髪の毛が抜けやすい時期は?男女別の抜け毛の原因や対処法を解説
髪の毛は時期によって抜ける量が異なります。抜け毛は毎日見られる生理現象の一種ですが、抜け毛が増える時期があることを知っておくと、無駄な心配をせずに済みます。
本記事のテーマは、髪の毛が抜ける時期や原因、男女別の抜け毛の特徴です。
記事の後半では内臓の病気の可能性について解説するとともに、抜け毛を改善・予防する方法を紹介しています。抜け毛にお悩みの方は参考にしてください。
目次
髪の毛が抜ける時期とは
日本人の髪の毛はおよそ10万本とされており、そのうちの0.05〜0.1%程度が毎日のように抜けては生えかわるサイクルを繰り返しています。
平均するとおよそ50〜100本の抜け毛が見られる計算ですが、季節によっては150〜200本以上の抜け毛が見られる時期もあります。
季節性の抜け毛が生じる理由は、寒暖差によるストレスや紫外線によるダメージ、空気の乾燥などさまざまです。
はじめに、抜け毛が増える時期と理由について、春・秋・冬に分けて解説します。
春の抜け毛
春に抜け毛が増える原因の1つがストレスです。春になると新学期や就職、引っ越しなどで環境が変わり、ストレスを感じる方が増加する傾向にあります。
ストレスが蓄積すると自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血液の循環が悪くなり、さまざまな不調を生じるリスクが増加します。
頭皮に送られる血液の循環が悪くなると、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足するため、抜け毛が起こりやすくなるのです。
また、3〜5月は1年のうちでもっとも寒暖差が大きい時期のため、寒暖差ストレスにより抜け毛リスクが増加する可能性もあります。
秋の抜け毛
秋に抜け毛が増える理由の1つが、夏の間に受けた頭皮へのダメージです。夏は紫外線が強い季節のため、強い日差しを浴びすぎると頭皮環境が次第に悪化し、秋になって抜け毛という形で現れるケースが少なくありません。
また、夏場にプールに入ったり海水浴を楽しんだりすると、塩素や海水によって髪の毛や頭皮がダメージを受け、抜け毛や切れ毛を生じるリスクが増加します。
夏の暑さで食欲が減退する方も多いですが、食事量が減少すると髪の毛を成長させるために必要なエネルギーが不足し、抜け毛リスクを高める可能性があります。
冬の抜け毛
冬に抜け毛が増える理由の1つが空気の乾燥です。冬になると手がカサカサして粉を吹いたようになる方もいますが、頭皮も同様に乾燥しやすい時期です。
頭皮が乾燥すると肌のバリア機能が弱まり、外部の侵入者や機械的刺激によるダメージを受けやすくなります。
頭皮環境が悪化すると髪の毛の成長に悪影響をおよぼし、結果として抜け毛リスクが高くなります。冬場は空気の乾燥だけでなく、エアコンによる部屋の湿度の低下にも気を付けなければなりません。
男女別の抜け毛の特徴
抜け毛は年齢や性別を問わずだれにでも見られますが、急に抜け毛が増える場合は何らかの脱毛症を発症している可能性も疑われます。ここでは、男女別に特徴的な抜け毛について解説します。
男性の抜け毛
男性は頭頂部や前頭部を中心に抜け毛が進行し、M字はげやO字はげになる方が少なくありません。女性に比べると特定の箇所がはげ上がり、地肌がむき出しになりやすい点が特徴です。
男性で急に抜け毛が増えた原因は?
男性で急に抜け毛が気になりはじめた方は、AGA(男性型脱毛症)を発症している可能性が疑われます。
AGAは思春期以降に見られる脱毛症で、進行型の特徴があるため、発症が疑われる際には可能な限り早めに治療を受ける必要があります。
女性の抜け毛
女性の抜け毛は特定の箇所ではなく、頭部全体にわたりまんべんなく見られる傾向にあります。男性のように局所がはげ上がるケースは少なく、髪の毛全体のボリュームが減少する点が特徴です。
ただし、女性であっても円形脱毛症を発症した場合は、特定の箇所からまとまった量の髪の毛が抜け落ち、頭皮が露出するケースもあります。
抜け毛が増える原因
抜け毛が増えるのは季節的要因だけではありません。主に以下4つの原因により抜け毛リスクが高くなると考えられます。
- ストレス
- 栄養不足
- ホルモンバランスの乱れ
- AGA
ここでは、季節的要因以外の抜け毛の原因について解説します。
ストレス
季節的要因以外に抜け毛が増える原因の1つがストレスです。ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが乱れ、血行不良による抜け毛リスクを高める点については先述の通りです。
また、ストレスが蓄積していると睡眠の質が低下し、夜間に分泌される成長ホルモンの量が減少します。
成長ホルモンには細胞分裂を活発化させる働きがあるため、分泌量が減少すると毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛の成長に悪影響をおよぼします。
栄養不足
栄養不足も抜け毛リスクを高める原因の1つです。髪の毛は毎日の食事から得る栄養素を元に作られるため、不足すれば髪の毛の成長に悪影響をおよぼすことは言うまでもありません。
髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られるため、極端な菜食主義により肉類や魚類が不足すると、抜け毛リスクを高める可能性があります。
また、ビタミンやミネラルなど頭皮環境を整える栄養素の不足も、髪の毛の成長に悪影響をおよぼす一因となり得ます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れにより、抜け毛リスクが高まる可能性があります。男性の場合はホルモンの一種であるジヒドロテストステロンの増加により有害なサイトカインが生成され、ヘアサイクルの乱れによる抜け毛を引き起こしやすくなります。
女性の場合はエストロゲンやプロゲステロンなど、女性ホルモンの減少により抜け毛リスクが増加します。更年期の女性が抜け毛や薄毛に悩まされるのも、年齢的に女性ホルモンの分泌量が減少する時期のためです。
AGA
男性の抜け毛が増える原因の1つがAGA(男性型脱毛症)です。AGAは思春期以降に発症する脱毛症で、ゆっくりと確実に進行する点が特徴です。
遺伝的に体内の酵素の一種である5αリダクターゼが活発に働く方は、抜け毛リスクを高めるジヒドロテストステロンが生成されやすくなります。
また、母方の遺伝によりアンドロゲンレセプターの感受性が高い方も、抜け毛を引き起こすサイトカインが生成されやすくなります。
髪が抜けるのは内臓の病気?
内臓の病気のなかには抜け毛をともなう例もあります。例えば鉄欠乏性貧血によりヘモグロビンが作れなくなると、貧血を起こしやすくなるだけでなく抜け毛リスクも増加します。
鉄欠乏性貧血はどちらかと言うと女性に多く見られますが、男性の方が発症するケースでは大腸がんや胃がんなども疑われるため注意が必要です。
女性の方は甲状腺機能障害により新陳代謝が異常に活発化し、抜け毛リスクを高める可能性があります。内臓の病気で抜け毛が見られる場合、何らかの自覚症状をともなうケースが多いため、速やかに医療機関を受診してください。
抜け毛対策と予防法
最近になって抜け毛が気になりはじめた方は、以下4つの対策・予防法に取り組むことがおすすめです。
- 頭皮ケアを行う
- 栄養バランスの改善
- ストレスの管理を行う
- AGAの治療を受ける
抜け毛が見られる際にはまずセルフケアに徹底して取り組み、改善が見られないようであれば専門のクリニックで診てもらいましょう。
頭皮ケアを行う
健康な髪の毛の成長のためには、頭皮ケアにより良好な頭皮環境を保つ必要があります。毎日のシャンプーを丁寧に行うことはもちろん、頭皮のバリア機能を保つよう意識してください。
例えば冬場は頭皮が乾燥しやすい季節のため、洗髪を終えてドライヤーを掛けたら、頭皮専用のローションやオイルなどで保湿すると良いでしょう。
夏場は紫外線によるダメージを受けやすいため、外出の際には頭皮専用の日焼け止めを塗り、帽子や日傘で日差しを遮るようにしてください。
栄養バランスの改善
抜け毛を予防するためには、髪の毛を成長させたり、良好な頭皮環境を維持したりするのに必要な栄養素を摂取する必要があります。
特に髪の毛の原料となるタンパク質や、アミノ酸をケラチンに再合成する亜鉛、良好な頭皮環境を維持するビタミン群などを積極的に摂取するのがおすすめです。
忙しくて自炊ができない方や外出が多い方は、不足しがちな栄養素をサプリメントで補う方法もあります。
ストレス管理を行う
ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが乱れて抜け毛をはじめ、さまざまな不調を引き起こすリスクが増加します。
ストレスを発散するためには日中に適度に身体を動かし、お風呂につかってリラックスした気分で就寝するのがおすすめです。
睡眠の質を高めるためには、可能な限り早寝早起きを心がけましょう。また、寝る直前までスマホやテレビなどの明るい画面を見ていると、脳が興奮して睡眠の質を低下させるため注意が必要です。
AGAの治療を受ける
上記のセルフケアで抜け毛が改善しない方や、薄毛が徐々に進行する方は、AGA(男性型脱毛症)を発症している可能性が疑われます。
進行型の脱毛症であるAGAは、適切な治療を受けない限りゆっくりとですが確実に悪化します。そのため、AGAが疑われる際には、なるべく早めに専門のクリニックで診てもらいましょう。
専門のクリニックでは薬物療法や注入療法、自毛植毛など症状に応じた治療が受けられます。また、髪の毛の成長に有益なサプリメントを取り扱っているクリニックも少なくありません。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
日本人の毛髪はおよそ10万本とされており、1日に50〜100本の抜け毛は当たり前に見られます。また、季節により150〜200本以上の抜け毛が見られる時期もありますが、一時的なものであれば過度に心配する必要はありません。
しかし、長期にわたり100本以上の抜け毛が見られる方や、セルフケアの効果がまったく見られない方は、AGAや内臓の病気を発症している可能性も疑われます。
内臓には問題がない方で抜け毛が減らない方は、新宿AGAクリニックまでご相談ください。新宿AGAクリニックでは600パターンにもおよぶ治療法から、一人ひとりに最適な治療を提案しています。まずは無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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