ザガーロとプロペシアの違いとは?購入方法や副作用もご紹介
男性に見られる薄毛の大半をAGA(男性型脱毛症)が占めると考えられています。主な治療法として投薬があげられるのですが、代表的なAGA治療薬としてザガーロおよびプロペシアがあります。
ザガーロとプロペシアには似たような作用機序があるのですが、詳しく見ていくとやや異なった働きを持つことが分かります。こちらの記事では、ザガーロとプロペシアの違いや購入方法、副作用などについて詳しく紹介しています。
目次
ザガーロとプロペシアの違い
ザガーロとプロペシアには、以下の表に見られるような違いがあります。
ザガーロ | プロペシア | |
有効成分 | デュタステリド | フィナステリド |
効果効能 | AGA(男性型脱毛症) | AGAの進行を遅らせる |
効果が出るまでの期間 | 服用開始から6ヶ月~1年 | 服用開始から6ヶ月が目安 |
錠剤の形状 | 楕円形のカプセル | 円形の錠剤 |
特徴 | もともと男性の前立腺肥大症の治療に用いられていたが、発毛効果が確認されたため、韓国と日本ではAGA治療薬として用いられているAGAの原因の1つ、5α-リダクターゼの働きを阻害するのが特徴。 | 世界初のAGA治療薬で、60ヶ国以上でAGA治療に用いられている。ザガーロと同様に、AGAの原因の1つである、5α-リダクターゼの働きを阻害するのが特徴。 |
販売会社 | グラクソ・スミスクライン株式会社 | オルガノ株式会社 |
併用注意薬 | CYP3A4を含む医薬品 | なし |
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
成分
ザガーロには有効成分として、デュタステリドが配合されています。プロペシアには有効成分として、フィナステリドが配合されています。
ザガーロには主な添加物としてジブチルヒドロキシトルエンや中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、グリセリンが含まれており、フィナステリドには主な添加物として結晶セルロースや乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウムなどが含まれています。
効果効能
ザガーロとプロペシアに共通している点が、AGAの原因の1つである5α-リダクターゼの働きを阻害する点です。5α-リダクターゼは体内に存在する酵素の一種で、男性ホルモンのテストステロンと結合し、脱毛因子の産生を助長するジヒドロテストステロン(DHT)を生成します。
5α-リダクターゼの働きを阻害すると、脱毛因子の産生が抑制されるため、AGAの改善効果が期待できるのです。ザガーロにはⅠ型とⅡ型、双方の5α-リダクターゼの働きを阻害する働きがあります。一方、プロペシアにはⅡ型の5α-リダクターゼの働きだけを阻害する働きがあります。
効果が出るまでの期間
ザガーロの効果が出るまでの期間は、およそ6ヶ月から1年が目安とされています。プロペシアの効果が出るまでの期間は、およそ6ヶ月が目安とされています。
ただし、3ヶ月で効果が感じられる方もいれば、1年以上かかる方もいます。なぜそのような差が生じるのかというと、ヘアサイクルが人それぞれだからです。
ヘアサイクルは髪の毛の成長期→退行期→休止期→成長期をくり返しますが、どのタイミングで治療を開始するかによって、発毛効果が実感できる時期に差が生じるのです。
錠剤の形状
ザガーロとプロペシアでは明らかに錠剤の形状が異なるため、容易に判別することが可能です。ザガーロが楕円形の柔らかいカプセル錠であるのに対し、プロペシアは円形のフィルムコーティング錠です。
ザガーロのサイズは全長19.3ミリメートル、厚さ6.6ミリメートルで、プロペシアのサイズは直径が7.2ミリメートル、厚さが3.5ミリメートル止まっています。
ザガーロやプロペシアには海外製のジェネリックがあるのですが、サイズの違いを確認することで、偽物や粗悪品との判別が可能です。
特長
ザガーロはもともと、男性に見られる前立腺肥大症の治療薬として用いられていましたが、発毛効果が確認されたため、韓国と日本ではAGA治療薬としても用いられるようになりました。
一方、プロペシアはAGA治療薬のパイオニア的存在で、60ヶ国以上の国でAGA治療薬として用いられています。日本ではいずれもジェネリック(後発医薬品)が販売されており、AGAに悩まされる男性にとっては明るい材料となっています。
ザガーロとプロペシアの購入方法
ザガーロやプロペシアは医療用医薬品であるため、原則として医師の診察を受け、処方してもらう必要があります。一般的な薬局やドラッグストアでは購入できません。
ただ、海外製のジェネリックを個人輸入で入手したり、輸入代理店を通じて購入したりすることは可能です。しかし、海外製のジェネリックには粗悪品や偽物も混じっているため注意が必要です。
また、個人輸入をする場合、日本の商取引習慣が通用しないこともあります。中には代金だけ振り込まされて、商品が届かないといったケースもあります。
AGAクリニックで処方してもらうのがおすすめ
先述したように、ザガーロやプロペシアに関して、海外製のジェネリックを個人輸入したり、輸入代理店を通じて入手したりすることは可能です。
ただし、自己判断で治療薬を服用した場合、副作用が起こっても国による救済措置が受けられません。そのため、AGAクリニックで処方してもらうのが安全かつ安心と言えます。
ザガーロとプロペシアの副作用
ザガーロとプロペシアには、主に男性の性的機能に関する副作用が報告されています。ザガーロの添付文書によると、ザガーロを服用した557例のうち、53例(およそ9.5%)にリビドーの減退や勃起機能不全、精液量の減少が見られたということです。
日本人だけに限ってみると、120例のうち14例(およそ11.7%)に男性機能の低下が見られたということです。プロペシアの添付文書には、プロペシアを48週間にわたって服用した276例のうち、11例(およそ4%)に副作用が見られたとされています。
ザガーロとプロペシアのその他の副作用としては、肝機能障害や乳房痛、抑うつ症状などがあげられています。ただし、これらの副作用に関しては発症頻度不明、もしくは国内での発症例はないとされています。
AGA治療に関するご相談なら
AGAは男性に見られる脱毛症の一種で、進行型という特徴があります。そのため、AGAの発症が疑われる場合、できるだけ早く治療を開始することが重要です。
AGA治療は主に投薬を中心として行われており、ザガーロとプロペシアは代表的な治療薬として知られています。プロペシアはAGA治療薬のパイオニア的存在で、すでに60ヶ国以上で利用されている実績があります。
ザガーロは2016年に販売が開始された比較的新しいAGA治療薬です。プロペシアよりも高い効果が期待されており、薄毛に悩む男性にとっては明るい材料となっています。
いずれも医療用医薬品であるため、安全に治療を進めるためにも、原則として医師の処方を受けることが欠かせません。新宿AGAクリニックでは、ザガーロとプロペシアのジェネリックも取り扱っています。
カウンセリングは無料となっていますので、AGAに関する疑問や治療費に関するご相談など、なんでもカウンセラーまでお問い合わせ下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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