薄毛の原因はストレス?特徴・理由・回復できるのかについて解説
薄毛には様々な種類がありますが、その原因の1つとして挙げられるのがストレスです。ストレスは外的要因と内的要因に分けられますが、いずれも薄毛のリスクを高める可能性があるため注意が必要です。
こちらのページでは、ストレスによる薄毛の種類や特徴、ストレスによって薄毛が起こるメカニズムについて詳しく紹介しています。ストレスで薄毛になるのか気になる方や、薄毛に悩まされている方はぜひチェックしてみて下さい。
目次
ストレスによる薄毛の特徴
ストレスが原因となる薄毛には色々な種類があります。そこで始めに、ストレスによる薄毛の種類と症状の特徴について紹介します。
円形脱毛症
円形脱毛症は年齢や性別を問わず、誰にでも見られる脱毛症として知られています。円形脱毛症を発症する方のうち、4人に1人が15歳以下といったデータもあります。
円形脱毛症は10円はげと呼ばれることもあることから、硬貨の大きさで脱毛が起こると思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような円形脱毛症は、単発型の円形脱毛症と呼ばれています。円形脱毛症にはその他にも、多発型や蛇行型、全頭型、汎発型など様々なタイプがあります。
全頭型の円形脱毛症を発症した場合、頭髪の大半が抜け落ちてしまいます。また、汎発型の円形脱毛症を発症した場合、頭髪だけでなく、全身の体毛が抜け落ちます。
休止期脱毛症
休止期脱毛症は、ヘアサイクルの乱れに伴って起こる脱毛症です。ヘアサイクルは髪の毛の成長期→退行期→休止期→成長期と繰り返されており、健康な髪の毛のヘアサイクルはおよそ3年から5年(女性の場合は4年から6年)とされています。
ヘアサイクルはその大半を髪の毛の成長期が占めているのですが、何らかの原因で成長期が短縮され、休止期が早く訪れることで、抜け毛のリスクが高くなります。
ヘアサイクルは10万本あるとされる髪の毛1本1本ごとに異なっているのですが、休止期を迎える毛穴が増えると、休止期脱毛症を発症するリスクが高くなります。
男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症(AGA)は、男性に見られる薄毛の大半を占める脱毛症として知られています。男性型脱毛症は思春期以降に見られる脱毛症で、進行型という厄介な特徴があります。
このため、発症が疑われる場合、適切な処置を行わない限り、薄毛が徐々にかつ確実に進行してしまいます。現在では、男性型脱毛症は専門のクリニックで治療できる時代となっています。
男性型脱毛症の特徴としては、頭頂部の周囲の毛髪が抜け落ちたり(O字ハゲ)、額の生え際から後退したり(M字ハゲ)することが挙げられます。
女性男性型脱毛症(FAGA)
女性男性型脱毛症は、更年期を迎えた女性を中心に見られる脱毛症の1種です。単に女性型脱毛症と呼ばれることもあります。
女性男性型脱毛症を発症した場合、全体的に髪の毛のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えてしまったり、分け目の部分が広がったりします。
男性型脱毛症のように、頭頂部が明らかに禿げ上がったり、地肌が直接のぞいたりすることはあまりありません。
なぜストレスが溜まると薄毛になっていく?
ストレスは万病の元といわれますが、髪の毛や頭皮にとってもダメージを与える存在です。それでは、なぜストレスが溜まると薄毛になっていくのでしょうか。そのメカニズムについて紹介します。
外的要因によるもの
ストレスといった場合、精神的ストレスをイメージされる方も多いのではないでしょうか。実際には、精神的ストレス以外に、次のような外的要因によるストレスがあります。
紫外線による頭皮へのダメージ
紫外線による頭皮へのダメージが物理的ストレスとなり、薄毛のリスクを高める可能性があります。紫外線には物質を破壊する強い力があります。ベランダに放置した洗濯ばさみがもろくなるのもこのためです。
屋外にいる際、頭頂部は常に太陽の方を向いています。紫外線が頭皮に与えるダメージは、顔に与えるダメージの2倍にも及ぶとされています。
頭皮が紫外線にさらされると、その強力な破壊力によって頭皮環境が悪化して、それが抜け毛や白髪のリスクを高めるのです。
また、紫外線を浴びた頭皮では光老化と呼ばれる現象が起こります。光老化が起こると頭皮が硬くなり、頭皮へと送られる血液循環に支障を来します。そのことも、健康な髪の毛の成長を妨げるのです。
アイロンや染髪、育毛剤の塗りすぎによるダメージ
アイロンや洗髪が髪の毛へのダメージとなり、抜け毛を誘発することがあります。髪の毛は外側からキューティクル、コルテックス、メデュラの3層構造となっています。
髪の毛の大半はコルテックスで構成されているのですが、コルテックスの細胞間には、非ケラチンタンパクや、マトリックスタンパクと呼ばれる間充物質が存在しています。
髪の毛にコシやハリがあるのは、間充物質の存在があるからです。アイロンや洗髪を繰り返すと、間充物質にダメージを与え、髪の毛からコシとハリが失われます。
その結果、抜け毛のリスクを高める可能性があるのです。
また、毛髪の成長をサポートするための育毛剤を塗り過ぎることで、かえって頭皮にダメージを与えることもあります。
内的要因によるもの
薄毛を引き起こすストレスとしては、次のような内的要因も挙げられます。外的要因以上に抜け毛のリスクを高めるるだけでなく、自分では気が付かないこともあるため注意が必要です。
ホルモンバランスの乱れ
薄毛を引き起こす内的要因としては、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。男性の薄毛の大半を占める男性型脱毛症は、男性ホルモンのバランスが乱れることで発症リスクを高めます。
男性ホルモンであるテストステロンが、より強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)に変化すると、抜け毛を引き起こす有害なサイトカインが産生されやすくなるからです。
男性型脱毛症はAGAと呼ばれることもあるのですが、AGAは英語のAndrogenetic Alopeciaの頭文字を取ったものです。Androgeneticには男性ホルモンに由来するといった意味があり、Alopeciaには脱毛症といった意味があります。
女性に見られる女性男性型脱毛症(FAGA)にも、ホルモンバランスの乱れが深く関わっています。女性の髪の毛が豊かで美しいのは、女性ホルモンの1種であるエストロゲンの働きによります。
ところが、更年期や出産後にエストロゲンの分泌量が減少すると、抜け毛のリスクが高くなるのです。
自律神経の乱れ
自律神経の乱れも、薄毛を引き起こすストレスになります。自律神経は交感神経と副交感神経で構成されており、日中は交感神経が、夜間は副交感神経が優位に傾きます。
ところが、ストレスによって自律神経の乱れが生じると、夜になっても交感神経優位の状態が続き、心身の緊張を招くのです。
交感神経が優位になると、血管が収縮するため血行を阻害します。その結果、髪の毛の成長に必要な栄養が頭皮へと送られにくくなり、薄毛のリスクを高めるのです。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも、薄毛を引き起こす内的ストレス要因の1つです。乱れた食習慣や偏った食品の摂取を続けていると、頭皮環境の悪化や皮脂の増加、血行不良などを招き、結果として薄毛のリスクを高めることになります。
男性・女性ともにストレスで髪が抜ける可能性は十分にある
薄毛を引き起こすストレスは、男女共通で見られるものが多く、男女ともにストレスが原因で薄毛になる可能性があります。このため、思い当たる節がある方は注意が必要です。
ストレスでの薄毛は回復できる?
ストレスによる薄毛が起こっている場合、そのほとんどにヘアサイクルの乱れが見られるといっても過言ではありません。
遺伝や体質が原因でなければ、生活習慣や食習慣を見直して、髪の毛や頭皮へのダメージを避けることで、薄毛の改善が期待できます。ただし、改善に臨んだからといって、すぐに髪の毛が生えてくる訳ではありません。
ヘアサイクルは髪の毛1本1本ごとに異なっているため、薄毛の改善までには半年〜1年ほどかかることを知っておきましょう。
クリニックに相談することで早期治療になる
薄毛をできるだけ早く改善したい場合は、薄毛治療専門のクリニックを受診するといった方法もあります。
薄毛の原因は実に様々であるため、自分では判断できないことも少なくありません。中でも男性型脱毛症によって薄毛が起こっている場合、速やかに治療を開始しないと、薄毛が確実に進行してしまいます。
薄毛治療専門のクリニックでは、なぜ抜け毛が起こっているのか、その原因を特定して、1人1人に合った治療法を提供しています。
まとめ
薄毛になる原因は色々ありますが、ストレスによって抜け毛のリスクを高めるケースは少なくありません。
ストレスには外的要因と内的要因があるのですが、外的要因に対してはすぐに対処できても、内的要因に関しては原因が分からないことから、自力で対処できないケースもあります。
このため、抜け毛や薄毛が気になる場合、薄毛治療専門のクリニックを受診し、原因を特定することから始めなければなりません。
クリニックの多くが無料でカウンセリングも行っているので、頭皮や髪の毛に関する不安がある場合、まずはカウンセラーまで相談すると良いでしょう。
薄毛・抜毛などの髪の毛に関するトラブルは、新宿AGAクリニックにご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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