分け目はげになる原因って?隠す方法や治すためにできることを紹介
はげにはいくつかのタイプがありますが、分け目はげもそのうちの1つです。分け目はげは男性だけでなく、女性の方が発症する可能性もあるため要注意です。
こちらの記事では分け目はげの原因、判断基準及び改善のために日常生活でできる点などについて解説しています。分け目はげを隠すためのヘアアレンジも紹介しているため、分け目はげが気になりだして原因を調べている方や、分け目はげを目立たなくさせたい方は参考にしてみてください。
分け目はげの判断基準とは
分け目はげには特に明確な定義がありません。しかし、髪の毛全体のボリュームが減少したり、分け目部分が広くなったり、地肌が透けて見えはじめたりした場合には、分け目はげを発症している可能性が高いと言えるでしょう。
分け目はげになる原因
分け目はげになる主な原因は主に以下の8つです。
- 常に同じ箇所で髪の毛を分けている
- 紫外線による頭皮へのダメージ
- シャンプーの回数やヘアケア用品などが適切でない
- 食生活や睡眠など生活習慣の乱れ
- 精神的ストレスによる自律神経の乱れ
- 喫煙による頭皮の血行不良
- ホルモンバランスの乱れによるもの
- 生え際や頭頂部に薄毛の症状が現れやすいAGA
8つの原因について詳しく解説します。
常に同じ箇所で髪の毛を分けている
分け目はげになる原因の1つが、常に同じ箇所で髪の毛を分けていることです。常に同じ箇所で髪の毛を分けていると、局所への牽引力によって血管が圧迫され血液の循環を阻害します。
それでなくても頭部には毛細血管が多く分布しているため、血行不良が起こりやすい箇所の1つです。血行不良により髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足すると、分け目はげを発症するリスクが高くなります。分け目はげは女性に多く見られる牽引性脱毛症の特徴的な症状でもあります。
紫外線による頭皮へのダメージ
紫外線による頭皮へのダメージも、分け目はげの発症リスクを高める原因の1つです。頭皮は常に晒されている箇所のため、知らない内に紫外線によるダメージが蓄積しているケースもあります。
紫外線には物質を破壊する強い力があるため、分け目部分が紫外線に晒されると、毛母細胞にダメージが加わり、髪の毛の成長を妨げられる恐れがあります。また、紫外線による頭皮の乾燥や炎症も、分け目はげの発症リスクを高める一因です。
シャンプーの回数やヘアケア用品などが適切でない
シャンプーの回数やヘアケア用品などが適切でない場合に、分け目はげの発症リスクを高める可能性があります。1日に2回も3回もシャンプーをしていると、頭皮を守るべき皮脂によるバリア機能が損なわれ、紫外線を始めとする外部からのダメージを受けやすくなります。
また、洗浄力が強いシャンプーや肌質に合っていないヘアケア用品などを使っていると、頭皮環境の悪化による抜け毛を引き起こしやすくなるため注意が必要です。
食生活や睡眠など生活習慣の乱れ
分け目はげの原因としては、食生活や睡眠など生活習慣の乱れも挙げられます。髪の毛は食事で摂取した栄養素により作られるため、栄養バランスに欠けた食事や偏食を続けていると、髪の毛の健全な成長を妨げる恐れがあります。
睡眠不足も分け目はげの発症リスクを高める要因の1つです。髪の毛は毛母細胞の分裂により成長しますが、細胞分裂は寝ている間に活発化します。そのため、睡眠不足になると髪の毛の成長が妨げられ、分け目はげの発症リスクを高めるのです。
精神的ストレスによる自律神経の乱れ
精神的ストレスによる自律神経の乱れも、分け目はげの発症リスクを高める原因の1つです。自律神経は交感神経と副交感神経の2つから構成されていますが、精神的ストレスにより自律神経のバランスが乱れた場合には、交感神経優位へと傾く傾向があります。
交感神経が優位に傾くと、血管が収縮して血液の循環を阻害するため、髪の毛の成長を妨げるリスクを高めます。また、交感神経優位による睡眠の質の低下も、髪の成長を阻害する要因の1つです。
喫煙による頭皮の血行不良
分け目はげの原因としては、>喫煙による頭皮の血行不良も挙げられます。タバコに含まれるニコチンには、毛細血管を収縮させ、血液の循環を阻害する作用があることで知られています。
頭皮には毛細血管が多く分布しているため、ニコチンの作用で血行不良が起こると、髪の毛の成長が妨げられるため分け目はげを発症しやすくなるのです。また、喫煙により活性酸素が生成されると、頭皮や髪の毛の老化を早める恐れがあります。
ホルモンバランスの乱れによるもの
ホルモンバランスの乱れも、分け目はげの発症リスクを高める原因の1つです。例えば女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が減少した場合に、分け目はげを始めとする脱毛症を発症しやすくなることが分かっています。
更年期や出産後の女性に抜け毛が多く見られるようになるのもそのためです。男性の場合も体内のホルモンバランスが変化することで、抜け毛のリスクを高める可能性があります。
生え際や頭頂部に薄毛の症状が現れやすいAGA
生え際や頭頂部に薄毛の症状が現れやすいAGA(男性型脱毛症)を発症した場合に、分け目はげが目立つようになるケースもあります。
AGAは体内の酵素である5α-リダクターゼの働きで、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、活性の高いジヒドロテストステロン(DHT)へと変化することで発症する点が特徴です。
しかし、症状がゆっくりと進行するため、分け目はげが目立つようになったと思ったらAGAを発症していたというケースもあります。
【関連記事】分け目のはげは10,20代でも発症する?対策法と治す上でのポイント
分け目はげを隠すにはヘアアレンジを
分け目はげを隠すためには、ヘアアレンジをするのがおすすめです。分け目を変えたり部分用ウィッグを活用したりすると、薄毛部分を目立たなくさせることが可能です。
分け目はげは常に同じ部分で髪の毛を分けていることで発症リスクを高めます。分け目を変えると頭皮の同じ箇所へと負担がかからなくなるため、血行不良を避けることが可能です。髪型を変えることが気分転換となり、ストレス発散に繋がるケースもあります。
分け目を変えるだけであればお金もかからないため、今すぐにできる対策法の1つとしてもおすすめです。部分用ウィッグも分け目はげを隠すために効果的ですが、いつも同じ箇所につけていると牽引力により血行不良を招く恐れがあるため注意しましょう。
分け目はげを治すために日常生活でできること
分け目はげを治すためには、日常生活でできる以下の5つの対策に取り組むことも重要です。
- シャンプーの際に頭皮マッサージをする
- 頭皮に負担のかからないシャンプーを使う
- 日焼け止めや帽子で紫外線対策をする
- 食習慣を見直しバランスのよい食事を摂取する
- ストレスを感じる場合は適宜発散する
日常生活でできる5つの対策について解説します。
シャンプーの際に頭皮マッサージをする
分け目はげを治すためには、日常的にシャンプーの際に頭皮マッサージをすることがおすすめです。頭皮には毛細血管が多く分布しており、血行不良が起こりやすい箇所の1つです。
頭皮マッサージで血管を刺激し、血液の循環を促進することで、髪の毛の成長をサポートする効果が期待できます。ただし、分け目部分に強い力が加わると、かえって抜け毛のリスクを高める可能性があります。マッサージをする際には、指の腹で頭皮を動かすイメージで行い、髪の毛を引っ張らないよう注意しましょう。
頭皮に負担のかからないシャンプーを使う
頭皮に負担のかからないシャンプーを使うことも、日常生活でできる分け目はげ対策の1つです。市販のシャンプーに含まれる合成界面活性剤などの成分は、強力な洗浄力で頭皮に大きな負担を掛ける可能性があります。
毎日シャンプーをしているのにも関わらず、頭皮の痒みや炎症が見られるようであれば、ノンシリコンシャンプーや、アミノ酸系のシャンプーを試してみるのがおすすめです。どれを選べばいいのか分からない場合には、薬用シャンプーや育毛シャンプーにするのも良いでしょう。
日焼け止めや帽子で紫外線対策をする
分け目はげを治すためには、日常的に日焼け止めや帽子などを利用して、紫外線対策を意識しましょう。頭皮は身体の中でも紫外線に晒されやすい箇所のため、外出の際には日焼け止めを塗布し、帽子や日傘などを利用することが重要です。
日焼け止めの効果は数時間程度のことが多いため、商品の説明書に従い、適宜塗り直すようにしましょう。また、帽子被りを過ぎると汗蒸れによる頭皮環境の悪化を招く恐れもあるため、通気性のよい商品を選ぶことがおすすめです。
食習慣を見直しバランスのよい食事を摂取する
食習慣を見直してバランスのよい食事を摂取することも、分け目はげへの対策の1つです。髪の毛を成長させるためには、原料となるたんぱく質の摂取が欠かせません。
また、髪の毛を成長させたり頭皮環境を整えたりするためには、亜鉛などのミネラル類や、ビタミンBを始めとするビタミン群などの摂取も重要です。特定の食品を多く摂取するのではなく、さまざまな食べ物からバランスよく栄養素を取り入れるよう心がけましょう。
ストレスを感じる場合は適宜発散する
ストレスを感じる場合は、適宜発散することが分け目はげへの対策となります。ストレスにより自律神経のバランスが乱されると、血行不良により抜け毛のリスクを高めるだけでなく、睡眠の質を下げる結果にも繋がりかねません。
適度に身体を動かすとストレスを発散できるだけでなく、睡眠の質を高める効果も期待できます。運動が苦手な方の場合には、湯船に浸かってリラックスしたり、趣味に没頭したりする時間を設けると良いでしょう。
【関連記事】ミノキシジルは女性が使っても大丈夫?実際の効果を口コミでチェック
習慣の見直しで分け目はげが改善しない場合はAGA治療も
日常の習慣を見直しても分け目はげが改善しない場合には、AGA治療が必要なケースもあります。AGAは男性に見られる代表的な脱毛症で、思春期以降に発症し徐々に進行する点が特徴です。
AGAは主に遺伝やホルモンバランスの変化が原因で起こるため、生活習慣を見直すだけでは改善が難しいと言えます。進行型のAGAの発症が疑われる場合には、なるべく早めに治療を始めることが重要です。
また、生活習慣の見直しで改善が期待できる分け目はげであっても、放置する期間が長い場合には、毛根の死滅を招く恐れもあるため注意が必要です。
新宿AGAクリニックでは男性の薄毛はもちろん、女性の薄毛や円形脱毛症など、全ての薄毛のお悩みに答えています。まずは無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。
【監修者】
大藪顕(新宿AGAクリニック院長)
経歴
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長
多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
資格
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
«前へ「リビドー減退はAGA治療薬の副作用の一つ|対処法をチェック」 | 「髪の毛を太くする食べ物や栄養素は?注意すべき食習慣も解説」次へ»