薄毛に悩む女性へ!薄毛の原因解説と今日からできる対策を紹介!
薄毛と言った場合、男性のお悩みと考えられる方も多いのではないでしょうか。ただ、実際には女性の中にも、薄毛に悩まされている方が少なくありません。
中年期以降に薄毛に悩まされる方もいらっしゃれば、若い女性の中にも、髪の毛全体のボリュームが減少し、困っている方もいらっしゃいます。
今回の記事では、女性に見られる薄毛の種類や原因、および薄毛への対処法を紹介しています。薄毛のお悩みを持つ女性の方はぜひご一読下さい。
薄毛に悩む女性が多い?
薄毛は男性だけの問題ではありません。女性の中にも、抜け毛や髪の毛全体のボリューム低下に悩まされている方がいらっしゃいます。では、なぜ女性が薄毛になってしまうのでしょうか。
女性の薄毛の種類
女性が薄毛になる原因について紹介する前に、女性の方に起こりうる代表的な薄毛の種類を知っておきましょう。自分の薄毛の種類を知った上で、適切な対処法を採ることが重要です。
びまん性脱毛症
女性に見られる脱毛症としては、びまん性脱毛症が挙げられます。漢字で書くと瀰漫(びまん)ですが、瀰漫には徐々に広がるとか、蔓延るとかいった意味があります。
男性のように額の生え際が後退したり、つむじまわりがはげ上がったりするのではなく、髪の毛全体のボリュームが減少するといった点が特徴です。
年齢や性別を問わずに発症する円形脱毛症とは異なり、薄毛部分と髪の毛が生えている部分の境界線がハッキリしない点も特徴として挙げられています。
分娩後脱毛症
女性に多く見られる脱毛症としては、分娩後脱毛症(ぶんべんごだつもうしょう)も挙げられます。分娩後脱毛症はその名の通り、出産後の女性に多く見られる脱毛症です。
妊娠中の女性の体内では、妊娠状態を維持したり、お腹の赤ちゃんが産道を通りやすくしたりするため、女性ホルモンが活発に分泌されます。
女性ホルモンには、簡単に言うと女性を女性らしくする働きがあります。男性に比べて女性の身体が丸みを帯びているのも、声が高いのも、女性ホルモンの働きによります。
女性の髪の毛が男性に比べ、艶やかで豊かであるのも、女性ホルモンの働きの1つです。ところが、出産後には女性ホルモンの分泌量が激減するため、一時的に抜け毛の量が増えてしまうのです。
牽引性脱毛症
牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)も、女性に多く見られる脱毛症の1つです。特に、いつも同じ箇所で髪の毛を結んでいたり、分けていたりした場合、牽引性脱毛症の発症リスクが高くなります。
例えば、ポニーテールのような髪形を続けていると、額の生え際に薄毛が目立ってくるケースがあります。ただ、牽引性脱毛症という名前が付けられていますが、牽引力によって髪の毛が抜ける訳ではありません。
牽引力が働いた箇所に血行不良が起こり、栄養状態が低下することで、抜け毛のリスクを高めるのです。
FAGA
FAGAは女性に特徴的な抜け毛として知られています。英語のFemale Androgenetic Alopeciaの頭文字を取った脱毛症で、直訳すると「女性の男性ホルモンによる脱毛症」です。
女性の体内でもわずかながら男性ホルモンが分泌されているのですが、何らかの原因で女性ホルモンの分泌量が減少すると、相対的に男性ホルモンの分泌量が増大します。
その結果、男性に見られるような薄毛が、女性にも起こるという訳なのです。
女性が薄毛になる原因
女性に見られる薄毛には、いくつかのタイプがあるということでした。では、なぜ女性の方が薄毛になってしまうのでしょうか。代表的な原因としては、以下のような例が挙げられます。
加齢による女性ホルモンの分泌低下
女性が薄毛になってしまう原因の1つが、加齢に伴う女性ホルモンの分泌量の減少です。女性が更年期を迎えると、女性ホルモンの1種であるエストロゲンの分泌量が減少します。
エストロゲンには、女性の髪の毛を艶やかに、かつ豊かに保つ働きがあります。このため、更年期を迎えると髪の毛が細くなったり、抜けやすくなったりして、薄毛になるリスクが高くなるのです。
頭皮への負担による血流低下
女性が薄毛になる原因としては、頭皮への負担による血流低下も挙げられます。髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長しますが、その際に必要となるエネルギーが毛細血管を通して送られます。
ところが、頭皮への負担によって血流量が減少すると、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足してしまうのです。牽引性脱毛症によって抜け毛が増えるのもこのためです。
日々のストレス
日々のストレスも、女性の薄毛のリスクを高める要因として知られています。ストレス状態が続いた場合、自律神経のバランスが乱れしまい、血液の循環が阻害されます。
その結果、髪の毛を成長させるための栄養が不足し、抜け毛や薄毛のリスクを高めるのです。
20~30代の女性にも薄毛に悩む方が増えている
高齢女性の毛髪量が減少していたり、地肌が透けていたりするのを見たことがある方は少なくないことでしょう。しかし、20代や30代の女性にも、薄毛に悩まれている方が増えてきているようです。では、なぜ若い女性に薄毛が起こるのでしょうか。
20代~30代女性も地肌が見える薄毛の原因
20代から30代の女性の場合、男性とは異なり、局所がはげ上がるようなことはあまり多くありません。どちらかというと、地肌が透けて見えるような薄毛の様相を呈します。
では、どのようなことが原因で、薄毛のリスクを高めるのでしょうか。
生活習慣の乱れ
20代や30代の女性が薄毛になる原因としては、生活習慣の乱れが挙げられます。特に女性に多く見られるのが、極端なダイエットに伴う栄養不足です。
体重を減らしたいと思うあまり過度の食事制限を行った場合、髪の毛を成長させるためのエネルギーが不足し、結果として薄毛のリスクを高めることがあります。
慢性的なストレス
先述したように、女性の薄毛はストレスが原因となって起こるケースも少なくありません。20代や30代は生活習慣や環境の変化にさらされ、ストレスが溜まりやすい時期でもあります。
例えば20代の女性の場合、就職に伴う生活習慣や環境の変化がストレスとなり、それが薄毛のリスクを高めることもあります。
また、20代や30代の女性の場合、結婚や出産、引っ越しなどで生活習慣や環境が変わり、それがストレスとなる方も少なくないでしょう。
ストレスは必ずしも精神的なものだけを意味しません。生活習慣や環境の変化に伴う身体的ストレスも、自律神経のバランスを見出し、薄毛のリスクを高める可能性があります。
過度なヘアカラーやパーマ
20代や30代の女性が薄毛になる原因としては、頭皮や髪の毛へのストレスも挙げられます。代表的な例が、ヘアカラーやパーマによる頭皮や髪の毛へのダメージです。
頻繁にヘアカラーやパーマを行った場合、髪の毛が育つ土壌となる頭皮環境が悪化し、髪の毛が弱く、細くなってしまいます。その結果、地肌が目立つようになってくるのです。
薄毛への対処法
薄毛が気になる場合、できるだけ早めに以下の対処を行うことが重要です。
髪に良い食生活への改善
髪の毛は日々の食事によって作られているため、髪の毛の成長にとって好ましい食生活へと改善することが求められます。
髪の毛はタンパク質の1種であるケラチンから作られているので、日々の食事から良質のタンパク質を摂取するよう心がけましょう。
また、極端なダイエットは薄毛のリスクを高めるだけでなく、筋肉量の減少を招いてしまい、頭皮への血流を阻害することがあるので注意が必要です。
十分な睡眠
抜け毛や薄毛を予防するためには、十分な睡眠時間を確保することも重要です。私たちの体内では、寝ている間に成長ホルモンが分泌されて、細胞分裂を活性化しています。
髪の毛も毛母細胞が分裂することで成長するため、睡眠不足に陥った場合、髪の毛の成長が阻害されてしまいます。睡眠不足の自覚がある場合、上手にやり繰りして睡眠時間の確保に努めましょう。
ホルモンバランスの正常化
女性が薄毛になる原因として、女性ホルモンの1種であるエストロゲンの分泌量減少を挙げました。ホルモンバランスを正常化させるためには、ストレスを上手にコントロールして、自律神経のバランスを整えることが重要です。
また、大豆に含まれている成分の1つであるイソフラボンには、エストロゲンと似た働きがあることも分かっています。このため、日頃から大豆製品を積極的に摂取すると良いでしょう。
正しいヘアケアの実践
薄毛を予防し、髪の毛や頭皮の状態を良好に保つためには、正しいヘアケアを実践することも重要です。頭皮や髪の毛へのダメージが少ないヘアケア商品を利用し、頭皮や髪の毛を健康に保つよう意識しましょう。
育毛アイテムの使用
薄毛や抜け毛を予防するには、育毛アイテムを使用するという方法もあります。市販の育毛剤の中には、女性の薄毛予防を目的とした商品もあるため、将来の薄毛を予防したいのであれば、そのような商品を利用するのも良いでしょう。
女性の薄毛を確実に治す方法はあるのか?
女性にとって、薄毛は非常にデリケートな悩みと言えるでしょう。では、女性の薄毛を確実に治す方法はあるのでしょうか。
確実に治す方法は病院やクリニックでの治療
女性が薄毛を確実に治したいのであれば、病院や薄毛治療専門のクリニックで治療を受けることが重要です。
女性の薄毛は様々な原因によって起こるため、自己判断で対処しているうちに、かえって薄毛が悪化してしまうケースも少なくありません。
まずは専門医の診察を受けて、なぜ薄毛を発症しているのか原因を突き止める必要があります。その上で、治療を受けながらセルフケアも行うことが重要と言えます。
まとめ
現代はストレス型社会とも言われており、日々ストレスにさらされている女性も少なくありません。ストレスによる薄毛を発症する女性の方も多くいます。
ただ、女性の薄毛は様々な原因によって起こるため、まずは専門のクリニックを受診し、薄毛の原因を突き止めることが重要です。
育毛剤は現在生えている髪の毛の成長をサポートするものであり、新たに髪の毛を生えさせるためのものではありません。
薄毛を確実に改善したいのであれば、まずは専門医の診察を受けた上で治療を行い、並行してセルフケアを実践することが重要と言えます。
抜け毛薄毛でお困りなら、駅前AGAクリニックへご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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