女性がはげる原因は?地肌が見える、ストレスのため過ぎは要注意?
「以前と比べて、頭頂部の地肌が透けて見えるようになってきた」
「抜け毛がひどいので、はげにならないか心配」
などのお悩みはないでしょうか。 主に遺伝が原因で発症する男性の脱毛症とは異なり、女性のはげや薄毛は生活習慣に起因する傾向にあります。
こちらの記事では、女性がはげる際に考えられる6つの主な原因や薄毛を確実に治す方法について解説します。クリニックで行われる自毛植毛やその他の治療法も紹介するので、はげや薄毛に悩んでいる女性の方は参考にしてください。
目次
女性がはげる6つの原因とは?
男性の薄毛は、主に遺伝的な要因によって発症する傾向にありますが、女性の場合はさまざまな要因が複雑に絡み合った結果として発症するケースが多いです。
女性の薄毛には、びまん性脱毛症や脂漏性(しろうせい)脱毛症、FAGA(女性型脱毛症)などさまざまな種類がありますが、主な原因として以下の6つが挙げられます。
- ストレス
- ホルモンバランスの乱れ
- 遺伝
- 生活習慣の乱れ
- 過度なダイエット
- 間違ったヘアケアや無理なヘアアレンジ
はじめに、女性がはげる際に考えられる6つの主な原因について解説します。
ストレス
女性がはげる原因の1つがストレスです。ストレスがたまると自律神経が乱れやすくなり、交感神経が優位に傾いて血管が収縮します。
血管が収縮すると血液の循環が悪くなるため、髪の毛の成長に必要な栄養素を頭皮へ送り届ける力が弱まるため、抜け毛リスクが増加します。
女性は男性に比べるとストレスを感じやすいとされており、職場の人間関係や結婚、引っ越しにともなう環境の変化などで自律神経のバランスが乱れがちです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れも、女性がはげやすくなる原因の1つです。女性ホルモンとしてはエストロゲンとプロゲステロンがよく知られており、それぞれ次のようなはたらきがあります。
- エストロゲン…髪の毛のハリやコシを生み出す
- プロゲステロン…ヘアサイクルの成長期を維持する
加齢や閉経にともない女性ホルモンの分泌量が減少すると髪の毛のハリやコシが失われ、髪の毛全体のボリュームが減少するFAGA(女性型脱毛症)を発症するリスクが増加します。
また、妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増加しますが、出産にともない急激にエストロゲンやプロゲステロンが減少すると、一時的に抜け毛量が増加して産後脱毛症を発症するケースも少なくありません。
遺伝
男性の薄毛は、主に遺伝が原因となって発症しますが、女性のはげや薄毛にも遺伝が関わっているケースがあります。
例えば母方の祖父がAGAを発症して薄毛になっている方は、遺伝的な影響によって産後の脱毛が進行しやすい傾向にあるとされています。
しかし、女性の薄毛はさまざまな要因が複雑に絡み合った結果として発症するため、自分の判断で遺伝が原因と決めつけず、専門医の診察や検査を受けるのがおすすめです。
生活習慣の乱れ
遺伝が主な原因で起こる男性の薄毛とは異なり、女性のはげや抜け毛は生活習慣の乱れに起因する傾向があります。
例えば慢性的な睡眠不足状態が続くと、夜間に活発化すべき毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛の成長に悪影響をおよぼす可能性があります。
また、運動不足や筋力の低下などが原因で血行が悪くなると、頭皮に送られる栄養が不足して髪の毛の成長を妨げる結果となりかねません。
過度なダイエット
女性に見られるはげや抜け毛は、過度なダイエットに起因するケースも多いです。過度なダイエットによって栄養が不足すると、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足するためです。
特に10代や20代の若い女性に見られるはげや薄毛は、過度なダイエットに起因するケースが多い傾向にあるため注意が必要です。
過度なダイエットにともなう栄養不足で頭皮環境が悪化すると、フケの量が増えて毛穴をふさぎ、粃糠性(ひこうせい)脱毛症を発症するリスクが増加します。
間違ったヘアケアや無理なヘアアレンジ
毎日シャンプーをしているのに頭皮のかゆみや抜け毛が見られる方は、肌質に合っていないシャンプーを使っていたり、間違った方法でヘアケアしていたりする可能性が疑われます。
市販のシャンプーには合成界面活性剤など頭皮や髪の毛への刺激が強い成分が含まれているため、毎日使っていると知らないうちに頭皮環境が悪化し、びまん性脱毛症の発症リスクが増加します。
また、毎日同じ箇所で髪の毛を分けていたり結んでいたりすると、局所への負荷によって血行不良を引き起こし、牽引性(けんいんせい)脱毛症を発症する可能性があります。
抜け毛がひどい、地肌が見えるは危険のサイン?
女性のはげは、ある日突然のように発症するケースは少なく、次第に進行する傾向にあります。次のような症状が見られる場合、はげが進行しているサインの可能性があるため注意してください。
- 排水溝に詰まる抜け毛の量が増えてきた
- ドライヤーを掛けた後に床に散らばっている髪の毛が増えた
- 抜け毛が細くて弱々しい
- 抜け毛が短い
- 髪の毛全体のボリュームが減少してきた
- 髪の毛のセットがなかなか決まらない
- 頭がぬれると地肌が透けて見える
- 分け目部分が広がってきた気がする
- 弱い力で引っ張るだけで髪の毛が4本から6本以上抜ける
抜け毛は毎日のように見られる生理現象の一種ですが、1日あたり100本以上の抜け毛が続くようであれば、何らかの脱毛症を発症している可能性が疑われます。
また、抜け落ちた髪の毛が細くて弱々しかったり、短かったりする場合は、頭皮環境の悪化により髪の毛が十分に成長していない疑いもあります。
その他にも髪の毛全体のボリュームが減少している方や、分け目部分が広くなっている方も、薄毛を発症している可能性があるため注意が必要です。
20代女性で頭頂部がはげることはある?
20代の若い女性でも頭頂部がはげる可能性はあります。例えば過度のダイエットにより栄養が不足すると、髪の毛の成長が妨げられるため、脱毛症の発症リスクが増加します。
髪の毛は毎日の食事から摂取する栄養素によって作られるため、無理なダイエットは避けるようにしましょう。肌質に合っていないシャンプーなどが原因でフケが増えている方も要注意です。
細かいフケが毛穴をふさいで炎症を起こすと、粃糠性脱毛症を発症する可能性があります。朝起きたときに大量の髪の毛が抜け落ちている場合には、円形脱毛症の発症も疑われます。
女性のはげや薄毛を確実に治す方法とは?
女性のはげや薄毛を確実に治したいのであれば、自毛植毛の施術を受けるのがおすすめです。自毛植毛は後頭部などの健康な髪の毛を毛穴ごと移植する外科手術の一種です。
人工毛植毛とは異なり、自分の髪の毛や毛穴を移植する手術のため、拒絶反応を起こすリスクが低い点がメリットの1つです。
また、健康な毛穴を移植する手術のため、髪の毛が抜け落ちても毛根が生きている限り、何度でも髪の毛が生えてくる点も特徴です。
薄毛が広範囲に広がっている女性におすすめの治療法ですが、その他にも以下のようなやり方ではげや薄毛を改善する方法があります。
- 薄毛に効果的な食べ物を摂取する
- 正しいヘアケアを行う
- 生活習慣を見直す
- クリニックで治療を受ける
ここでは、女性のはげや薄毛を改善する方法について解説します。
薄毛に効果的な食べ物を摂取する
女性のはげや薄毛は過度なダイエットにともなう栄養不足などが原因で起こるケースも多いため、以下のような栄養素・食品を日常的に摂取するのがおすすめです。
栄養素 | 期待できる効果 | 多く含む食品 |
タンパク質 | 髪の毛を作るもととなる | 牛肉・豚肉・鶏肉・魚など |
ビタミンB2 | 皮脂の過剰な分泌を抑制する | 豚レバー・サンマ・ウナギなど |
ビタミンB6 | 亜鉛の働きをサポートする | 脂質の少ない肉類・赤身の魚など |
ビタミンE | 血行を促進する | ナッツ類・ヒマワリ油・ハマチなど |
亜鉛 | アミノ酸をケラチンへ再合成する | 牡蠣・レバー・納豆など |
イソフラボン | 女性ホルモンに似た働きをする | 納豆・豆腐・きな粉・豆乳など |
ただし、特定の食品だけを摂取するのではなく、上記の栄養素を日常の食事メニューにまんべんなく取り入れるのがポイントです。
正しいヘアケアを行う
はげや薄毛を改善するためには、次のような項目に注意しましょう。
- 洗浄力が強すぎるシャンプーを使う
- 洗髪の際に指先や爪でゴシゴシ擦っている
- シャンプーを手のひらで泡立てずに使っている
- 洗髪後に自然乾燥している
- 毎日同じ箇所で髪の毛を分けている・結んでいる
- 頻繁にヘアカラーやパーマを行っている
毎日のシャンプーにも関わらず抜け毛や頭皮のかゆみが見られる方は、アミノ酸系の洗浄力がマイルドな薬用シャンプーなどに替えるのがおすすめです。
洗髪の際には指の腹で優しくマッサージするイメージで頭皮を洗い、洗髪後はドライヤーで乾かして雑菌の繁殖を防ぎましょう。
毎日同じ箇所で髪の毛を分けたり結んだり、頻繁にヘアカラーやパーマを行ったりすると、頭皮環境の悪化を招きやすいため避けてください。
生活習慣を見直す
はげや薄毛を改善するためには、以下のような生活習慣を避けるようにしてください。
- 夜更かし
- 寝る直前までスマホやテレビなど明るい画面を見ている
- 運動不足
- ストレスフルな日常
- 飲酒や喫煙
寝る直前までスマホやテレビなど明るい画面を見ていると睡眠の質が低下するため、起床時から14〜15時間が経過したら部屋の照明を落として眠る準備をしましょう。
運動不足やストレスは血行不良を招くため、普段から適度に身体を動かすのがおすすめです。身体を動かすとストレスが発散できるうえ、心地よい疲労が睡眠の質を高める結果にもつながります。
飲酒や喫煙も血行不良の原因となるため過度の飲酒は避け、できれば禁煙するのがおすすめです。
クリニックで治療を受ける
上記のセルフケアではげや薄毛の改善が見られない方は、専門のクリニックで治療を受けるのがおすすめです。クリニックでは以下のような方法で、はげや薄毛の改善に取り組んでいます。
- パントガール
- 女性用外用ミノキシジル
パントガール
パントガールはドイツの製薬会社が開発した、世界で初めての女性専用の薄毛治療薬です。ケラチンやシスチンなど髪の毛の成長に欠かせない栄養素が多く含まれており、サプリメントのように利用できる点がメリットとなっています。
サプリメントに近いため副作用のリスクが低く、服用を継続するとおよそ7割の方は薄毛の改善効果を実感できる点もメリットの1つです。
女性用外用ミノキシジル
ミノキシジルは、厚生労働省によって発毛効果を認められている数少ない有効成分の1つです。
日本皮膚科学会が策定する男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、女性の薄毛に対して行うよう強く推奨するAランクの治療法となっています。
頭皮に塗布して使用するタイプの治療薬のため、副作用のリスクが比較的低い点もメリットとなっています。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
AGAやFAGAの治療に関するご相談なら、新宿AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。主に遺伝が原因で発症する男性の脱毛症とは異なり、女性のはげや薄毛はさまざまな要因が複雑に絡み合って発症する傾向にあります。
そのため、専門医の診察や検査によって原因を特定することが欠かせません。新宿AGAクリニックでは男性だけでなく、女性のはげや薄毛も専門的に治療しています。
治療に関するご質問や費用に関するご相談などは、無料カウンセリングで承っています。まずはメールか電話でお気軽にお問い合わせください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
«前へ「高校生ではげや抜け毛は気にしすぎ?治す方法はあるのか?」 | 「はげは大学生でも進行する?頭頂部やつむじがはげる原因を解説」次へ»