頭皮の脂は薄毛や匂いの原因になる?脂を取る正しいシャンプーの方法とは
男性は、ホルモンバランスの関係で女性よりも皮脂の分泌量が多い傾向にありますが、頭皮の脂が多すぎると不快な匂いやべたつき、フケなど、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
また、頭皮の脂が大量に出る状態を続けると、薄毛のリスクを高める可能性もあるため注意が必要です。
こちらの記事では、頭皮の脂が多い場合の悪影響や分泌量を増加させる原因、対処法について解説します。頭皮の脂に悩んでいる男性の方は参考にしてください。
目次
頭皮の脂が多い場合の悪影響
頭皮の脂の正体は皮脂ですが、分泌量があまりにも多い場合に、以下のような悪影響を生じる可能性があります。
- 頭皮の匂いの原因になる
- 薄毛につながる
- 頭皮がべたつく
- フケが増える
ここでは、頭皮の脂が多い場合の悪影響について解説します。
頭皮の匂いの原因になる
頭皮の脂が多い場合の悪影響として、匂いの原因になる点があげられます。頭皮の脂は、分泌されてすぐの段階では匂いがほとんどありません。 しかし、時間が経つにつれ頭皮の脂に含まれる脂質やたんぱく質、アミノ酸などが常在菌によって分解されるため、独特の臭気を発するようになるのです。
また、何らかの食品を過剰に摂取した場合、汗腺や皮脂腺から匂いを発するようになるケースもあります。匂いの原因となる食品としては、脂質を多く含む食品や肉類、ニンニク、アルコールなどがあげられます。
薄毛につながる
頭皮の脂が多い状態を放置すると、薄毛につながる可能性があるため注意が必要です。頭皮の脂が多くなっている男性には、ホルモンバランスの乱れを認める傾向にあります。
男性ホルモンの一種であるテストステロンには、皮脂の分泌量を増加させる働きがあります。女性に比べると男性の肌に皮脂が多く見られることもそのためです。テストステロンが活性の高いジヒドロテストステロンへと変化すると、アンドロゲン受容体と結合して、抜け毛を引き起こす有害なサイトカインが生成されやすくなります。
また、過剰に分泌された皮脂が剥がれ落ちた角質やほこりなどと混じって毛穴につまり、髪の毛の成長を妨げるケースも少なくありません。
頭皮がべたつく
頭皮の脂が多くなると、単純に頭皮がべたつきやすくなります。頭皮がべたつくと脂が髪の毛に付着するリスクも高くなるため、不潔な印象を周囲に与える可能性があります
髪の毛を立ち上げようとしてもペタッと寝てしまう方や、ブラシをかけてもうまくセットが決まらない方は、頭皮の脂が多いのかもしれません。
フケが増える
頭皮の脂が多いと、フケが増えるといった悪影響もあります。フケはターンオーバーによって起こる生理現象の一種で、特に珍しい現象ではありません。
しかし、脂が多く分泌されるような乱れた頭皮環境を続けていると、本来であれば剥がれ落ちるべき皮脂が表皮に留まり、脂と混じり合って黄色くてベタベタとした、粒の大きい脂性フケが出やすくなります。 脂性フケの量が増えると髪の毛や頭皮にくっついて不潔な印象を与えるだけでなく、皮膚炎や脱毛症の発症リスクも増加するため注意が必要です。
頭皮の脂が多くなる原因
頭皮の脂が多くなると匂いや見た目の悪さなどを引き起こすだけでなく、薄毛や皮膚炎の発症リスクを高める可能性があります。頭皮の脂が多くなる原因としては、主に次の5つがあげられます。
- 不規則な食生活
- 自律神経の乱れ
- 誤ったシャンプー
- 睡眠不足
- 過剰なストレス
頭皮の脂が多くなる5つの主な原因について解説します。
不規則な食生活
頭皮の脂が多くなる原因の1つが、不規則な食生活です。スナック菓子や揚げ物、インスタント食品など脂質を多く含む食品を摂取すると、皮脂の分泌量が増大して頭皮が脂っぽくなります。
脂質以外にも糖質を過剰に摂取すると、体内で分解しきれなかった分が脂肪として蓄えられるため、皮脂が分泌されやすくなります。 ご飯やパン、麺類はもちろん、ケーキやクッキー、シュークリームなどの洋菓子には大量の糖質、およびバターが含まれているため注意が必要です。
特定の食品を過剰に摂取するのはもちろん、ダイエット目的で極端な食事制限をおこなうと、栄養不足による頭皮の乾燥によって、かえって皮脂の分泌量を増加させるケースがあります。
自律神経の乱れ
自律神経の乱れも、頭皮の脂が多くなる原因の1つです。自律神経の乱れにともなってホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンの分泌が活発化すると、テストステロンの働きによって頭皮の脂が多くなる傾向にあります。
自律神経の乱れは職場の人間関係や仕事上のトラブル、家庭内の不和など精神的なストレスだけでなく、騒音や排気ガス、寒暖差など身体的ストレスによってもたらされるケースもあります
誤ったシャンプー
誤ったシャンプーも、頭皮の脂が多くなる原因の1つです。シャンプーの回数が少なく、数日に1回しか洗髪していないような場合、余分な皮脂を落とすことができないため、頭皮の脂が多くなります。
反対に、1日に何度もシャンプーをすると、頭皮を守るべき皮脂まで根こそぎ洗い流してしまい、頭皮の乾燥を招きやすくなります。 頭皮が乾燥するとバリア機能を保つため、かえって皮脂の分泌量を増加させる可能性があるため注意が必要です
また、肌質に合っていないシャンプーでの洗髪も、皮脂の分泌量増加につながることがあります。
睡眠不足
頭皮の脂が多くなる原因としては、睡眠不足もあげられます。心地良い睡眠が取れているとき、脳はリラックスモードの副交感神経優位に傾きます。
しかし、睡眠の質が低下したり時間が不足したりすると、脳が興奮モードの交感神経優位へと傾き、ホルモンバランスの乱れにより皮脂が分泌されやすくなります。
過剰なストレス
過剰なストレスも、頭皮の脂が多くなる原因の1つです。ストレス状態が続くと自律神経のうち、交感神経が優位に傾くため、ホルモンバランスの乱れにともなって皮脂が分泌されやすくなります。
大手化粧品メーカーの調査結果からも、ストレス状態が続くと皮脂の分泌量を増加させることが分かっています。精神的ストレスはもちろん、身体的ストレスも自律神経のバランスを乱す原因となるため注意しましょう。
頭皮の脂を取る(抑える)方法
頭皮の脂は上記のようにさまざまな原因で増加するため、自分に合った対策を取ることが重要です。頭皮の脂を取る(抑える)方法としては以下の4つがあげられます。
- 正しい方法でシャンプーをおこなう
- 食生活を見直す
- 適切な睡眠を意識する
- 適度な運動をおこなう
ここでは、頭皮の脂を取る(抑える)4つの方法について解説します。
正しい方法でシャンプーをおこなう
頭皮の脂を取る(抑える)ためには、毎日のシャンプーを正しい方法でおこなうことが欠かせません。数日に1回だけシャンプーをすることはもちろん、1日に何度もシャンプーをすることは頭皮に良くありません。
市販のシャンプーには洗浄力の強い界面活性剤が含まれていることが少なくありません。界面活性剤は食器洗い洗剤や洗濯洗剤にも含まれる成分で、食器や衣類の油を浮かせて落としやすくする働きがあります。
しかし、皮脂には頭皮を守るバリアとしての働きもあるため、あまりにも強い洗浄力のシャンプーで洗髪すると、根こそぎ皮脂が洗い流されてしまいます。 頭皮の皮脂が不足すると、バリア機能を回復させるため、かえって皮脂の分泌量が増加する結果となるのです。頭皮の脂を抑えるのであれば、アミノ酸系の薬用シャンプーなどがおすすめです。
食生活を見直す
頭皮の脂を抑えるのであれば、食生活を見直すことも欠かせません。肉類やスナック菓子、洋菓子、ジャンクフードなど脂質を多く含む食品を好んで摂取していると、頭皮の脂が出やすくなるため注意する必要があります。
外食が中心の方は、糖質と脂質の量を少なめにして、サラダを多めに摂取するなど工夫しましょう。
ラーメンにも大量の脂質が含まれているため、スープを全てのみ干さないようにするなど意識すると良いでしょう。
また、過度のダイエットは身体の飢餓状態を招き、かえって脂肪を蓄えようとするため注意が必要です。
1日3度の食事をバランスよく摂取することが、頭皮の脂を抑える近道です。
適切な睡眠を意識する
適切な睡眠を意識することも、頭皮の脂を抑える結果につながります。適切な睡眠時間に関しては専門家の間でも意見が分かれていますが、一般的には1日に6時間から7時間の睡眠が推奨されています。
睡眠時間を確保しているのに日中に眠くなる方は、睡眠の質が低下しているのかもしれません睡眠の質を高めるためには、可能な限り早寝早起きを心がけ、朝日を浴びて体内時計をリセットすることがおすすめです。
また、寝る直前までスマホやテレビの明るい画面を見ていると、脳が興奮状態に陥って睡眠の質を低下させるため注意しましょう。
適度な運動をおこなう
日中に適度な運動をおこなうことも、頭皮の脂を抑える際に有効な手段の1つです。交感神経が優位になる時間帯にしっかりと身体を動かすことで、夜になると身体が自然とオフモード=副交感神経優位の状態に切り替わりやすくなります。
日中にしっかりと身体を動かして心地よい疲労を感じると、夜になって自然な眠気が訪れやすくなります。適度な運動がストレスの発散につながる点もメリットの1つです。
AGAクリニックに相談しよう
上記のセルフケアでも頭皮の脂が治まらない方や、薄毛や抜け毛が気になる方は、AGAクリニックに相談するのがおすすめです。
皮脂の過剰な分泌にともなって抜け毛が増えている場合、何らかの脱毛症を発症している可能性が疑われます。中でも男性に多く見られる脱毛症であるAGA(男性型脱毛症)には進行型という厄介な特徴があります。 急激に進行することは少ないですが、AGAは完治することがないため、発症が疑われる場合には適切な治療を受けることが重要です。
皮膚科でも薄毛の治療は受けられますが、AGAが疑われる場合には専門のクリニックに相談すると良いでしょう。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
頭皮の脂が増える原因としては、普段の食事やストレス、自律神経の乱れ、肌質に合っていないシャンプーなどさまざまな点があげられます。頭皮の脂が増えると不快な匂いやフケを発しやすくなるうえ、頭皮環境の悪化にともなう薄毛のリスクも増加するため注意が必要です。
頭皮のべたつきに加えて抜け毛が気になる場合には、新宿AGAクリニックまでご相談ください。 治療法に関するご質問や費用に関するご相談は、無料カウンセリングで承っているので、まずは電話かメールで相談することをおすすめします。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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