髪の毛を太くする食べ物7選!育毛サプリや改善すべき習慣を解説
年齢を重ねるごとに、細くなっていく髪の毛に悩まされていませんでしょうか。髪の毛が細くなるとヘアスタイルが決まらないだけでなく、髪の毛全体のボリュームが減少して、地肌が見えてしまう可能性もあります。
それでは、細くなった髪の毛を太くすることは可能なのでしょうか。こちらの記事では、細くなった髪の毛を太くする方法について詳しくご紹介しています。
髪の毛を太くする方法が知りたい方や、いつまでも若々しくありたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみて下さい。
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目次
細くなった髪の毛は再び太くなるのか?
髪の毛が細くなってしまった場合、再び太くなることはあるのでしょうか。結論から申し上げますと、細くなった髪の毛を再び太くすることは可能です。
ただし、遺伝や病気などが原因となって髪の毛が細くなっている場合、自力での改善が難しいでしょう。髪の毛が細くなる病気としては、AGAやびまん性脱毛症などが挙げられます。
そのような場合は、自己流で改善に取り組むのではなく、専門家に相談するよう心がけましょう。早期の段階からクリニックで相談して、髪の毛が細くなる原因を突き止めることが先決です。
髪の毛が細くなる原因とは
髪の毛を太くする食べ物について解説する前に、そもそもなぜ髪の毛が細くなるのか原因を知っておくことが大切です。
髪の毛が細くなる主な原因としては以下の6つが挙げられます。
- 加齢
- 栄養不足
- 過度なストレス
- 睡眠不足
- ヘアサイクルの乱れ
- AGA
それぞれについて詳しく解説します。
加齢
髪の毛が細くなる原因の1つが加齢です。
年齢を重ねると身体のさまざまな機能が低下するように、毛母細胞や毛乳頭細胞のはたらきも鈍くなるのが一般的です。
毛母細胞のはたらきが鈍くなると髪の毛が十分に成長しなくなり、髪の毛が細くなるリスクが増加します。
また、毛乳頭細胞のはたらきが鈍くなると、毛根のはたらきが弱くなり髪の毛の成長速度が遅くなる傾向にあります。
ヘアサイクルは毛穴ごとに異なりますが、加齢により毛母細胞や毛乳頭細胞のはたらきが鈍くなった毛穴が増えると、次第に髪の毛の細さが目立つようになるのです。
栄養不足
栄養不足も髪の毛が細くなる原因の1つです。
髪の毛は日々の食事から摂取する栄養素をもとに作られるため、偏った栄養バランスの食事やダイエットが原因で栄養が不足すると、髪の毛が十分に太く・強く成長するのが妨げられます。
特に女性の方が過度なダイエットによる栄養不足に陥ると、若い方でも髪の毛が細くなり地肌が目立つようになるため注意が必要です。
過度なストレス
過度なストレスも髪の毛が細くなる原因の1つです。
仕事や家事にともないストレスが蓄積すると、自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血管が収縮して血行不良を起こしやすくなります。
髪の毛の成長に必要な栄養素は毛細血管を介して毛母細胞に届けられるため、血行不良に陥ると髪の毛の成長を妨げます。
また、自律神経の乱れによる睡眠の質の低下も、髪の毛が細くなる一因です。
髪の毛は毛母細胞の分裂により成長しますが、細胞分裂は夜間に活発化するため、睡眠の質が低下すると成長が阻害されやすくなります。
睡眠不足
睡眠の質の低下だけでなく、睡眠不足も髪の毛が細くなる原因の1つです。
睡眠中に成長ホルモンの分泌が活発になると、細胞分裂が活性化して髪の毛が太く・長く成長します。
睡眠自体が短いと成長ホルモンが十分に分泌されなくなるため、髪の毛の成長を妨げてしまいます。
ヘアサイクルの乱れ
ヘアサイクルの乱れも、髪の毛が細くなる原因の1つです。ヘアサイクルは主に以下の3期に分けられます。
成長期 |
毛母細胞が活発に分裂して、髪の毛が太く・強く成長する時期。 |
---|---|
退行期 |
毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛の成長が滞る時期。 |
休止期 |
毛母細胞の分裂が完全に停止し、髪の毛が抜け落ちるのを待つ時期。 |
何らかの原因でヘアサイクルが乱れると、成長期が短くなり髪の毛が細くなるリスクが増加します。
AGA
髪の毛が細くなる原因としてはAGA(男性型脱毛症)も挙げられます。
AGAは男性に見られる代表的な脱毛症で、発症するとヘアサイクルの成長期が短くなり、細くて弱々しい髪の毛が増加します。
AGAは進行型のため、適切な治療を怠ると確実に薄毛が進行するため注意が必要です。
髪の毛を太くするのに効果的な食べ物は?
髪の毛は私たちが日々食べているものから作られます。また、頭皮環境を整え、太い髪の毛を成長させるためにも、食事内容に気を付ける必要があります。
そこで、髪の毛を太くするのに効果的な食べ物や栄養素を紹介します。
動物性・植物性の「たんぱく質」
髪の毛はたんぱく質の1種であるケラチンから作られています。このため、日頃の食事から良質のたんぱく質を摂取することが重要です。
たんぱく質は数多くのアミノ酸から構成されているのですが、アミノ酸の中には、体内で合成できない必須アミノ酸もあります。このため、食品から必須アミノ酸を摂取する必要があるのです。
たんぱく質は獣肉(牛や豚、鶏)に多く含まれていますが、食べすぎると脂質の過剰摂取にも繋がるため注意が必要です。植物性のたんぱく質(豆類)を上手に取り入れると良いでしょう。
ナッツに含まれる「ビタミンE」
アーモンドを始めとするナッツ類には、ビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEも、髪の毛を太く、丈夫に育てる場合に欠かせない栄養素の1つです。
ビタミンEには頭皮の皮脂分泌量を調節し、頭皮の炎症や抜け毛と言ったリスクを低減させる働きがあります。また、抗酸化作用や血流促進効果も期待されています。
ナッツ類以外にも、サケやウナギ、緑黄色野菜にもビタミンEが豊富に含まれています。基本的にビタミンEは摂り過ぎることがないので、積極的に摂取するよう意識しましょう。
たんぱく質の代謝良くする「ビタミンB群」
髪の毛を太く成長させるためには、効率的にたんぱく質を吸収する必要があります。その際に欠かせない栄養素がビタミンB群です。
ビタミンB群の中でも、特にビタミンB2とビタミンB6には、タンパク質の代謝を良くする働きが期待されています。
ビタミンB2はレバーやチーズなどに多く含まれており、ビタミンB6は動物性の食品に多く含まれています。ビタミンB群は身体に溜めておくことができないため、毎日の食事から欠かさずに摂取するよう意識しましょう。
乾燥類に多い「ヨウ素」
髪の毛を太くしたいのであれば、海藻類に多く含まれるヨウ素を摂取することも意識しましょう。ヨウ素は甲状腺ホルモンの元となる成分であり、不足すると甲状腺の機能が低下する恐れもあります。
甲状腺ホルモンには新陳代謝を活発にする働きがあります。このため、日ごろからヨウ素を積極的に摂取することで、頭皮環境を良好に保ち、細胞分裂を活発にすることが期待できるのです。
ヨウ素が多く含まれる食品としては、コンブやワカメなどの海藻がよく知られています。ただし、ヨウ素の摂り過ぎも甲状腺機能の低下を招くため、海藻の摂り過ぎには気を付けましょう。
牡蠣に多い「亜鉛」
牡蠣に多く含まれている亜鉛も、髪の毛を太く丈夫に育てるのに欠かせない栄養素としてよく知られています。
髪の毛は体内のアミノ酸が再合成されることで作られますが、再合成に際して必要となるのが亜鉛なのです。亜鉛は牡蠣以外にも牛肉の赤身やナッツ類、鶏のレバーなどに多く含まれています。
脂の多い魚に含まれる「EPA」
髪の毛を太く丈夫に成長させるためには、日常的にEPA(エイコサペンタエン酸)も積極的に摂取したいものです。
EPAはサバやイワシなどの青魚に多く含まれる必須脂肪酸の1種で、血液中の中性脂肪を減少させる働きがあります。EPAの働きによって血行が促進されると、党内環境を良好に保つことが期待できます。
髪のハリツヤを良くする「コラーゲン」
健康な髪の毛を育てるためには、コラーゲンを摂取することも重要です。コラーゲンは髪の毛のハリやツヤを保つために必要とされていますが、年齢とともに徐々に減少していくことが分かっています。
このため、日常的にコラーゲンを含む食事を心がけ、コラーゲン不足にならないよう気を付ける必要があるのです。コラーゲンを多く含む食品としては、豚肉や高野豆腐、湯葉、ゼラチンを含む食品などが挙げられています。
髪を太くする習慣とは
髪の毛を太くするためには上記の栄養素や食品を積極的に摂取するだけでなく、日々の生活習慣も見直す必要があります。
髪の毛を太くするためには、普段から以下3つの生活習慣の改善に取り組みましょう。
- 食生活を見直す
- 運動をする
- 睡眠をしっかりとる
それぞれについて詳しく解説します。
食生活を見直す
髪の毛を太くするためには先述の栄養素や食品を積極的に摂取するだけでなく、食生活も見直す必要があります。
例えば寝る直前まで食事をしていると、食べたものの消化・吸収にエネルギーが使われ、夜間の毛母細胞の分裂に悪影響を与える恐れがあるため注意が必要です。
適度な飲酒はストレスの発散につながりますが、過剰に摂取するとアルコールを分解するために亜鉛が消費され、アミノ酸をケラチンに再合成するのを妨げます。
また、髪の毛を太くする栄養素や食品はバランスよく摂取することが大切です。特定の栄養素ばかりを摂取するのではなく、さまざまな栄養素を日々の献立にうまく取り入れましょう。
運動をする
髪の毛を太くするためには、日頃から積極的に身体を動かすことが大切です。
身体を動かすと筋肉が刺激されて全身の血液循環が促進されるため、髪の毛の成長に必要な栄養素を頭皮に送り届けやすくなります。
また、日中に適度に身体を動かすと心地良い疲労により、夜間の睡眠の質を向上させる効果も期待できます。
運動といっても息が切れるほどのハードなスポーツをする必要はありません。日常的に継続できるウォーキングやジョギングなどに取り組むのがおすすめです。
仕事が忙しくて運動に割く時間が作れない方は、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使うなど工夫しましょう。
睡眠をしっかりとる
髪の毛を太くするためには十分な睡眠時間の確保も欠かせません。
適切な睡眠時間については専門家の間でも意見が分かれますが、厚生労働省では6時間以上を目安として、個々に必要な睡眠時間を確保するよう推奨しています。
髪の毛の成長に関わる成長ホルモンは就寝後およそ1〜3時間で分泌が活発化するため、8時間の睡眠をとるのであれば夜の10時には布団に入ると良いでしょう。
髪の毛を太くするのに効果的な市販シャンプーは?
髪の毛を太く丈夫に成長させるためには、毎日のヘアケアも重要です。特に毎日のように使うシャンプーは、髪の毛や頭皮環境に大きな影響を与えます。
髪の毛を太くするのに効果的なシャンプーは、肌タイプなどによって異なります。選び方の参考として、以下の例を挙げておきますので参考にしてみて下さい。
低刺激な「アミノ酸系」・「ベタイン系」のシャンプー
頭皮が乾燥しがちな方には、アミノ酸系やペタイン系の、低刺激のシャンプーがおすすめです。特に敏感肌の方には、頭皮への刺激が強いシャンプーはNGです。
頭皮のベタつきや頭皮トラブルの原因として敬遠されがちな皮脂ですが、皮脂には頭皮を守るバリアとしての働きもあります。
このため、強力な洗浄力で頭皮を根こそぎ洗い流してしまうと、頭皮バリアが失われ、外部からの刺激に対して無抵抗となってしまうのです。
その結果、頭皮環境が悪化し、髪の毛が細くなったり、抜け毛が起こりやすくなったりします。このため、アミノ酸系やペタイン系の頭皮に優しいシャンプーが必要となるのです。
洗浄力が高めの「高級アルコール系」のシャンプー
皮脂は頭皮を守るためのバリアでもあるのですが、皮脂の分泌量が増えすぎると、脂漏性皮膚炎を始めとした皮膚炎や、毛穴の詰まり、フケ、痒みなどを引き起こします。
特にオイリー肌の方の場合、過剰な皮脂が頭皮に残ることで、頭皮トラブルを招く傾向にあります。そのような方には、洗浄力が高めの高級アルコール系シャンプーが適しているでしょう。
頭皮ケアもできる「薬用」のシャンプー
髪の毛を太くするためには、頭皮環境を良好に保つ必要があります。頭皮環境を良好に保つには、毎日の頭皮ケアが欠かせません。
基本的に市販のシャンプーの多くは頭皮の洗浄を目的としており、頭皮ケアを目的とはしていません。頭皮ケアをしたいのであれば、薬用シャンプーを選ぶようにしましょう。
髪の毛を太くするのに効果的な育毛剤は?
髪の毛を太く丈夫に成長させる方法の1つが、育毛剤を使用するといった方法です。育毛剤には髪の毛の成長をサポートする働きがあるからです。髪の毛を太くするのに効果的な育毛剤としては、以下のような例が挙げられます。
育毛成分が配合されている
髪の毛を太く丈夫に成長させるためには、育毛成分が配合された育毛剤を利用すると良いでしょう。育毛成分が配合された育毛剤を選ぶポイントは、毛母細胞を活性化させる成分が配合されているかチェックする点です。
髪の毛は毛母細胞が分裂することによって成長するので、髪の毛を太くするためには、毛母細胞の分裂を活発化させる必要があります。
毛母細胞の働きを活発化させる成分としてはアデノシンやヒノキチオール、パントテニルエチルエーテルなどが挙げられています。
炎症やフケを抑える成分が配合されている
育毛剤を選ぶ際には、炎症やフケを抑える成分が配合されているかもチェックしましょう。炎症やフケがあると、毛穴の詰まりを始めとした頭皮トラブルを起こしやすくなります。
炎症を抑える成分としてはアラントインやグリチルリチン酸2Kなどが、フケを抑える成分としてはミコナゾール硝酸塩やピロクトンオラミンなどが挙げられています。
血流が良くなる成分が配合されている
育毛剤を選ぶ際には、血流が良くなる成分が配合されている商品を選ぶのもポイントです。髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長しますが、このための栄養素を毛細血管から受け取るからです。
血行を促進する成分としては塩化カルプロニウムやトコフェロール、センブリエキスなどが挙げられています。
発毛効果を期待したいのであれば、ミノキシジルを配合している育毛剤も検討してみましょう。ミノキシジルには毛母細胞の分裂を促して、血行を促進するといった両方の働きがあります。
男性に見られる薄毛の多くがAGA(男性型脱毛症)の発症によるものですが、AGAの治療にもミノキシジルは利用されています。
女性にもおすすめする髪の毛を太くするのに効果的なサプリは?
髪の毛を太く丈夫に成長させるためには、毎日の食事から栄養を摂取する必要があります。ですが、食事だけでは賄いきれない栄養素があるのも事実です。
そのような場合は、サプリメントを利用するといった方法もあります。女性にもおすすめ出来る、髪の毛を太くするのに効果的なサプリとして、以下のような成分を含むサプリメントが挙げられています。
- 亜鉛
- ケラチン加水分解物
- グルタミン酸
- コラーゲンペプチド
- ビタミン類
- L‐リチン
- シスチン
- ロイシン
- メチオニン
- カプサイシン
サプリはあくまで不要な成分を補給するだけにする
上記の成分は、髪の毛を太く丈夫に成長させるために、日常的に摂取したい成分ではあります。しかし、特定の栄養素だけを摂取して、髪の毛が太くなるわけではありません。
栄養素は互いに協力し合って髪の毛を作ったり、頭皮環境を良好に保ったりしているのです。このため、日常の食事で不足する栄養素を、サプリメントで補うといった発想が必要です。
サプリメントはあくまでも栄養補助食品であり、基本となるのは毎日の栄養バランスのとれた食事である点を忘れないようにしましょう。
細くなった髪の毛を太くすることはできる?
髪の毛が細くなる原因は実に様々なのですが、いったん細くなった髪の毛を太くすることはできるのでしょうか。結論から申し上げますと、元の太さに戻すことは可能と言えるでしょう。
ただ、髪の毛の太さは人によって異なります。もともと髪の毛が細い場合、それ以上に髪の毛を太くすることは難しいでしょう。
髪の毛の太さや質は遺伝によって決定づけられているので、あくまでも元の太さにまで戻せる点を覚えておきましょう。
まとめ
髪の毛が細くなると、髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えたりするため、女性であっても薄毛の悩みを抱えることになります。
このため、日頃から髪の毛の成長にとって必要な栄養素を摂取し、頭皮環境を良好に保つためのヘアケアを意識することが重要です。
ただ、髪の毛が細くなる原因は実に様々であるため、まずは髪の毛が細くなっている原因を知らなければなりません。
このためには、専門のクリニックに相談するのが最もおすすめです。新宿AGAクリニックでは無料カウンセリングも実施していますので、髪の毛や頭皮に関するお悩みはなんでもご相談下さい。
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【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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