頭皮ニキビではげる理由と対策!脱毛の種類に合わせて治療しよう
薄毛に悩まされている方の中には、頭皮のニキビが気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。薄毛は様々な原因が積み重なって起こりますが、ニキビは頭皮からの何らかのサインなのかもしれません。
こちらの記事では、頭皮ニキビではげる理由や頭皮ニキビの原因、頭皮ニキビではげたときの対策などについて分かりやすく解説しています。頭皮ニキビではげている方や、頭皮ニキビのはげをなんとかしたい方はぜひご一読下さい。
目次
頭皮ニキビではげる理由
最初に頭皮ニキビではげる理由について知っておきましょう。薄毛や抜け毛の原因は実に様々なのですが、頭皮ニキビ自体が原因となって抜け毛や薄毛を引き起こすことはありません。ただ、頭皮ニキビができている場合、ヘアサイクルに乱れが生じている可能性もあります。
ヘアサイクルは髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を意味しており、男性の場合はおよそ2〜5年、女性の場合はおよそ3〜6年でヘアサイクルが一周します。
ヘアサイクルの大部分を毛髪の成長期が占めており、全体の85〜90%が毛髪の成長期に当たるとされています。成長期を終えた毛髪はやがて退行期を迎え、休止期を経て抜け落ちます。
ニキビが出来るような頭皮環境を続けていると、新陳代謝が滞ることでヘアサイクルの周期が乱され、結果として抜け毛のリスクを高める可能性があるのです。
頭皮を始めとした皮膚に見られる新陳代謝をターンオーバーと呼んでいますが、ターンオーバーが滞る原因としては、誤ったヘアケアや睡眠不足、ストレスなど様々な点が挙げられています。
薄毛のきっかけとなる
頭皮ニキビ自体が抜け毛や薄毛の原因となることはないのですが、ニキビが周囲の毛包を巻き込んだ場合、毛包の内部に炎症を起こす可能性があります。
また、無意識に頭皮ニキビを手でつぶしてしまうと、膿とホコリ、フケなどが毛穴に詰まり、髪の毛の成長を妨げる可能性もあります。
頭皮ニキビは悪化すると、頭皮の広い範囲に炎症を引き起こし、頭皮環境を悪化させます。頭皮は髪の毛が育つ土壌のような箇所であるため、頭皮環境が悪化すると、髪の毛の成長にも悪影響を及ぼすのです。
頭皮ニキビの原因
頭皮にニキビが出来る原因として、以下のような例が挙げられます。
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴の詰まり
- アクネ菌の増殖
- 血流の悪化
- 栄養バランスの悪化
- 不衛生な寝具
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
皮脂の過剰分泌
頭皮ニキビが出来る原因としては、皮脂の過剰な分泌が挙げられます。もともとオイリー肌の方はもちろんのこと、乾燥肌の方であっても、乾燥を防ぐために皮脂の分泌量が過剰になるケースもあります。
自分ではオイリー肌だと思っていたら、実は隠れ乾燥肌だったケースも少なくありません。皮脂が多すぎると頭を洗ってもしっかり落としきることができず、ニキビの原因となる頭皮環境の悪化を招く可能性があります。
毛穴の詰まり
毛穴の詰まりも頭皮ニキビが出来る原因の1つです。頭皮はもともと皮脂の分泌量が多い箇所なのですが、あまりにも大量の皮脂が分泌された場合、ホコリやフケなどと混じり合い、毛穴に詰まるリスクが高くなります。
また皮脂だけでなく、毎日のシャンプーが毛穴に詰まることも珍しくありません。シャンプーのすすぎ残しがあると毛穴に詰まるだけでなく、毛穴の周囲に炎症を起こし、頭皮環境の悪化を招きやすくなります。その結果、頭皮ニキビが出来やすくなるのです。
アクネ菌の増殖
頭皮ニキビの原因としては、アクネ菌の過剰な増殖も挙げられます。アクネ菌はニキビの原因菌としてよく知られていますが、ニキビがない方の皮膚にも存在する常在菌の一種です。
頭皮の状態が不衛生だと、ターンオーバーの乱れによって、本来であれば剥がれ落ちるべき表皮が剥がれなくなり、毛穴が詰まりやすくなります。
毛穴が詰まると老廃物や皮脂が排出できなくなるため、皮脂をエサとしてアクネ菌が繁殖し、頭皮ニキビが出来やすくなるのです。
血流の悪化
血流の悪化も、頭皮ニキビが出来る原因の1つです。頭皮への血流が悪くなると、ターンオーバーのサイクルが乱され、頭皮環境の悪化を招きます。
血流が悪化する原因は実に様々ですが、現代人に多い原因の1つとしてストレスの存在が挙げられます。ストレス状態が続くと、自律神経のうち交感神経が優位に傾きます。
交感神経が優位に傾くと、血管が収縮するため血流の悪化を招くのです。精神的なストレスはもちろん、暑さ寒さといった物理的ストレスも血流の悪化を招く原因となります。
栄養バランスの悪化
頭皮ニキビが出来る原因としては、栄養バランスの悪化も挙げられます。例えば肉類やジャンクフード、スナック菓子を好んで食べる習慣があると、皮脂の分泌量が増大し、頭皮ニキビが出来る可能性を高めます。
また過度のダイエットにともなって栄養不足状態に陥ると、頭皮環境を整えるためのエネルギーが不足し、頭皮環境の悪化を招きます。その結果、頭皮ニキビが出来る可能性を高めるのです。腸内環境が悪化し、肌荒れを起こしやすい方にも頭皮ニキビが出来やすい傾向が見られます。
不衛生な寝具
不衛生な寝具で寝ていると、頭皮ニキビが出来る可能性を高めます。特に枕カバーやシーツなどが汚れていると、頭皮ニキビの原因となるアクネ菌が繁殖する温床となります。
アメリカの皮膚学会でも、顔にニキビが出来やすい方の場合、枕やシートを1週間のうちに2〜3回洗うよう推奨しています。女性の場合、メイクを落とさずに寝るなどした場合、枕やシートに汚れが溜まり、頭皮ニキビが出来るリスクを高めます。
頭皮ニキビではげたときの対策
頭皮ニキビにともなってはげが目立つ場合、次のように対策しましょう。
- ヘアケアを見直す
- 生活習慣を見直す
- 寝具を清潔に保つ
- 頭皮ニキビを治療する
それぞれについて簡単に見ていきましょう。
ヘアケアを見直す
頭皮ニキビに伴うはげへの対策としては、ヘアケアを見直す点が挙げられます。髪の毛を洗うときにゴシゴシ擦っていませんでしょうか。肌へのダメージが大きいと頭皮環境の悪化を招きます。
髪の毛を洗う時は指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。また髪を洗った後に痒みが出る場合、シャンプーが肌質に合っていない可能性もあります。高級アルコール系のシャンプーが肌質に合わないようであれば、アミノ酸系の薬用シャンプーなどを利用するとよいでしょう。
生活習慣を見直す
頭皮ニキビに伴うはげに対策するためには、生活習慣を見直すことも求められます。髪の毛が健康に育つよう、睡眠時間を確保し、良質の睡眠を取ることが重要です。また、髪の毛の成長にとって必要なタンパク質やビタミン類、ミネラルなどを摂取する必要もあります。
ストレスも頭皮ニキビの原因となるため、自分なりのストレス解消法を実践することも重要です。趣味に没頭する時間を作ったり、気の置けない友人や知人と楽しく過ごす時間を持ったりしましょう。
寝具を清潔に保つ
頭皮ニキビに伴うはげへの対策法として、寝具を清潔に保つ方法も挙げられます。寝具を清潔に保つためには、次のような点を普段から意識すると良いでしょう。
- 枕にはカバーを付ける
- 枕カバーをつけ置き洗いする
- 日陰で吊り干しにする
枕が汚れると洗いにくいので、枕にはカバーを付けるようにしましょう。枕カバーを洗う時は、40℃ほどのぬるま湯に1時間つけ置き洗いにすると、汚れが落ちやすくなります。枕カバーを干すときは直射日光を避け、日陰で吊り干しにしましょう。
頭皮ニキビを治療する
頭皮ニキビに伴うはげへの根本的な対策として、頭皮ニキビを治療することが挙げられます。頭皮ニキビがあると、わざとではなくても知らない内に触って潰してしまい、毛穴の詰まりを引き起こす可能性があります。
頭皮ニキビは顔にできるニキビと違って目立ちにくいため、知らない間に潰してしまうと、クレーター状になってしまう恐れもあります。
頭皮に限らず、ニキビへの対策として、自分でつぶして乾かすことはNGです。必ず医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
頭皮ニキビではない理由ではげることもある
抜け毛や薄毛が起こるのは、頭皮ニキビだけが原因ではありません。抜け毛や薄毛を引き起こす病気には、次のような種類があります。
- 円形脱毛症
- マラセチア毛包炎
- アレルギー性皮膚炎
- 接触皮膚炎
- 脂漏性皮膚炎
- 尋常性乾癬など
円形脱毛症は年齢や性別を問わず発症する脱毛症で、症状が悪化すればするほど治りにくくなるため注意が必要です。
また脂漏性皮膚炎の発症初期には痒みなどの目立った症状がないため、気が付いたら症状が進行していたという例も少なくありません。
脂漏性皮膚炎は、男性に見られる代表的な薄毛であるAGAとも関わりがあるため、なるべく早めに対処することが重要です。いずれにせよ抜け毛や薄毛の原因は実に様々なので、まずは医療機関を受診し、原因を突き止めることが重要です。
AGA治療に関するご相談なら
頭皮にニキビが出来ることは珍しくありませんが、ニキビが出来るような頭皮環境が長く続いた場合、抜け毛や薄毛に繋がる可能性があります。
また頭皮ニキビ以外にも抜け毛や薄毛を引き起こす病気はたくさんあります。そのため、抜け毛や薄毛が気になり始めたら、まずは医療機関で原因を突き止めることが重要です。
皮膚のトラブルであれば皮膚科を受診する方法もあるのですが、抜け毛や薄毛の悩みがある場合、AGA治療を専門とするクリニックに相談しましょう。
新宿AGAクリニックでは、治療をするかどうかを決める前に、無料カウンセリングを受けて頂けます。こちらから無理に治療を勧めることは一切ありませんので、お気軽にカウンセラーまでお問い合わせ下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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