フケを予防する方法は?予防におすすめのシャンプーや食べ物を解説!
フケはターンオーバーのサイクルに従い剥がれ落ちた表皮の角質で、その意味ではだれにでも見られる生理現象の一種と言えます。
しかし、通常であれば目に見えないほどのフケがあまりにも目立つ方は、誤ったヘアケアなどが原因で頭皮環境の悪化を招いている可能性があります。
フケを改善・予防するためにはヘアケアはもちろん、日常の生活習慣や食習慣の見直しも欠かせません。
こちらの記事では、フケが目立つようになる原因や自分でできる対策方法、フケ予防におすすめのシャンプーについて解説します。
目次
フケが出る原因
フケは皮膚の新陳代謝である「ターンオーバー」のサイクルの一環で剥がれ落ちる表皮の角質です。
通常であれば目に見えないほど小さいのですが、肩口や髪の毛の根元などにフケが目立つ方は、以下の点に思い当たる節がないか確認してみましょう。
- 過剰にシャンプーする
- 洗浄力の強いシャンプーを使用している
- 季節による温度や湿度の変化
はじめに、フケが目立つようになる3つの主な原因について解説します。
過剰にシャンプーをする
頭皮を清潔に保とうとするあまり1日に何度もシャンプーするなど過剰に洗髪すると、かえってフケの発生リスクが高くなります。
頭皮は肌を守るための皮脂膜で覆われており、角層内に適度な水分を蓄えることで乾燥から肌を守っています。
しかし、過剰にシャンプーをすると皮脂膜が失われて角層内の水分が蒸散するため、頭皮が乾燥してフケが出やすくなるのです。
洗浄力の強いシャンプーを使用している
洗浄力の強いシャンプーも、フケの量を増やす原因の1つです。毎日使うシャンプーの洗浄力が強いと、肌を守るべき皮脂膜まで洗い流してしまうためです。
シャンプーに含まれる洗浄力の強い成分としては、ラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムなどの合成界面活性剤が挙げられます。
季節による温度や湿度の変化
季節による温度や湿度の変化も、フケの増加を招く原因の1つです。
例えば梅雨時や真夏に気温が上昇すると頭皮が蒸れ、ベタベタとして粒の大きなフケが出やすくなります。
冬場になると気温と同時に湿度も低下するため、頭皮が乾燥してカサカサとした粒の小さなフケが出やすくなる傾向にあります。
フケを予防する方法
フケはターンオーバーの一環で剥がれ落ちた角質ですが、誤ったヘアケアや乱れた食習慣で異常発生する可能性があるため、以下の6点を意識して予防するのがおすすめです。
- ドライヤーの熱に注意する
- シャンプーをする頻度を減らす
- 質の良い睡眠を取る
- 紫外線をできるだけ避ける
- 頭皮の保湿を心掛ける
- 頭皮に合うシャンプーを使用する
ここでは、すぐに始められるフケを予防する6つの方法について解説します。
ドライヤーの熱に注意する
シャンプーの後に髪の毛や頭皮を乾かすのに便利なドライヤーですが、噴き出し口からは100〜140℃の熱風が出ていることをご存じでしょうか。
ドライヤーを頭皮に近づけすぎると熱風のため肌が乾燥し、カサカサになってフケが出やすくなります。
そのため、ドライヤーは髪の毛や頭皮から15センチメートルほど離し、同じ箇所ばかり乾かさないように気を付けてください。
シャンプーをする頻度を減らす
頭皮や髪の毛を清潔に保つためには毎日のシャンプーが欠かせませんが、1日に何度も洗うと肌を守るための皮脂膜が失われ、かえってフケが出やすくなります。
シャンプーをするのは1日に1回、夜だけにするのがおすすめです。
朝シャンでも汚れは落ちますが、1日の間に蓄積した汚れや皮脂を残してしまい、寝ている間に雑菌が繁殖してベタベタとしたフケが出やすくなります。
質の良い睡眠を取る
フケが目立つようになる原因はさまざまですが、原因を問わずターンオーバーの乱れを認める点が特徴です。
何らかの原因でターンオーバーの周期が短くなると、未熟な角質細胞が剥がれ落ちるため、白っぽくて粒が小さいフケが目立ちやすくなります。
反対にターンオーバーの周期が長くなると、本来であれば剥がれ落ちるべき角質が表皮に留まり、皮脂と混じり合うなどして黄色っぽくて粒の大きなフケが目立つ傾向にあります。
ターンオーバーの周期を乱す原因の1つが、睡眠不足や睡眠の質の低下です。
人間の体内では寝ている間に成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発化することで新陳代謝(ターンオーバー)を促進します。
フケを予防するためには十分な睡眠を確保したうえで睡眠の質を高め、ターンオーバーの周期を正常に保つことが重要です。
紫外線をできるだけ避ける
紫外線には物質を破壊する強力な作用があり、頭皮に日差しを浴びすぎると頭皮環境の悪化によりフケが出やすくなります。
外出の際には頭皮専用の日焼け止めを塗布し、帽子や日傘などで紫外線を避けるようにしましょう。
頭皮の保湿を心掛ける
頭皮が乾燥するとカサカサした粒の小さなフケが出やすくなるうえ、かえって皮脂の分泌量の増加を招く可能性があります。
角層内に適度な水分を保つためも、洗髪後に頭皮専用の保湿ローションやトリートメントでスカルプケアを行うのがおすすめです。
頭皮に合うシャンプーを使用する
フケを予防するためには、自分の肌質に合ったシャンプーを使用することが大切です。特に敏感肌や乾燥肌の方は、洗浄力の強すぎるシャンプーを避けるようにしましょう。
アルコール系のシャンプーには洗浄力の強すぎる成分を含む商品が多いため、育毛シャンプーや薬用シャンプーを選ぶのがおすすめです。
フケの予防におすすめの食べ物・栄養
頭皮のコンディションや毎日の食事によって左右されるケースも多いため、普段から以下の栄養素を含む食品を積極的に摂取するのがおすすめです。
- タンパク質
- ビタミンA・C・E
- ミネラル
ここでは、フケの予防におすすめの栄養素と、多く含む食品について解説します。
タンパク質
人間の身体のおよそ60%が水分で構成されていることはよく知られていますが、その次に多いのがタンパク質でおよそ15%を占めるとされています。
髪の毛もタンパク質をもとに作られるため、頭皮環境を良好も保ってフケを予防するためには、日々の食事の良質なタンパク源を取り入れることが欠かせません。
タンパク質は牛・豚・鶏などの肉類やマグロやカツオなどの魚類、鶏卵、牛乳やチーズなどの乳製品に多く含まれています。
運動をした後はタンパク質の分解や合成が活発化するため、可能であれば夕方に軽く身体を動かしてから夕飯を摂取するのがおすすめです。
ビタミンA・C・E
ビタミンAとC、Eは総称して「ビタミンエース」とも呼ばれており、それぞれを単独で摂取するのではなく同時に摂取することで相乗効果を得られると考えられています。
ビタミンA・C・Eが頭皮にもたらす良い影響と、多く含む食品は以下の通りです。
頭皮にもたらす影響 |
多く含む食品 |
|
ビタミンA |
ターンオーバーを促進する |
レバー・ウナギ・鶏卵、ニンジン、モロヘイヤなど |
ビタミンC |
コラーゲンの生成をサポートする |
アセロラ、赤ピーマン、サツマイモ、オレンジなど |
ビタミンE |
血液の循環を促進する |
アーモンド、オリーブオイル、アボカド、大豆など |
ミネラル
頭皮の状態を良好に保ってフケを予防するためには、カルシウムや亜鉛、ナトリウムなどミネラルの摂取も必須です。
特に亜鉛は体内に取り込まれたアミノ酸を再合成し、髪の毛の原料となるケラチンへと変化させるのに欠かせない必須アミノ酸の一種です。
毎日の食事からミネラルを摂取するのがベストですが、不足するようであればサプリメントを利用する方法があります。
フケの予防におすすめのシャンプーの特徴
フケを予防するためには毎日の食事だけでなく、自分の肌質に合ったシャンプーを使用する必要があります。シャンプーを購入する際には、以下の4点を確認しておきましょう。
- 添加物の少ないシャンプー
- 洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプー
- 保湿成分の多いシャンプー
- 抗菌成分が配合されているシャンプー
ここでは、フケの予防におすすめのシャンプーの特徴について解説します。
添加物の少ないシャンプー
フケを予防するためには、頭皮にダメージを与える添加物が含まれていないシャンプーを選ぶようにしましょう。
頭皮にダメージを与える添加物としてはパラベンや合成香料、合成着色料、防腐剤、シリコンなどが挙げられます。
シャンプーを購入する際には「○○フリー」と記載された商品を優先的に選ぶと良いでしょう。
洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプー
市販のシャンプーのなかには、洗浄力を高めるため合成界面活性剤を配合したシャンプーが少なくありません。
しかし、合成界面活性剤は洗浄力が強すぎるため、頭皮を守るべき皮脂まで洗い流し、頭皮環境の悪化によるフケの増加を招きやすくなります。
シャンプーを購入する際には、アミノ酸系の洗浄力がマイルドな商品を選ぶようにしましょう。
保湿成分の多いシャンプー
髪の毛や頭皮を洗った後に肌がつっぱる方は、保湿成分の多いシャンプーを選ぶのがおすすめです。
シャンプーに含まれる保湿成分としてはグリセリンやスクワラン、ヒアルロン酸ナトリウムなどが挙げられます。
その他にも椿オイルやホホバオイル、アルガンオイルなど、天然由来の成分を配合したシャンプーにも保湿効果が期待できます。
抗菌成分が配合されているシャンプー
皮脂の過剰な分泌により頭皮の雑菌が繁殖し、炎症を起こしている方は抗菌成分を配合したシャンプーを選ぶと良いでしょう。
シャンプーに含まれる抗菌成分としては、ミコナゾール硝酸塩やオクトピロックス(ピクトンオラミン)などが挙げられます。
フケ予防に関するよくある質問
頭皮から大量のフケが出る方に見られる特徴の1つが、肌がカサカサに乾燥している点です。
顔の乾燥であれば洗顔後に化粧水で保湿を行い、乳液やクリームでうるおいを閉じ込める方法があります。
頭皮の乾燥にも保湿が効果的とされますが、どうやって保湿していいのかわからないとの質問が多く寄せられています。
頭皮を保湿するためには、専用のローションを使用するのがおすすめです。
フケ予防のローションとは?
フケ予防のローションは、顔に用いる化粧水と乳液の機能を併せ持つスカルプケアアイテムの1つです。
シャンプーの後にドライヤーをかけて髪の毛や頭皮を適度に乾かし、ローションを塗布することで頭皮を乾燥から守る効果が期待できます。
粒が小さくてカサカサとした白っぽいフケが出る方には、グリセリンやジプロピレングリコール(DPG)を配合したローションがおすすめです。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
頭皮のフケはだれにでも見られる生理現象の一種ですが、あまりにも目立つ方は頭皮環境の悪化が疑われます。
大量のフケを放置すると毛穴に詰まって炎症を起こし、抜け毛や薄毛のリスクを高めるため注意が必要です。
大量のフケにともない抜け毛が見られる方は、脱毛症を発症している疑いがあるため、なるべく早めにAGAクリニックにご相談ください。
新宿AGAクリニックでは男性型脱毛症をはじめ、あらゆる抜け毛や薄毛のお悩みにお応えしています。まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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