前髪の生え際スカスカは薄毛のサイン?|原因と対策について
薄毛は男性にとってはもちろんのこと、女性にとってもデリケートかつ深刻なお悩みとなっています。とくに生え際がスカスカになってくると、人の目が気になる方もいらっしゃることでしょう。
では、生え際がスカスカになる原因は何なのでしょうか。また、男性と女性とでは、薄毛の進行の仕方にどのような違いがあるのでしょうか。
今回の記事では、生え際がスカスカになる原因や男女別の特徴、および対策法についてご紹介しています。AGAや若ハゲに悩まれている方はぜひ参考にしてみて下さい。
目次
生え際の種類別のハゲ基準
一口に生え際がスカスカになると言っても、薄毛の進行速度は人それぞれです。また、生え際のどの部分がスカスカになってくるのかも人によって異なっています。
ただ、20代の若い方が脱毛症を発症した場合、30代以降に脱毛症を発症した方と比べると、薄毛の進行速度が早くなる傾向にあるとされています。
そのため、生え際の薄毛に気が付いたら、なるべく早めに対処することが求められるのです。生え際の薄毛としては、主に以下の3タイプが挙げられています。
それぞれのハゲとされる基準も合わせてご紹介します。自分がどのタイプに当てはまりそうか、確認してみましょう。
M字ハゲ
生え際がスカスカになると聞いた場合、M字ハゲをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
M字ハゲはアルファベットのMのように、額の両側から後退するタイプの薄毛を意味します。
M字ハゲに関しては明確な定義がありません。ですが、次のような状態がみられる場合、M字ハゲの発症が疑われることとなります。
- 眉毛を思い切ってあげた時にできたシワのうち、一番上にあるシワを額の上限とします。
- 額の上限と生え際との間が、指の幅3本分以上あるようなら、M字ハゲの発症が疑われる。
M字ハゲかどうかを判断するもう1つの基準がハミルトン・ノーウッド分類です。
額の両サイドが後退した部分、および耳の真上とを結んだラインが2センチメートル以内である場合はM字ハゲの発症が疑われることとなります。
U字ハゲ
U字ハゲは、前述のM字ハゲと、次にご紹介するO字ハゲが繋がったハゲのことを意味します。上から見ると、アルファベットのUのように、広範囲にわたって薄毛になることが特徴です。
男性の薄毛には、5α-リダクターゼと呼ばれる酵素の一種が深く関わっているとされています。5α-リダクターゼの働きによって男性ホルモンのバランスが崩れ、抜け毛が起こりやすくなるからです。
5α-リダクターゼは頭頂部と前頭部に多く分布しているため、頭頂部や前頭部にハゲが起こりやすいのです。一方、側頭部や後頭部は5α-リダクターゼの影響を受けにくいため、髪の毛が最後まで残る傾向にあります。
O字ハゲ
O字ハゲはつむじはげとも呼ばれていることから分かるように、つむじ周辺の髪の毛が徐々に薄くなり、アルファベットのOのような薄毛状態を呈することから、そのような名前が付けられています。
頭頂部の髪の毛も、先ほど紹介した5α-リダクターゼの影響を受けやすいため、薄毛が進行するに従い徐々に頭頂部の薄毛が目立つようになるのです。
ただ、頭頂部は生え際の薄毛と異なり、自分で確認することが難しい箇所でもあります。そのため、気が付いたらO字ハゲになっていたというケースも珍しくありません。
薄毛の進行度と男女別の原因
今回のテーマは生え際がスカスカになる原因や対策法ですが、生え際がいきなりスカスカになることはほとんどありません。
男性に見られる薄毛の多くはAGAの発症によるものですが、AGAには徐々に進行するといった特徴があります。
また、女性であってもFAGAを始めとした薄毛を発症する可能性があるのですが、FAGAの場合もいきなり髪の毛がスカスカになるといったことはありません。
そこで、AGAとFAGAについて、どのような特徴があり、どのようにして進行するのかご紹介します。
進行度をセルフチェック
AGAの進行に関しては、先ほども少し触れたハミルトン・ノーウッド分類が参考になります。
ハミルトン・ノーウッドでは、AGAの進行度合いが9段階に分類されています。以下の表をもとに、自分のAGAがどの程度進行しているか判断すると良いでしょう。
Ⅰ型 |
まだAGAの発症に気づかない段階。額の生え際が徐々に後退し始めている。 |
Ⅱ型 |
額の生え際が両サイドから少しずつ後退していく段階。 |
ⅡVertex型 |
額の両サイドが後退するのと同時に、つむじまわりの薄毛も目立ち始める。 |
Ⅲ型 |
額の両サイドだけでなく、額の中央部も後退し始める。 |
ⅢVertex型 |
Ⅲ型の薄毛に加えて、頭頂部の薄毛もかなり目立つ状態。 |
Ⅳ型 |
額の生え際がさらに後退し、頭頂部の薄毛がかなり目立つ状態。 |
Ⅴ型 |
額の後退と頭頂部の薄毛があと少しで繋がりそうな段階。 |
Ⅵ型 |
額の後退とつむじまわりの薄毛が繋がり、U字ハゲとなった状態。 |
Ⅶ型 |
U字ハゲがさらに進行し、頭頂部からほぼ髪の毛がなくなった状態。 |
男性の薄毛「AGA」
冒頭でもお話ししましたように、男性の薄毛であるAGAには、M字ハゲ、U字ハゲ、O字ハゲといった特徴があります。では、ハミルトン・ノーウッド分類のどれがM字ハゲ、U字ハゲ、O字ハゲにあたるのでしょうか。次の表で確認してみましょう。
M字ハゲ |
Ⅰ型 |
Ⅱ型 |
Ⅲ型 |
Ⅳ型 |
Ⅴ型 |
Ⅵ型 |
Ⅶ型 |
U字ハゲ |
Ⅱ型 |
Ⅲ型 |
Ⅳ型 |
Ⅴ型 |
|||
O字ハゲ |
ⅡVertex型 |
ⅢVertex型 |
女性の薄毛「FAGA」
薄毛は男性だけでなく、女性にとっても大変悩ましい問題です。女性に多く見られる薄毛の代表例として、FAGAが挙げられます。
FAGAは、英語のFemale Androgenetic Alopeciaの頭文字を取ったもので、日本では女性男性型脱毛症と呼ばれたり、単に女性型脱毛症と呼ばれたりしています。
FAGAの場合、男性に見られるAGAのように、局所がはげ上がるようなことはありません。どちらかというと、髪の毛全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えたりといった進行の仕方が特徴です。
自分でできる前頭部スカスカの対策
前頭部のスカスカが目立ち始めたような場合、なるべく早めに対処することが重要です。とくに若い方の場合は薄毛の進行速度も速いのですが、改善速度も速い傾向にあります。
分け目を変える
前頭部のスカスカが目立つ場合、分け目を変えてみるという方法があります。分け目を変えて前髪を作るなどすると、前頭部のスカスカを目立たなくさせることに繋がります。
女性はいつも同じ箇所で髪の毛を分けてたり結んでいたりすると、牽引力で前髪が抜けることもあります。そのため、たまには髪型を変えると良いでしょう。
食生活の見直し
前頭部のスカスカが目立つ場合、食生活を見直すことも必要かもしれません。というのも、私たちの髪の毛は日々の食事から作られているからです。
髪の毛を作るためにはタンパク質および、タンパク質を髪の毛に作り替える亜鉛が必要です。また、頭皮の状態を良好に保つため、ビタミン類やミネラルも積極的に摂取することが求められます。
シャンプー方法を変える
シャンプーの方法を変えることも、前頭部のスカスカを改善する結果に繋がる可能性があります。
特に普段使っているシャンプーを薬用シャンプーや育毛用シャンプーに切り替えることで、前頭部のスカスカを予防することが期待できます。
育毛剤でケアする
前頭部のスカスカを予防するためには、育毛剤でケアを行うといった方法もあります。
特に将来の薄毛を予防する目的であった場合、育毛剤が効果を発揮してくれるでしょう。ただし、育毛剤には髪の毛をどんどん生やすような効果は期待できません。
薄毛専門クリニックによるオーダーメイド治療
前頭部のスカスカが目立ち始めた場合、早めに治療を開始することで、AGAの進行速度を遅らせたり、年齢相応の毛髪量を取り戻したりすることが期待できます。
AGAは思春期以降に発症し、徐々に進行する脱毛症であるため、発症が疑われるのに何ら対策を講じなかった場合、薄毛が徐々にですが確実に進行してしまいます。
AGAの治療にはプロペシアやそのジェネリック、ザガーロ、ミノキシジルなどを用いることが一般的です。また、頭皮下に髪の毛の成長因子(グロースファクター)を注入する治療法(メソセラピー)や、頭皮に外用薬を塗布する治療法など、様々な治療法があります。
薄毛専門のクリニックでは、AGAの治療法として内服薬を20パターン、メソセラピーを5パターン、外服薬を6パターン用意しており、合計600パターンにもおよぶ治療法の組み合わせから、1人1人に合ったオーダーメイド治療を選択することが可能です。
AGAの主な原因は遺伝的形質ですが、その他にも日常的な食習慣、運動習慣、ストレス、疲労、睡眠不足、洗髪習慣など、様々な原因によって薄毛のリスクが高くなります。
薄毛治療専門のクリニックでは、その人の薄毛がなぜ起こっているのか、最初に原因を突き止めることから始めます。そのため、オーダーメイド治療には、単なる投薬治療より高い発毛効果が期待できるのです。
AGA治療に関するご相談なら
前頭部のスカスカが目立ち始めたような場合、進行型の脱毛症であるAGAを発症しているのかもしれません。また、女性であっても髪型によって、前頭部の髪の毛が抜け落ちることもあります。
仮に前頭部の抜け毛が目立つようになった場合、なるべく早めに対処することが重要です。特に男性に見られる代表的な薄毛であるAGAを発症した場合、速やかに治療を開始しないと、薄毛が徐々にですが確実に進行してしまいます。
将来の薄毛を予防する意味では育毛剤も有効ですが、育毛剤はあくまでも現在生えている髪の毛の成長をサポートするためのものであり、新たな髪の毛を生やすためのものではありません。
新宿AGAクリニックでは、600パターンにもおよぶオーダーメイド治療を用意し、どのような薄毛にも対処できる体制を整えております。
カウンセリングは無料で行っていますので、まずはお電話かメールでお気軽にお問い合わせください。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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