マカはいつ飲む?効果的なタイミングや効果が出るまでの時間を解説!
マカはアンデスの女王とも呼ばれるスーパーフードの1つです。
年間平均気温が7度に達しないアンデス山脈は、しばしば干ばつや冷害が発生する厳しい環境が特徴です。
アンデスに自生する数少ない植物の1つであるマカには、厳しい環境に耐え抜くためのエネルギーが秘められており、摂取した人間にもさまざまなメリットをもたらします。
本記事ではマカの服用に適したタイミングや男性・女性別に期待できる嬉しい効果、一日の摂取量の目安などを紹介します。
目次
マカはいつ飲むのが効果的?
マカのサプリメントに関しては、飲むべきタイミングに特に決まりはありません。
アンデス山脈に自生するマカは、ペルー政府にとって外貨を獲得するための重要な商品のため、生のマカや種子は輸出規制の対象となっています。
日本を含む海外にはマカを乾燥させた粉末を輸出しており、国内では食品や飲料に混ぜたり、サプリメントの形で摂取したりするのが一般的です。
特にマカは各製薬会社がサプリメントに配合して販売しており、毎日の食事のタイミングで服用する方が多い傾向にあります。
ここでは、マカを朝もしくは夜に飲む場合、および食前と食後に飲む場合に分け、メリットやデメリットについて解説します。
朝に飲む
マカを朝に飲む場合に考えられるメリットは以下のとおりです。
- 日中の活動エネルギーになる
- 身体のリズムが整いやすくなる
- 飲み忘れを防ぎやすい
朝ごはんを食べる習慣がない方や、コーヒーだけで済ませる方がマカを飲むと、日中の活動を支えるエネルギーを補充できます。
また、ホルモンバランスの乱れによる不調が気になる方が朝にマカを飲むと、身体のリズムが整いやすいと感じるケースも見られます。
毎朝マカを服用するルールを作ると、飲み忘れを防ぎやすい点もメリットの1つです。
お昼の時間が不規則な方や食べるタイミングがない日がある方も、マカを朝に飲むのがおすすめといえるでしょう。
ただし、マカは栄養補助食品の一種のため、飲むとすぐに効果が現れる訳ではありません。
夜に飲む
マカを夜に飲む場合に考えられるメリットは以下のとおりです。
- 栄養素の吸収効率が高くなる
- 就寝中の身体の修復が促進される
- ホルモンバランスが整いやすい
就寝中は自律神経のうち副交感神経が優位に傾き、マカを夜に飲むと栄養素の吸収効率を高める効果が見込めます。
夜間は成長ホルモンが分泌され、細胞分裂が活発化する時間帯のため、マカの摂取により身体の修復を促す効果も期待できます。
マカにはホルモンバランスを整える効果も期待されていますが、夜に飲む方が身体のリズムが整いやすいと感じる方も多いようです。
ただし、寝る直前にマカを飲むと胃腸に負担をかけるため、食事と一緒に摂取するなど工夫が必要です。
食前・食後の違い
マカを食前もしくは空腹時に飲むと、胃腸に負担をかける可能性があります。
食後に飲むと胃への負担が少なくて済みます。
飲食物の消化・吸収は夜間に活発化するため、マカを継続的に摂取するのであれば、夕食後に服用するのが効果的です。
マカの一日の摂取目安量
粉末のマカを料理に使ったり飲み物に入れたりする方は、1日の摂取量目安が1.5〜5.0gと覚えておいてください。
通常の使用量であれば、マカを過剰に摂取する可能性は低いと考えられます。
注意が必要なのはサプリメントでマカを摂取する方法です。
マカにはさまざまな栄養素が含まれていますが、過剰摂取により思わぬ健康被害を引き起こす可能性があります。
マカのサプリメントには亜鉛が含まれているケースも多いため、マカだけでなく主要な成分の摂取量の上限も知っておきましょう。
亜鉛に関しては、1日の摂取量の目安が男性でおよそ11.0mg、女性でおよそ8.0mgとされています。
マカを飲んでから効果が出るまでの時間
マカを飲んでから効果が出るまでの時間には個人差があります。
個人により差が出る理由はマカを飲む以外の食習慣や運動習慣、睡眠習慣などが個人により異なるためです。
また、マカは栄養補助食品に位置付けられており、医薬品のように有効成分の血中濃度が何時間で最大になるかなどの臨床試験が行われていません。
マカに限らず何らかのサプリメントを服用する方は、最低でも半年から1年程度服用を継続して体調の変化を見守ることが重要です。
マカの効果は男性だけ?女性が飲むとどうなる?
スーパーフードの一種であるマカには、さまざまな栄養素が含まれています。
そのため、男性だけでなく女性が服用しても、健康面・美容面でさまざまなメリットが期待できます。
ここでは、マカの主な成分について解説するとともに、男性と女性とに分けて期待できる嬉しい効果を紹介します。
マカの主な効果
マカには主に以下の成分や栄養素が含まれています。
栄養素・成分 | 主なはたらき |
タンパク質 | 身体の組織を作る原料となる |
不飽和脂肪酸 | コレステロールや中性脂肪を減らす |
カルシウム | 骨や歯の原料となる。筋収縮・神経伝達・血液凝固に関わる |
必須アミノ酸 | 疲労回復・筋力強化、維持・成長促進など |
パルミチン酸 | ビタミンの安定性を高める |
銅 | 血管や骨の健康を維持する |
グルコシノレート類 | 抗酸化作用や解毒作用を持つ |
ステロール | 悪玉コレステロール(LDL)を減らすのに役立つ |
アミド誘導体 | 肌にうるおいを与える |
上記の表からわかるように、マカを服用すると身体の健康維持に役立つだけでなく、美容面でもさまざまな効果が期待できます。
男性に嬉しい効果
マカを摂取することで得られる男性にとって嬉しい効果としては、EDの改善や性欲の向上が挙げられます。
軽度のED(勃起機能不全)患者50名を対象に、2.4gのマカを投与する臨床試験が海外で行われました。
およそ12週に渡る臨床試験の結果、マカ投与群ではプラセボ群に比べて勃起機能の有意な上昇が認められています。
また、性欲の減退が見られる21歳〜56歳の男性を対象に、1.5g〜3.0gのマカを投与する臨床試験が海外で行われました。
その結果、マカを投与した群ではプラセボ群に比べて性欲の有意な改善が認められています。
女性に嬉しい効果
マカを摂取することで得られる女性にとって嬉しい効果としては、更年期障害にともなう症状の改善や、ホルモンバランスの安定などが挙げられます。
海外で閉経間もない女性124名を対象に、ゼラチン化オーガニックマカを投与する臨床試験が実施されました。
12週に渡る試験の結果、更年期障害にともなう症状の有意な改善が認められています。
また、更年期の女性にゼラチン化オーガニックマカを投与した結果、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンやエストロゲンのバランスを安定させ、エストラジオールの分泌を増加させると確認されました。
マカに副作用はある?服用にあたっての注意点
マカの服用にあたって副作用が不安な方もいるでしょうが、基本的には重篤な副作用を心配する必要はありません。
ここでは、マカの服用で副作用が起こりにくい理由について解説するとともに、服用にあたっての注意点を紹介します。
マカは副作用が起こりにくい
結論からいうと、マカには副作用のリスクがありません。
そもそも、副作用は「疾病の予防・診断・治療のため(中略)人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」を意味します。
上記は世界保健機関(WHO)における副作用の定義ですが、日本では副作用について「許可医薬品により人に発現する有害な反応」と説明しています。
マカは医薬品ではないため重篤な副作用などのリスクはありませんが、体質によっては何らかの好ましくない反応を示すケースがあります。
マカの服用に際しての注意点について、次項以降で詳しく解説します。
アレルギー反応
マカを服用した際に、体質によってはアレルギー反応を示すケースがあります。
アレルギーは医薬品の成分に対する免疫の過剰な反応を意味しており、同じ医薬品を繰り返し服用すると出やすい傾向にあります。
一方、副作用は免疫反応とは関係なく生じるため、初回の服用でも見られるのが特徴です。
マカにはさまざまな栄養素が含まれているため、体質によってはかゆみや湿疹、下痢、嘔吐(おうと)などを引き起こす可能性があります。
肝臓・腎臓・甲状腺などに持病のある方
医薬品やサプリメントの成分は主に肝臓や腎臓で代謝されるため、肝機能および腎機能に不安がある方は、服用する前にかかりつけ医や専門医に相談することが重要です。
また、マカにはゴイトロゲンと呼ばれる甲状腺の機能を妨げる物質が含まれています。
通常の使用量で健康被害を招く可能性は低いですが、甲状腺機能障害をお持ちの方は事前にかかりつけ医に相談してください。
妊娠中・授乳中の方
マカが胎児に与える影響に関しては明らかにされていませんが、妊娠中は医薬品やサプリメントの服用にあたって通常よりも注意が必要とされます。
体質によっては何らかの悪影響をおよぼす恐れもあるため、妊娠中はマカの服用を控えましょう。
マカが母乳に与える影響も明らかになっていませんが、母乳育児を希望する方は服用を控えた方が無難といえます。
マカを飲むとハゲる?
マカを飲むとハゲると言われるケースがありますが、医学的根拠はありません。
マカを飲むとハゲるといわれる理由としては、服用にともないED改善や性欲の向上が見られる点が挙げられます。
昔から性欲が強い男性はハゲるといわれることがあり、そのため、マカを飲むとハゲるといった誤解が広まったようです。
マカの服用でEDが改善したり精力が向上したりするのは、男性ホルモンの一種であるテストステロンの増加が原因と考えられています。
実際に動物実験ではマカの投与によりテストステロン値の増加が確認されています。
しかし、ヒトのテストステロン増加に関しては明らかにされていないうえ、薄毛に関わるのはテストステロンが活性化したジヒドロテストステロン(DHT)です。
テストステロンが増加したからといって、直ちに薄毛につながる訳ではありません。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
マカはアンデスの過酷な環境で育つスーパーフードの一種で、さまざまな栄養素が含まれています。
男性が服用するとEDの改善や性欲の向上が、女性が服用すると更年期障害の改善やホルモンバランスの安定などが期待できます。
男性の薄毛にはジヒドロテストステロンが関わっており、マカの服用にともなうテストステロンの増加は関係ありません。
薄毛や抜け毛の多くがAGAの発症によるジヒドロテストステロンの増加のため、発症が疑われる方は適切な治療でジヒドロテストステロンの数値を下げる必要があります。
ジヒドロテストステロンの抑制はAGA治療薬により可能なため、薄毛や抜け毛を改善したい方はなるべく早めに新宿AGAクリニックまでご相談ください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医