頭皮マッサージを続けた結果はどうなる?適切なマッサージ方法も伝授
抜け毛や薄毛を改善する方法の1つが頭皮マッサージです。頭皮マッサージを続けると局所への血流量が増加するため、頭皮環境を改善して抜け毛を予防し、発毛を促進する効果が期待できます。
しかし、AGAをはじめとする脱毛症を発症している場合には、頭皮マッサージだけで発毛を促進することは難しいでしょう。こちらの記事では、頭皮マッサージに期待できる効果や正しいやり方、よくある疑問などについて解説します。
目次
頭皮マッサージを行う効果は?続けた結果髪は生えるのか
頭皮マッサージを行う際に気になることの1つが、髪の毛が生えてくるかどうかではないでしょうか。適切な頭皮マッサージを続けた場合には、以下の3つの効果が期待できます。
- 頭皮の血行を良くするため髪が育ちやすい
- 髪が立ち上がりやすくなる
- 毛乳頭細胞の活性化による発毛促進効果
頭皮マッサージを続けた場合に期待できる3つの効果について解説します。
頭皮の血行を良くするため髪が育ちやすい
頭皮マッサージを行うと、血行がよくなり髪の毛の成長を促す効果が期待できます。頭皮を圧迫刺激すると血液の流入量が増加することは、大手化粧品メーカーの研究により明らかになっています。
髪の毛が成長するためには血液から栄養を受け取ることが欠かせません。頭皮マッサージにより血行が促進されれば、髪の毛が成長するためのエネルギーを受け取りやすくなるため、結果として髪の毛が育ちやすくなるのです。
髪が立ち上がりやすくなる
頭皮マッサージを続けた場合、髪の毛が立ち上がりやすくなる効果も期待できます。頭皮の内側にある髪の毛を毛根と呼び、頭皮の外側に見えている髪の毛を毛幹(もうかん)と呼びます。
頭皮が硬くなると牽引力によって毛幹が倒れてしまいますが、頭皮マッサージを続けて頭皮が柔らかくなると、牽引力が取り除かれるため毛幹が立ち上がりやすくなるのです。髪の毛が立ち上がると、全体のボリュームが増して見えるようになります。
毛乳頭細胞の活性化による発毛促進効果
頭皮マッサージを続けた場合、毛母細胞の活性化により、発毛を促進する効果が期待できます。髪の毛が生えるメカニズムは以下の通りです。
- 毛細血管を通して毛乳頭細胞へと栄養が送られる
- 毛乳頭細胞の働きが活発化し、毛母細胞の分裂を促す
- 毛母細胞の分裂によって髪の毛が成長する
頭皮マッサージを続けると、毛細血管への血液流入量が増加するため、毛乳頭細胞の働きが活発化します。その毛か、毛母細胞の分裂が起こって発毛を促進するのです。
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頭皮マッサージの医学的根拠は?
医薬品や化粧品の販売元としてよく知られている日本の大手生活用品メーカーが研究したところによると、薄毛グループの頭皮は薄毛でないグループの頭皮に比べ、硬い傾向にあることが判明しました。
また、薄毛グループの頭皮は薄毛でないグループの頭皮に比べると、水分量が少ないことも分かっています。皮膚が乾燥する原因はさまざまですが血行不良もその一因です。
そのため、頭皮マッサージを行うと血液の循環を促し、頭皮の乾燥を改善・予防する効果が期待できます。実際の実験でも、頭皮に対するマッサージで血流量の増加が確認されています。
参考:日本化粧品技術者会誌 52巻 (2018) 3号 p.187-196
しかし、頭皮マッサージを続けることで血行を促進し、頭皮環境を改善することは期待できるものの、髪の毛が生えるという医学的な根拠はありません。
AGAへの効果は期待できない
AGA(Androgenetic Alopecia・男性型脱毛症)は、思春期以降の男性に多く見られる脱毛症です。AGAは進行型の脱毛症であるため、適切に対処しないと薄毛がゆっくりとですが確実に進行します。
抜け毛が気になりはじめた方の中には、育毛剤を利用したり頭皮マッサージを行ったりする方もいますが、原則としてAGAへの効果は期待できません。育毛剤も頭皮マッサージも現在生えている髪の毛を成長させるための手段であり、新たな髪の毛を生えさせる効果は期待できないのです。
【口コミ・体験談】頭皮マッサージを続けた結果はどうなる?
抜け毛や薄毛が気になる方の中には、頭皮マッサージを続けた結果どうなったのかを知りたい方もいらっしゃることでしょう。そこで、実際に頭皮マッサージを続けた方の口コミ・体験談をいくつかご紹介します。
頭皮マッサージを続けてよかった口コミ・体験談
頭皮マッサージを続けてよかったと感じた方の口コミ・体験談としては以下の例があげられます。
【 50代男性 】 頭皮マッサージを続けた結果、シャンプーをした後のかゆみを感じにくくなりました。フケの量も明らかに減ったような気がします。 |
※個人の感想であり効果・効能を示すものではありません。
頭皮マッサージを続けて悪かった口コミ・体験談
頭皮マッサージを続けて悪かったと感じた方の口コミ・体験談としては以下の例があげられます。
【 30代男性 】 硬かった頭皮が頭皮マッサージを続けた結果、柔らかくなった気がします。若いころから気になっていた白髪の量も目に見えて減りました。 |
※個人の感想であり効果・効能を示すものではありません。
総括:頭皮マッサージを続けた結果で多いのは?
頭皮マッサージを行った方の中には続けた結果、頭皮が柔らかくなったり、シャンプーの後のかゆみがなくなったと感じた方がいらっしゃいます。頭皮が柔らかくなったり白髪の量が減ったのは、おそらくマッサージにより血液の循環がよくなり、頭皮環境が改善したためではないかと思われます。
また、頭皮マッサージを続けた方のなかには、顔のたるみが解消されてフェイスラインがすっきりした方や、リフトアップの効果が得られたという方も少なくありません。
頭皮の下には帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)と呼ばれる、頭蓋骨を帽子のように覆う結合組織の膜があるのですが、帽状腱膜は筋膜を介して首や肩の筋肉とつながっているため、頭皮マッサージによって首や肩の筋緊張が緩むむと、血行促進作用により顔のむくみを解消できたのではないかと考えられます。
しかし、頭皮マッサージを続けた結果、明らかに髪の毛の量が増えたという口コミ・体験談はそれほど多くありません。むしろ頭皮マッサージを続けても抜け毛の量が減らず、このまま薄毛になるのではないかと不安に感じている方が多い傾向にあります。
効果的な頭皮マッサージのやり方
頭皮マッサージには血液の循環を促進し、髪の毛が生える土壌である頭皮環境を整える効果が期待できます。効果的な頭皮マッサージのやり方は以下のとおりです。
- 頭皮マッサージを行う前に手を温めておく。手が冷たいとかえって血行不良を招く恐れがあるため、お風呂に入って温まってから頭皮マッサージを行うと効果的。
- 頭皮マッサージを行う前に、首の後ろから後頭部にかけてマッサージを行う。首の筋緊張を緩和することで、頭皮への血流を促進することが期待できる。
- 首の筋肉が緩んで来たら頭皮マッサージを行う。最初に指の腹で頭皮全体をつかむようにして、円を描くように3秒間マッサージを行い、その後3秒間押圧を加える。押圧を解除したときに血液を流すイメージで行うと効果的。
- 両手の人差し指から小指を使い、こめかみ部分の皮膚を上に持ち上げるようにマッサージする。
- 頭皮マッサージは上記の手順で、1回に5分程度行うことがおすすめです。頭皮マッサージを行う際には、指の腹や爪で頭皮を傷つけないよう気を付けましょう。
頭皮マッサージは1日何回?
頭皮マッサージの回数に決まりはありませんが、1日に1回〜2回の頻度で行うことがおすすめです。自分の都合が良いタイミングで頭皮マッサージを行えば良いのですが、夜に関しては血液の循環を促進する意味でも入浴中、もしくは風呂上りにマッサージすると効果的です。
マッサージの際のポイントは血液の循環を促進するイメージを持つことです。ただ頭皮をもみほぐすのではなく、押圧(じっくり押すこと)を加えて血管を圧迫し、離したときに血液が流れるイメージを持つとよいでしょう。
マッサージを始める前に頭皮の硬さを確認しておき、次第に頭皮が柔らかくなってくる感じがすれば、上手に頭皮マッサージができていると言えます。
頭皮マッサージをせず頭皮が硬いとどうなる?
ここまで頭皮マッサージを続けた場合に期待できる効果について解説しましたが、そもそも頭皮が硬いとどのようなデメリットがあるのでしょうか。頭皮が硬い場合には、以下の3つのデメリットを生じるリスクが高くなります。
- 抜け毛や白髪の原因になる
- 首・肩こり・頭痛などの症状も現れる
- 顔のたるみを招く
頭皮が硬い場合に起こり得る3つのデメリットについて解説します。
抜け毛や白髪の原因になる
頭皮が硬い場合のデメリットとして、抜け毛のリスクを高めたり、白髪の量が増えたりすることが挙げられます。髪の毛が成長するためには、毛乳頭細胞が毛細血管から栄養を受け取ることが欠かせません。
頭皮が硬くなると血管が圧迫され、血液の循環が悪くなります。その結果、毛乳頭細胞が十分な栄養を受け取れなくなり、抜け毛のリスクを高めるのです。
また、髪の毛を黒くするためにはメラノサイトの働きが重要ですが、血行不良に伴う栄養不足でメラノサイトの働きが悪くなると、髪の毛を黒くすることができず、結果として白髪の量が増えるリスクを高めます。
首・肩こり・頭痛などの症状も現れる
頭皮が硬い場合、首や肩のこり、頭痛などを発症する可能性もあります。頭皮には帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)と呼ばれる軟部組織の一種があります。帽状腱膜は首や肩の筋膜に繋がっているため、頭皮が硬くなると首や肩のこりが生じやすくなるのです。
また、首や肩のこりが原因で脳に送られる血液の量が減少した場合、緊張型頭痛や片頭痛などの発症リスクを高めます。病院で検査をしても原因が分からない頭痛の大半が、緊張型頭痛や片頭痛などの一次性頭痛とされています。
顔のたるみを招く
顔のたるみを招く点も、頭皮が硬い場合に起こり得るデメリットの1つです。頭の横には側頭筋と呼ばれる大きな筋肉があるのですが、側頭筋が緊張すると咀嚼(そしゃく)がスムーズに行われなくなるため、頬などのたるみを引き起こしやすくなります。
また、頭の前側にある前頭筋が硬くなると、まぶたを持ち上げる力が弱くなるため、まぶたのたるみが生じやすくなります。頭皮が硬いと顔全体の皮膚も硬くなり、シワができやすくなるといったデメリットも生じるため注意が必要です。
頭皮マッサージはしないほうがいい?そのデメリットとは
頭皮マッサージを続けた結果、何らかのデメリットが生じることはないのでしょうか。不適切な方法で頭皮マッサージを続けた場合には、以下の2つのデメリットを生じる可能性があります。
- 頻度や力加減によってはフケや抜け毛などの原因になる
- 頭皮を叩くと角質が厚くなる
不適切な頭皮マッサージによって起こる可能性がある2つのデメリットについて解説します。
頻度や力加減によってはフケや抜け毛などの原因になる
頭皮マッサージを行う頻度や力加減によっては、かえってフケや抜け毛などのトラブルを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。頭皮に限った話ではありませんが、皮膚にとって避けるべきことの1つが過度の摩擦です。
適切な頭皮マッサージであれば問題ありませんが、強い力で皮膚を刺激した場合、牽引力により髪の毛が抜けてしまう恐れがあります。
また、頭皮マッサージを行い過ぎた場合、摩擦刺激による頭皮環境の悪化が原因で、フケや抜け毛を生じやすくなる可能性もあります。頭皮マッサージは入浴中や入浴後に3分から5分程度行えば十分です。1日に何度も頭皮マッサージを行う必要はありません。
大手生活用品メーカーが行った研究によると、髪の毛の外側を保護する役目があるキューティクルが、不適切な頭皮マッサージなどの強い物理力によって破壊されると、枝毛や切れ毛のリスクを増加させることが分かっています。
特に髪の毛が濡れているときはキューティクルが開いた状態のため、不適切な頭皮マッサージを行うと、キューティクルを破壊する可能性が高くなります。頭皮マッサージを行う際には、髪の毛を擦らずに頭皮のみにアプローチするイメージを持つことが重要です。
頭皮を叩くと角質が厚くなる
頭皮を叩くようにマッサージした場合、角層が分厚くなる可能性もあります。昭和時代に叩けば生えるというキャッチコピーをテレビコマーシャルで流していたことがありますが、頭皮を叩いたからといって発毛が促進されることはありません。
むしろ毛乳頭や毛母細胞にダメージが加わり、かえって発毛を妨げる恐れもあるため注意が必要です。ただし、次章で紹介するように適切なやり方で頭皮マッサージを行えば、上記のようなデメリットは基本的に生じません。
【関連記事】髪の毛を太くする食べ物や栄養素は?注意すべき食習慣も解説
効果的な頭皮マッサージのやり方
頭皮マッサージを適切に行うと、血行を促進したり、発毛をサポートしたりする効果が期待できます。ただし、不適切な頭皮マッサージを続けると、かえって頭皮環境の悪化を招くため注意が必要です。効果的な頭皮マッサージのやり方は以下のとおりです。
- 頭皮マッサージの前に身体を温めておく
- 首の後ろから横にかけて気持ちよくマッサージを行う
- 両手で耳たぶを持って引っ張る
- 円を描くようにこめかみのマッサージを行う
- 頭皮全体をつかむようにしてマッサージする
- フェイスラインに沿って指をあて、頭皮全体を押し上げる
頭皮マッサージを行う場合、あらかじめお風呂に浸かるなどして身体を温めておきましょう。身体を温めておくことで、頭皮マッサージによる血行促進効果をさらに高めることが期待できます。
また、頭皮マッサージの前に首の筋緊張を緩めておくことで、頭皮への血行を促進しやすくなります。マッサージの前に耳たぶを軽く引っ張り、筋緊張を緩めることもおすすめです。
頭皮マッサージを行う際には、指の腹で優しく皮膚を動かすことがポイントです。過度の摩擦が生じないよう、皮膚を動かすようなイメージでマッサージしましょう。
頭皮マッサージを続けた結果を得るためのポイント
頭皮マッサージを続けると、頭皮へと送られる血液の循環を促進し、頭皮環境を改善する効果が期待できます。頭皮マッサージを続けた結果を得るためのポイントは以下のとおりです。
爪は立てない
頭皮マッサージを続けた結果を得るためのポイントの1つが爪を立てないことです。頭皮マッサージの目的は皮膚を擦ることではなく、頭皮の下にある筋肉をマッサージし、血液の循環を促進することにあります。
爪を立てると頭皮が傷ついて炎症を起こし、かえって抜け毛のリスクを高める恐れがあるため注意が必要です。頭皮マッサージを行う際には爪を短く切りそろえ、頭皮を傷つけないよう研いでおくようにしましょう。
叩かない・擦らない
頭皮マッサージを続けた結果を得るためのポイントの1つとしては、頭皮を叩かない・擦らないこともあげられます。かつて頭皮を叩(たた)くと血行を促進し、発毛につながるとコマーシャルで宣伝されたことがありました。
しかし、現在では頭皮を叩くことで発毛につながることはないと分かっています。また、頭皮をこすると抜け毛や切れ毛のリスクを高めるだけでなく、頭皮を傷つけて頭皮環境を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。
6ヶ月は続ける
頭皮マッサージは継続して6ヶ月は続けましょう。頭皮マッサージを行うと速やかに頭皮への血流量の増加が起こります。しかし、血流量が増加するのは一時的であり、時間がたつにつれ減少する傾向にあります。
しかし、ストレッチを続けると関節が柔軟に変化するように、頭皮マッサージを続けることで頭皮が柔らかくなり、持続的に血液の循環を促進することが期待できます。研究によっても6ヶ月頭皮マッサージを続けることで、定常血流量の増加が見られました。
参考:頭皮マッサージを続けた結果どうなった?口コミや体験談を徹底調査!
AGA治療と併用する
AGA治療と併用することも、頭皮マッサージを続けた結果を得るためのポイントの1つです。頭皮マッサージには血行を促進し、頭皮環境を改善する効果が期待できます。
しかし、AGAは主に遺伝的要因により起こる脱毛症であるため、頭皮マッサージだけで改善することは難しいでしょう。ただ、頭皮マッサージにより血液の循環を促進すれば、AGA治療薬の成分を効率よく頭皮へと送り届け、発毛を促進する効果が期待できます。
生活習慣を見直す
頭皮マッサージを続けた結果を得るためには、生活習慣を見直すことも欠かせません。いくら頭皮マッサージで血行を促進しても、血液の循環を妨げる生活を続けていては効果が得られにくくなるでしょう。
例えば普段から脂っこい食べ物やジャンクフードなどを好んで食べていると、動脈硬化により血液の循環が悪くなります。また、運動不足による筋力の低下も血行不良の一因です。そのため、栄養バランスの取れた食事をこころがけ、日ごろから適度に身体を動かすよう意識しましょう。
頭皮マッサージと続けた結果に関するFAQ
頭皮マッサージを続けた結果に関しては、以下の質問が多く寄せられています。
- 頭皮マッサージはしないほうがいいですか?
- 頭皮マッサージは毎日してもいいですか?
- 頭皮マッサージのやり方は間違っていますか?
- 頭皮マッサージの効果を実感できるのは何ヶ月?
- 頭皮マッサージで白髪は減る?
- 頭皮マッサージで髪は生えるのか?
頭皮マッサージはしないほうがいいですか?
皮マッサージをしない方がいいかどうかは、マッサージを行う目的によります。頭皮への血行を促進して頭皮環境を改善することが目的であれば、頭皮マッサージを続けた方がよいでしょう。
AGAの発症にともない抜け毛が増えている場合は、頭皮マッサージだけでは改善することが期待できません。しかし、AGA治療薬の有効成分を頭皮へと送り届ける際に頭皮マッサージは有効です。
基本的に頭皮マッサージにデメリットはないため、続けられるのであれば続けることがおすすめです。
ただし、誤った方法で頭皮マッサージを続けると、先述のように<em>摩擦刺激によって頭皮環境を悪化させ、かえって抜け毛や薄毛のリスクを増加させる可能性があるため注意が必要です。
頭皮マッサージのやり方は間違っていますか?
頭皮マッサージには血行を促進したり、頭皮環境を改善したりする効果が期待できますが、以下のような誤った方法でマッサージを行った場合、かえってデメリットを生じるリスクが高くなるため注意が必要です。
- 強い力で頭皮を擦る
- 爪や指の先で頭皮を傷つける
- 1日に何度も頭皮マッサージを行う
強い力で頭皮を擦ったり、爪や指の先で頭皮を傷つけたりすると、細菌感染によって炎症を引き起こし、
抜け毛のリスクを高める可能性があります。
また、1日に何度も頭皮マッサージを行うと、刺激量が多すぎるためかえって頭皮が硬くなり、髪の毛の成長を妨げる恐れがあります。
頭皮マッサージは毎日してもいいですか?
頭皮マッサージは毎日行った方が効果的です。頭皮マッサージを行うと局所の血流量を増加させられることが分かっていますが、時間がたつとともに効果は失われていきます。
しかし、先述の通り頭皮マッサージを続けることで頭皮が柔らかくなり、持続的に血液の循環を促進することが期待できます。そのため、頭皮マッサージは6ヶ月以上継続して毎日行うことがおすすめです。毎日髪を洗うように、頭皮マッサージも習慣化するとよいでしょう。
頭皮マッサージの効果を実感できるのは何ヶ月?
大手化粧品メーカーの調べによると、1回につき1分〜3分の頭皮マッサージを6ヶ月行った場合、頭皮の定常血流量が増加すると分かっています。そのため、頭皮マッサージは最低でも6ヶ月は継続して行うことがおすすめです。
また、脱毛症を発症している方の多くにヘアサイクル(髪の毛が生え替わる周期)の乱れが見られますが、治療によりヘアサイクルが正常化するのにもおよそ半年が必要とされています。AGA治療と頭皮マッサージを併用する場合には、6ヶ月以上続けることが重要と覚えておきましょう。
頭皮マッサージで白髪は減る?
白髪の原因が血行不良の場合は、頭皮マッサージで白髪を減らすことが期待できます。そもそも作られたばかりの髪の毛は白色をしています。白色の髪の毛に色を付けるのはメラニン色素のはたらきです。
メラニン色素はメラノサイトのはたらきで生成されますが、メラノサイトが機能するためには血液から栄養を受け取る必要があります。年齢とともに白髪が増えるのも、血行不良によるメラノサイトの機能低下が原因と考えられます。頭皮マッサージにより血行を促進し、メラノサイトが活発にはたらけば白髪を改善することが期待できるでしょう。
頭皮マッサージで髪は生えるのか?
頭皮マッサージで髪の毛が生えるかどうかは、抜け毛や薄毛の原因次第です。血行不良による頭皮環境の悪化が抜け毛や薄毛の原因であれば、長期にわたり頭皮マッサージを続けることで発毛が期待できるでしょう。
AGAの脱毛症などが原因で抜け毛や薄毛が起こっている場合には、頭皮マッサージだけで発毛を促すことは難しいでしょう。また、頭皮マッサージは継続的に行うことが重要です。発毛を期待するのであれば根気強く取り組む必要があると知っておきましょう。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
AGA治療に関するご相談なら、薄毛や抜け毛の治療に特化した新宿AGAクリニックまでお問い合わせください。新宿AGAクリニックではAGAやFAGA(女性型脱毛症)、円形脱毛症などを専門的に扱っています。
頭皮マッサージは頭皮環境を改善し、抜け毛を予防する効果は期待できますが、AGAやFAGA、円形脱毛症などを発症している場合、頭皮マッサージだけで改善しようとすると手遅れになる恐れがあるため注意が必要です。
新宿AGAクリニックでは600パターンにおよぶ治療の組み合わせから、一人ひとりに適した治療法を提供しています。抜け毛や薄毛が気になりはじめたら、なるべく早めに新宿AGAクリニックまでご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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