AGAに市販の育毛剤って効果あるの?AGA治療薬について徹底解説!
当クリニックを受診される患者さんの多くが市販の育毛剤を試しています。
さらに、ほとんどの患者さんは、数カ月から数年の間、市販の育毛剤で治療を行ってからクリニックに治療にいらっしゃいます。
受診時にまだ育毛剤が余っている患者さんも多いです。
治療を始めるにあたって市販の育毛剤を併用してもいいのでしょうかと聞かれることも多いです。
育毛剤は非常に多くの種類があります。
今回は市販の育毛剤はAGAに効果があるのかどうかを説明します。
■そもそもAGAって?原因は?
■市販の育毛剤の成分って?効果はあるの?
■本当に効果があるAGA治療は?
■まとめ
目次
そもそもAGAって?原因は?
そもそもAGAって何なのでしょうか?
詳しく説明します。
◇AGA とは
AGAは進行性の脱毛症で、放っておくとますます進行してしまいます。
そのため治療を継続することが重要です。
原因について見てみましょう。
◇AGAの原因は?
気になるAGAの原因について説明します。
AGAの原因は、「DHT(ジヒドロテストステロン)」という悪性の男性ホルモンです。
このDHTが、ヘアサイクルを短くすることでAGAが進行します。
ヘアサイクルは、「成長期」→「退行期」→「休止期」の3段階を繰り返します。
AGAは、DHTにより、成長期が著しく短くなり、毛髪が十分に進行する前に抜け落ちてしまうことで進行するのです。
DHTは、男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素の働きによって変化することで生成されます。
したがって、5αリダクターゼの働きを阻害することで、AGAの進行を防ぐことができます。
― POINT ―
✔︎AGAは放置すると進行する
✔︎AGAは3つに分類できる
✔︎原因はDHTによるヘアサイクルの乱れ
市販の育毛剤の成分って?効果はあるの?
薄毛やAGAの治療と聞いて、育毛剤での治療を思い浮かべる方も多いかと思います。
では、市販の育毛剤はAGAに効果があるのでしょうか。
結論から言うと、効果がないものがほとんどです。
◇なぜ効果がないものがほとんどなのか
では、なぜほとんどの育毛剤はAGAに効果がないのでしょうか。
医学的根拠に基づいて説明します。
☆医学的根拠について
現代の医学はEBMに基づいています。
EBMとは『Evidence Based Medicine』のことです。
その医師の経験や主観だけでなく、根拠のある治療を行うために統計を駆使して証拠となるデータを元に治療内容を評価するのです。
医師が自分の経験のみで治療していたら信用できません。
そういった信頼性の低い治療方法はEBMによって否定されてしまいます。
☆AGA治療におけるEBMとは
では、AGAの治療ではどうなのでしょうか。
AGAの患者さんは非常に多いです。
男性の3人に1人がAGAで女性の5人に1人がFAGAとも言われています。
このようにありふれた疾患ではデータを集めるのは簡単です。
では、今ある治療方法を評価するとどういう結果になるのでしょうか。
このような育毛業界に日本皮膚科学会が指針を示しています。
これが男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版です。
この中でEBMを元に治療方法を評価しているのです。
つまりこのガイドラインで効果があると評価されている治療方法には証拠があるということです。
☆育毛剤の成分は医学的根拠がない
育毛剤についてはどうなのでしょうか。
残念ながらEBMの集まりであるガイドラインでこれらの成分が薄毛に効果があると認められてはいません。
つまり、医学的にはAGAやFAGAのような薄毛に効果があるとは言えません。
ほとんど市販の育毛剤には、血行を促進する成分や、頭皮環境と整えるための成分しか含まれておらず、直接AGAの改善には効果がないのです。
つまり、ほとんどの市販の育毛剤にDHTを抑制する成分が含まれていないというです。
当クリニックで治療を始める際に、今使っている育毛剤はどうすればいいでしょうかと聞かれることがあります。
医学的には使っても使わなくても同じなので破棄して頂いても、そのまま継続して使って頂いても構いません。
AGAの治療はヘアサイクルを戻す治療が最も重要です。
このように、育毛剤の効果を試す時間は無駄であり、むしろAGAを進行させてしまいます。
少しでも早くAGAの治療を始めることが非常に重要なのです。
したがって、まずは専門の医師に相談し、適切な治療を選択していただくことが重要です。
― POINT ―
✔︎市販の育毛剤はAGAに効果がないものがほとんど
✔︎育毛剤の含有成分はほとんどが医学的根拠に基づいていない
✔︎まずはクリニックを受診し早期の治療開始が重要
本当に効果のあるAGA治療は?
エビデンス(証拠)で固められた正しいAGAの治療とはなんでしょうか。
一般的に広く認められている日本皮膚科学会のガイドラインを参照すると『フィナステリド』と『デュタステリド』と『ミノキシジルの外用』の治療です。
この3つの治療方法はかなり治療効果が高いと判定されています。
しかし、当院ではそれ以上の治療を行っています。
例えばミノキシジル内服療法やメソセラピー両方などです。
このような治療は時代の最先端の治療でありエビデンス(証拠)の少ない治療になります。
これはEBMの限界だと思われます。
◇フィナステリド
5αリダクターゼⅡ型の阻害薬です。
1992年に前立腺肥大症の治療薬としてFDAに認可されて以来、世界中で広く使われています。
5αリダクターゼⅡ型を阻害することによりDHT(ジヒドロテストステロン)の合成を阻害してヘアサイクルの短縮を元に戻す効果があります。
それにより毛母細胞の細胞分裂の速度を正常にして毛母細胞の減少を防ぎます。
抜け毛が減ってじわじわと毛髪が増えていく特徴があり、治療効果は年々強くなる傾向があります。
しかし、治療初期に治療効果を感じにくい欠点があります。
長く使用されていて安全性が非常に高いことと価格が安いことが強みです。
◇デュタステリド
AGAの進行を抑制する非常に効率的な、5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型の阻害薬です。
2001年に前立腺肥大症の治療薬としてFDAの認可を取得しています。
デュタステリドは、Ⅰ型とⅡ型の両方を阻害することでDHTをより効率的に減少させます。
その治療効果はフィナステリドの1.5倍とも言われることがあります。
2015年には日本でもAGAの治療薬として認可されフィナステリドに取って代わっていく移行期にあります。
当院ではフィナステリドより圧倒的に人気があります。
これからの時代のAGAの治療の標準薬となるでしょう。
◇ミノキシジル
ミノキシジルは元々重症高血圧症に対する治療薬としてFDAに認可されました。
しかし、その臨床試験で発毛作用があることが判明したのです。
ただ、高血圧症に使われるミノキシジルの内服薬は扱いが非常に難しかったため副作用の少ない外用薬の開発が進められました。
ミノキシジルの発毛機序は5αリダクターゼ阻害薬とは違い毛母細胞を刺激することで発毛します。
そのため5αリダクターゼ阻害薬との相性が良く相乗効果を期待できるのです。
しかし、AGAの進行の抑制作用は弱いため5αリダクターゼ阻害薬と併用する方法が基本的な使い方となります。
◇育毛メソセラピー
育毛メソセラピーとは、頭皮に直接毛髪の成長因子を注入する注入治療です。
こちらは最新の治療であり、投薬治療よりも効果が高いです。
また、体に害のない毛髪の成長因子を直接注入するため、注入部位が一時的に赤くなること以外、副作用がほとんどありません。
そのためこちらの治療はとても有効であると言えます。
このように、科学的に正しいAGA治療法は、当院のような毛髪専門クリニックで受けることができます。
無料カウンセリングも行なっているので、治療を検討中の方はお気軽にご相談ください。
― POINT ―
✔︎デュタステリドの治療効果はフィナステリドの1.5倍
✔︎メソセラピーは投薬治療よりも効果が高い
✔︎メソセラピーの副作用はほとんどない
まとめ
いかがでしたか?
駅前AGAクリニックは医学的に検証して厳選した治療方法を採用しております。
そのためにはエビデンス(証拠)が非常に重要だと考えております。
エビデンス(証拠)の少ない時代の最先端の治療を行う場合でも数少ないデータを収集して検証し続けております。
AGAだけでなくFAGA(女性の薄毛)の治療や円形脱毛症も行っております。
治療内容も患者さんにとって必要のないものは省くことが出来るようにオーダーメイド制を導入しております。
時代の最先端の毛髪医療を新宿AGAクリニックで受けることが可能となっております。
お一人で悩まず、お気軽に新宿AGAクリニックまでご相談下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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