ヘアタトゥーとは?特徴やデメリット、施術を受けられない人の特徴についても解説

ヘアタトゥーはアートメイクの一種で、特殊な染料と医療用の針を用いて頭皮に色素を注入する点が特徴です。
抜け毛や薄毛部位を目立ちにくくさせる目的で行われるほか、頭皮の火傷(やけど)や傷跡を目立ちにくくさせる効果も期待できます。
本記事ではヘアタトゥーの特徴やデメリット、後悔する理由などを解説します。
抜け毛や薄毛が気になる人には、AGAクリニックの医師による専門的な治療がおすすめです。
ヘアタトゥーの施術を受けるかお悩みの人や、薄毛治療を検討している人などは参考にしてください。
目次
ヘアタトゥーとは
ヘアタトゥーはアートメイクの一種で、薄毛部分を目立たなくさせたり、頭皮の火傷や傷跡を目立たなくさせたりする目的で行われます。
はじめに、ヘアタトゥーに関して以下の点を解説します。
- ヘアタトゥーの概要
- ヘアタトゥーの施術にかかる時間
- ヘアタトゥーの持続期間
- ヘアタトゥーの料金
ヘアタトゥーの基本的な知識を確認していきましょう。
ヘアタトゥーの概要
ヘアタトゥーとは医療用の特殊な針と染料を用いて頭皮に色素を注入し、髪の毛が生えているように見せるアートメイク技術のことです。
肌に彫り物を入れるタトゥーに関しては最高裁の判例により医療行為にあたらないとされていますが、ヘアタトゥーに関しては医療従事者による施術が必須です。
ヘアタトゥーにはつむじや分け目部分の薄毛を目立たなくさせる効果があるほか、スキンヘッドの人の髪形を短く刈り込んだ坊主のように見せる効果も期待できます。
参考:厚生労働省_医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて
ヘアタトゥーの施術にかかる時間
ヘアタトゥーの施術にかかる時間は、1回あたりおよそ1時間〜4時間です。
施術範囲が狭ければ1時間程度で終わりますが、範囲が広い場合や施術部位の状態によっては、3時間〜4時間を要するケースもあります。
また、ヘアタトゥーは頭皮に針で傷をつける施術のため、通常は2回〜3回に分けて行われます。
ヘアタトゥーの持続期間
ヘアタトゥーの持続期間には個人差がありますが、一般的には1年〜3年ほどかけて次第に色素が薄くなります。
ヘアタトゥーの持続期間が、個人により異なる理由は以下のとおりです。
- 新陳代謝の活発度
- 施術者の技量
- アフターケアのやり方など
ヘアタトゥーは頭皮に染料を流し込む施術法のため、新陳代謝が活発な人ほど新たに皮膚が生まれ、色素の希薄化が早まる傾向があります。
また、施術者の技量によってヘアタトゥーの仕上がりが左右されるため、技術に劣る施術者が担当すると持続期間も短くなりやすいです。
また、アフターケアのやり方が適切でない場合、想定よりも早くヘアタトゥーの効果が失われやすくなります。
ヘアタトゥーの料金
審美目的で行われるヘアタトゥーには原則として健康保険が適用されないため、料金はクリニックにより変動します。
一般的には施術範囲によって料金が異なり、頭部全体の施術の場合は300,000円〜800,000円程度が必要です。
部分的な施術であれば、数万円程度で済むケースもあります。
ヘアタトゥーの特徴
ヘアタトゥーには、主に以下4つの特徴があります。
- 即効性である
- 施術回数が少ない
- 理想のヘアスタイルに近づきやすい
- ダウンタイムが短い
それぞれについて解説します。
即効性である
ヘアタトゥーの特徴の1つが、即効性が期待できる点です。
例えば治療薬を用いて薄毛を改善する場合、最低でも半年程度の服用が必要とされます。
一方、ヘアタトゥーであれば施術を受けたその日から効果を実感できます。
ヘアパウダーと異なり、雨や汗に強い点もヘアタトゥーの特徴の1つです。
施術回数が少ない
施術回数が少なくて済む点も、ヘアタトゥーの特徴の1つです。
たとえば低出力レーザー治療(LLLT:Low Level Laser Therapy)の場合、効果が実感できるまでにおよそ3回〜6回の施術が必要とされます。
増毛であれば1回の施術で効果が期待できますが、髪の毛が伸びるたびにメンテナンスが必要なため、必然的に施術回数が増加します。
一方、ヘアタトゥーであれば1回の施術で効果を実感される人が多いです。
ただし、頭皮への負担を最低限度にとどめるため、施術は3回程度に分けて行うのが基本です。
理想のヘアスタイルに近づきやすい
ヘアタトゥーの特徴としては、理想のヘアスタイルに近づきやすい点も挙げられます。
ヘアタトゥーに使用される色素は本来の毛髪の色に近づけて調整されるため、自然な仕上がりが期待できます。
薄毛が目立ち始めたもののヘアスタイルを変えたくない人の場合、薄毛部分にヘアタトゥーを施すことで理想のヘアスタイルを維持しやすくなるでしょう。
ヘアタトゥーは髪の毛を伸ばす施術ではありませんが、工夫次第で理想的なヘアスタイルを手に入れやすくなります。
ダウンタイムが短い
ダウンタイムが短い点も、ヘアタトゥーの特徴の1つです。
一般的にヘアタトゥーのダウンタイムは数日程度です。
薄毛治療の1つである自毛植毛の場合、施術部位のかゆみやかさぶたが改善するまで2週間程度を要するケースも少なくありません。
ヘアタトゥーのダウンタイムが短いのは、医療用の針を用いて頭皮に最低限の傷をつけるだけで済むためです。
ヘアタトゥーのデメリットや後悔する理由
実際にヘアタトゥーの施術を受けた人の中には、デメリットのため後悔する人も少なくありません。
後悔する主な理由としては、以下の例が挙げられます。
- 施術は数回必要である
- メンテナンスが必要である
- 色素の除去は難しい
- 炎症や傷跡が残る可能性がある
- 薄毛が他の場所に発生しても対応できない
ここでは、ヘアタトゥーのデメリットや後悔する5つの理由について解説します。
施術は数回必要である
ヘアタトゥーのデメリットや後悔する理由の1つが、施術が複数回必要な点です。
先述の通り、ヘアタトゥーの施術は3回程度に分けて行います。
これは、施術回数が少ないと色素が十分に頭皮に沈着せず、当初イメージしたような効果を得られない可能性があるためです。
また、髪の毛が細い人の場合、部分的な施術を1、2回程度で済ませると、施術部位とその他の場所に違和感が生じるケースも少なくありません。
イメージ通りの仕上がりを実現するためには複数回の施術が必要なため、費用面で後悔するケースがあります。
メンテナンスが必要である
ヘアタトゥーのデメリットや後悔する理由としては、メンテナンスが必要な点も挙げられます。
タトゥー(入れ墨)は色素を真皮まで注入するため、一度施術を受けると半永久的に効果が持続します。
一方、ヘアタトゥーは表皮の浅い部分に色素を注入するため、2〜3年おきのメンテナンスが必要です。
このため、施術が終わっても通院が必要な場合が多く、スケジュール調整を負担に感じる人も多いです。
色素の除去は難しい
ヘアタトゥーは入れ墨とは異なり、表皮の浅い部分に色素を注入する点が特徴です。
入れ墨とは異なり半永久的に色素が定着する訳ではありませんが、色が薄くなるものの完全には無くなりません。
このため、色素を完全に除去するためにはレーザー治療が必要となり、施術部位から髪の毛が生えなくなるリスクがあります。
炎症や傷跡が残る可能性がある
ヘアタトゥーの施術を受けた結果、炎症や傷跡が残り後悔する人がいます。
ヘアタトゥーの施術は医療用の針を用いて、頭皮に傷をつけたうえで色素を注入する点が特徴です。
このため、頭皮に炎症を生じる可能性があります。
また、肌質によってはアレルギー反応を示したり、傷跡あ残ったりする可能性もあります。
薄毛が他の場所に発生しても対応できない
ヘアタトゥーは髪の毛の成長をサポートしたり、新たな発毛を促したりする施術ではありません。
あくまでも薄毛部分を目立たなくさせるための施術のため、新しく薄毛が目立ってきた範囲には対応できません。
このため薄毛の範囲が広がった場合には、改めてヘアタトゥーの施術が必要です。
ヘアタトゥーができない・できない可能性のある人
ヘアタトゥーは比較的気軽に受けられる施術ですが、以下に該当する人は施術を受けられない可能性があります。
- 妊娠中や授乳中の人
- ケロイド体質の人
- 頭皮の皮脂が多い人
- 金属アレルギーがある人
- 皮膚が弱い人
それぞれについて解説します。
妊娠中や授乳中の人
妊娠中または授乳中の人は、原則としてヘアタトゥーの施術を受けられません。
妊娠中は胎児を異物として排除しないよう、一時的に免疫力が低下します。
免疫力が低下すると感染症にかかりやすくなるため、通常であれば軽症で済む症状も重篤化するリスクが高くなるため注意が必要です。
また、ヘアタトゥーの施術を受ける際に麻酔クリームや局所麻酔を用いるため、授乳中の女性も施術を受けられません。
妊娠中や授乳中は通常よりも注意すべき事項が増えるため、わからないことがあればかかりつけ医や専門医に相談して判断しましょう。
ケロイド体質の人
ケロイド体質の人は、ヘアタトゥーの施術を断られる可能性が高くなります。
ヘアタトゥーの施術では入れ墨のように肌を削ることがないため、比較的肌にかかる負担が少なく、ケロイドを起こしにくいとされています。
しかし、通常の人なら問題ない刺激であっても、ケロイド体質の場合は肌に想像以上の負担がかかります。
ケロイド体質の人だけでなく、重度のアトピー性皮膚炎の人も同様にヘアタトゥーを受けられない可能性が高いと考えられます。
頭皮の皮脂が多い人
頭皮からの皮脂の分泌が多い人の場合、ヘアタトゥーはおすすめできないと考える人もいます。
皮脂の分泌量が多いと染料が頭皮に定着しにくいうえ、色落ちが進みやすい傾向にあるためです。
また、ヘアタトゥーは髪の毛を増やす施術ではなく、生えているように見せかける技法のため、皮脂の分泌量が多いとテカリにより不自然に見える可能性があります。
皮脂の分泌量が多くてもヘアタトゥーの施術は受けられますが、不自然に見えないか不安な人は他の方法を検討した方が良いでしょう。
金属アレルギーがある人
金属アレルギーがある人も、ヘアタトゥーの施術を断られることが一般的です。
これは、ヘアタトゥーの施術には医療用の針を用いますが、金属アレルギーを持っていると思わぬ肌のトラブルを招く可能性があるためです。
軽度の金属アレルギーであれば皮膚に症状が現れることで済みますが、重度の場合は発熱や呼吸困難など重篤な症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
皮膚が弱い人
皮膚が弱い人の場合、ヘアタトゥーの施術を受けられない可能性があります。
施術の際に針を頭皮に刺すため、これが刺激で肌荒れにつながることがあるためです。
事前にパッチテストを行い、ヘアタトゥーの施術が適していないと判断された場合は、その他の治療法を検討する必要があります。
よくある質問
ヘアタトゥーに関して、以下2つの質問が多く寄せられています。
- 女性もヘアタトゥーはできる?
- ヘアタトゥーに痛みはある?
それぞれの質問にお答えします。
女性もヘアタトゥーはできる?
ヘアタトゥーの施術は、女性も受けることができます。
女性の薄毛は男性と異なり、局所がはげ上がるのではなく髪の毛全体のボリュームが減少するという特徴があります。
その意味では、女性の方がヘアタトゥーの施術が適していると言えるでしょう。
特に以下に該当する女性には、ヘアタトゥーがおすすめといえます。
- 髪の毛の量はあるがボリュームが減少している
- 髪の毛の分け目部分が広がってきている
- 頭頂部だけ薄毛が気になる
ただし、ヘアタトゥーはあくまでも見た目を改善する施術のため、根本的に薄毛を改善したい人は専門クリニックで治療を受けることがおすすめです。
ヘアタトゥーに痛みはある?
ヘアタトゥーにも痛みはあります。
施術には医療用の針を用いるため、入れ墨ほどではありませんが痛みを生じる可能性があります。
ただし、ダウンタイムは数日程度と、自毛植毛などと比べて短い点が特徴です。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
AGA治療に関するご相談なら、新宿AGAクリニックまでお問い合わせください。
ヘアタトゥーは局所の薄毛を目立たなくさせる際に効果的ですが、新たな発毛を促す治療ではありません。
特にAGAやFAGAは進行型のため、症状が軽度のうちに本格的な薄毛治療を始めることがおすすめです。
新宿AGAクリニックでは、600パターンの治療法の組み合わせから、一人ひとりに最適の方法を提案しています。
治療に関する疑問や費用に関する相談など、無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医












