血行が悪いと薄毛になりやすい?毛細血管の重要性とは。
血行が悪いと薄毛になりやすいのでしょうか?
もちろんそれだけが原因ではありませんが血行が悪いと薄毛になりやすいのは事実です。
今回は血行不良と薄毛の関係と毛細血管の重要性についてお話します。
目次
【薄毛(AGA・FAGA)と血行の関係】
(※注:AGA⇒男性型脱毛症、FAGA⇒女性男性型脱毛症)
血行が悪くなると髪に必要な栄養が十分に行きわたらない為、薄毛・抜け毛の原因になります。
最近ではAGA・FAGAでも血行がとても重要な事がわかってきました。
特に毛細血管からどれだけ毛乳頭に血液が流れるかが重要と言われています。
【血行不良が起きる原因】
・加齢による毛細血管の減少
・睡眠不足、生活習慣の乱れによる毛細血管の減少
血管の総延長は約10万㎞、地球を2周半できる長さです。
全身の血管の99%は毛細血管です。
血液を全身に巡らせるパイプの役割をする血管には「動脈」「静脈」「毛細血管」の3種類があります。
心臓から出た血液は動脈を通り酸素や栄養素と共に毛細血管へ送られます。毛細血管が全身の細胞に酸素と栄養を届けます。そして細胞から老廃物や二酸化炭素を受け取り静脈に届け、静脈を通って心臓に戻ります。
太い血管の動脈が出血をしたり、詰まったりすると命にかかわる危険があります。
しかし毛細血管が壊れ消滅をしても他の毛細血管で補う事が出来ます。
全身のさまざまな細胞に栄養を届け、老廃物を運ぶ毛細血管には小さな隙間が開いており、そこから細胞に酸素や栄養素を届けます。
しかし、加齢などの原因により血液が漏れやすくなる事でその先の血管に血液が届かなくなり毛細血管が消滅します。
毛細血管はあるが血管の中には血液が流れていない状態のことを最近では『ゴースト血管』と呼ばれており、TVでも話題になっています。
毛細血管は加齢と共に減少し、20代に比べると60代~70代では4割も減ってしまうのです。
毛細血管が減ると血液が全身の隅々の細胞に行き渡らなくなってしまう為、細胞が老化し、健康や美容面でもさまざまな不調の原因になります。
また近年、20代・30代でも生活習慣の乱れや睡眠不足などの原因により「ゴースト血管」が増えています。
毛細血管が減ることで薄毛や抜け毛、シミやしわなど美容面だけではなく、体にはさまざまな影響が現れます。冷え、肩こり、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞や認知症、免疫力の低下、消化器や臓器のトラブル、がん、免疫力の低下などの原因になります。
毛細血管の減少のサイン
下記のような症状が気になり始めたら、毛細血管が減少しているサインです。
毛細血管は栄養素を体内の隅々まで送り届ける役割を果たしています。
チェック項目に当てはまる数が多い方は生活習慣に少し気を配ってみましょう。
・髪が細くハリ・コシがなくなった
・抜け毛が増えた
・白髪が増えた
・シワ、シミ、たるみが増えた
・肌のくすみや乾燥
・肩が凝る
・頭痛
・もの忘れ
・疲れやすい
・関節痛
・勃起不全(ED)
・眼精疲労
・ドライアイ
・メタボリックシンドローム など
【血行不良が原因での薄毛(AGA・FAGA)対策】
血行不良が原因のAGAやFAGAの場合は、通常のAGA・FAGAとは違ったアプローチの方法が必要となります。
一般的にはAGA(男性型脱毛症)は抜け毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制するフィナステリドやデュタステリド、FAGA(女性男性型脱毛症)では男性ホルモンを抑え女性ホルモンを優位にするスピロノラクトンを使った治療をおこないます。
しかし血行不良による薄毛の場合は血流改善を第一に考える必要があります。
AGA治療で処方されるミノキシジルには血管拡張作用による血流改善効果があります。
次にミノキシジルの血流改善治療についてお話します。
ミノキシジルを使った血流改善治療
・血管を広げて血流を促進
ミノキシジルは頭皮の毛細血管の血行を促進し発毛に必要な栄養を毛根に届けます。
毛根に栄養をたくさん届けることで髪の毛が生えやすくなります。
・毛母細胞の活性
毛根にある毛母細胞を活性する効果があります。
毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで新しい髪の毛が生えてきます。
ミノキシジルは血流を改善し毛母細胞の分裂を活性し、新しい髪の毛を生やす事ができるのです。
【血流UPで毛細血管を増やす方法!】
健康や美容のカギとなる毛細血管は増やし修復することが出来ます。
そのポイントについて解説します。
食事
脂質や糖質などの摂り過ぎは血液がドロドロになり血流が悪くなります。ドロドロの血管は血管内に滞り更に血液の循環を悪化させます。
食事はバランスに気を付けることが大切です。
野菜、キノコ類、雑穀、キノコ類、ナッツ類(ナッツ類はカロリーが高い為1日30ℊが目安)を積極的に摂取し、動物性脂肪を多く含むチーズ、バター、肉の脂身。トランス脂肪酸の多いマーガリン、コーヒーのミルク、インスト食品、スナック菓子。中性脂肪を増加させるアルコールはできる限り量を減らし、塩分の摂りすぎにも注意しましょう。
また、食事で補いきれない栄養素は育毛に特化したサプリメントで補充することもおすすめです。
当院のサプリメントは国内生産なので安心して続けていただけます。
質の良い睡眠をとる
眠っている間に細胞や毛細血管の修復を促す成長ホルモンが分泌されます。睡眠不足やしっかり熟睡できていないと修復がしっかりされない為、質の良い睡眠をとる事が大切です。
適度な運動をする
血流を上げるためには筋トレと有酸素運動を継続する事が有効です。特に大きな筋肉のある下半身、太ももやふくらはぎの筋肉を動かすことで全身の血流がよくなります。
筋肉を鍛えて有酸素運動を行うことで血流が良くなり毛細血管が増加します。
また、日中に運動をして交感神経を優位にすることで夜、副交感神経になりやすく、睡眠効果もアップ出来ます。
まとめ
血行不良は薄毛に悪影響であることがわかりました。
ミノキシジルの服用に加えて、日常生活の中でも血流をアップしていく工夫をして薄毛になりにくい習慣を身に着けていきましょう。
既に進行が気になっている場合には、進行が浅いうちに専門医へご相談頂くことが回復への近道です。
新宿AGAクリニックでは、AGA治療はもちろん、円形脱毛症や抜毛症、女性の薄毛(FAGA)まであらゆる薄毛のお悩みに対応できるクリニックです。
お一人で悩まずお気軽に当院までご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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