髪の生え際のニキビができやすい原因とは-7つの対処法も紹介!
朝に顔を洗うとき、鏡をのぞき込むと髪の生え際にニキビができていた、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。髪の生え際にできるニキビは何度も再発をくり返すことも多く、原因を知って根本から対処することが重要です。
こちらの記事では、髪の生え際にニキビができる原因や自分でできるセルフケアの方法、および薄毛やはげとの関係について解説しています。髪の生え際にニキビができる原因を知って対処したい方は参考にしてみて下さい。
髪の生え際にニキビができる原因
髪の生え際にニキビができる原因としては、以下のような例が挙げられます。
- シャンプーやコンディショナーの流し残しのため
- メイク汚れの洗い残しのため
- 脂質の多い食事がメインのため
- 汗を拭き取らず放置するため
- 前髪で刺激されるため
- 睡眠不足やストレスのため
それぞれの原因について解説します。
シャンプーやコンディショナーの流し残しのため
髪の生え際にニキビができる原因の1つが、シャンプーやコンディショナーの流し残しのためです。シャンプーやコンディショナーの流し残しがあると、毛穴に詰まった成分によって炎症を引き起こし、ニキビを生じるリスクが高くなります。
特に皮脂を洗い流そうとするあまり、大量のシャンプーを使った場合、流し残しによるニキビができる可能性を高めます。髪の先の方に付けるべきコンディショナーが頭皮に付着することも、ニキビができる要因となるため注意が必要です。
メイク汚れの洗い残しのため
メイク汚れの洗い残しも、髪の生え際にニキビができるリスクを高めます。夜遅くに帰宅してメイクを落とさないことはもちろんのこと、しっかりとメイクを落とせていないと毛穴に炎症を起こし、ニキビを生じる可能性が高くなります。
また洗顔をした時にクレンジング剤や洗顔料の洗い残しがある場合も注意が必要です。クレンジングや洗顔料には刺激の強い成分も含まれているため、皮膚の炎症にともなうニキビのリスクが高くなります。
脂質の多い食事がメインのため
髪の生え際にニキビができる原因の1つとして、脂質の多い食事がメインである点も挙げられます。脂質の多い食事を好んで摂取していると、皮脂の分泌量が増大します。
その結果、皮脂をエサとして成長する細菌の繁殖を助長し、結果としてニキビの発生リスクを高めるのです。特に脂っこい肉類やスナック菓子、ジャンクフードなどを好んで食べている方は注意が必要です。
汗を拭き取らず放置するため
汗を拭き取らず放置することも、髪の生え際にニキビができる原因となります。汗を拭かずに放置した場合、皮膚の角層やホコリなどと混じり合い、毛穴に詰まる可能性が高くなります。
毛穴が詰まると内部の老廃物や皮脂を排出できなくなるため、細菌繁殖によってニキビができるリスクを高めるのです。特に普段から帽子を被る習慣のある方は注意が必要です。
前髪で刺激されるため
髪の生え際にニキビができる原因としては、額が前髪で刺激されることも挙げられます。前髪を作る髪型をしている方や前髪の量が多い方の場合、毛先で額が刺激されて生え際にニキビができるリスクを高めるのです。
そもそも髪の毛の生え際である額は、ニキビの原因菌であるアクネ菌を始めとする雑菌が好む皮脂の分泌量が多い部位です。そのため、様々な原因によってニキビができやすい傾向にあります。
睡眠不足やストレスのため
睡眠不足やストレスも、髪の生え際にニキビができる原因の1つです。睡眠不足状態が続いた場合、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)の周期が乱され、本来であれば剥がれ落ちるべき角層が長く表皮に留まります。
その結果、角層が厚くなって毛穴に皮脂が詰まりやすくなり、ニキビができるリスクを高めるのです。また、ストレス状態が長く続くとホルモンバランスに乱れが生じ、皮脂の分泌量を増大させることが分かっています。
さらに、ストレスによって自律神経のバランスが乱されると、血管が収縮して血液の循環を妨げます。その結果、ターンオーバーの乱れによるニキビの発生リスクが高くなるのです。
髪の生え際のニキビを治すためにできること
髪の生え際のニキビを治すためにできることとしては、以下のような点が挙げられます。
- 洗髪や洗顔をしっかり行う
- シャンプー類の刺激が強くないか確認する
- 髪の毛をまとめる
- 生活習慣を改善する
- 枕や敷布団などの寝具を清潔にする
- 汗をしっかり拭き取る
- 専門のクリニックを受診する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
洗髪や洗顔をしっかり行う
髪の生え際のニキビを治すためは、洗髪や洗顔をしっかり行うことが欠かせません。シャンプーやコンディショナーの流し残しは細菌が繁殖する原因となるため、十分に洗い流すよう意識しましょう。
また、湯温が高すぎると頭皮を守るべき皮脂まで洗い流してしまうため、38℃程度のぬるま湯で洗うのもポイントです。洗髪や洗顔を終えたらしっかりと保湿し、皮膚の乾燥を防ぐことも忘れないようにしましょう。
シャンプー類の刺激が強くないか確認する
髪の生え際のニキビを治すためは、シャンプー類の刺激が強くないか確認することも重要です。仮に毎日シャンプーをしているのに頭皮の痒みが残るような場合、肌質に合っていない商品を使っている可能性も疑われます。
特に合成界面活性剤を配合しているシャンプーは洗浄力が強すぎるため、肌が弱い方には刺激が大きすぎる恐れがあります。そのような場合、試しに低刺激のシャンプーに替えてみるのも手段の1つです。
髪の毛をまとめる
髪の生え際のニキビを治すために、髪の毛をまとめるといった方法も考えられます。前髪を作っている方や、髪の量が多い方の場合、後ろで髪の毛を結んでまとめるなどして、肌への刺激を少なくする手段があります。
髪の長い男性の場合は整髪料を利用してオールバックにする方法もありますが、整髪料が皮膚に付着しないよう気を付けましょう。
生活習慣を改善する
日常の生活習慣を改善することも、髪の生え際のニキビを治すためには必要です。疲労や寝不足の自覚があるようなら、睡眠時間をしっかりと確保し、身体の疲れを翌日まで残さないようにしましょう。
また皮脂の分泌量が多い方の場合、食習慣を見直すことも重要です。皮脂の分泌量をコントロールするためには、野菜や果物からビタミンおよびミネラルを摂取することが欠かせません。
枕や敷布団などの寝具を清潔にする
髪の生え際のニキビを治すためには、枕や敷布団などの寝具を清潔にすることも重要です。特にメイクをしっかり落とせていなかったり、皮脂の分泌量が多かったりすると、枕や敷布団などの寝具が雑菌繁殖の温床となりかねません。
枕カバーの上からバスタオルなどを巻き、定期的に洗うよう心がければ、そのようなリスクを回避することが可能です。
汗をしっかり拭き取る
髪の生え際のニキビを治すためには、汗をしっかり拭き取るよう心がけましょう。汗を放置すると皮膚の常在菌と混じり合い、毛穴の内部に炎症を引き起こすリスクが高くなります。
ただし、ハンカチやタオルなどで皮膚を強く擦ってしまうと、かえって皮膚にダメージを与える恐れがあります。汗を拭き取るときには洗顔後のタオルドライと同様、優しくハンカチやタオルをあてがうようにしましょう。
専門のクリニックを受診する
髪の生え際のニキビを根本的に治すためには、病院や専門のクリニックを受診するのが一番です。皮膚科では過酸化ベンゾイルなどの治療薬でニキビを改善するのが一般的です。
専門のクリニックを受診すれば、ニキビの治療薬を処方してもらえることはもちろん、日常生活における注意点などのアドバイスも受けられます。
髪の生え際のニキビは薄毛やはげと関係している?
髪の生え際にニキビができた方の中には、薄毛やはげに繋がるのではないかと心配になる方もいらっしゃるようです。
- ニキビがあるから薄毛になるとは限らない
- ニキビや薄毛は頭皮環境の乱れによる可能性が高い
ここでは上記の2点について詳しく解説しています。
ニキビがあるから薄毛になるとは限らない
結論から申し上げますと、髪の生え際にニキビができているからといって、必ずしも薄毛やはげに繋がるとは限りません。ニキビができるメカニズムは次の通りです。
- ターンオーバーの乱れにより毛穴周囲の皮膚が硬くなる
- 硬くなった毛穴に皮脂が詰まりコメド(面皰・めんぽう)ができる
- 皮脂をエサに雑菌が繁殖してニキビができる
ニキビ自体は雑菌(アクネ菌)の繁殖によってできるものであり、直接的に薄毛や抜け毛を引き起こすわけではありません。
ニキビや薄毛は頭皮環境の乱れによる可能性が高い
ニキビの原因となる雑菌の繁殖は、直接的に薄毛やはげの原因となる訳ではありません。ただし、ニキビができるような状態を続けていると、頭皮環境の乱れにより抜け毛を引き起こす可能性はあるでしょう。
特に皮脂の分泌量が増大することでニキビが出来ている場合、皮脂の分泌量が多い頭皮の脂漏性脱毛症を発症し、結果として抜け毛に繋がる可能性があります。
髪の生え際のニキビが治らない場合はクリニックの受診を検討
髪の生え際のニキビが治らない場合は、クリニックの受診を検討すると良いでしょう。ニキビの原因は実に様々であり、誤った対処をおこなった場合、かえって症状を悪化させる恐れがあります。
基本的には皮膚を清潔に保つことでニキビのリスクを下げることができますが、生活習慣の乱れやストレス、偏った栄養バランスの食事などを続けていると、セルフケアだけではニキビを改善できない可能性もあります。
またニキビが脂漏性脱毛症を始めとする皮膚炎が原因の場合、自然に改善することは難しいとされています。そのため、髪の生え際にニキビが長く続く場合は、専門のクリニックで相談するよう心がけましょう。
ニキビに伴って抜け毛も増えているようであれば、新宿AGAクリニックまでご相談下さい。新宿AGAクリニックでは、無料カウンセリングで治療法や費用に関するご質問にお答えしています。まずはカウンセラーまでお悩みをお聞かせ下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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