フケが大量に発生する粃糠性脱毛症の原因と対策とは?
粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)は、頭にフケが多く毛髪が薄くなる症状です。
男性に多い症状ですが女性にも起こる症状です。頭全体に細かい灰色のフケが大量に発生します。フケは新陳代謝によって誰にでも見られますが大量に発生している場合は頭皮にトラブルが起きている可能性があります。
今回は粃糠性脱毛症の原因や対策についてご紹介致します。
目次
粃糠性脱毛症の特徴
- 乾燥したフケが大量に出る
- 頭皮にかゆみがある
- 頭皮が乾燥する
粃糠性脱毛症による薄毛はAGAのように生え際や頭頂部が部分的に薄毛になるのではなく、全体的に髪の量が減少するのが特徴です。
粃糠性脱毛症の原因とは
粃糠性脱毛症は脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)と混同されることがあります。
どちらもフケが大量に発生する症状ですが大きな違いがあります。
脂漏性脱毛症の特徴は頭皮に皮脂が多く、フケも脂っこいのが特徴です。フケと皮脂が頭皮の毛穴を塞ぎ頭皮環境を悪化させることにより炎症や湿疹などを引き起こし抜け毛が多くなります。
粃糠性脱毛症で発生するフケはカサカサ乾燥したフケが出る事が特徴です、
フケが毛穴を塞ぎ毛穴に炎症を引き起こし抜け毛が多くなります。
どちらの症状も抜け毛が増えるだけではなく髪の成長に関わるヘアサイクルが正常に行われなくなることで抜け毛や薄毛の原因になります。
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粃糠性脱毛症になってしまった場合
粃糠性脱毛症になった場合はまず頭髪専門クリニックや皮膚科へ受診し適切な治療をすることをおすすめします。
適切な治療を行う事で薄毛の改善も期待できますが、薄毛や抜け毛が進行している場合やFAGAやAGAを併発している場合は、必ずしも薄毛が改善するとは言い切れません。
粃糠性脱毛症の改善対策と予防対策
粃糠性脱毛症になった場合はまずクリニックへ受診をおすすめ致しますが、日常生活でできる予防や改善対策についてご紹介致します。
➀低刺激のシャンプーを使う
フケが出るからといって洗浄力の強いシャンプーを使用してしまいがちですが、洗浄力の強いシャンプーは頭皮へ刺激となり症状が悪化し更にフケや抜け毛が増えてしまう可能性があります。
低刺激で自分の肌質にあったシャンプーを使用しましょう。
低刺激のアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
低刺激のシャンプーで丁寧に洗う事で頭皮環境が正常に戻る可能性があります。
洗髪の際の注意点
シャンプーを頭に付ける前にまずお湯で髪と頭皮をしっかり予洗いしましょう。
シャンプーを手で泡立ててゴシゴシ力を入れないように優しく指の腹ですみずみまで洗いましょう。
強く洗ってしまうと頭皮に傷を付け炎症などの肌トラブルの原因になります。
シャンプーやトリートメント後はすすぎ残しの無いようにしっかり洗い流すことが大切です。
また、コンディショナーやトリートメントを使用の際は頭皮に付けてしまうと毛穴を塞ぎ肌トラブルの原因になる為、毛先や髪の毛を中心に使用しましょう。
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②バランスの良い食事
肉や揚げ物や甘い物などの摂り過ぎに注意しバランスの良い食事を心がけましょう。
ビタミンCやビタミンB群は皮膚の代謝を改善しダメージの回復を促す働きがあります。
当院では、ドクター監修の高品質なヘアサプリメントもご用意しておりますので、日ごろの食生活に自信が無い方は毎日の食事にプラスしてみることもおすすめです。
関連記事「当院ドクターの監修によるオリジナルサプリメントがついに完成です!」はこちらから
③生活習慣を整える
粃糠性脱毛症は免疫力の低下により起こる場合もあります。
生活習慣を整え睡眠をしっかりとり健康的な生活をしましょう。
④ストレスを発散する
粃糠性脱毛症はホルモンバランスが乱れる事も要因の一つと言われています。
女性の体内にも男性ホルモンは分泌されており強いストレスを感じると男性ホルモンが多く分泌されてホルモンバランスが乱れます。
ストレスをなるべく溜めないように運動や趣味などを楽しみましょう。
AGAやFAGAを併発している可能性も…
食生活や生活習慣を見直し粃糠性脱毛症にならないように気を付けましょう。
粃糠性脱毛症による抜け毛や薄毛は放っておくと進行してしまう場合があります。
薄毛が改善するまでかなり時間がかかってしまう場合もあります。
また、FAGAやAGAを併発している場合もありますので早めにクリニックを受診することをおすすめ致します。
薄毛のお悩みはお気軽に当院へご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医