頭皮のフケ・かゆみの原因とは?今からできる対処法を紹介!
頭皮に起こるトラブルには様々な種類がありますが、フケやかゆみに悩まされている方も多いのではないでしょうか。頭皮にかゆみがあると不愉快なものです。また、無意識に掻きむしって傷になってしまうケースもあります。
また、フケが目立つようになると、不潔な印象を持たれてしまう可能性もあります。特に、ちゃんとシャンプーをしているのに、フケやかゆみがある方の場合、何が原因か分からないという方もいらっしゃることでしょう。
今回の記事では、フケの種類やフケが発生する原因、頭皮のかゆみをもたらす原因などについて詳しくご紹介しています。フケやかゆみの原因や対処法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
フケには大きく2種類ある
フケの正体は、古くなった角質細胞です。私たちの皮膚は新陳代謝によって生まれ替わっていますが、頭皮が剥がれ落ちた場合、特にフケと呼ばれています。
つまり、フケは生理現象であり、誰にでも起こりうるということが可能です。フケには大きく分けて、乾性フケと脂性フケの2種類があります。それぞれの特徴について見ていきましょう。
乾燥しているフケ
乾燥しているフケのことを、乾性フケと呼んでいます。その名の通りカサカサと乾いていることが特徴で、白っぽい色をしており、粒も小さいことが一般的です。
水分含有量が少ないため、頭皮や髪の毛からパラパラと落ちて、襟足が白く目立つようになるケースも少なくありません。また、どちらかというと空気が乾燥しやすい秋口から冬場にかけて多く見られる点も特徴です。
脂性のフケ
乾性フケとは反対に、湿ってベタベタとしているフケのことを脂性フケと呼んでいます。皮脂を吸収しているためにベタベタとしており、黄色っぽくて粒が大きいという特徴もあります。
水分や油分を多く含んでいるため、頭皮や髪の毛に張り付いていることが一般的です。粒が大きいために目立ちやすく、不潔な印象を与えることに繋がります。乾性フケとは反対に、どちらかというと、湿度が高くなる夏場や梅雨時に多く見られます。
フケが発生する原因
フケは誰にでも見られる生理現象の一種ですが、なぜフケが目立たない方と目立つ方とに分かれるのでしょうか。乾性のフケとと脂性のフケに分けて、それぞれの原因をご紹介します。
乾燥しているフケが出る原因
乾燥しているフケが増える主要な原因としては、頭皮の乾燥が挙げられます。秋口から冬場にかけて乾燥しているフケが増えるのもそのためです。
頭皮の乾燥を招く要因としては、シャンプーのし過ぎや肌質に合っていないシャンプーの使用、紫外線による頭皮へのダメージ、加齢などが挙げられます。
市販のシャンプーには、合成界面活性剤など、洗浄力の強い成分が含まれていることが少なくありません。合成界面活性剤には、油分を浮かせて流れ落ちやすくする働きがあります。
それによって頭皮を守るべき皮脂まで流れ落ちてしまうと、頭皮の乾燥を招きやすくなるのです。また、紫外線による頭皮の日焼けや、加齢による水分量の減少も、乾燥しているフケが増える原因となります。
脂性のフケが出る原因
脂性のフケが増える原因としては、皮脂の過剰な分泌が挙げられます。夏場や梅雨時には皮脂と汗とが混じり合うことで、余計に頭皮がべたついてしまい、脂性のフケが増えることに繋がります。
皮脂の分泌量が増大する原因としては、ワックスなどの整髪料を使い過ぎることや、脂質の多い食品を摂り過ぎることなどが挙げられています。
また、シャンプーやリンス、コンディショナーなどをしっかり洗い流しておかないと、ベタベタとした脂性のフケが増える結果に繋がります。
皮脂の分泌量が増大する意外な原因としては、ストレスの存在も挙げられます。大手化粧品メーカーが行った研究によって、ストレスによって皮脂の分泌量を増大させることが分かっています。
フケがかゆみの原因?
頭皮にかゆみを引き起こす原因は実に様々なのですが、フケによってかゆみを引き起こすことはあるのでしょうか。また、頭皮のかゆみを引き起こす原因としては、どのようなことが考えられるのでしょうか。
フケによってかゆみが発生!
頭皮にかゆみを引き起こす原因は実に様々ですが、フケによってかゆみが発生することもあります。フケの量が増えると、頭皮の皮脂や汚れとフケが混じり合い、角栓となって毛穴に詰まりやすくなります。
毛穴が角栓で塞がれてしまうと、本来であれば排出されるべき老廃物や皮脂を排出することができなくなり、毛穴の内部に炎症を起こしてしまいます。その結果、頭皮のかゆみを引き起こすこととなるのです。
頭皮のかゆみがあると、無意識に頭皮を掻きむしってしまい、頭皮を傷つけてしまうこともあります。頭皮が傷つくと、治癒する過程でかゆみを生じることにも繋がります。
かゆみの原因は他にもある
かゆみの原因は実に様々で、フケ以外にも次のようなことが原因となって頭皮のかゆみを引き起こします。頭皮のかゆみに悩まされている方は、思い当たる点がないか確認してみましょう。
乾燥
頭皮のかゆみをもたらす原因としては、頭皮の乾燥が挙げられます。冬場に空気が乾燥してくると、皮膚にかゆみを覚える方は少なくないのではないでしょうか。
頭皮も同様で、乾燥することによってかゆみを生じやすくなります。また、頭皮の乾燥によって増大したフケが毛穴に詰まり、頭皮のかゆみを引き起こすこともあります。
汗・脂
汗をかいたときに放置しておくと、かゆみが起こったという経験をお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。汗と常在菌が混じり合うことで、皮膚に炎症を引き起こすと、かゆみが生じる結果につながります。
また、皮脂の分泌量増大にともなって、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)を発症した場合、頭皮のかゆみを引き起こすことがあります。
私たちの皮膚には無数の常在菌が棲みついており、それぞれがバランスをとることで、肌に潤いを与えたり、外部からの侵入者から肌を守ってくれたりしています。
常在菌の一種にマラセチアと呼ばれる真菌の一種があるのですが、マラセチアは皮脂をエサとして増殖しています。そのため、皮脂の分泌量が過剰になると、マラセチアが異常に繁殖し、脂漏性皮膚炎を引き起こすリスクが高くなるのです。
脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌量が多い箇所であれば、どこでも発症する可能性があるのですが、頭皮は特に皮脂の分泌量が多い箇所であるため、脂漏性皮膚炎に伴なうかゆみを生じやすいのです。
ヘアケアによるアレルギー
普段のヘアケアに利用している製品によってアレルギー反応が出た場合、頭皮のかゆみを引き起こすことがあります。ヘアケア商品を変えてかゆみが出た場合は、アレルギーの可能性もあるため注意が必要です。
ふけ・かゆみを抑える対処法
フケが目立つようになると、周囲の方に不潔な印象を与える恐れがあります。また、頭皮のかゆみは頭皮環境の悪化や、抜け毛に繋がる可能性もあるため注意が必要です。では、フケやかゆみを抑えるためには、どのような対処をすればよいのでしょうか。
正しい方法でシャンプーする
フケやかゆみを抑えるためには、日々のシャンプーを正しい方法で行うことが重要です。正しいシャンプーのポイントは、ブラッシングとぬるま湯、そしてシャンプーをしっかりと洗い流すことです。
シャンプーをする前に、ブラッシングをしていない方も多いのではないでしょうか。事前にブラッシングを行うことで、髪の毛が絡み合うことを予防し、汚れを落としやすくすることが期待できます。
また、髪の毛を洗うときには、38度程度のぬるま湯を利用するようにしましょう。あまりに熱いお湯で頭皮を洗い流してしまうと、頭皮を守るべき皮脂まで洗い流してしまい、かえって頭皮の乾燥を招く結果となります。
シャンプーを使うときには、いきなり頭皮や髪の毛に付けるのではなく、いったん手の平にシャンプーを適量取り、ぬるま湯で薄めてから数ヶ所に分けて付けましょう。
最後にシャンプーを洗い流す場合、洗い残しがないように、しっかりと洗い流すことが重要です。洗い残しがあると、頭皮の炎症を引き起こし、フケやかゆみの発生リスクを高める結果となります。
保湿ローションを使う
スキンケアを行う場合、まずメイク落としや洗顔料で顔を洗い、保湿液や美容液を塗布し、乳液やクリームでカバーすることが一般的です。
ですが、髪の毛を洗った後に、保湿している方は少ないのではないでしょうか。髪の毛を洗ってドライヤーで乾かした場合、頭皮にとって必要な水分が失われることも少なくありません。
頭皮にとって必要な水分が失われた場合、乾燥によってフケやかゆみの発生リスクが高くなってしまいます。そのため、頭皮用の保湿ローションを利用し、頭皮を乾燥から守ることが重要です。
頭皮に優しい方法でドライヤーを使う
髪の毛を洗った後に自然乾燥させてしまうと、切れ毛のリスクが高くなります。また、湿った状態が続くことで、細菌繁殖を招いてしまう恐れがあります。
そのため、髪の毛を洗った後には、速やかにドライヤーで乾かすことが重要です。ただ、ドライヤーの風が強すぎたり、温度が高すぎたりすると、頭皮の乾燥を招く可能性があります。
ドライヤーをかけるときには、髪の毛や頭皮から20センチメートル以上ドライヤーを離し、手際よく乾かすよう心がけましょう。
フケが改善されない場合の対処法
上記のような対策を行っても改善が見られない場合や、セルフケアでは限界がある場合、なるべく早めに専門医まで相談しましょう。
フケやかゆみがあるということは、頭皮環境が悪化しているということです。そのような状態が長く続いた場合、髪の毛の成長に悪影響を及ぼし、抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性もあるため注意が必要です。
フケ・かゆみの治療に関するご相談なら
フケは誰にでも起こりうる生理現象であるため、それほどフケが目立たないようであれば、過敏になる必要はありません。ですが、肩口の白いフケが目立つ場合や、黄色くてベタベタしたフケが目立つ場合、なるべく早めに対処する必要があります。
また、頭皮にかゆみがある場合、頭皮環境の悪化を招いている可能性があります。頭皮環境が悪い状態を続けると、抜け毛や薄毛のリスクを高めることにも繋がりかねません。
新宿AGAクリニックでは、フケやかゆみがなぜ起こっているのか、ファイバースコープなどを利用して詳しく調べ、その人その人にあった治療法を提案しています。カウンセリングは無料で行っていますので、フケやかゆみが気になる方は、なるべく早めにご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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