意外と知らない髪の毛の構造とは? | 新宿AGAクリニック
意外と知らない髪の毛の構造とは?

意外と知らない髪の毛の構造とは?

髪の毛は審美性に関係するのはもちろん、その他にも様々な役割があります。

今回は髪の毛(毛髪)の持つ役割や構造についてお話しようと思います。

髪の毛の役割

 

髪の毛は何の為に生えているのでしょうか?

知っている方も多いと思いますが、紫外線のダメージや暑さ寒さから頭皮を守ることはもちろん、頭部の物理的な衝撃から身体の司令塔でもある脳を守ってくれています。

 

そのほかにも“何かに触れた”という刺激の感覚器官としての役目もあり、日常生活や食事で体内に入ってきた有害物質(ヒ素や水銀など)を排出する機能も持ち合わせているので、薬物使用の有無で毛髪検査が行われるということは、テレビでもよく目にします。

 

また、髪は顔の額縁ともいわれており、髪型ひとつで相手に与える印象を大きく変えることができるのです。

私たちが髪の毛と呼ぶ部分は頭皮から外に出ている目に見えている部分(毛幹部)を指し、髪が作られているのは目に見えない頭皮の中の部分(毛根部)です。

 

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髪の毛は何本くらい生えているの?

毛髪は平均10万本ですが、少ない人だと6~7万本、多い人だと13~14万本と個人差があり、その1本1本は直径0.1㎜前後で細く1日に約0.35㎜、1か月で約1㎝伸びます。

 

髪の毛の発生は皮膚が作られ変化することから始まり、まだお母さんのお腹の中にいる胎生4か月頃に髪の毛包ができ、生後新たに毛包が作られることはありません。

言ってしまえば、お母さんのお腹の中で毛包の数は決まっているので髪の毛は増えません。

しかし、減った髪の毛は取り戻すことができます。

髪の毛の寿命はどのくらい?

すべての毛髪はそのままではなく、生後は毛が生え変わります。

個々の毛には寿命があり、一定期間(6~7年)伸び続けると伸びるのを停止し、まもなく抜け落ち、この時、同時に同じ毛孔から新しい毛髪が古い毛髪を押し出すように生えてきます。

初めは細く次第に太く成長していき、また自然と押し出され抜け落ちるサイクルを繰り返します。

このことをヘアサイクルといい、毛髪は1つの毛穴から1本ではなく数本生えてきます。

髪の毛はどのように構成されているの?

 

では、その毛髪はどのように構成されているのでしょうか。

主成分はタンパク質で80%~85%をしめており、1本の毛を輪切りにするとキューティクル・コリテックス・メデュラの3つの層から構成されています。

少し難しい表現になってしまいましたが、わかりやすくお寿司のかっぱ巻きを想像してみてください。

 

・外に巻いてある海苔の部分=キューティクル(毛小皮)

・ごはんの部分=コリテックス(毛皮質)

・きゅうりの部分=メデュラ(毛髄質)

 

上記が髪の毛の主な構成です。

次にそれぞれの特性についてお話していきます。

キューティクル(毛小皮)とは?

テレビCMでもおなじみの言葉で、天使の輪とも称される美しい髪のツヤ。

毛の中ではもっとも硬く1000分の1㎜ほどの厚さで、無色透明な薄いうろこ状の形状をしています。

根本から毛先に向かって5枚~10枚がタケノコの皮のように重なり合い、内部を保護する役割をすると共に、髪にツヤを与えます。

硬い反面、もろくて摩擦に弱いため、乱暴なシャンプーや無理なブラッシングによって傷ついたり、剥がれやすくなります。

剥がれると内部のタンパク質が流出し、枝毛や切れ毛になり傷んだ髪は元に戻りません。

コリテックス(毛皮質)】とは?

髪の毛の主となるもので細いケラチン繊維の束を中心にメラニンや水分から成り立っていて、弾力性としなやかさ、髪の硬さや太さにも関係し直毛・波状毛・縮毛もこれで決まります。

 

コルテックスは水になじみやすい性質を持っており、水に濡れた毛髪はやわらかくなり、ドライヤーを使い乾かすと硬くなります。これはコルテックス内の水分がなくなるためです。

雨の日や梅雨の時期など湿気が多いときにクセが出やすいのは周囲の湿度で毛髪の水分量増え水素結合に影響が出てしまうからです。

 

また、持って生まれた地毛の髪色はメラニン色素の種類と量で決まり、紫外線から守る役目を担っています。

 

メラニン色素は2種類あり、ユウメラニン(黒褐色系)とフェオメラニン(黄赤色系)が存在します。

このユウメラニンの総量が多いのが黒髪、逆にユーメラニンの総量が少ないのがブロンド、双方のメラニンをほとんど含まないのが白髪です。

日本人の髪色は通常黒褐色ですが、褐色あるいは栗色がかった毛髪の人もいて髪色は遺伝です。

メデュラ(毛髄質)とは?

髪の中心にあり柔らかいタンパク質でできています。

スカスカの状態で中に空気を通すことにより頭から熱を守っているといわれています。

太い毛には量が多く細い毛には少なく、産毛や赤ちゃんの毛には存在しません。

何故かメデュラの機能はまだ十分に解明されていません。

人間の進化のうちに残ってしまった名残では?と言われていますが、これだけ科学が進歩しても解明できていない部分なのです。

 

最後に18-MEA(メチルエイコ酸)と呼ばれる脂質で髪は覆われています。

簡単に言うと保護膜ですね。別名、天然シリコンなんて呼び名もあるんです。

この18-MEAは頭皮から毛先へ、毛先から頭皮へと油分を伝達してくれ摩擦を軽減し、まとまりやツヤ・手触りを良くしてくれます。

新生毛には必ずある成分で、毛髪と結合するように存在している為、通常のシャンプーで落ちることはありませんが、紫外線やカラー・パーマ等のアルカリ処理に非常に弱く18-MEAが失われるとツヤがなくなり櫛通りが悪くなります。

また自己再生できないので健康な髪の毛にしか存在しません。

まとめ

皆さんいかがでしたでしょうか。このような構造で毛髪は出来ています。

つや・ハリ・コシ・潤いで表現される質感が“綺麗で美しい髪”の要素になります。

ついつい後回しになりがちな髪のケアですが、日々のケアにより質感が保たれますので美髪に取り組みましょう。

 

薄毛の進行や軟毛化・ボリュームダウンを感じ始めたら、お一人で悩まず新宿AGAクリニックまでお気軽にご相談下さい。専門医と専任カウンセラーが丁寧に毛髪のお悩みをお伺い致します。

 

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