高校生ではげや抜け毛は気にしすぎ?女性の原因や対策も紹介!
はげや薄毛は中高年以降の男性に見られる悩みと思われがちですが、高校生であっても薄毛になる可能性はゼロではありません。高校生の男子はもちろん、女子であっても日常の習慣が原因で髪の毛のボリュームが減少するケースもあるため注意が必要です。
こちらの記事では高校生に見られるはげや抜け毛の特徴や男女別の原因について解説します。記事の後半では高校生が抜け毛やはげを改善するために注意したいポイントを紹介しているので参考にしてください。
目次
高校生ではげや抜け毛は気にしすぎ?
高校生で抜け毛やはげは気にしすぎと思われるかもしれませんが、10代でもAGAの一種である若年性脱毛症を発症する可能性があります。
AGAは男性に見られる代表的な脱毛症の1つで、思春期以降に発症してゆっくりとですが確実に進行していく点が特徴です。
AGAは確かに中高年以降の男性に多く見られる脱毛症なのですが、10代の間に発症しはじめるケースも全体のおよそ10%を占めています。
以前に比べて抜け毛の量が増えている方や、髪の毛全体のボリュームが減少している方は、AGAを発症している可能性も疑われるため注意が必要です。
高校生の抜け毛について
日本人の髪の毛はおよそ10万本とされており、ヘアサイクルの休止期を迎えると抜け落ちて、成長期を迎えると生え替わることを繰り返しています。
高校生の抜け毛の原因について解説する前に、そもそも1日あたりどの程度の抜け毛が起こるのか、またどのような抜け毛が問題なのかについて解説します。
高校生の抜け毛の平均は?
高校生の抜け毛の平均は、1日につき50〜100本程度です。1日に50〜100本の抜け毛と聞いた方のなかには多く感じる方もいるかもしれませんが、髪の毛全体の量に比べると0.05〜0.1%に過ぎません。
季節の変わり目の時期には1日に150〜200本の抜け毛が起こるケースもあります。季節の変わり目に抜け毛が増えるのは、寒暖差によるストレスや湿度の変化による頭皮環境の悪化などが挙げられています。
しかし、抜け毛量の増加が一時的であれば、過度に心配する必要はありません。
高校生で抜け毛が細いとやばい?
高校生であっても、抜け落ちた髪の毛が細いようであれば注意が必要と考えられます。
ヘアサイクルは髪の毛の成長期→退行期→休止期→成長期の順で繰り返しており、大半が髪の毛の成長期です。
しかし、抜け落ちた髪の毛が細い場合はヘアサイクルの成長期が短縮され、十分に成長しきらないうちに抜け落ちている可能性があります。
生涯に繰り返されるヘアサイクルの回数には上限があるため、成長期の短縮を放置すると薄毛リスクが増加します。
女子高校生に多い抜け毛の原因は?
男子高校生のなかには遺伝が原因で薄毛を発症するケースもありますが、女子高校生の場合は、主に以下の原因により抜け毛が増える傾向にあります。
- ストレス
- 誤ったヘアケア
- 髪形
- ヘアカラーやパーマ
- 過度のダイエット
一般的に女性は男性に比べてストレスを感じやすいとされています。ストレス状態が継続すると自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血行不良を招きやすくなります。
血行不良により頭皮に送られる栄養や酸素が不足すると、髪の毛が成長するためのエネルギーが不足して抜け毛リスクを高めるのです。
また、誤ったヘアケアやポニーテールなど局所に負荷がかかる髪形、ヘアカラーやパーマによる頭皮へのダメージも抜け毛リスクを高めます。
過度のダイエットにともなう栄養不足は、髪の毛の成長にも悪影響を与えるため注意が必要です。
高校生ではげや抜け毛に見られる症状は?
高校生の方がAGAを始めとする脱毛症を発症すると、主に以下のような症状が見られます。
- 生え際が後退するM字はげ
- つむじが薄くなるO字はげ
- 全体的に後退するU字はげ
はじめに、高校生に見られるはげや抜け毛の特徴について解説します。
生え際が後退するM字はげ
高校生に見られるはげや抜け毛の特徴の1つが、額の生え際が両サイドから後退するM字はげです。
M字はげはAGAを発症した方に見られる特徴的な薄毛で、原因の1つとして体内に存在する酵素の一種である5α-リダクターゼが挙げられます。
5α-リダクターゼは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが活性の高いジヒドロテストステロンへと変化する際に触媒として働きます。
ジヒドロテストステロンはアンドロゲン受容体と結合し、退行期誘発因子と呼ばれるTGF-βを生成し、抜け毛のリスクを高める点が特徴です。
5α-リダクターゼは前頭部の毛包に多く分布しているため、AGAを発症すると額の両サイドから後退するケースが少なくありません。
また、高校生女子の方がポニーテールなど頭皮に負担がかかる髪形を続けていると、血行不良により牽引性(けんいんせい)脱毛症を発症し、額の生え際が後退するケースもあります。
つむじが薄くなるO字はげ
つむじが薄くなるO字はげも、高校生に見られる若年性脱毛症の特徴的な症状の1つです。
AGAの原因の1つが5α-リダクターゼである点は前述した通りですが、5α-リダクターゼは前頭部だけでなく頭頂部の毛包にも多く分布しています。
そのため、5α-リダクターゼが活発に働く遺伝子を受け継いでいると、頭頂部の抜け毛が増加してO字はげを引き起こすリスクが増加します。
O字はげを発症するとつむじまわりの地肌が透けて見えるだけでなく、髪の毛全体のボリュームが減少する点も特徴です。
AGAによるO字はげは高校生の男性に見られやすい症状ですが、高校生女子も過度なダイエットによる栄養不足などが原因でびまん性脱毛症を発症すると、つむじまわりが薄くなる可能性があります。
全体的に後退するU字はげ
U字はげは、前述のM字はげとO字はげが進行してつながり、広範囲にわたって地肌が見える状態を意味します。
基本的にAGAはゆっくりと進行するため、高校生のうちにU字はげにまで達する可能性は低いです。
しかし、AGAが思春期以降に発症する脱毛症である以上、高校生であってもU字はげになる可能性はゼロではありません。
高校生ではげや抜け毛が起きる原因とは?
高校生ではげや抜け毛が起きる原因としては、主に以下の6つが挙げられます。
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 頭皮への刺激
- びまん性脱毛症
- 牽引性脱毛症
- 若年性脱毛症
ストレス
高校生になると中学生の頃とは比べ物にならないくらい学習範囲が広がり、また部活動による身体的ストレスも増大します。
ストレス状態が継続すると自律神経のうち交感神経が有利に傾き、血管が収縮して血液の循環が悪くなる点が特徴です。
髪の毛が成長するためには、毛母細胞が毛細血管から栄養を受け取り、細胞分裂を活発化させなければなりません。
しかし、ストレスによって血液の循環が悪くなると、髪の毛が成長するための栄養素が不足し、結果として抜け毛やはげのリスクが増加します。
生活習慣の乱れ
高校生になるとスマホを見る時間が増加しますが、電子機器の明るい画面を見る時間が長いと脳が興奮状態に陥り、睡眠の質が低下する傾向にあります。
髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長しますが、細胞分裂には夜間の成長ホルモンの分泌が欠かせません。
睡眠の質が低下すると夜間に分泌される成長ホルモンの分泌量が減少するため、毛母細胞の分裂が鈍くなり髪の毛の健全な成長が妨げられます。
また、脳の興奮によって寝付けないからと夜更かしをすると日中に眠くなって昼寝をし、さらに夜眠れなくなるといった悪循環に陥る可能性もあります。
頭皮への刺激
高校生になりおしゃれに気を遣うようになると、ヘアカラーやパーマをしたり、整髪料などで髪をセットしたりする方も増える傾向にあります。
しかし、ヘアカラーやパーマに用いられる薬品、および整髪料には頭皮への刺激となる物質が含まれているケースが多いです。
頭皮にとって好ましくない成分が原因で頭皮環境が悪化すると、髪の毛の成長に悪影響をおよぼし、抜け毛のリスクを高める結果につながります。
びまん性脱毛症
高校生の女性に多い抜け毛の原因の1つが、びまん性脱毛症の発症です。びまんには広がるといった意味があり、発症すると髪の毛全体のボリュームが減少する点が特徴です。
びまん性脱毛症の原因はストレスや偏った栄養バランスの食事、過度のダイエットによる栄養不足、ヘアカラーやパーマ、ホルモンバランスや自律神経の乱れなどさまざまです。
高校生の女性のなかには痩せたいと願うあまり、過度のダイエットにより栄養不足となる方が少なくありません。ダイエットして綺麗になりたいのに薄毛になっていては本末転倒なので気を付けましょう。
牽引性脱毛症
牽引性脱毛症はヘアアレンジをする女性に多く見られる脱毛症の一種です。例えばポニーテールなど額の生え際が引っ張られる髪型を繰り返していると、生え際の抜け毛や薄毛を引き起こしやすくなります。
牽引は髪の毛が引っ張られて抜けるようなイメージを持つ方も多いですが、実際には牽引力による血行不良が局所の栄養状態を低下させ、結果として抜け毛を引き起こす点が特徴です。
また、髪の毛を結ぶだけでなくいつも同じ箇所で分けている方も、牽引性脱毛症を発症するリスクが高くなるため注意しましょう。
通常は頭皮に負担がかかる髪形をやめると症状が改善に向かいますが、ダメージが毛包の深い箇所にまでおよぶと二度と髪の毛が生えて来なくなる恐れもあります。
若年性脱毛症
若年性脱毛症は男性にも女性にも見られる脱毛症の一種です。男性に見られるAGAが進行型の脱毛症である点は先述の通りです。
女性に見られるFAGAは女性男性型脱毛症や女性型脱毛症と呼ばれており、発症すると抜け毛が増えて髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えたりします。
FAGAの主な原因としてはホルモンバランスの変化が挙げられます。出産後の女性や更年期の女性にFAGAが多く見られるのもそのためです。
高校生ではげや抜け毛を治す方法は?
高校生がはげや抜け毛を治すためには、普段から以下の点を意識する必要があります。
- 生活習慣を改善する
- 頭皮環境を整える
- AGAクリニックを受診する
ここでは、高校生がはげや抜け毛を治すための3つのポイントについて解説します。
生活習慣を改善する
スマホの見過ぎによる脳の興奮状態は睡眠の質を低下させ、髪の毛の成長に悪影響をおよぼすため、1日に見られる時間を制限するなど工夫しましょう。
適切な睡眠時間に関しては専門家の間でも意見が分かれますが、10代や高校生の方は7時間程度の睡眠時間を確保するのがおすすめです。
過度のダイエットは栄養不足による抜け毛のリスクを増加させるため、栄養バランスのとれた食事を3食しっかりと摂るようにしてください。
特に髪の毛の原料となるタンパク質や、髪の毛の成長に欠かせないビタミン類やミネラルを積極的に摂取するよう意識しましょう。
頭皮環境を整える
健康な髪の毛や良好な頭皮環境の元に育ちます。そのため、普段から丁寧にシャンプーを行い、髪の毛や頭皮へのダメージを可能な限り避けるようにしましょう。
市販のシャンプーには頭皮にとって好ましくない成分が含まれている商品もあるため、抜け毛や薄毛が気になる方は育毛シャンプーや薬用シャンプーを利用するのがおすすめです。
また、髪の毛が成長するためには毛母細胞に血液を送り届ける必要があるため、入浴時に頭皮マッサージを行うと良いでしょう。
パーマやヘアカラーは髪の毛だけでなく頭皮にもダメージを与えるため、2ヶ月に1度にするなど頻度を下げる必要があります。
AGAクリニックを受診する
セルフケアでは抜け毛の量が減らない方や、薄毛が進行してしまう方は、AGAクリニックを受診するのがおすすめです。
AGAクリニックには抜け毛や薄毛の治療に特化した医師が在籍しているため、一人ひとりに合った適切な治療を受けられる点がメリットの1つです。
最近は女性の薄毛を専門としたクリニックもあるうえ、多くのクリニックで無料カウンセリングを行っているので、まずは電話かメールで相談してみると良いでしょう。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
AGAやFAGAに関するご相談なら、新宿AGAクリニックまでお問い合わせください。
未成年の方の受診は親御さんの同伴が原則ですが、都合がつかない際には親権者同意書に直筆の署名を頂ければ診察が受けられます。
新宿AGAクリニックは男性だけでなく、女性の薄毛治療も専門的に行っているので、薄毛に悩む女子高生も診察を受けて頂けます。
カウンセリングは無料で行っているので、薄毛や抜け毛に関する悩みがある高校生の方は、親御さんとご相談のうえお気軽にお問い合わせください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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