植毛後は見た目が気持ち悪い?傷跡が目立ちにくい植毛の方法はある?
薄毛を気にされている方の中には、自毛植毛を検討されている方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、毛穴を皮膚ごと切除する手術であるため、手術後の見た目が気持ち悪いのではないかと心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、植毛後の傷跡の見た目に関することや植毛をする上で大切なことをご紹介します。
目次
植毛後の見た目は気持ち悪い?
自毛植毛は、主に後頭部や側頭部といった遺伝の影響を受けにくい部分の毛穴を、皮膚ごと切除して移植する手術法のことです。では、切除した場所の見た目は気持ち悪い印象を与えるのでしょうか。
術後すぐは傷跡が残る
自毛植毛術は後頭部などの毛穴を、皮膚ごと移植する外科的手術です。術式や切除する範囲によって傷跡の大きさは異なりますが、術後すぐは傷跡が残ってしまいます。
最近では、後頭部の髪の毛を持ち上げ、採取した場所を目立ちにくくする手術法もありますが、傷跡が残ることに変わりはありません。 中には、傷跡が気持ち悪いと感じてしまう方がいるかもしれませんが、傷跡を目立ちにくくする手術法もあるため、事前に確認しておきましょう。
順調に経過すれば傷跡が目立たなくなる
自毛植毛手術した後、傷口が元に戻るまでの期間をダウンタイムと言いますが、自毛植毛のダウンタイムは、女性の豊胸手術や二重形成手術に比べると短いのが特徴です。
手術後は毛穴を採取した部分に血が滲んだり、腫れが見られたりと痛々しい印象になりますが、このような傷跡は通常、3日ほど経つとふさがり始めます。 ただし、自毛植毛の手術はダウンタイムが短いですが、そこから髪の毛が生えてくるまでに時間がかかることを認識しておきましょう。
かさぶたができる
自毛植毛によってできた傷跡は、やがてかさぶたになります。その後、1週間から2週間が経過すると、かさぶたも取れて傷跡が目立ちにくくなります。 ただし、傷跡が治る時にかゆくなることがあるため、掻かないように注意する必要があります。掻いてしまうと、くっつき始めた傷口が再び開いてしまいます。
また、かさぶたを引っ掻いて取ってしまうと、傷跡になって残る可能性もあります。痒くて仕方がない時は、担当の医師に相談するようにしましょう。
植毛後の傷跡を目立たせないために
自毛植毛を行う場合、傷跡ができてしまうことは避けられません。そこで、植毛後の傷跡をできるだけ目立たせないために必要なことをご紹介します。
傷口を清潔にする
植毛後の傷跡を目立たせないために、傷口を清潔に保つことが大切です。傷跡から菌が入ると、傷跡がさらに腫れたり、化膿したりするリスクが高まります。
特に、傷跡が化膿して膿が出ると、さらに気持ち悪い印象を与えてしまいます。しかし、自分では見えない傷跡に触れることが心配な方もいらっしゃるでしょう。 このため、担当医の説明をしっかりと聞いておき、適切に対処することが求められます。手術の翌日から患部を清潔に保ち、できるだけ傷跡が目立つリスクを低減させましょう。
ウィッグを活用する
植毛後の傷跡を目立たなくさせる手段としては、ウィッグを利用するという方法もあります。
女性の場合は、髪の毛である程度であれば隠すことができますが、男性の場合はなかなか隠すことが難しいです。 クリニックによってはウィッグの貸し出しを行っているところもありますので、手術の前にしっかりと話を聞いておきましょう。
植毛後の1週間程度は安静にする
植毛手術をしてから1週間程度は、激しい運動などを避け、安静にするようにしましょう。運動による汗で蒸れたり、頭皮に衝撃が加わったりすると、傷跡が開いたり、化膿したりする可能性があります。 また、自毛植毛を行う際は、仕事も数日から1週間程度休むことがおすすめです。
手術をしてすぐに出勤した場合、自毛植毛をしたことが周りに明らかになってしまう可能性があります。 このような観点からも、自毛植毛を行う前にはスケジュールの調整を行い、休みを取ることも検討しておきましょう。
植毛の方法によって傷跡の大きさが変わる?
自毛植毛を行った場合、傷跡ができることは避けられませんが、手術のやり方によって傷跡の大きさが変わることも知っておきましょう。
現在、日本ではFUT法およびFUE法という2種類の自毛植毛が主に行われています。そこで、FUT法とFUE法の特徴をご紹介します。
FUT法
FUT法は、ストリップ法とも呼ばれており、後頭部の頭皮を横長に帯のようにメスで切除し、そこからドナーを採取する術式です。
FUT法の特徴
FUT法は、ドナーの定着率が高いという特徴があります。後頭部の皮膚を毛穴ごと切除する方法であるため、毛根を傷つけにくく、広範囲に移植することが可能です。
FUT法の最大のデメリットは、傷跡が横一線に大きくなってしまうことです。髪の毛が伸びてくると、傷跡は隠れますが、薄毛が後頭部にまで及んだ場合、傷跡が露出することになります。
FUE法
FUE法は、専用のパンチグラフトという器具を用いて、毛根ごと皮膚を採取する手術の方法です。
FUE法の特徴
FUE法の最大の特徴は、FUT法に比べて傷跡が目立ちにくいことです。FUE法の場合、傷跡は小さな米粒程度なので、FUT法ほど傷跡が目立ちません。
ただし、執刀医の技技が求められ、患者さんの拘束時間も長くなります。また、FUT法に比べると、費用が高額になる点がデメリットとして挙げられます。
植毛をする上での注意点
自毛植毛は、手術を行ったら何も気にしなくても良いというわけではありません。また、手術をするにあたってもいくつかの注意点があります。 ここでは、植毛をする上での注意点をご紹介します。
植毛後もAGAの治療を行う
AGAは、5α-リダクターゼによって抜け毛を引き起こすことが、原因とされています。
5α-リダクターゼは頭頂部や前頭部に多く分布しているため、AGAを発症するとつむじ周りが薄くなったり、額の生え際が後退したりするのです。 自毛植毛は5α-リダクターゼの影響を受けにくい後頭部などの毛根を、皮膚ごと移植する手術法ですが、移植部位以外は引き続きAGAの進行が進むわけです。
AGAには、進行型という厄介な特徴があるため、自毛植毛を行った後も、AGAの治療を続ける必要があります。
信頼できるクリニックを選ぶ
自毛植毛は医師が自ら後頭部などの毛根を皮膚ごと採取し、グラフト(株)単位に分けて、薄毛が目立つ場所へと移植する手術法です。
このため、医師の技量によって仕上がりが大幅に左右される可能性があるため、思ったような仕上がりにならないこともあるでしょう。 手術前にしっかりとカウンセリングを受けてもらえる、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
植毛をしなくて良い場合もある
薄毛の治療法には、様々な種類がありますが、その中でも植毛は高額な治療法です。このため、薄毛治療の最終手段として利用することがおすすめです。
仮に、広範囲に渡って薄毛が目立つ場合であっても、投薬治療やその他の治療法で改善が期待できることも少なくありません。 また、自毛植毛は安全な手術法ではありますが、いずれ薄毛が進行した時に、傷跡が露出することもあります。まずは専門医の診断を受け、本当に自毛植毛の必要があるのかどうか、慎重に見極めてもらうことが大切です。
植毛や薄毛の悩みのご相談に関して
自毛植毛は薄毛を改善する方法として優れた治療法の1つですが、毛根を皮膚ごと採取する治療法であるため、傷跡を残してしまうことは避けられません。
このため、自毛植毛を行う際には一定の期間、仕事を休むなどスケジューリングを行う必要が出てきます。また、しばらくは運動を避け、安静にすることも求められます。 ただ、薄毛の中には投薬治療や、その他の治療法で改善が期待できるものもあります。
新宿AGAクリニックでは、初月1,800円から薄毛治療を受けていただくことが可能です。 無料カウンセリングも行っていますので、自分の薄毛が自毛植毛をしなくても改善できるのかどうか、まずはお気軽にご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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