薄毛でもヘアカラーして大丈夫?
ヘアカラーをしたいけど薄毛を悪化させてしまうかも…と心配している方も
たくさんいらっしゃると思います。
薄毛とヘアカラーに直接的な因果関係はありませんが、髪を染める際に頭皮には薬剤が付着します。
薬剤の種類によっては非常に刺激が強いものもあり、頭皮が強い人でもダメージを受け、毛穴の炎症が起き発毛に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、カラーリングの薬剤が原因で皮膚の炎症やかぶれ、かゆみを引き起こす方もいますので髪と頭皮の負担を抑えたいところです。
そこで今回はヘアカラーが薄毛に与える影響についてお話ししていきます。
目次
ヘアカラーの種類
ヘアカラーには大きく分けて4種類あります。
用いる薬剤により頭皮に与えるダメージの大きさにも差がありまのでそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ブリーチ
ブリーチは髪の毛のメラニン色素を分解し、色を抜き髪色のトーンを明るくしてくれる脱色剤です。
また、色素だけではなく髪の主成分でもあるケラチンも一緒に分解してしまうので1度のブリーチで強い傷みや、ハリ、弾力を失う可能性が非常に高くなっています。
トーンアップという意味では半永久的に髪の明るさは保たれますが、他の方法と比べると髪と頭皮へのダメージも大きいので薄毛が気になっている方にはオススメできません。
ヘアカラー
ヘアカラーはメラニン色素を抜くと同時に、好みの色素を髪の内部に浸透させる方法ですが、ブリーチよりもメラニン色素を奪わないので2か月位は色もちや発色が持続します。
キューティクルには、摩擦や内側の栄養が流れないように守ってくれる働きがありますが、
そのキューティクルを開いて色を入れていくので髪はダメージを受け水分量は減り、時間の経過とともにツヤが無くなり手触りが悪くなっていきます。
美容院での白髪染めもこの分類になります。
白髪染めをすることで地肌の透け感はカバーできますが頭皮や髪のことを考えればさけていただいたほうが良いでしょう。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアはメラニン色素を脱色せずに、髪の毛の表面に色素を付着させることで色を変える方法です。
ブリーチやヘアカラーで用いる薬剤とは異なり刺激やダメージはほとんどありませんが、ヘアマニキュアが取れる際、キューティクルも一緒に剥がれてしまう事があります。
市販されている白髪染めに多くも用いられ、ブリーチやヘアカラーに比べると頭皮への負担が少ないのでカラーしたい方はヘアマニキュアを選びましょう。
ヘアカラースプレー
ヘアカラースプレーは髪の表面に色を付けることが出来る方法です。
髪の内部から染めるわけではないので、シャンプーをすると簡単に落とすことが出来ます。
髪と頭皮のダメージは、ほぼありませんので薄毛の気になる方や1日だけ色を変えたい方、髪の色で遊びたい方にはおススメです。
しかし、頭皮に湿疹が出来ていたり頭皮環境が良くない方はさけたほうが良いでしょう。
ヘアカラーが髪や頭皮に与える影響
では、これらのヘアカラーが薄毛に与える影響はどんなものがあるでしょう。
髪の毛が傷むことによるボリュームダウン
ヘアカラーの後は髪がパサついたり、切れ毛・枝毛が増えた、傷んだと感じる方は多いのではないでしょうか。
これはカラー剤が髪の毛にダメージを与えるためです。
髪が傷むことにより、切れ毛やハリやコシが失われボリュームダウンしたり色味によっては以前よりも地肌が透け薄毛に見えてしまうなんてこともあります。
頭皮に炎症が起きことで起こる頭皮環境の乱れ
ヘアカラーは根本からしっかり染めるので頭皮にも薬剤が付きます。
頭皮環境が乱れていたり薬剤によってしみたり、痛みを感じることがあります。
これにより毛穴の炎症が起き発毛に悪影響を及ぼす可能性があるので、頭皮環境が乱れている方はヘアカラーを避ける又は少し期間を置くことが大切です。
自分で行う間違ったカラーリング
美容院での施術とは異なるため、色むらやダメージケアが出来ない、また髪や頭皮にある程度のダメージを与えることが考えられるので薬剤の成分などをしっかり確認することが大切です。
アレルギー体質の方や頭皮への不安がある方はプロの施術を受けましょう。
まとめ
ヘアカラーをすることで気分も明るくなるし、気軽におしゃれが楽しめます。
しかし、少なからず髪や頭皮に負担をかけ悪影響を及ぼしますので薄毛が気になっている方はカラーリングをたのしみつつ、なるべく負担の少ない方法を選びたいところです。
長期的なヘアカラーで最近薄毛が気なってきた…と感じる方は、すでにAGAの進行がみられるかもしれません。薄毛の進行は放置しても改善することはありません。
早めに専門医の受診を受け、適切な治療を行うことをおすすめします。
お一人で悩まず、当院までお気軽にご相談ください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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