女性のフケの原因は乾燥?ストレス?年代別の原因、対処法を解説!
フケは表皮の角質が剥がれ落ちたものであり、誰にでも見られる生理現象の一種です。通常であれば目に見えない程度のフケですが、肩口や襟足、髪の毛の根元などに明らかに目立つフケが増えている方は、何か他の原因があるかもしれないので注意が必要です。
こちらの記事では、フケの正体や種類について解説するとともに、年代別に女性のフケへの対処法を紹介します。フケは一瞬でなくすのは難しいため、本記事を参考に少しずつ改善に取り組むのがおすすめです。
目次
フケとは
フケが増える原因について解説する前に、そもそもフケがどのようなものなのかについて知っておきましょう。
フケの正体
フケの正体は古くなって剥がれ落ちた角質です。 人間の表皮は角層・顆粒(かりゅう)層・有棘層・基底層で構成されており、基底層で細胞分裂が繰り返されて新しい皮膚が作られます。
角層は数層から十数層構造となっており、皮膚の表面まで達した角質ややがてアカやフケとなって剥がれ落ちます。
肌が生まれてからアカやフケとして剥がれ落ちるまでの一連の流れがターンオーバーです。
ターンオーバーの周期はおよそ年齢×1.5日とされており、正常な周期が保たれている場合は、剥がれ落ちた角質は目立たないほど小さい傾向にあります。
しかし、何らかの原因で周期が乱れると、フケが大きくなって目立ちやすくなります。
ターンオーバーの周期が乱れる原因は生活習慣の乱れやストレス、誤ったヘアケア、肌質に合っていないシャンプー、頭皮や空気の乾燥、ホルモンバランスの乱れなどさまざまです。
フケの種類
フケは大きく脂性フケと乾性フケの2つに分類されます。
脂性フケ | 乾性フケ | |
色 | 黄色っぽい | 白っぽい |
大きさ | 粒が大きい | 粒が小さい |
状態 | ベタベタしている | カサカサしている |
目立つ場所 | 頭皮や髪の毛の根元 | 肩口や襟足 |
それぞれの特徴についてさらに詳しく見ていきましょう。
脂性フケ
脂性フケは粒が大きくて黄色っぽい見た目をしており、ベタベタしている点が特徴です。 主に皮脂の過剰な分泌によって増える傾向にあり、頭皮や髪の毛の根元などに付着して不潔な印象を与えます。
皮脂の分泌量が増加する理由としては、脂っこい食品の食べ過ぎやストレス、ホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。
乾性フケ
乾性フケは粒が小さくて白っぽい見た目をしており、カサカサしている点が特徴です。 主に頭皮の乾燥によって増える傾向にあり、肩口や襟足などに積もって目立ちやすくなります。
頭皮が乾燥する原因としては湿度の低下や肌質に合っていないシャンプー、誤ったヘアケアなどが挙げられます。
【年代別】女性のフケの原因
フケはだれにでも見られる生理現象の一種ですが、目立つほど大きくなっている方はターンオーバーの周期に乱れを生じている可能性があります。
そこで、年代別に女性のフケが増える原因について解説します。
10代の場合
10代女性のフケが増える原因の1つがホルモンバランスの変化です。 男女を問わず10代の思春期になると男性ホルモンの分泌量が増加して、皮脂が過剰に分泌されやすくなります。
青春のシンボルとも呼ばれるニキビが10代に多く見られるのも、皮脂の分泌量が増加することと無関係ではありません。 過剰に分泌された皮脂が剥がれ落ちた角質などと混じり合うと、黄色っぽくてベタベタとした脂性フケが出やすくなります。
中学生や高校生になって睡眠時間が不足すると、ターンオーバーの周期が乱れて未熟な角質細胞が剥がれ落ち、乾性フケが増えるリスクも増加します。
また、誤ったヘアケアも10代女性のフケが増える原因の1つです。
髪の毛をきれいに保とうと洗浄力の強いシャンプーや合成香料の含まれたリンスなどを使用していると、頭皮にダメージが加わり頭皮環境を悪化させる可能性があります。
頭皮環境が悪化すると、回復を促すためターンオーバーの周期が短くなり、未熟な角質が剥がれ落ちてフケが出やすくなる傾向にあります。
20代の場合
20代女性のフケが増える原因の1つがストレスです。 20代になると進学や就職にともなって引っ越しするなど、環境の変化によるストレスを生じるケースが少なくありません。
もともと女性は男性に比べてストレスを感じやすいとされていますが、ストレスがたまると皮脂の分泌量が増加する傾向にあります。
人間関係の悩みや仕事上のトラブルだけでなく、寒暖差やたばこの煙、車の排ガス、騒音などもストレスとなるため注意が必要です。
30代の場合
30代女性のフケが増える原因の1つが、ホルモンバランスの変化です。
妊娠や出産にともなってホルモンバランスが変化するケースもあれば、更年期を迎えてホルモンバランスが変化するケースもあります。
また、仕事におけるポジションの変化や育児にともなうストレスなどが原因で、ホルモンバランスが変化して皮脂の分泌量が増加する可能性もあります。
40代の場合
40代女性のフケが増える原因としては、更年期にともなうホルモンバランスの変化が挙げられます。 更年期に入ると女性ホルモンの分泌量が減少するため、相対的に体内の男性ホルモンの量が増加します。
男性ホルモンには皮脂の分泌を促す作用があるため、ベタベタとして脂性フケができやすくなるのです。
50代の場合
50代女性のフケが増える原因の1つが頭皮の乾燥です。 年齢を重ねるごとに皮脂の分泌量が減少するため、頭皮の乾燥による乾性フケが増える可能性が高くなります。
ここまで年代別にフケが増える原因について解説しましたが、どの年代であってもストレスやホルモンバランスの変化、皮脂の過剰な分泌、頭皮の乾燥によってフケが増える可能性はあります。
むしろ1つの原因だけでフケが増えるのではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合った結果としてフケが増えるという事実を知っておいてください。
フケを一瞬でなくすことはできる?女性に効果的な対処法とは?
フケは乱れた生活習慣や偏った栄養バランスの食事、誤ったヘアケアなどを積み重ねた結果として増加する傾向にあるため、フケを一瞬でなくすのは難しいといえるでしょう。
そのため、以下で紹介する方法を参考に、根気よくフケの改善に取り組むのがおすすめです。
基本的なフケの対処法
フケには脂性フケと乾性フケの2種類があり、それぞれ次のように対処するのが効果的です。
- 脂性フケ…ヘアケアの見直し・食習慣の改善・ストレス発散
- 乾性フケ…頭皮の保湿・シャンプーの見直し・部屋の加湿
ここでは、フケが気になる際に試してみたい基本的な対処法について解説します。
脂性フケの場合
ベタベタとした粒の大きいフケが目立つ方は、以下の点を意識してみてください。
- ヘアケアの見直し
- 食習慣の改善
- ストレス発散
頭皮を不潔にしていると古くなった皮脂が角質と混じり合い、脂性フケが出やすくなるため、毎晩シャンプーして頭皮を清潔に保ちましょう。
1日に何度もシャンプーをしていると、頭皮を守るためにかえって皮脂が過剰に分泌されるため、洗髪は夜の1回に留めるのが基本です。
揚げ物やジャンクフード、生クリームやバターをたっぷり使用した洋菓子などを好んで摂取すると、皮脂の分泌量が増加する傾向にあります。
どうしても甘いものが我慢できない方は、洋菓子ではなく和菓子にするなど工夫してください。
また、ストレスが蓄積するとホルモンバランスの変化により皮脂の分泌量が増加する傾向にあります。 そのため、自分なりのストレス発散法に取り組むのがおすすめです。
乾性フケの場合
肩口や襟足の白いフケが目立つ方は、以下の点を意識してみてください。
- 頭皮の保湿
- シャンプーの見直し
- 部屋の加湿
カサカサとした白いフケは頭皮の乾燥によって増えやすくなるため、シャンプーをした後には保湿を欠かさないようにしましょう。
頭皮専用のローションや、保湿効果のある育毛剤などを利用するのが効果的です。 洗浄力が強すぎるシャンプーは頭皮を守るための皮脂を奪ってしまうため、アミノ酸系の肌に優しいシャンプーに変えてみてください。
また、湿度の低下も頭皮の乾燥を招くため、加湿器などを利用して部屋の湿度を調整するのがおすすめです。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
フケはだれにでも見られる生理現象の一種ですが、あまりにも目立つ方はターンオーバーの乱れを引き起こしている可能性があります。
乾性フケが大量に発生すると粃糠性(ひこうせい)脱毛症の発症リスクが、脂性フケが増えると脂漏性脱毛症の発症リスクが増加します。
フケだけでなく抜け毛も増えている方は、早めに新宿AGAクリニックまでご相談ください。
新宿AGAクリニックでは無料カウンセリングを行っており、フケに関するお悩みや治療に関するご質問などについて、何でもカウンセラーが分かりやすくお答えします。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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