頭皮の脂がすごいのはなぜ?男女別に原因や脂を取る方法を解説
頭皮が脂でベタついたり、不快な臭いがしたりすることにお悩みではありませんか。頭皮が脂っぽくなると見た目が悪くなるだけではなく、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があるため、なるべく早めに改善するのがおすすめです。
こちらの記事では、頭皮が脂っぽくなる男女別の原因や起こりやすい3つの症状、改善するための対策方法について解説します。頭皮のベタつきがなかなか治らない方や、不快な臭いにお悩みの方は参考にしてください。
目次
頭皮が脂っぽくなると起こる3つの症状とは?
頭皮からの皮脂の分泌量が増加する原因について解説する前に、頭皮が脂っぽくなった際に見られやすい以下3つの症状について知っておきましょう。
- 髪がベタつくようになる
- 頭皮の臭いが気になるようになる
- 頭皮にかゆみがでる
はじめに、頭皮が脂っぽくなると起こる3つの症状について解説します。
髪がベタつくようになる
頭皮がベタつく方の特徴の1つが、皮脂が過剰に分泌している傾向にある点です。皮脂は汗腺から分泌された汗と混じり合って皮脂膜を形成し、外部の侵入者や乾燥から肌を守る大切な働きを持っています。
しかし、皮脂があまりにも過剰に分泌されると皮脂膜のバランスが崩れ、結果として髪の毛がベタついて見た目の印象が悪化します。
また、皮脂の分泌量が増加すると髪の毛がベタつくだけでなく、ヘアスタイルが決まらなくなったり、髪の毛全体のボリュームが減少したりする恐れもあるため注意が必要です。
健康な方でも1日シャンプーを怠ると、髪の毛が立ち上がらなくなったり、ヘアスタイルが決まらなくなったりした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
何らかの原因によって皮脂の分泌量が過剰になっている場合には、毎日シャンプーをしていても髪の毛がベタつく可能性があります。
頭皮の臭いが気になるようになる
頭皮が脂っぽくなると、臭いが気になり始めるケースも珍しくありません。皮脂膜を形成している皮脂や汗は分泌されたばかりの段階では無臭です。
しかし、皮脂や汗が過剰に分泌されると頭皮に存在している常在菌によって脂質やたんぱく質、アミノ酸などが分解されて不快な臭いを発生します。
特に肉類や乳製品といった動物性食品を好んで摂取していると、皮脂の分泌量が増加して不快な臭いを発するリスクが増加します。
頭皮にかゆみがでる
頭皮が脂っぽくなると、頭皮にかゆみを生じやすくなる点も特徴です。頭皮にはマラセチアと呼ばれる常在菌の一種が生息していますが、マラセチアは皮脂をエサとして繁殖します。
そのため、過剰に分泌された皮脂をエサとしてマラセチアが異常に繁殖すると、頭皮に炎症を起こしてかゆみが生じやすくなります。
頭皮がかゆいと無意識にかきむしってしまい、傷口から細菌が侵入してさらにかゆくなるといった悪循環に陥るケースも少なくありません。
頭皮や髪が脂っぽいとはげる原因になる
頭皮や髪が脂っぽいとべたつきや臭い、かゆみなどが出やすくなるうえ、はげる原因にもつながりかねないため注意が必要です。
頭皮には皮脂をエサにして成長する、マラセチアと呼ばれる常在菌の一種が生息しています。
通常の皮脂の分泌量であれば悪さをすることはないのですが、皮脂が過剰に分泌されるとマラセチアが異常に繁殖し、脂漏性皮膚炎の発症リスクが増加します。
脂漏性皮膚炎を発症すると、しばしば抜け毛をともなう脂漏性脱毛症を併発するため注意が必要です。
脂漏性皮膚炎はその他の脱毛症とは異なり、初期にはかゆみがないか、あっても軽微なケースが多いため、発症に気付くのが遅れる傾向にあります。
頭皮のベタつきに加えて赤みや抜け毛が見られるようであれば、早めに専門のクリニックで治療を受けるのがおすすめです。
頭皮が脂っぽくなる原因は?
頭皮が脂っぽくなると臭いやかゆみなどが出やすくなるため、以下4つの原因があることを理解して早めに対処することが重要です。
- シャンプーで皮脂を落としきれていない
- 食事で脂質を多く摂っている
- 睡眠が不足している
- 自律神経が乱れている
ここでは、頭皮が脂っぽくなる4つの原因について解説します。
シャンプーで皮脂を落としきれていない
頭皮の脂がすごい方や、髪の毛がベタベタしている男性は、 シャンプーで皮脂を落としきれていない可能性があります。
古くなった皮脂をシャンプーで落としきれていないと、剥がれ落ちた角質と混じり合って毛穴詰まりを起こし、髪の毛の成長を妨げる可能性があるため注意が必要です。
洗髪の際にシャンプーが泡立ちにくい方は、皮脂を落としきれない可能性が高いと考えられます。
シャンプーが泡立ちにくい方は事前に髪の毛だけでなく頭皮もしっかりと予洗いしておくのがポイントです。
食事で脂質を多く摂っている
揚げ物など脂っこい食べ物やスナック菓子、ジャンクフードなどを好んで食べていると、皮脂の分泌量が過剰になり頭皮のベタつきを招きやすくなります。
女性の場合、過度のダイエットにより頭皮に送られる栄養が不足すると、肌が乾燥するためかえって皮脂の分泌量が増加し、頭皮のベタつきを引き起こす可能性があります。
仕事が忙しくて食事をコンビニエンスストアやレストランなどで済ませることが多い方も、脂質を取りすぎる傾向にあるため注意が必要です。
睡眠が不足している
睡眠時間が不足している方や、睡眠の質が低下している方は夜間に分泌される成長ホルモンの分泌量が減少し、ターンオーバーの乱れを招きやすくなります。
ターンオーバーが乱れてしまうと、剥がれ落ちるべき角質が表皮に残り、肌が肥厚して乾燥しやすくなります。肌が乾燥するとかえって皮脂の分泌量が増加するケースもあるため気を付けましょう。
自律神経が乱れている
自律神経は特に意識しなくても勝手に働いてくれる神経のことで、汗や皮脂のバランスも自律神経の働きによって左右されます。
ストレスや睡眠不足などが原因で自律神経が乱れると、皮脂が過剰に分泌されてベタつきを引き起こすリスクが増加します。
男性・女性別!頭皮が脂っぽくなるのはなぜ?
頭皮が脂っぽくなる現象は男女を問わずに起こり得ますが、ここでは男性と女性とに分けて頭皮の脂がすごい原因を紹介します。
男性の頭皮の脂がすごい原因
男性の頭皮の脂がすごい原因としては、そもそも頭皮から分泌される皮脂の量が多い点と、女性に比べて肌からの水分蒸散量が多い点が挙げられます。
男性ホルモンの一つであるテストステロンには皮脂の分泌量を増加させる働きがあるため、もともと男性は女性に比べて頭皮の脂がすごくなりやすいのです。
また、男性の肌は女性に比べて水分の蒸散量が2倍以上多く乾燥しやすいため、かえって皮脂の分泌量が増加しやすい傾向にあります。
自分ではオイリー肌だと思っている男性のなかには、乾燥によってかえって皮脂の分泌量が増加しているインナードライ肌の方も少なくありません。
女性の頭皮が脂っぽく感じる原因
女性の頭皮が脂っぽく感じる原因の1つが、ホルモンバランスの乱れです。女性は生涯にわたり何度もホルモンバランスの乱れに見舞われますが、特に月経時や妊娠・出産時、更年期にはホルモンバランスが大きく乱れます。
女性の体内でもわずかながら男性ホルモンが分泌されており、出産後や更年期などに女性ホルモンの分泌量が減少すると、相対的に男性ホルモンの量が増加するため皮脂が過剰に分泌されやすくなります。
また、女性のなかには痩せたいあまり極端な食事制限を行う方もいますが、栄養不足が原因で頭皮が乾燥すると、肌を守るためにかえって皮脂の分泌量が増加するため注意が必要です。
頭皮の脂を取る方法・対策とは?
頭皮の脂を放置すると、ヘアスタイルが決まらなくなったり、不快な臭いを発したりするだけでなく、頭皮環境の悪化により抜け毛や薄毛のリスクも増加します。そのため、以下のような方法で頭皮の脂を取るように対策するのがおすすめです。
- 頭皮にあったシャンプーでケアをする
- 栄養バランスが取れた食事をする
- 質の良い睡眠を心がける
ここでは、頭皮の脂を取るための3つの方法・対策について解説します。
頭皮にあったシャンプーでケアをする
頭皮の脂がすごい方や髪の毛がベタベタする男性は、自分のの状態や肌質に合ったシャンプーを選べていない可能性があります。
頭皮の脂を取るには、自分の肌質に合ったシャンプーでケアすることが欠かせません。乾燥肌の方や敏感肌の方が洗浄力が強すぎるシャンプーで洗髪すると、頭皮環境が悪化して皮脂の分泌量増加を招くリスクが高くなります。
シャンプーをしても頭皮がベタつく方やかゆみが生じる方は、アミノ酸系の薬用シャンプーや育毛シャンプーなど、刺激がマイルドな商品を選ぶのがおすすめです。
また、頭皮環境を良好に保つため以下の手順でシャンプーするよう意識しましょう。
- 髪の毛だけでなく頭皮もぬるま湯で予洗いする
- シャンプーを手のひらでしっかりと泡立てる
- 後頭部から前頭部にかけて指の腹でマッサージするように優しく洗う
- 洗い終えたらシャンプーが頭皮に残らないよう十分に洗い流す
- タオルで水分をふき取りドライヤーで適度に乾かす
シャンプーの際にはお湯を36℃から38℃程度のぬるま湯にするのがポイントです。湯温が低いと余分な皮脂が洗い流せず、熱すぎると頭皮を守るための皮脂まで洗い流してしまいます。
栄養バランスが取れた食事をする
日常的に揚げ物など脂っこい食べ物やスナック菓子、ジャンクフードなどを好んで食べていると、栄養バランスが偏って皮脂の分泌量が過剰になり、頭皮のベタつきを引き起こしやすくなります。
そのため、魚介類などから髪の毛を作る原料となるタンパク質を摂取し、頭皮環境を良好に保つためにビタミン群やミネラルを多く含む野菜や果物などを摂取するのがおすすめです。
特にビタミンB2には皮脂の分泌量を抑制する作用があるため、日常の食事に納豆やブロッコリー、ウナギ、干しシイタケ、牛乳、鶏卵などを取り入れるよう意識しましょう。
食事での栄養補給が難しい場合はサプリメントで補う
仕事が忙しくて夜が遅くなるなど、栄養バランスを意識した食事が難しい方は、不足する栄養素をサプリメントで補うと良いでしょう。
皮脂の分泌量を抑制する作用があるビタミンB2やターンオーバーを促進するビタミンB6、肌の老化を予防する作用が期待できるビタミンCなどのサプリメントを利用するのがおすすめです。
質の良い睡眠を心がける
自律神経の働きを正常に保ち、ターンオーバーを活発化させるためには睡眠時間を確保し、睡眠の質を高めることが重要です。
適切な睡眠時間に関しては諸説ありますが、成人の方は1日に6時間から7時間の睡眠をとることが推奨されています。
睡眠の質を高めるためには日中に適度に身体を動かして早寝早起きを心がけ、就寝前はスマホやテレビを見て脳を興奮させないことが重要です。
頭皮の脂っぽいさが改善されない場合は医療機関に行くべき?
セルフケアでは頭皮の脂っぽさが改善されないのであれば、皮膚科などの医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
また、頭皮からの過剰な皮脂の分泌にともない、抜け毛が見られるようであればAGAクリニックを受診するのがおすすめです。
過剰な皮脂にともなう抜け毛が見られる方は、脂漏性脱毛症やAGA、FAGAなどの脱毛症を発症している恐れもあるため早期の治療が必要です。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
頭皮から分泌される過剰な皮脂によって髪の毛がベタついたり、不快な臭いを発したりする際には、生活習慣を見直して頭皮環境を良好に保つことが重要です。
仮に頭皮のベタつきにともなって抜け毛が見られる場合はAGAやFAGA、脂漏性脱毛症を発症している可能性も疑われます。
なかでもAGAは進行型の脱毛症なので、発症が疑われる場合は速やかに治療を受ける必要があります。
新宿AGAクリニックでは抜け毛や薄毛の治療を専門としているので、頭皮のベタつきや抜け毛が気になる方は無料カウンセリングまでお気軽にご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
«前へ「頭皮の皮がむけるときの対処法3選!ストレスやシャンプーの影響とは」 | 「AGAの見分け方とは?治療のメリット・デメリットなど解説」次へ»