はげはどうしようもない?受け入れるしかないのか?その原因などを解説
はげは遺伝だから仕方がないと言われるケースもありますが、遺伝以外にも抜け毛や薄毛を引き起こす原因はさまざまなため、どうしようもないと諦める前に治すための努力をする必要があります。
こちらの記事では、ハゲがどうしようもないや、治らないと言われる理由、はげやすい人の特徴について解説するとともに、はげが受け入れられない時の2つの対処法を紹介します。抜け毛や薄毛が気になりはじめた男性や女性の方は参考にしてください。
目次
はげはどうしようもない?
はげは男性だけでなく、女性にとっても非常にデリケートな悩みです。男性のように局所がはげ上がるケースは少ないですが、年齢とともに髪の毛全体のボリュームが減少し、コンプレックスに感じる女性は少なくありません。
もちろん男性にとってもはげや薄毛は深刻な悩みですが、父親や祖父がはげていると遺伝だからどうしようもないと諦める方も多いです。
はじめに男性や女性が薄毛や抜け毛量の増加を感じ始める年齢やハゲが起こる原因、および治らないと言われている理由について知っておきましょう。
はげる平均年齢
株式会社リクルートが2016年から2020年にかけて行った薄毛に関する意識調査によると、日本人男性が薄毛や抜け毛を感じ始める年齢は36.3歳から38.3歳とされており、平均するとおよそ38歳で多くの男性が抜け毛や薄毛を自覚している傾向にあります。
同調査で女性が抜け毛や薄毛を感じ始める年齢は37.7歳から41.9歳とされており、平均すると多くの女性が41歳頃に抜け毛や薄毛を自覚し始めるとのことです。
男性はもちろんですが女性も意外と早い段階で抜け毛や薄毛を自覚していると知り、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、男性だけでなく女性も意外と若い段階で薄毛になる可能性を知らないため、いざ気になってから対処し始めても手遅れに感じるケースが多い傾向にあります。
はげが起こる原因
ひと口にはげと言っても病気が原因で起こるケースもあれば、日常の生活習慣や誤ったヘアケアなどが原因で起こるケースもあります。
はげになる主な原因としては以下の例が挙げられます。
- 遺伝
- ホルモンバランスの変化
- ストレス
- 血行不良
- 誤ったヘアケア
- 睡眠不足や睡眠の質の低下
- 偏った栄養バランスの食事
- パーマやヘアカラーによるダメージ
- 紫外線
- 加齢
- 何らかの病気
男女ともにはげはただ1つの原因で起こるのではなく、上記のいくつかの原因が複雑に絡み合った結果として発症するケースが多くなっています。
はげが治らないと言われている理由
はげのなかには治るものもあれば、完治が難しい症例もあります。例えば男性に見られる代表的な脱毛症であるAGAには進行型という特徴があり、現在のところ完治させるのは困難です。
円形脱毛症も軽度であれば1年以内に8割が改善するとされますが、たびたび再発を繰り返すうえ、抜け毛の範囲が広くなると長期にわたって治療をしなければならないケースもあります。
そのため、いったんはげになると治らないとか、どうしようもないと考える方が多い傾向にあります。
はげは受け入れるしかないのか?
はげてしまったらどうしようもないと諦めるのと、はげてしまった事実を受け入れ、自分に合った適切な対処を考えるのとは全く別問題です。
はげてしまった事実を否定的にとらえると自己否定や自己嫌悪につながり、日常生活や仕事はもちろん、恋愛に対しても消極的になりがちです。
しかし、はげてしまった事実を受け入れられれば、治療を始めたり自己肯定感を高めたりできるため、次のステップを踏み出せます。
はげやすい人の特徴とは?
はげは命に関わるような重大な病気ではありませんが、いざ抜け毛や薄毛が気になりはじめるとショックを受けてしまいがちなため、はげやすい人に見られる以下4つの特徴を知り、普段から予防に取り組むのがおすすめです。
- 生活習慣が乱れている人
- タバコを吸う人
- 神経質・ストレスを感じやすい人
- 頭皮が乾燥している人
ここでは、はげやすい人に共通してみられる4つの特徴について解説します。
生活習慣が乱れている人
健康な髪の毛を成長させるためには、身体および頭皮を良好な状態に保つ必要があります。髪の毛も日常の食事から摂取した栄養素によって作られるため、偏った栄養バランスの食事を続けていると髪の毛が成長するためのエネルギーが不足し、抜け毛や薄毛を引き起こしやすくなります。
男性だけでなく女性も過度のダイエットが原因で栄養が不足すると、びまん性脱毛症を始めとする抜け毛を引き起こしやすくなるため注意が必要です。
日常的に脂っこい食品やスナック菓子、ジャンクフード、バターや生クリームを多く含む洋菓子などを好んで食べていると、動脈硬化が進行して血行が阻害され、髪の毛の成長を妨げるリスクが上昇します。
また、睡眠不足や睡眠の質の低下が続くと、夜間に分泌される成長ホルモンの分泌量が減少して毛母細胞の分裂が滞り、結果として抜け毛のリスクを高める結果につながります。
タバコを吸う人
はげや薄毛に悩まされる方のなかには、日常的にタバコを吸う方も少なくありません。
タバコに含まれるニコチンには毛細血管を収縮させる作用がありますが、頭皮には毛細血管が多く張り巡らされているため、喫煙による血行不良が髪の毛の成長を阻害する結果につながります。
男性に見られるAGAは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンによって発症リスクが増加しますが、喫煙すると血中のジヒドロテストステロン濃度が高くなることが分かっています。
また、タバコを吸うと抗酸化作用によって頭皮を守っているビタミンCが破壊されるため、頭皮環境の悪化による抜け毛を引き起こしやすくなります。
神経質・ストレスを感じやすい人
現代人にとってストレスを感じずに日常を過ごすのは至難の業ですが、ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に傾いて血行不良を引き起こしやすくなります。
血液は全身に酸素と栄養を送り届けているため、頭皮に送られる血液量が減少すると、髪の毛の成長に必要な栄養が不足するため抜け毛を引き起こしやすくなります。
一般的に女性は男性に比べてストレスを感じやすいとされているため、ストレスフルな毎日を過ごしている方はより一層の注意が必要です。
頭皮が乾燥している人
抜け毛や薄毛が気になっている方のなかには、頭皮が乾燥している方も少なくありません。
頭皮が乾燥するとフケの量が増えますが、フケが皮脂やほこりと混じり合って毛穴をふさぐと、炎症を起こして抜け毛リスクを高めます。
誤ったヘアケアや過度のダイエット、ヘアカラーやパーマによるダメージなどが原因でフケの量が増加すると、女性であっても粃糠性(ひこうせい)脱毛症を発症して抜け毛が増えるため注意が必要です。
はげが受け入れられない時の対処法はある?
若い方や薄毛がそれほど進行していない方は、次のような方法で改善できる可能性があります。
- セルフケア
- AGAクリニックでの治療
ある程度はげが進行してしまった方であっても、AGAクリニックの治療で改善できる可能性があるため最後までご一読ください。
セルフケアの方法
若い方やそれほどはげが進行していない方は、以下のようなセルフケアで抜け毛や薄毛を改善・予防できる可能性があります。
- 食生活の改善
- 生活習慣の見直し
- ストレス発散
- 頭皮ケア
髪の毛は日々の食事から摂取する栄養素によって作られるため、意識して以下のような栄養素を摂取するのがおすすめです。
栄養素 | 期待できる働き | 多く含まれる食品 |
タンパク質 | 髪の毛の元となる | 肉・魚・豆類・乳製品など |
ビタミンB2 | 皮脂の過剰な分泌を抑制する | レバー・魚類・鶏卵・乾燥わかめなど |
ビタミンB6 | 亜鉛の働きをサポートする | マグロ・カツオ・玄米・ブロッコリーなど |
ビタミンC | 頭皮や髪の毛の酸化を防ぐ | 柑橘(かんきつ)類・パプリカ・イチゴなど |
ビタミンE | 髪や頭皮の老化を抑制する | アーモンド・ヒマワリ油・モロヘイヤなど |
亜鉛 | アミノ酸をケラチンへと再合成する | 牡蠣(かき)・豚レバー・牛赤身肉など |
コラーゲン | 角質に含まれる水分を保持する | 鶏の手羽先・鶏皮・牛すじ・豚足など |
イソフラボン | エストロゲンに似た働きをする | 大豆製品 |
睡眠不足や睡眠の質の低下、ストレスも抜け毛の原因となるため、1日に6時間から7時間の睡眠時間を確保し、適度にストレスを発散するよう心がけましょう。
抜け毛が気になる方はアミノ酸系の肌に優しい薬用シャンプーや育毛シャンプーを利用し、頭皮マッサージを行うなど、頭皮環境の改善に努める点も重要なポイントです。
AGAクリニックでの治療方法
セルフケアでは抜け毛や薄毛が改善しない方は、AGAクリニックで以下の治療を受ける方法があります。
- 治療薬を処方してもらう
- メソセラピーやHARG療法を受ける
ここでは、AGAクリニックで受けられる代表的な治療法について解説します。
治療薬を処方してもらう
AGAクリニックでは、以下のような治療薬を用いて抜け毛や薄毛の改善を図るのが一般的です。
治療薬名 | 期待できる効果 | 主な副作用 |
プロペシア | 抜け毛を予防 | 性欲の低下など |
ザガーロ | 抜け毛を強く予防 | 精液量の減少など |
ミノキシジル外用薬 | 発毛を促進 | 頭皮のかゆみや赤みなど |
プロペシアやザガーロには、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を抑制し、抜け毛を予防する効果が期待できます。
プロペシアやザガーロは男性ホルモンにアプローチする医薬品のため女性は利用できませんが、発毛を促進する作用のあるミノキシジル外用薬は使用可能です。
AGA治療薬の使用にともなう副作用の発現率は低いのですが、妊活中の男性や肌が弱い女性などは医師に相談すると良いでしょう。
メソセラピーやHARG療法を受ける
AGAやFAGA(女性型脱毛症)を改善する方法の1つが、メソセラピーやHARG療法などの注入療法です。
注入療法では髪の毛の成長に必要な因子(グロースファクター)を頭皮下に直接注入する点が特徴で、投薬治療よりも早期に発毛効果を実感する方が多い傾向にあります。
もともと髪の毛を成長させるために必要な成分を頭皮下に注入する治療法のため、医薬品のような副作用がない点もメリットの1つです。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
はげはどうしようもないと諦める方も多いですが、現在では専門のクリニックで適切な治療を受けると、改善できるケースも少なくありません。
抜け毛や薄毛の原因は実にさまざまなため、まずは専門のクリニックを受診して診察や検査を受け、抜け毛がなぜ起こっているのかを突き止めることが重要です。
新宿AGAクリニックでは男性だけでなく、女性の薄毛や円形脱毛症の治療も専門的に行っています。無料カウンセリングも行っているので、まずはメールか電話でご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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