O字はげ(てっぺんはげ)の特徴と基準とは?カバーできる髪型も併せて詳しくご紹介
男性に見られる薄毛にはいくつかの種類があり、O字はげもその1つです。O字はげは日本人男性に多く見られるタイプの脱毛症なのですが、つむじのまわりから薄くなり始めるため、気づくのに遅れるケースも少なくありません。
それでは、なぜO字はげになってしまうのでしょうか。また、O字はげを見分けるにはどうしたらいいのでしょうか。
今回の記事では、O字はげの原因や有効な対策方法、薄毛部分を目立ちにくくさせる髪型などを紹介しています。O字はげについて特徴や対策を知りたい方は、参考にしてみて下さい。
目次
「O字はげ」、または「てっぺんはげ」と言われる
O字はげは頭頂部がアルファベットのO(オー)の形に禿げ上がることから、その名前が付けられています。
つむじまわりの髪の毛が抜けたり細くなったりすることで、徐々に薄毛が進行するため、てっぺんはげと呼ばれるケースもあります。
女性の場合もつむじまわりから薄くなるケースがあるのですが、男性のようにハッキリと地肌があらわれることはあまりありません。このため、O字はげといった場合、男性の薄毛を指すことが一般的です。
AGAによって起こる事も
O字はげの原因としてよく知られている例が、AGAの発症によって起こるといった点です。AGAは男性型脱毛症のことで、男性ホルモンに起因する脱毛症とされています。
AGAによる抜け毛は、男性ホルモンの1種であるジヒドロテストステロンが増えることで起こります。ジヒドロテストステロンは、テストステロンがより強力化したもので、抜け毛を引き起こすサイトカインの産生に深く関わっているからです。
テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際、5α-リダクターゼと呼ばれる酵素が重要な役割を果たしています。5α-リダクターゼは頭頂部に多く分布するため、AGAを発症した場合、O字はげになりやすいのです。
O字はげが思い込みかどうか見分けるポイント
つむじのまわりは元々地肌が目立ちやすい箇所であるため、O字はげの心配をしていたら思い込みだったというケースもあります。そこで、O字はげが思い込みかどうかを見分けるポイントについて紹介します。
つむじまわりの頭皮が透けて見える
O字はげが思い込みかどうかを見分けるポイントの1つが、つむじまわりの頭皮が透けて見えるかどうかです。
つむじまわりはもともと地肌が見えやすい場所なのですが、明らかに地肌が見えているような場合、O字はげを発症している可能性があります。
また、実際に手で触れた際に、髪の毛や産毛の感触がなく、ツルツルとした皮膚の感触がある場合、O字はげを発症している可能性が高いと考えられます。
つむじまわりの頭皮が赤い、もしくは茶色っぽい
O字はげが思い込みかどうかを見分けるポイントとしては、つむじまわりの頭皮の色も挙げられます。正常なつむじまわりの頭皮は、青白い色をしているのが一般的です。
青白い色をしているのは、頭皮の毛根が透けて見えているからであり、健康な髪の毛はそのような青白い頭皮から成長するとされています。
ところが、つむじまわりの頭皮が赤い、もしくは茶色っぽい色をしている場合、O字はげを発症している可能性があります。
つむじまわりの頭皮が赤い場合、頭皮の炎症によって頭皮環境が悪化し、抜け毛のリスクを高めている可能性があります。
つむじまわりの頭皮が茶色っぽくなっている場合、頭皮の下を流れる血液の循環が滞り、老廃物が蓄積している可能性があります。
つむじまわりの髪の毛の流れる方向がわからない
つむじまわりの髪の毛の流れる方向が分からないことも、O字はげが思い込みかどうかを見分けるポイントです。
通常、つむじまわりの髪の毛は一定の方向へ、渦を描くように生えているものです。つむじまわりの髪の毛が右回りに生えているのか、左回りに生えているのかは問題ではありません。
髪の毛の流れている方向が一定ではなく、渦が見られないような場合、O字はげを発症している可能性があります。
髪にツヤとコシが無く、細くなる
髪の毛にツヤとコシがなく、細くなっている点も、O字はげが思い込みかどうかを見分けるポイントです。
健康な髪の毛にはツヤがあり、触ってみるときちんとした弾力(コシ)があるものです。ところが、O字はげを発症している場合、髪の毛が細く、弱くなっている傾向が見られます。
また、つむじまわりに生えている髪の毛が、他の場所に比べて極端に疎らである場合、O字はげを発症している可能性が高いと言えるでしょう。
O字はげに有効な対策
O字はげは頭頂部に起こる薄毛であるため、気づくのが遅くなると、改善が難しくなるケースもあります。このため、つむじまわりの薄毛が疑われる場合、できるだけ早く対策を講じることが重要です。
生活を改善する
O字はげへの対策としては、生活習慣の改善が挙げられます。特に頭皮環境を整えることが、O字はげの予防や改善に繋がります。
適度な運動
頭皮環境の悪化を改善するためには、適度な運動をおこなうことが欠かせません。運動不足になると筋力が低下し、全身の血液循環が悪くなるからです。
とはいうものの、ハードな運動をする必要はありません。1駅分歩くとか、エレベーターやエスカレーターではなく、階段を使うなど工夫するとよいでしょう。
睡眠を取る
頭皮環境を改善し、O字はげのリスクを下げるためには、十分な睡眠を取ることも重要です。私たちの髪の毛は寝ている間に成長するからです。
就寝からしばらくすると成長ホルモンが分泌され、毛母細胞の分裂が活発化します。このため、夜更かしをせず、早寝早起きを心がけるようにしましょう。
栄養の偏りをなくす
頭皮環境を改善するためには、栄養の偏りをなくすことも求められます。頭皮への栄養は血液によって送られますが、栄養が不足していると髪の毛の成長に悪影響を及ぼすからです。
頭の血流を改善する
頭皮環境を改善し、O字はげのリスクを下げるためには、頭皮へと送られる血液の流れを促進することも重要です。
頭皮マッサージをする
頭皮へと送られる血液の流れを促進するには、頭皮マッサージが有効です。指の腹で頭皮を動かすように、優しくマッサージするのがポイントです。
育毛剤を使用する
育毛剤を使用すると、頭皮へと送られる血液の流れを促進しやすくなります。ビタミンBやカプサイシンなどを配合した育毛剤を使用するとよいでしょう。
AGAの治療をする
セルフケアでO字はげの改善が見られない場合、AGAの治療を検討する必要があります。AGAは進行型の脱毛症であるため、なるべく早めに治療を開始することが重要です。
O字はげをカバーできる坊主以外のカッコいい髪型
O字はげを改善するには生活習慣の改善やAGAの治療が必要ですが、頭頂部を目立たなくさせる方法として、髪型を変える手もあります。
そこで、O字はげをカバーできる坊主以外のカッコいい髪型を4つご紹介します。
ベリーショート
ベリーショートの髪型は、O字はげを始めとする薄毛を目立たなくさせる、効果的な髪型とされています。
サイドを短めにカットし、トップにボリュームを出すことで、O字はげが目立たないだけでなく、オシャレでカッコいい印象を与えられます。
ナチュラルモヒカン
ナチュラルモヒカンも、O字はげが目立ちにくい髪型の1つです。両サイドを刈り上げるのではなく短めにカットし、ワックスなどでトップを立たせ、薄毛部分を隠すのが特徴です。
また、サイドを完全に剃るのではなく、刈り上げて髪の毛全体を立たせるソフトモヒカンも、頭頂部の薄毛が目立ちにくい髪型となっています。
ナチュラルパーマヘアー
O字はげを目立たなくさせる髪型としては、ナチュラルパーマヘアーも挙げられます。ふんわりとしたパーマをかけると、ストレートの場合よりも髪の毛にボリュームが出ます。
オールバック
頭頂部の薄毛が目立つものの、その他の箇所の毛量は十分である場合、オールバックにするという方法もあります。
長めのサイドをきちんとワックスなどで固め、前頭部から後頭部を覆うように髪の毛を流すことで、O字はげを目立たなくさせることが可能です。
O字はどうしようもならない?
男性に見られる薄毛の1種であるO字はげは、AGA(男性型脱毛症)の発症に伴って見られることが多くなっています。
先ほど少し触れたのですが、AGAには進行型という特徴があります。このため、AGAを発症した場合、薄毛が完治することはありません。
ただ、完治しないからといって何も対策をしないと、薄毛がどんどん進んでいってしまいます。このため、専門のクリニックで相談することが重要です。
O字はげには早めにAGA専門クリニックで対策を
薄毛にはいろいろな種類があるのですが、O字はげの場合は、早めにAGA専門クリニックで治療することが重要です。
O字はげの進行がそれほどでもない場合や、若い方の場合、早く治療を始めれば始めるほど、AGAの進行速度を遅らせ、年齢相応の毛髪量を取り戻すことが期待できます。
AGA専門クリニックでは、投薬治療だけでなく、メソセラピーや自毛植毛など、薄毛の程度や予算に応じて様々な治療法を選択できます。
まとめ
つむじまわりから徐々に進行するO字はげは、日本人に多く見られる薄毛の1つです。普段見えにくい場所から薄毛が進行するため、気が付いたらO字はげになっていたという例も少なくありません。
O字はげの多くがAGA(男性型脱毛症)の発症によって起こるため、O字はげが疑われる場合、できるだけ早く治療を始めることが重要です。
新宿AGAクリニックでは、600パターンにも及ぶ治療法の組み合わせで、ひとりひとりに最適な発毛を目指しています。まずは無料カウンセリングまでお気軽にご相談下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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