髪の毛を早く伸ばす方法とは?食べ物や日常生活の見直しで今すぐ対策
抜け毛や薄毛が気になり対策をしているものの、なかなか髪の毛が伸びないとお悩みの方は多いようです。髪の毛を早く伸ばすためには、ヘアサイクルについて理解したうえで、成長を促すための生活習慣へとシフトすることが重要です。
こちらの記事では、髪の毛を早く伸ばすための食習慣や生活習慣、正しいヘアケアのやり方について解説しています。髪の毛を早く伸ばしたい方に多くある質問も紹介しているため、今すぐできることを探している方は参考にしてみてください。
目次
髪の毛を早く伸ばす方法-食べ物編
髪の毛を早く伸ばすためには、日頃の食事に気を付ける必要があります。髪の毛の成長をサポートする食品としては以下の4つが挙げられます。
- アミノ酸やイソフラボンを含む納豆や豆腐
- ミネラルやヨウ素を含む昆布やわかめ
- 亜鉛を多く含む牡蠣やレバー
- 多くの栄養素を幅広く含むアーモンド
ただし、上記の食品だけ摂取すれば髪の毛が早く伸びるわけではありません。バランスの良い食生活を意識することが重要です。次に、4つの食品の特徴について解説します。
アミノ酸やイソフラボンを含む納豆や豆腐
髪の毛の成長をサポートするには、アミノ酸やイソフラボンを含む納豆や豆腐の摂取が欠かせません。アミノ酸は髪の毛を作る元となるケラチンを合成するために必要な栄養素です。
また、イソフラボンには女性ホルモンの一種であるエストロゲンに似た働きがあり、髪の毛のハリやコシを作る点が特徴です。男性の薄毛はもちろんですが、女性の薄毛も男性ホルモンの割合が増加することで発症リスクを高めます。そのため、日々の食事にイソフラボンを取り入れると良いでしょう。
ミネラルやヨウ素を含む昆布やわかめ
ミネラルやヨウ素を含む昆布やワカメも、髪の成長には欠かせない栄養素の1つです。ヨードと言う名前でも知られるヨウ素には新陳代謝を活発化させるだけでなく、血液の循環を促進する働きも期待されています。
また、ヨウ素にはタンパク質の代謝を促進する作用があるため、体内のアミノ酸をケラチンへと合成する際に必要となります。昆布に含まれるフコイダンには育毛効果があるとされており、近年注目されている栄養素の1つです。
亜鉛を多く含む牡蠣やレバー
髪の毛の成長をサポートするためには、牡蠣やレバーなど亜鉛を多く含む食品の摂取も欠かせません。髪の原料となるのはタンパク質ですが、私たちが摂取したタンパク質はいったんアミノ酸レベルにまで分解されます。
やがて髪の毛の元となるケラチンへと再合成されるのですが、その際に必要となるのが亜鉛です。また、亜鉛には男性に多く見られる脱毛症であるAGAの原因となる、5α-リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を予防する効果も期待されています。
多くの栄養素を幅広く含むアーモンド
髪の毛の成長をサポートするためには、多くの栄養素を幅広く含むアーモンドもおすすめです。特にアーモンドに含まれるビタミンEには高い抗酸化作用があるため、髪の毛や頭皮の酸化および老化を防ぐ効果が期待されています。
可能であれば生のアーモンドを摂取すると良いのですが、生アーモンドが近くに売っていない場合はローストした商品でも構いません。ただし、塩味が付いているものは塩分の過剰摂取につながるため避けましょう。
髪の毛を早く伸ばす方法-日常生活編
日常生活においても以下の点に気を付けることでヘアサイクルを整え、髪の毛の成長をサポートすることが期待できます。
- 睡眠の質を高める
- 適度に運動をする
- ストレスを溜め込まない
3つの生活習慣について詳しく解説します。
睡眠の質を高める
髪の毛の成長をサポートするためには、睡眠の質を高めることが重要です。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、細胞の分裂が活発化します。
髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長するため、成長を促進するためにも質の高い睡眠が必要となるのです。睡眠の質を高める簡単な方法が、早寝早起きして朝日を浴びることです。
朝日を浴びることで体内時計がリセットされるだけでなく、早起きすることで夜になると自然な眠気が訪れるようになります。
適度に運動をする
適度に運動をすることも、髪の毛の成長をサポートすることにつながります。髪の毛は毛母細胞が分裂することで成長しますが、そのためのエネルギーを、毛乳頭を介して毛細血管から受け取ります。
慢性的な運動不足状態が続いた場合には、筋力が低下して血行不良を起こしやすくなり、髪が成長するための栄養不足に陥るリスクが高くなるのです。
運動と言ってもハードなスポーツなどを行う必要はありません。普段から歩くように心がけたり、エレベーターではなく階段を使うように意識したりするだけでも血行促進につながります。
ストレスを溜め込まない
ストレスを溜め込まないことも、髪の毛の成長をサポートするためには必要です。ストレスを溜め込むと自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血液の循環が阻害されます。
また、夜になっても交感神経優位の状態が続くと、睡眠の質を悪化させる結果にもつながります。しかし、ストレスを完全に避けることは困難なため、自分なりのストレス発散法を見つけておきましょう。適度に身体を動かしたり、趣味に打ち込んだりすることで、ストレスを発散することが期待できます。
【関連記事】髪の毛を自然乾燥させてもいいのか?メリット・デメリットも合わせて解説
髪の毛を早く伸ばす方法-ヘアケア編
髪の毛を早く伸ばすためには、以下のヘアケアを行うことも重要です。
- 頭皮マッサージで血流を促す
- シャンプーの選び方に注意
- コンディショナーやオイルで切れ毛対策も
- 髪の毛が育ちやすい環境を整えるには育毛剤
4つのヘアケアについて詳しく解説します。
頭皮マッサージで血流を促す
髪の毛の成長をサポートするためには、頭皮マッサージで血流を促すと良いでしょう。髪の毛の成長は毛母細胞の分裂により起こりますが、そのためには毛細血管から栄養を受け取る必要があります。
頭皮には毛細血管が多く分布しており血行不良に陥りやすいため、普段からお風呂に入ったときなどに指の腹で頭皮を優しくマッサージしましょう。ブラッシングも頭皮マッサージにつながるためおすすめですが、力を入れすぎないように注意しましょう。
シャンプーの選び方に注意
髪の毛を早く伸ばすためには、シャンプーの選び方に注意する必要があります。市販のシャンプーの中には強力な洗浄力を持つ商品があります。
洗浄力が強いのは一見すると良いことのように思われますが、頭皮を保護するのに必要な皮脂まで根こそぎ洗い流してしまうと、乾燥により頭皮環境を悪化させ、抜け毛のリスクを高める恐れがあるのです。髪の毛を早く伸ばすためには、アミノ酸系など頭皮に優しいシャンプーを選ぶようにしましょう。
コンディショナーやオイルで切れ毛対策も
髪の毛を早く伸ばすためには、コンディショナーやオイルで切れ毛対策を行うことも重要です。特に髪の毛が長い女性の場合、適切なヘアケアを行っていないと、切れ毛により髪の毛がなかなか伸びにくくなる恐れもあります。
シャンプーの後はコンディショナーやオイルを用いてキューティクルを保護するよう心がけましょう。洗髪後に自然乾燥させていると頭皮や髪の毛がダメージを受けやすいため、ドライヤーでしっかりと乾かすことも重要です。
髪の毛が育ちやすい環境を整えるには育毛剤
髪の毛が育ちやすいように頭皮環境を整えるのであれば、育毛剤を利用する方法もあります。育毛剤には髪の成長や頭皮環境の整備に必要な栄養素が多く含まれています。また、主に天然由来の成分から作られた育毛剤には、医薬品に比べると副作用のリスクが低い点もメリットの1つです。
ただし、育毛剤はあくまでも現在生えている髪の毛を強く成長させるためのアイテムであることを知っておきましょう。育毛剤を使ったからと言って、髪の毛がみるみる生えてくるわけではありません。
髪の毛を早く伸ばしたい人のよくある質問
髪の毛を早く伸ばしたい方からは、主に以下の3つの質問が多く寄せられています。
- 髪の毛は1ヶ月でどれくらい伸びる?
- 髪の毛が伸びるのが遅い原因は?
- 髪の毛を早く伸ばすためのツボはどこ?
3つの質問にお答えします。
髪の毛は1ヶ月でどれくらい伸びる?
髪の毛は通常、1日あたり0.3ミリメートルから0.4ミリメートル伸びるとされています。1ヶ月に換算するとおよそ1センチメートル、1年に換算するとおよそ12センチメートルから15センチメートル伸びる計算となります。
ただし、ヘアサイクルの周期は男性でおよそ2年から5年、女性でおよそ4年から6年とされているため、長くても150センチメートル程度で抜け落ちるのが一般的です。髪の毛を早く伸ばしたい方は、上記の目安を知っておくと良いでしょう。
髪の毛が伸びるのが遅い原因は?
髪の毛が伸びるのが遅い原因としては血行不良や栄養不足、質の悪い睡眠、ストレスなどによるヘアサイクルの乱れが挙げられます。ヘアサイクルには主に以下の3つの周期があります。
成長期 | 毛母細胞が活発に分裂し、髪の毛が太く・長く成長する時期。ヘアサイクル全体のおよそ85%~90%を占める |
退行期 | 毛母細胞の分裂速度が鈍くなり、髪の毛の成長が滞る時期。ヘアサイクル全体のおよそ 1%を占める |
休止期 | 髪の毛の成長が完全に停止し、毛根が毛穴から離れはじめる時期。ヘアサイクル全体のおよそ10%~15%を占める |
血行不良などが原因でヘアサイクルが乱されると、成長期が短縮して退行期が早く訪れます。そのため、髪の毛が十分に伸びなくなるのです。
髪の毛を早く伸ばすためのツボはどこ?
髪の毛の成長を早く伸ばすためには、自律神経のバランスを整えたり、血行を促進したりする必要があります。ツボを押したからと言って髪の毛がすぐに伸びるわけではありませんが、ヘアサイクルの周期を整えるためには、普段から以下のようなツボを押すようにすると良いでしょう。
天柱
天柱(てんちゅう)は首にあるツボです。首の後ろに触れると上下に2本の太い筋肉が伸びていますが、その筋肉が後頭部の生え際にぶつかる箇所に天柱のツボがあります。天柱のツボを刺激すると頭皮への血行を促進できるだけでなく、肩こりや頭痛の予防効果も期待できます。
百会
百会(ひゃくえ)は頭のてっぺんにあるツボです。百会のツボを刺激すると、自律神経の働きを整え、血行を促進する効果が期待できます。また、自律神経のバランスが整うことで睡眠の質を高め、夜間の毛母細胞の分裂を活発化させる効果も期待できます。
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ヘアサイクルを整えて髪を伸ばしたいなら専門家に相談を
ヘアサイクルを整えて髪を伸ばしたいなら、専門家に相談するのが一番です。ヘアサイクルを乱す原因は血行不良や栄養不足、質の悪い睡眠、ストレスなどさまざまですが、場合によっては何らかの脱毛症を発症している可能性もあるため注意が必要です。
今回ご紹介した方法を継続することで、食習慣や生活習慣に起因するヘアサイクルの乱れであれば改善が期待できます。しかし、脱毛症が原因となるヘアサイクルの乱れであれば、専門家の診察や適切な治療が必要となる可能性もあります。
特にAGA(男性型脱毛症)を発症している場合には、セルフケアでの改善はあまり期待できません。抜け毛が気になる方や、薄毛が気になる方は、新宿AGAクリニックの無料カウンセリングまでお気軽にご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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