低出力レーザーによる薄毛(AGA)治療は効くのか
レーザーで薄毛が改善という機械が巷に溢れていますが、いったい本当に効くのでしょうか。
一体どの機材が効くのでしょうか??
低出力レーザーによる薄毛(AGA)治療とは?
男性、女性の薄毛に対して、10年ほど前より低出力レーザー治療(low level laser or light therapy,LLLT)が提供されています。代表的な機種はHair max Laser Comb®です。低出力のダイオードレーザーを組み込んだ製品です。波長は635nmで光源が7から12個持ちます。出力は5J/平方cm以下、総出力も数十mWと非常に弱いです。(弱いことに大事なポイントがあります)
近年の調査では、300人近い男女の被験者に対する調査において、上記のレーザーを当てた群と、当てなかった群で男女ともに26週間の経過観察得で有意な発毛効果を認めています。もちろんアメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を得ています。その他多数の論文報告でも有効性が認められています。
実際、脱毛エステににおいても脱毛ライトを弱く繰り返し当ててしまった結果、逆に毛が濃くなってしまった(硬毛化)という報告が多数ありますし、我々美容皮膚科医も経験しています。
なぜ低出力レーザー(LLLT)が薄毛(AGA)に効果があるのか?
低出力レーザーによる発毛効果は、細胞分裂の促進、ミトコンドリアによる抗酸化防御、ATP産生による細胞の活性化、毛包幹細胞や毛包上皮細胞の活性化、炎症性のサイトカインの減少、抗炎症サイトカイン(TGF、IL10)の増加と言われています。
(医学的メカニズムは確証には至っていませんが、多数の実際の実績は間違いないところです)
その他LED(light emitting diode)の中の赤色光(波長635nmもしくは638nm)に毛成長を促す効果があるという研究結果から、赤色LEDの育毛製品の発売がなされています。LLLTと赤色LEDを組み合わせた製品も実用化されています。
まとめ
これらの製品は薄毛治療において、主軸には到底なりえませんが、しかし行ってもよい治療と思います。
AGA・FAGA治療においてフィナステリド、ミノキシジル内服、ミノキシジル外用、発毛メソセラピーが主軸であることは間違いない事実です。
新宿AGAクリニックでは、補助療法としてお勧めしております。残念ながら取り扱いはございませんが、実績ある商品のご紹介はできますので、どうぞお問い合わせください。
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【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医