薄毛対策に亜鉛サプリは必要?髪の毛が『増える』は本当なのかを解説

亜鉛は体内で合成できない必須ミネラルの一種で、体内に存在する200種類以上の酵素がはたらく際に重要なはたらきをします。
新型コロナウイルスの後遺症で抜け毛が増える方に亜鉛不足の傾向が見られたように、亜鉛には抜け毛を予防したり、薄毛を改善したりする効果が期待されています。
本記事のテーマは「亜鉛サプリで髪の毛が本当に増えるのか」です。
亜鉛と髪の毛・薄毛の関係や正しい摂取方法・選び方について解説しているので、薄毛に悩んでいる方は参考にしてください。
目次
亜鉛サプリで髪の毛は本当に増える?
亜鉛は、身体にとって欠かせない微量の必須ミネラルです。
髪の毛が増えるのかどうかに関しては、以下3つのことが言えるでしょう。
- 亜鉛サプリには髪の毛の成長をサポートする効果がある
- 根本的な薄毛改善は難しい場合がある
- 女性ホルモンの生成を助ける働きがある
それぞれについて解説します。
亜鉛サプリには髪の毛の成長をサポートする効果がある
亜鉛サプリで髪の毛が増えると言われる理由の1つが、亜鉛に髪の毛の成長をサポートする効果があるためです。
亜鉛は体内でさまざまな酵素のはたらきをサポートしますが、タンパク質の一種であるケラチンを再合成する際にも必要です。
ケラチンは髪の毛の主要な構成要素のため、亜鉛サプリの摂取により髪の毛が増えると考えられています。
根本的な薄毛改善は難しい場合がある
亜鉛は髪の毛の成長に欠かせない必須ミネラルですが、薄毛を根本的に改善するとなると難しいケースがあります。
たとえば遺伝的に抜け毛の原因となるサイトカインが体内で生成されやすい方は、亜鉛に限らずサプリを服用しても薄毛の改善は難しいでしょう。
サプリはあくまでも栄養補助食品のため、服用したからといって髪の毛が必ずしも増える訳ではないと知っておく必要があります。
女性ホルモンの生成を助ける働きがある
亜鉛サプリの服用で髪の毛が増える理由としては、女性ホルモンの生成をサポートする点も挙げられます。
女性ホルモンのエストロゲンには髪の毛のハリやコシを生み出す作用があり、プロゲステロンにはヘアサイクルの成長期を維持する作用があるためです。
亜鉛と髪の毛・薄毛の関係
亜鉛サプリを継続的に服用すると、髪の毛を増やせる可能性があるとわかりました。
ここでは、亜鉛と髪の毛・薄毛の関係について、以下の4点をさらに深く掘り下げて解説します。
- 亜鉛はケラチンの合成に必要
- 亜鉛はヘアサイクルを正常に保つ作用がある
- AGAの進行を遅らせる作用が期待できる
- 亜鉛が不足すると薄毛になる可能性もある
亜鉛はケラチンの合成に必要
人間の身体は日々の食事から摂取する栄養素をもとに作られていますが、髪の毛に関しても例外ではありません。
髪の毛のおよそ8〜9割がタンパク質をもとに作られており、大部分をタンパク質の一種であるケラチンが占めています。
ケラチンは髪の毛以外にも爪や皮膚の角層にも含まれており、適度な弾力性を持つ点が特徴です。
食事から摂取したタンパク質はいったんアミノ酸レベルにまで分解され、必要とされる身体の各所へと送られます。
頭皮に送られたアミノ酸は亜鉛のサポートによってケラチンへと再合成され、髪の毛が作られます。
亜鉛サプリの摂取が育毛に効果的とされるのは、アミノ酸をケラチンへと再合成する際に亜鉛が欠かせないためです。
亜鉛はヘアサイクルを正常に保つ作用がある
亜鉛はヘアサイクルを正常に保ち、髪の毛が健康に育つのをサポートします。
ヘアサイクルとは、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期のことです。
主に、以下の3期に分けられます。
| 成長期 | 毛母細胞の分裂が活発に起こり、髪の毛が太く・強く成長する時期。 ヘアサイクル全体のおよそ85〜90%を占める。 |
| 退行期 | 毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛の成長が滞る時期。 ヘアサイクル全体のおよそ1%を占める。 |
| 休止期 | 毛母細胞の分裂が完全に停止し、毛穴から抜け落ちるのを待つ時期。 ヘアサイクル全体のおよそ10〜15%を占める。 |
亜鉛には細胞分裂を促進する作用があるため、サプリで補給すると育毛効果が期待できます。
AGAの進行を遅らせる作用が期待できる
亜鉛の効果の一つに、AGA(男性型脱毛症)の進行を遅らせるものがあります。
AGAは男性に見られる代表的な薄毛で、主に以下のメカニズムにより発症します。
- 男性ホルモンの一種であるテストステロンがジヒドロテストステロンに変化する
- ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体と結合してTGF-βが生成される
- TGF-βによりヘアサイクルの成長期が短縮され抜け毛リスクが増加する
テストステロンが活性の高いジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒として重要な役目を果たすのが5αリダクターゼと呼ばれる酵素の一種です。
ジヒドロテストステロンは、AGAを引き起こす原因と考えられています。
亜鉛には5αリダクターゼのはたらきを阻害し、TGF-βの生成を抑制する作用があるため、AGAの進行を遅らせることができる可能性が高くなります。
亜鉛が不足すると薄毛になる可能性もある
亜鉛が不足すると、以下3つの理由により薄毛になる可能性があります。
- 髪の毛の材料となるケラチンの再合成が滞る
- ヘアサイクルの成長期が短くなる
- AGAの原因である5αリダクターゼのはたらきが活発化する
亜鉛の摂取により髪の毛がみるみる生える訳ではありませんが、不足すると抜け毛リスクが増加すると知っておきましょう。
亜鉛サプリの正しい摂り方・選び方
亜鉛サプリは髪の毛の成長をサポートするだけでなく、新陳代謝を促進したり、免疫機能を整えるサポートをしたり、味覚を正常に保ったりする際に役立ちます。
通常の食事で亜鉛を摂取し過ぎる心配はありませんが、サプリを利用する際は以下の3点を知っておく必要があります。
- 1日の適切な摂取量
- 効果的な飲み方・飲むタイミング
- 亜鉛サプリの種類
それぞれについて解説します。
1日の適切な摂取量
亜鉛サプリは体内でさまざまな酵素のはたらきをサポートしますが、過剰摂取は思わぬ健康被害を招く恐れがあります。
通常、抜け毛や薄毛が気になる男性は、1日あたりおよそ10mgの亜鉛を摂取することが基本です。
耐容上限量は、1日あたり40mgとされています。
ただし、サプリメントで亜鉛を40mg服用した場合、食事と合わせて1日の耐容上限量を超える恐れがあります。
サプリメントを利用する際は、食事から摂取する亜鉛の量も把握し、耐用上限量を超えないよう注意してください。
効果的な飲み方・飲むタイミング
亜鉛を摂取するタイミングは、食後がおすすめです。
食後に亜鉛サプリを摂取することがおすすめされる理由は、以下の2点です。
- 食事とともに消化・吸収されるため効率が良い
- 空腹時と比べて胃にかかる負担が少ない
亜鉛サプリの吸収効率をさらに高めたい方は、ビタミンCやクエン酸を一緒に摂取すると良いでしょう。
ただし、サプリの種類によっては服用方法が規定されている可能性もあるため、事前に説明書やパッケージを確認する必要があります。
亜鉛サプリの種類
亜鉛サプリは、主に以下の3種類に分けられます。
| 種類 | 特徴 |
| グルコン酸亜鉛 | 標準的な亜鉛サプリで、リーズナブルに利用できる |
| ピコリン酸亜鉛 | 吸収効率が高い |
| 酵母由来の亜鉛 | 胃腸にかかる負担が少ない |
亜鉛サプリを利用する際の注意点
亜鉛サプリを服用する際は、以下の3点に注意しましょう。
- 亜鉛サプリの副作用
- 亜鉛サプリの過剰摂取
- 他のサプリや薬との飲み合わせ
それぞれについて、解説します。
亜鉛サプリの副作用
亜鉛サプリは栄養補助食品に分類されるため、化学的に製造された医薬品のような副作用の心配はありません。
ただし、亜鉛サプリが体質に合わないと、消化器系の不調などを引き起こす可能性があります。
亜鉛サプリの過剰摂取
耐容上限量を上回って服用した場合、銅の吸収が阻害されて健康被害を招く可能性があります。
例として、以下のような健康被害が考えられます。
- 貧血
- 骨・毛髪異常
- 白血球・好中球減少
- 心血管系・神経系異常
- 成長障害など
過剰摂取が原因で、抜け毛や薄毛を改善する目的で亜鉛サプリを利用しているのに、毛髪以上を招いてしまうことがあります。
亜鉛に限らずサプリメントは用法用量を守り、正しく服用してください。
他のサプリや薬との飲み合わせ
亜鉛と一緒にタンニンが含まれる飲用品やフィチン酸、カルシウム、鉄などを摂取すると、亜鉛の吸収が阻害される可能性があります。
カルシウムや鉄も身体にとって欠かせないミネラルのため、亜鉛を服用する際はタイミングをずらして摂取するよう意識してください。
また、何らかの医薬品を服用中の方は自分の判断で亜鉛サプリを摂取せず、かかりつけ医や専門医に相談する必要があります。
併用により医薬品の作用が減少すると、健康被害を招く恐れがあるため注意が必要です。
DHCの亜鉛サプリははげる?育毛には逆効果なの?
DHCの亜鉛サプリを服用するとはげると言われるケースがありますが、エビデンス(医学的根拠)をともなう研究結果や報告はありません。
DHCの亜鉛サプリははげると言われている理由として、健康被害を招く可能性があるセレンやクロムを配合する点が挙げられます。
セレンやクロムは亜鉛と同じく体内で合成できない必須ミネラルの一種で、免疫機能を維持したりインスリンのはたらきをサポートしたりする作用があります。
過剰摂取により健康被害のリスクが増加することは、亜鉛に限った話ではありません。
DHCのサプリではげる説に根拠はありませんが、セレンやクロムの過剰摂取が心配な方は、含まれていないサプリを選ぶと良いでしょう。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
AGA治療に関するご相談なら、新宿AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。
亜鉛は髪の毛の成長に欠かせない必須ミネラルの一種ですが、発毛効果までは期待できません。
実際に抜け毛が増えている方はAGAの可能性もあり、亜鉛で対処しようとすると手遅れになる恐れもあります。
新宿AGAクリニックでは600パターンにおよぶ治療法の組み合わせから、一人ひとりに最適な方法を提案しています。
まずは無料カウンセリングまでお気軽にお問い合わせください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医












