烏龍茶で薄毛対策!?効果的な飲み方とその効果を徹底解説
抜け毛や薄毛が気になると髪の毛や頭皮に良いとされることは何でも試したくなるものですが、ウーロン茶が薄毛対策に効果的という話を聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
抜け毛や薄毛にはさまざまな原因があるため、場合によってはウーロン茶が効果的な可能性も考えられます。こちらの記事では、ウーロン茶が薄毛に効くといわれる3つの理由や効果的な取り入れ方、および注意点について解説します。
目次
ウーロン茶は薄毛に効く?
ウーロン茶が薄毛に効くかどうかは、抜け毛が起こっている原因によると言えるでしょう。ウーロン茶の中にはトクホ(特定保健用食品)に指定されている商品もあり、健康にとって有益なさまざまな効果が期待されています。薄毛の原因は大きく以下の2つに分類されます。
- 病気
- 生活習慣
男性に多く見られる薄毛の代表例がAGA(男性型脱毛症)と呼ばれる病気の一種です。AGAは遺伝的要因に左右されるのですが、ウーロン茶の成分によって抜け毛を改善できる可能性が指摘されています。
また、睡眠不足や運動不足、偏った栄養バランスの生活習慣などが原因で頭皮環境が悪化した際に抜け毛を引き起こすことがありますが、ウーロン茶に含まれる成分により改善が期待できるケースもあります。
烏龍茶が薄毛に効果的な理由
ウーロン茶が薄毛に効果的とされる主な理由は以下の3点です。
- ウーロン茶エキスが5α-リダクターゼを阻害する
- カテキンの抗酸化作用が育毛にアプローチする
- ウーロン茶ポリフェノールが血流をよくする
ウーロン茶エキスが5αリダクターゼを阻害する
ウーロン茶には健康にとって有益な多くの成分が含まれていますが、そのうちの1つであるウーロン茶エキスに、AGAの原因の1つである5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があると分かってきています。
2016年に行われた日本薬学会第136年会において、ウーロン茶が男性ホルモンを活性化させる体内の酵素、5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があると報告されました。
参照:https://www.reve21.co.jp/files/2016/NewsRelease_20160323.pdf
ただし、実験はマウスに対して行われており、人間に対しての発毛効果が認められるかどうかについては今後の研究を待つ必要があります。
カテキンの抗酸化作用が育毛にアプローチする
ウーロン茶をはじめとするお茶には、高い抗酸化作用を持つカテキンが多く含まれています。カテキンはお茶の渋みの元であるタンニンとも呼ばれる植物性ポリフェノールの一種で、抗酸化作用だけでなく強い殺菌・抗菌作用を持つ点も特徴です。
人間が老化する原因の1つが酸化ですが、髪の毛や頭皮も酸化による影響を受けます。年齢とともにシワが目立つようになったり、抜け毛が増えたりするのもそのためです。カテキンには抗酸化作用があるため、髪の毛や頭皮の老化を予防する効果が期待されています。
ウーロン茶ポリフェノールが血流をよくする
ウーロン茶には植物性ポリフェノールの一種であるカテキンが含まれていますが、ポリフェノールには血管を拡張し、血液の循環を促進する作用があります。
血液は全身に酸素と栄養を送り届けているため、ポリフェノールにより血液の循環が促進されると、髪の毛が成長するために必要な栄養素を頭皮へと送り届けやすくなります。頭皮には細い血管が多く血行不良を引き起こしやすいため、ポリフェノールによる血流促進が育毛に効果的と考えられるのです。
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そもそも薄毛になる理由の多くがAGA
薄毛になる男性の多くが、AGAを発症していると考えられています。AGAは思春期以降に見られる進行型の脱毛症で、以下のメカニズムにより抜け毛が増えます。
- 男性ホルモンの一種であるテストステロンが、活性の高いジヒドロテストステロンへと変化する
- ジヒドロテストステロンと男性ホルモン受容器が結合してTGF-βを生成する
- TGF-βによりヘアサイクルの成長期が短縮され抜け毛を引き起こす
男性ホルモンの一種であるテストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒としてはたらくのが先述の5α-リダクターゼです。
ウーロン茶エキスには5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があるため、AGAによる抜け毛を予防する効果が期待されています。
薄毛対策で烏龍茶を使う方法
ウーロン茶に含まれる成分の中には、AGAの原因となる5α-リダクターゼの働きを阻害したり、髪の毛や頭皮の老化を抑制したりする成分が含まれています。
そのため、抜け毛や薄毛が気になる方の中には、ウーロン茶をどのように使用すればよいのか知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
基本的にウーロン茶は医薬品ではなく食品に分類されるため、そのまま飲み物として摂取するだけです。しかし、冷たいウーロン茶を一気に飲むと身体が冷えるため、かえって血行を阻害する恐れがあります。抜け毛や薄毛を改善する目的でウーロン茶を飲む際には常温、もしくは電子レンジなどで温めて飲むように心がけましょう。
飲むタイミングと量
ウーロン茶は和食だけでなく、中華料理や脂っこいメニューとの相性も良いため、普段の食事の際にウーロン茶を積極的に摂取するとよいでしょう。
量に関しては特に規定がありません。飲みすぎるとカフェインのとり過ぎにつながる恐れはありますが、通常の摂取量であれば過度に心配する必要はないでしょう。
ウーロン茶を頭に塗るとどんな効果があるの?
ウーロン茶に含まれる成分は頭皮環境を改善する効果も期待されているため、中には頭皮に塗って使用する方もいるようです。確かに、ウーロン茶に含まれるカテキンには強い殺菌・抗菌作用があるため、皮膚を細菌感染から守って頭皮環境を良好に保つ効果が期待できます。
また、トクホのウーロン茶には脂肪を分解する作用もあるため、頭皮にかけると余分な皮脂を洗い流す効果も期待できます。しかし、現在のところウーロン茶を頭皮に塗ることで抜け毛や薄毛を予防できるかについては、明確な答えが出ていません。
烏龍茶での薄毛対策はカフェインに注意
ウーロン茶には抜け毛や薄毛の予防が期待できるだけでなく、さまざまな健康効果を得られる点もメリットの1つです。コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで安く購入できるため、普段の飲み物としてストックしておくこともおすすめです。
しかし、ウーロン茶にはカフェインが含まれていることも忘れてはいけません。少量のカフェインは神経を適度に高揚させる作用がありますが、とり過ぎると睡眠の質を低下させる恐れがあります。
また、カフェイン中毒を引き起こした場合、下痢や吐き気、嘔吐(おうと)、胸痛、めまいなどを発症するリスクが高くなります。日本ではカフェインの摂取量に関する明確な規定がありませんが、カナダでは1日あたり400㎎、イギリスでは300㎎を上限とするよう求めています。
烏龍茶と薄毛に関するFAQ
ウーロン茶や緑茶と薄毛との関係について、以下6つの質問が多く寄せられています。
- 緑茶は薄毛に効果がある?
- 緑茶はテストステロンを減らしますか?
- ウーロン茶を頭に塗るとどんな効果があるの?
- 緑茶は髪にどんな効果があるのですか?
- 緑茶は頭皮にどんな効果があるのですか?
- カテキンの育毛効果は?
緑茶は薄毛に効果がある?
アメリカにあるハーバード大学の研究チームによると、緑茶と大豆製品を同時に摂取した場合に、AGAによる抜け毛の原因であるジヒドロテストステロンの抑制効果が見られたと報告されています。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモン受容器と結合して抜け毛の原因となるTGF-βを生成するため、ジヒドロテストステロンを抑制すると、抜け毛を予防する効果が期待できます。しかし、緑茶だけを摂取するとジヒドロテストステロン濃度が逆に高まるため注意が必要です。
緑茶はテストステロンを減らしますか?
緑茶だけを摂取するとテストステロンを減らすことはありませんが、緑茶と大豆を同時に摂取した場合、ジヒドロテストステロンだけでなく、テストステロンの量も減らすことが分かっています。
テストステロンには考え方をアクティブにしたり、生活習慣病のリスクを下げたりする働きがあるため、心配な方は緑茶と大豆を同時に摂取しすぎないよう心がけましょう。紅茶と大豆の同時摂取であれば、テストステロンを減らさずにジヒドロテストステロンの抑制が可能です。
ウーロン茶を頭に塗るとどんな効果があるの?
ウーロン茶を頭に塗ると、外側からの頭皮ケア効果が期待できます。ウーロン茶には脂肪分を分解する作用があるため、洗髪の前にウーロン茶で頭皮を洗うと、古くなった皮脂を洗い流す効果が期待できます。
古くなった皮脂はホコリや角質と混じり毛穴につまる恐れがあるため、ウーロン茶で皮脂を流しておくと頭皮を清潔に保つ結果につながるでしょう。また、ウーロン茶に含まれるカテキンには抗酸化作用があるため、髪の毛や頭皮の老化を抑制する効果が期待できます。
緑茶は髪にどんな効果があるのですか?
先述の通り、緑茶と大豆製品を同時に摂取すると、AGAによる抜け毛を引き起こすジヒドロテストステロンの生成を抑制する効果が期待できます。また、緑茶にはウーロン茶と同じく植物性ポリフェノールの一種であるカテキンが含まれています。
ポリフェノールは地上に5,000種類以上あるとされ、ほとんどの植物が有害な紫外線から身を守るために生成する苦みや色素の成分です。ポリフェノールには高い殺菌・抗菌および抗酸化作用があるため、髪の毛の酸化および老化を予防する効果が期待できます。
緑茶は頭皮にどんな効果があるのですか?
緑茶には独特の渋みがありますが、渋みをもたらすのがポリフェノールの一種であるタンニンです。赤ワインや渋柿などにも含まれるタンニンには抗酸化作用があるため、頭皮を老化から守る効果が期待されています。
タンニンには消化を助ける働きもあるのですが、過剰に摂取すると胃の粘膜が荒れて消化液の分泌を滞らせ、吐き気や下痢を引き起こす可能性があります。通常の摂取量であれば過度に心配する必要はありませんが、胃腸が弱い方は注意が必要です。
カテキンの育毛効果は?
ウーロン茶や緑茶などに含まれるカテキンはポリフェノールの一種であるため、抗酸化作用により髪の毛を酸化から守り、若々しく保つ働きが期待されています。
また、タンニンには雑菌を寄せ付けない抗菌作用があるため、頭皮環境を良好に保つ働きも期待できます。頭皮環境が良好に保たれれば、健康な髪の毛を育てる=育毛効果が期待できると言えるでしょう。
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AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
ウーロン茶に含まれるポリフェノールには、殺菌・抗菌および抗酸化作用があるため、髪の毛や頭皮を酸化や老化から守り、健康な髪の毛を成長させるサポートとしての働きが期待できます。
しかし、抜け毛や薄毛の原因はさまざまであるため、ウーロン茶を飲むだけで抜け毛や薄毛が予防できるとは限りません。また、抜け毛や薄毛の原因がAGAの場合、自己判断で対処していると手遅れになる可能性もあります。
抜け毛や薄毛が気になる方は、まず新宿AGAクリニックで原因を突き止めることがおすすめです。治療法や費用に関するご相談は無料カウンセリングで承っているため、お気軽にご連絡ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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