毛根が死滅する原因とは?休眠状態との違いや判断基準、復活させる方法も解説
毛根が死滅する原因とは?休眠状態との違いや判断基準、復活させる方法も解説

毛根が死滅する原因とは?休眠状態との違いや判断基準、復活させる方法も解説

薄毛が目立ち始めると、毛根が死滅しているのではないかと心配する方が少なくありません。

 

しかし、実際には毛根が死滅しているのではなく、休眠状態に入り髪の毛の成長がストップしているケースが多いです。

 

本記事では毛根の死滅と休眠状態の違いや、髪の毛の成長がストップする原因、毛根を復活させる方法について解説します。

 

休眠状態が長く続くと毛根の死滅リスクを高めるため、記事を参考に適切に対処してください。

毛根の死滅とは

髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長します。

 

毛根の死滅とは毛母細胞の活動が完全に停止し、髪の毛が二度と生えて来なくなる状態を意味します。

 

はじめに、毛根の死滅と休眠状態について解説します。

毛根はほとんど死滅しない

薄毛が気になりはじめると毛根の死滅を疑う方が増えますが、実際には毛根はほとんど死滅しません

 

髪の毛の成長が妨げられたり、抜け毛が目立ったりするようになるのは、休眠状態に入る毛根が増えるためです。

毛根の死滅と休眠状態の違い

日本人の毛髪はおよそ10万本とされており、1日あたり50本〜100本の抜け毛が起こります。

 

髪の毛が抜け生え変わる周期をヘアサイクルと呼んでおり、主に以下3期に分類されます。

 

成長期 毛母細胞の分裂が活発に起こり、髪の毛が太く・強く成長する時期。
ヘアサイクル全体のおよそ85〜90%を占める。
退行期 毛母細胞の分裂が鈍くなり、髪の毛の成長が滞る時期。
ヘアサイクル全体のおよそ1%を占める。
休止期 毛母細胞の分裂が完全に停止し、毛穴から抜け落ちるのを待つ時期。
ヘアサイクル全体のおよそ10〜15%を占める。

 

薄毛や抜け毛が目立ち始めるのは、何らかの原因によって髪の毛の成長期が短縮され、休眠状態に入るためです。

 

休眠状態は言葉の通り毛根が休んでいるだけなので、活動を再開すれば再び髪の毛が成長し始めます。

毛根が死滅・休眠状態になる6つの原因

髪の毛の成長が停止する場合、毛根の死滅や休眠が疑われます。

 

毛根が死滅・休眠状態になる主な6つの原因は、以下のとおりです。

 

  • 寿命である
  • 食生活が偏っている
  • 喫煙者である
  • 過度な飲酒している
  • 睡眠不足が続いている
  • ストレスがかかっている

 

それぞれについて解説します。

寿命である

毛根は、寿命を迎えると死滅してしまいます。

 

先述した通り、髪の毛はヘアサイクルを繰り返すことにより抜けては生え変わります。

 

一般的には繰り返されるヘアサイクルの回数は生涯で20回〜40回とされており、ヘアサイクルの終わりを迎えると髪の毛は生えてきません。

 

男性のヘアサイクルはおよそ3年〜5年とされており、正常な周期を繰り返していれば抜け毛や薄毛がそれほど目立つことはありません。

 

しかし、何らかの原因により成長期が短縮した毛穴が増えると、次第に抜け毛や薄毛が目立ちはじめます。

 

また、ヘアサイクルが短くなると、毛根の死滅を迎える時期が早まります。

食生活が偏っている

食生活の偏りは、毛根の死滅や休眠のリスクを高めます。

 

これは、髪の毛は毎日の食事から摂取する栄養素をもとに作られており、偏食や過度のダイエットなどが原因で栄養が不足すると、ヘアサイクルが乱れやすくなるためです。

 

髪の毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られます。

 

なお、アミノ酸の再合成のためには亜鉛の摂取が欠かせません。

 

また、頭皮環境を整え、髪の毛の成長をサポートするためには、ビタミン類やミネラルもバランスよく摂取する必要があります。

喫煙者である

喫煙者は非喫煙者に比べ、AGA(男性型脱毛症)を発症するリスクが高くなることがわかっています。

 

海外で行われた研究において、1日に10本以上のタバコを吸う方は、タバコを1日に10本未満吸う方に比べAGAの発症率が有意に高いとわかりました。

 

AGAを発症するとサイトカインの一種であるTGF-βが産生され、正常なヘアサイクルの成長期を短縮します。

 

なお、AGAは進行型の脱毛症のため、発症が疑われる際には速やかに対処する必要があります。

 

参考文献:PubMed「喫煙と男性型脱毛症の関連性に関するメタアナリシス研究」(英文による解説)

過度な飲酒している

過度な飲酒もヘアサイクルに悪影響を与え、毛母細胞が休眠するリスクを高めます。

 

毛母細胞が分裂するためには、毛細血管から栄養を受け取る必要がありますが、飲酒により血液循環が悪くなると髪の毛の成長に必要な栄養が行き届かなくなるためです。

 

また、血行不良は頭皮環境の悪化にもつながるため、過度な飲酒が続いている方で抜け毛が増えている方は、摂取量を減らす必要があるでしょう。

睡眠不足が続いている

睡眠不足が続いていると、毛根の休眠状態を招きやすくなります。

 

髪の毛は毛母細胞の分裂によって成長します。 この細胞分裂は夜間に活発化するため、睡眠不足は毛根にとって悪影響を及ぼします。

 

睡眠不足が続くと細胞分裂が鈍くなり、毛母細胞の休眠状態を招きやすくなります。

 

薄毛や抜け毛に悩んでいる方は、睡眠時間を多く確保できると良いでしょう。

ストレスがかかっている

ストレスも、毛根の休眠状態を招く原因の1つです。

 

ストレス状態が続くと交感神経が優位に傾き、血管の収縮と血液循環の悪化を招きます。

 

血液循環の悪化により頭皮環境が悪化すると、ヘアサイクルにも悪影響を及ぼします。

毛根が死滅しているのか休眠状態なのかを判断する基準

日本人の毛髪はおよそ10万本あるため、毛根が死滅しているのか休眠状態に入っているのか判別する必要があります。

 

毛根が死滅しているのか、休眠状態なのかを判断する基準としては以下の例が挙げられます。

 

  • 毛根の色や形が正常か
  • 産毛があるか

 

それぞれについて解説します。

毛根の色や形が正常か

毛根が死滅しているのか休眠状態に入っているのか、判断する基準の1つが抜け毛の毛根の色や形です。

 

抜け毛が見られる時点で毛根の死滅を疑う必要はありませんが、毛根の色や形に異常が見られる場合、AGAなどが原因で休眠状態に入っている可能性があります。

 

抜け毛の毛根が以下に該当する場合、休眠状態に入っている可能性が疑われるため注意が必要です。

 

  • 毛根にふくらみがない
  • 毛根鞘(もうこんしょう)が付着していない
  • 毛根がいびつな形をしている
  • 毛根が黒っぽい
  • 毛根が細いなど

 

一つでも当てはまる項目がある場合は、専門クリニックの受診をおすすめします。

産毛があるか

毛穴から産毛が生えている場合、毛根が死滅している可能性は低いです。

 

しかし、産毛がなかなか成長しない場合や、産毛のまま抜け落ちてしまう場合は、毛根が休眠状態に入っている可能性があります。

 

抜けた髪の毛をよく観察してみましょう。

毛根を復活させる方法

毛根が休眠状態に入っているだけである場合、活動が再開すると髪の毛が成長し始めます。

 

休眠状態を終わらせるためには、以下の方法を試してみるのがおすすめです。

 

  • 生活習慣を整える
  • 頭皮マッサージを行う
  • 自分の頭皮状態に合ったシャンプーを使用する
  • 専門クリニックで治療を受ける

 

ここでは、毛根を復活させる4つの方法を紹介します。

生活習慣を整える

毛根を復活させるためには、生活習慣を整える必要があります。

 

睡眠不足が続いている方は、十分な睡眠時間を確保するよう心がけましょう。

 

また、睡眠の質の低下も毛母細胞の活動に影響を及ぼすため、可能な限り早寝早起きを意識し、質の高い睡眠をとることが大切です。

 

他にもストレスは血行不良を招く原因となるため、自分なりの方法で適度に発散することがおすすめです。

頭皮マッサージを行う

頭皮への血行を促進し、頭皮環境を良好に保つためには、頭皮マッサージが効果的です。

 

入浴中や育毛剤の使用後などに、以下の手順で頭皮マッサージを行うと良いでしょう。

 

  • 首の後ろから後頭部にかけて筋肉を緩めるイメージでマッサージする
  • 後頭部・側頭部を頭頂部に向かい押し上げるイメージでマッサージする
  • 両手で頭皮全体を緩めるイメージでマッサージする

 

頭皮マッサージの際は、指の腹を用いるのが基本です。 爪や指先で頭皮を傷つけないよう注意してください。

自分の頭皮状態に合ったシャンプーを使用する

毎日洗髪しているのにも関わらず頭皮のかゆみや赤みが見られる方は、シャンプーが自分の頭皮の質や状態に合っていない可能性があります。

 

一般的な市販のシャンプーを使っている方は、アミノ酸系の薬用シャンプーや育毛シャンプーを試してみましょう。

 

しかし、シャンプーが抜け毛や薄毛に効くという医学的根拠はないため、早く改善したい場合は専門クリニックの受診をおすすめします。

専門クリニックで治療を受ける

セルフケアで抜け毛が改善しない方や、髪の毛が生えてこない部分が目立つ方は、専門クリニックで治療を受けることがおすすめです。

 

毛根が休眠状態に陥る原因はさまざまですが、AGA(男性型脱毛症)による抜け毛は早急に対処する必要があります。

 

また、AGAの多くは遺伝的要因により起こるため、専門医による治療で少しでも進行を遅らせることが重要です。

よくある質問

毛根の死滅に関して、以下2つの質問が多く寄せられています。

 

  • 毛根の死滅にミノキシジルは効く?
  • 毛根の死滅とAGAの関係性は?

 

それぞれの質問にお答えします。

毛根の死滅にミノキシジルは効く?

毛根の死滅に対して、ミノキシジルの効果は期待できないと言われています。

 

たしかに、ミノキシジルには血管を拡張して血液の循環を促進し、髪の毛の成長に必要な栄養素を送り届けやすくする作用があります。

 

また、毛母細胞の死滅を抑制する点や発毛シグナルを促進する点もミノキシジルの特徴です。

 

ただし、ミノキシジルの作用が及ぶのは生きている毛根だけと言われています。

 

このため、毛根が死滅している場合は、ミノキシジルの効果は期待できないでしょう。

毛根の死滅とAGAの関係性は?

AGAは進行型の脱毛症のため、休眠状態に入った毛根が増えると抜け毛や薄毛がより目立ちやすくなります。

 

また、AGAを発症するとヘアサイクルの休止期が長くなり、髪の毛の成長期が短くなります。

 

髪の毛の成長期が短くなると、ヘアサイクルの終わりを迎える時期が早まるため、結果として毛根が死滅するリスクが高くなります

AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ

AGA治療に関するご相談なら、新宿AGAクリニックまでお気軽にお問い合わせください。

 

毛根はよほどのことがない限り死滅することはありませんが、休眠状態に入ると次第に抜け毛や薄毛が目立ちはじめます。

 

また、AGAを発症するとヘアサイクルが短くなり、毛根の死滅リスクが増加するため注意が必要です。

 

新宿AGAクリニックでは一人ひとりに合った治療法によって毛根の活動を再開させ、年齢相応の毛髪量の回復・維持に取り組んでいます。

 

毛根の死滅や休眠状態が気になり始めた方は、新宿AGAクリニックの無料カウンセリングまでお気軽にご相談ください。

 

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