フィンペシア(フィナロイド)の効果と副作用について紹介
フィンペシア(フィナロイド)には、AGAの代表的な治療薬であるプロペシアと同様に、有効成分としてフィナステリドが配合されています。プロペシアに比べると安価に入手することが可能ですが、医師の処方を受けずに服用するとどのようなリスクがあるのでしょうか。
こちらの記事では、フィンペシア(フィナロイド)の効果や副作用、服用する際の注意点について解説します。現在薄毛に悩まされており、AGA治療薬について興味がある男性の方は参考にしてください。
目次
フィンペシア(フィナロイド)について
AGAの改善目的で用いられることがあるフィンペシア(フィナロイド)は、どのような医薬品なのでしょうか。
- フィンペシア(フィナロイド)とは?
- ジェネリック医薬品とは?
- フィナステリドとの違い
ここでは上記の3点について解説します。
フィンペシア(フィナロイド)とは?
フィンペシア(フィナロイド)は、海外の製薬会社によって発売されているAGA治療薬の一種です。有効成分としてプロペシアと同じく、フィナステリドを配合している点が特徴です。
プロペシアは世界で初めて開発・販売されたAGA治療薬で、薄毛の原因となる酵素の一種「5α-リダクターゼ」の働きを阻害する作用があります。フィンペシア(フィナロイド)は、プロペシアのジェネリックに位置付けられています。
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれており、新薬(先発医薬品)の特許が切れた際に、同じ有効成分を利用して作られます。 有効成分が同じことから新薬と同等の効果が期待できるだけでなく、研究費などを抑えられるため安価で利用できる点がメリットとなっています。
フィナステリドとの違い
プロペシアのジェネリックの1つにフィナステリドという名前の医薬品がありますが、有効成分にフィナステリドを配合していることからその名前が付けられています。 フィンペシア(フィナロイド)もプロペシアのジェネリックであり、有効成分としてフィナステリドを配合していることから、ジェネリックのフィナステリドと効果の面で大きな違いはありません。
フィンペシア(フィナロイド)の効果
フィンペシア(フィナロイド)には、AGA発症のリスクを増加させる5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を予防する効果が期待されています。AGA発症のメカニズムを簡単に説明すると以下の通りです。
- 男性ホルモンのテストステロンが、活性の高いジヒドロテストステロンへと変化する
- ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体に結合してTGF-βが生成される
- TGF-βによってヘアサイクルが乱されて抜け毛のリスクが増加する
フィンペシア(フィナロイド)には5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があるため、抜け毛の原因となるTGF-βの生成を抑止する効果が期待できます。
フィンペシア(フィナロイド)の副作用
化学的に製造された医薬品には必ず副作用のリスクがともなうものですが、フィンペシア(フィナロイド)の服用によって以下のような副作用が現れる可能性があります。
- 性機能障害
- 肝臓の障害
- アレルギー症状
- 抑うつ
- 初期脱毛(抜け毛)
フィンペシア(フィナロイド)の副作用について解説します。
性機能障害
フィンペシア(フィナロイド)の有効成分であるフィナステリドには、男性の性機能を障害する副作用のリスクがあります。主な性機能障害としては以下の例があげられます。
- 勃起機能不全
- リビドー(性欲)減退
- 精液の減少
- オーガズム障害など
先述のように、AGAの発症にはテストステロンが変化したジヒドロテストステロンが深く関与しています。ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体に結合することで、抜け毛を引き起こすTGF-βが生成されるためです。
しかし、ジヒドロテストステロンは性欲の増強にも作用するため、フィンペシア(フィナロイド)の服用によってジヒドロテストステロンの量が減少すると、性欲が湧かなくなったり、勃起しにくくなったりするリスクが生じます。これから子作りを検討している方は、フィンペシア(フィナロイド)の服用にともなう性機能障害に注意する必要があります。
肝臓の障害
フィンペシア(フィナロイド)は、副作用の出現率に関しては明確なデータがありません。
しかし、厚生労働省が認可するフィナステリド内服薬のプロペシアの添付文書には、頻度は不明ながら肝機能障害のリスクに注意すべき旨が明記されています。 そもそも医薬品の有効成分は肝臓で代謝されるため、フィンペシア(フィナロイド)に限らず医薬品の服用は全て肝臓に負担をかける点では違いがありません。
仮にフィンペシア(フィナロイド)の服用を考えている方で、肝臓に不安がある方は医師に相談するように心がけましょう。
アレルギー症状
フィンペシア(フィナロイド)には、プロペシアと同じく有効成分としてフィナステリドが配合されていますが、添加物まで同じものを使用しているわけではありません。 そのため、プロペシアではアレルギー症状が見られなかった方でも、フィンペシア(フィナロイド)の服用により何らかのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
抑うつ
フィンペシア(フィナロイド)の先発医薬品であるプロペシアには、頻度が低いながらも抑うつを引き起こす可能性があるとされています。フィンペシア(フィナロイド)にもプロペシアと同じく、フィナステリドが有効成分が配合されているため、抑うつが見られたら専門医に相談しましょう。
初期脱毛(抜け毛)
フィンペシア(フィナロイド)を服用した場合、一時的に抜け毛の量が増加する初期脱毛を引き起こすケースがあります。せっかくAGA治療薬の服用を開始したのに、抜け毛の量が増えるとガッカリして服用を中断する方も少なくありません。
しかし、初期脱毛は医薬品の効果が現れている裏返しでもあります。そのため、自己判断で中断するのではなく、専門医のアドバイスを仰ぐことが重要です。
フィンペシア(フィナロイド)の服用方法
フィンペシア(フィナロイド)の服用方法は、基本的に1日1錠飲むだけです。市販の風邪薬のように食前や食間、食後に飲まなければならないと言った決まりもありません。
しかし、1日に1錠飲むだけの治療薬だからこそ、飲み忘れには注意が必要です。フィナステリドの効果が持続する時間は24時間とされているため、飲み忘れるとフィナステリドの効果を得られない空白の時間が生じてしまいます。そのため、フィンペシア(フィナロイド)も毎日夕食後に飲むようにするなど、自分なりのルールを決めておくことがおすすめです。
また、飲み忘れたからと言って1回に2錠を服用することは避けましょう。1回に2錠服用しても効果がアップするわけではなく、かえって副作用のリスクを増加させるため注意が必要です。
フィンペシア(フィナロイド)を服用する際の注意点
フィンペシア(フィナロイド)を服用するにあたって、以下の点にとくに注意する必要があります。
- 他の医薬品との併用
- 女性や小児の服用
- 献血
- 個人輸入
フィンペシア(フィナロイド)を服用する際の注意点について解説します。
他の医薬品との併用
例えばフィンペシア(フィナロイド)とプロペシアを併用した場合、効果が高くなるメリットよりも、健康状態を損ねるリスクの方が高くなる恐れがあるため注意が必要です。
また、併用禁忌薬ではありませんが、フィンペシア(フィナロイド)をグレープフルーツジュースで服用することは避けましょう。 グレープフルーツには、フィナステリドを分解する酵素である「CYP3A4」の働きを阻害する作用があります。
フィナステリドの分解が阻害されると、その分血液中に有効成分が残留する時間が増加します。
血液中に有効成分が長くとどまると副作用のリスクを増加させる恐れがあるため、フィンペシア(フィナロイド)はグレープフルーツジュースでは服用しないようにしましょう。
女性や小児の服用
フィンペシア(フィナロイド)に限らず、フィナステリドを配合した医薬品は原則として女性や小児の服用が禁じられています。特に男児を懐妊中の女性がいる場合、フィンペシア(フィナロイド)は慎重に扱いましょう。
フィンペシア(フィナロイド)には、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの生成を阻害する作用があります。しかし、ジヒドロテストステロンは男児の生殖器を成長させるために、重要な役割を果たすホルモンでもあるためです。男児を妊娠中の女性が誤ってフィンペシア(フィナロイド)を服用しないよう気をつけるのはもちろん、有効成分が皮膚を介して血管内に浸透しないよう、女性が触れる可能性がない場所にしまっておきましょう。
また、フィンペシア(フィナロイド)の先発医薬品であるプロペシアに関しては、未成年に対する有効性、および安全性が確認されていません。そのため、フィンペシア(フィナロイド)も原則として未成年の服用は禁止です。
献血
フィンペシア(フィナロイド)を服用すると、血液中に有効成分のフィナステリドが含まれるため、特定の献血者に悪影響をおよぼす可能性があります。献血をおこないたい場合には、1ヶ月間の休薬期間を設ける必要があります。
個人輸入
フィンペシア(フィナロイド)を入手するためにはAGA治療専門のクリニックで処方してもらうか、個人輸入などで購入しなければなりません。 個人輸入で購入すると安価で入手できる点がメリットですが、偽物や粗悪品が混じっている可能性があるうえ、重篤な副作用が起こった場合に国による救済措置が受けられません。
そのため、フィンペシア(フィナロイド)を利用したい場合は、扱いのあるAGA治療専門のクリニックで処方してもらうようにしましょう。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
フィンペシア(フィナロイド)は、AGA治療薬のパイオニア的存在であるプロペシアのジェネリック医薬品で、比較的安価で入手できる点がメリットですが、取り扱っているクリニックが少ないことが現状です。 新宿AGAクリニックでもフィンペシア(フィナロイド)の取り扱いはおこなっていませんが、ジェネリックのフィナステリド錠をお求めになりやすい価格で提供しています。
AGA治療薬の服用を検討している方は、無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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