで食べていると動脈硬化が進行して血液の循環が悪くなり、髪の毛の成長を妨げてしまいます。
食品添加物の摂取量が多いと味覚障害により糖分や脂質、塩分の過剰摂取につながる恐れがあるため注意してください。
頭皮マッサージをする
首こりをお持ちの女性で抜け毛がひどい方は、普段から頭皮マッサージに取り組むのがおすすめです。首や肩の筋肉が硬くなると血管が圧迫され、頭へと送られる血液の量が減少するためです。
頭皮マッサージは以下の手順で行うと効果的です。
- 首の後ろの筋肉を両手の人差し指から薬指の腹で優しくマッサージする
- 後頭部・側頭部の頭皮を頭頂部に向かって押しあげるようにしてマッサージする
- 指の腹全体で頭頂部をマッサージする
- 両方の手のひらで側頭部を挟んでハンドプッシュする
頭皮マッサージは指の腹で肌を動かすイメージで行い、頭皮を擦らないように気を付けてください。
正しいシャンプーやヘアケアを行う
抜け毛がひどい女性の方は、シャンプーやヘアケアを正しい方法で行うことが大切です。頭皮を不潔にしているのは論外ですが、1日に2回シャンプーするなど洗いすぎも問題です。
シャンプーをしすぎると頭皮を守るべき皮脂まで失われ、かえって頭皮環境の悪化を招きます。シャンプーは夜の1回に留め、ヘアカラーやパーマをおこなう方は2ヶ月以上の間隔を空けるようにしましょう。
抜け毛が気になる方は育毛剤を利用する方法もあります。育毛剤には髪の毛の成長をサポートしたり、頭皮環境を良好に保ったりする効果が期待できます。
良質な睡眠を心がける
髪の毛は毛母細胞が分裂して成長します。毛母細胞の分裂は夜間に成長ホルモンが分泌され活発化するため、抜け毛を改善・予防するためにも良質な睡眠を心がけてください。
適切な睡眠時間に関しては諸説ありますが、成人女性には1日に6時間から7時間の睡眠が推奨されています。睡眠の質を高めるためには、可能な限り早寝早起きを意識し、日中に適度に身体を動かすようにしましょう。
また、寝る前にお風呂で身体を温めるとリラクゼーション作用により副交感神経が優位になり、良質の睡眠を得やすくなります。
ストレスをため込まないようにする
ストレスがたまると自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮して髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。そのため、日ごろから適度にストレスを発散するよう意識しましょう。
ストレスの発散法は人によりそれぞれですが、身体を動かすのが好きな方はジョギングやウォーキングを行ったり、週末にレジャーに出かけたりすると良いでしょう。
運動が苦手な女性は編み物やお菓子作りなど趣味に没頭する時間を設けたり、マッサージを受けてリラックスしたりする方法もあります。
病院やクリニックを受診する
上記のセルフケアで抜け毛が改善しない方は、専門の病院やクリニックを受診するのがおすすめです。女性の抜け毛は単一の原因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合った結果として発症する傾向にあります。
そのため、原因に応じた対処ができていないと、抜け毛を減らす結果が期待できません。抜け毛を減らすためには、まず原因を特定する必要があると知っておきましょう。
抜け毛が気になる女性には、薄毛治療を専門的に行っているクリニックの受診がおすすめです。ホームページなど見て、女性の薄毛治療を行っているクリニックを選ぶと良いでしょう。
女性の抜け毛に関するQ&A
女性の抜け毛に関しては、以下3つの質問が多く寄せられています。
- 急に抜け毛が増えるようになった原因は?
- 抜け毛に効果的なサプリメントはあるのか?
- シャンプーは何を使ったらいい?
ここでは、女性の抜け毛に関して多く寄せられている3つの質問にお答えします。
急に抜け毛が増えるようになった原因は?
急に抜け毛の量が増える原因としては、自律神経の乱れや内臓機能の低下などが挙げられます。例えば円形脱毛症を発症すると、ある日突然のようにまとまった量の抜け毛を引き起こす点が特徴です。
円形脱毛症の原因に関してはハッキリしたことが分かっていませんが、ストレスや自律神経の乱れが症状を悪化させるのではないかと考えられています。
また、栄養バランスの悪い食事を続けていると内臓機能が低下し、甲状腺機能障害や副腎機能の低下を引き起こし、抜け毛リスクを高める可能性があります。
抜け毛に効果的なサプリメントはあるのか?
髪の毛がタンパク質の一種であるケラチンから作られる点に関しては先述した通りですが、L-リジンにはケラチンの生成を促す作用があります。
食事から摂取したタンパク質は、一度アミノ酸レベルに分解されて身体の各所へと送られますが、髪の毛の元となるケラチンに再合成する際には亜鉛の摂取も欠かせません。
また、ケラチン加水分解質を摂取すると効率的にケラチンが消化・分解されやすくなります。ただし、サプリメントはあくまでも栄養補助食品のため、メインとなる栄養素は食事から摂取するのが原則です。
シャンプーは何を使ったらいい?
シャンプーは大きく以下の3種類に分けられます。
アルコール系 | 石けん系 | アミノ酸系 | |
洗浄力 | 非常に強い | 強い | マイルド |
泡立ち | とても良い | 良い | 良い |
洗い上がり | サッパリ | サッパリ | しっとり |
刺激 | とても強い | 強い | 弱い |
価格 | 低価格 | 低価格 | やや高額 |
主な成分 | ラウリル硫酸ナトリウム ラウレス硫酸ナトリウムなど |
石けん素地 | グルタミン酸グリシンなど |
薬局やドラッグストアなどに販売されている一般的なシャンプーはアルコール系の商品が多く、洗浄力に優れているものの肌に与える刺激が強い点が特徴です。
毎日シャンプーをしているのに頭皮のかゆみや赤みが出る方には、頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを選ぶのがおすすめです。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
女性の抜け毛には多くの要素が複雑に絡み合っているため、まずは専門医の診察や検査を受け、原因を特定することが欠かせません。
抜け毛への対策法はさまざまですが、自分に合った方法を選べていないと、薄毛が進行してしまう恐れもあるため注意が必要です。
新宿AGAクリニックでは男性の脱毛症だけでなく、女性の抜け毛や薄毛も専門的に治療しています。カウンセリングは無料で受けられるため、抜け毛が気になる女性の方はお気軽にお問い合わせください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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