硬毛の人ははげやすい?はげる原因と対策を知って薄毛予防を
硬毛の人ははげやすいという話を聞いたことはありませんでしょうか。硬毛の人は軟毛の方に比べ、髪全体のボリュームがあるため、はげやすいと言われてもピンと来ないかもしれません。
実際、年を重ねても硬毛で髪のボリュームが豊かな方もいらっしゃいます。問題は髪の毛が硬いか柔らかいかではなく髪質の変化にあります。特に、若いころは髪の毛が硬かったのに、年齢を重ねるごとに柔らかくなってきたという方は注意が必要です。
こちらの記事では硬毛と軟毛の違いや、はげやすい人の髪質の特徴、髪の毛を太くする5つの方法について詳しく解説しています。髪質によってはげやすいのかどうかを知りたい方は参考にしてみて下さい。
目次
硬毛とは|軟毛との違い
硬毛とはその名の通り、髪の毛が硬くて太い状態を意味します。また、髪全体のボリュームが多く見える点も硬毛の特徴です。硬毛と正反対の髪質が軟毛で、髪の毛が細くて柔らかいのが特徴です。硬毛と軟毛の間の髪質を、普通毛と呼ぶケースもあります。
硬毛の人ははげやすいとか、軟毛の人は薄毛に注意などと言われることもありますが、実際には髪質自体が問題になる訳ではありません。髪質と薄毛との関係について、次章以降でさらに詳しく解説します。
硬毛から軟毛に変化した場合にははげる可能性
硬毛の人がはげやすいと言われることには、エビデンス(医学的根拠)をともなうデータがありません。もともとの髪質によってはげるというよりは、後天的に髪質が変わった場合に、はげるリスクがあると考えられます。
硬毛の方の場合は、以前と比べて髪質が柔らかくなった(軟毛化した)と感じられるようであれば、注意が必要かもしれません。髪の毛が以前と比べて柔らかくなっている場合、髪の毛が十分に成長しなくなっている可能性があります。そのような毛穴が増えると、次第にハゲのリスクが高くなります。
細い毛イコール禿げやすいわけではない
硬毛だけでなく、軟毛(細い髪の毛)の場合にはげると言われることもありますが、これに関してもエビデンス(医学的根拠)をともなうデータはありません。
もともと髪の毛が細い方の場合、後天的に硬毛に変化することは考えにくいのですが、さらに軟毛化が進むようであれば、はげる可能性はあると考えられます。硬毛にせよ軟毛にせよ、もともとの髪質のためにはげるというよりは、髪質の変化によってはげるリスクが増すと言えるでしょう。
はげやすい人の髪質以外の特徴とは
はげやすい人の髪質以外の特徴としては、主に次の4点が挙げられます。
- 不健康につながる食習慣
- 睡眠不足が続いている
- 長期間に渡り喫煙している
- 抜け毛の毛根がない
髪の毛は毛母細胞が分裂することによって成長しますが、生活習慣や睡眠習慣が乱れていたり、頭皮への血液循環が滞っていたりすると、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、髪の毛が十分に成長しているかどうか、抜け毛の状態から判断することも可能です。はげやすい人の髪質以外の特徴について見ていきましょう。
不健康につながる食習慣
はげやすい人の髪質以外の特徴としては、不健康につながる食習慣が挙げられます。髪の毛は私たちが日々摂取する栄養素から作られているため、不健康な食生活を続けていると、髪の成長にも悪影響を及ぼすのです。
特に高カロリー・高脂質・糖質過剰な食生活を続けていると、頭皮に十分な栄養が行き渡らなくなり、抜け毛や薄毛のリスクを高めると考えられます。また、アルコールを過剰摂取した場合、アルコールの代謝に体内のエネルギーが使われるため、髪の毛の成長に必要な栄養が不足する恐れもあります。
睡眠不足が続いている
はげやすい人の髪質以外の特徴としては、睡眠不足が続いている点も挙げられます。睡眠中に人間の脳下垂体からは成長ホルモンが分泌され、毛母細胞の分裂が活発化し、髪の毛が成長します。
しかし、睡眠不足状態が続くと成長ホルモンの分泌量が減少するため、髪の成長に悪影響を及ぼすのです。また、睡眠不足の状態が続くと、自律神経のバランスが乱されるため、成長ホルモンの分泌に悪影響を及ぼすといった悪循環におちいりやすくなります。
長期間に渡り喫煙している
長期間に渡り喫煙していることも、はげやすい人の髪質以外の特徴です。タバコの成分であるニコチンには、毛細血管を収縮させる作用があることで知られています。
人間の頭皮には毛細血管が張り巡らされているため、長期間に渡り喫煙している場合、血管が収縮して血行不良に陥りやすくなります。血行不良に陥った場合、髪の毛が成長するために必要なエネルギーが不足するため、抜け毛や薄毛のリスクが高くなると考えられるのです。
抜け毛の毛根がない
はげやすい人の髪質以外の特徴としては、抜け毛の毛根がないことも挙げられます。正常なヘアサイクルの終焉に伴って抜け落ちた髪の毛は、マッチ棒のように根元が丸く膨らんでいることが特徴です。
しかし、ヘアサイクルが乱されて抜け落ちた髪の毛には、丸く膨らんだ毛根が見当たらず、1本の棒のように真っすぐになっている傾向があります。抜け毛の毛根がない場合は、AGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症を発症している可能性もあるため注意が必要です。
髪の毛を太くする方法5つ
何らかの原因によってもともとの硬毛が柔らかくなっている場合、次の5つの方法により、髪の毛を太く・強く成長させる必要があります。
- タンパク質やビタミンなど髪の成長を促す栄養を摂取
- シャンプーのときは頭皮マッサージを行う
- 良質な睡眠をとる
- 軽い有酸素運動を中心に運動習慣を
- ヘアケアの際には発毛剤・育毛剤を使用する
髪の毛を太く回復させるためには、日頃の食習慣やヘアケアのやり方、運動習慣などを見直し、髪の毛の成長を促すことが重要です。5つの方法についてさらに詳しく解説します。
タンパク質やビタミンなど髪の成長を促す栄養を摂取
髪の毛を太くするためには、タンパク質やビタミンなど、髪の毛の成長を促す栄養を摂取することが欠かせません。髪の毛の成長に欠かせない主な栄養素は、以下の表の通りです。
栄養素 |
働き |
多く含まれる食品 |
タンパク質 |
髪の毛を作る元となる |
肉類・魚類・乳製品・大豆製品など |
亜鉛 |
アミノ酸をケラチンへと再合成する |
牡蠣・豚レバー・高野豆腐など |
ビタミンB群 |
頭皮環境を整える |
レバー・魚介類・落花生など |
イソフラボン |
ホルモンバランスを整える |
大豆製品 |
シャンプーのときは頭皮マッサージを行う
髪の毛を太くするためには、シャンプーの時に頭皮マッサージを行うのが効果的です。頭皮マッサージを行うと血行が促進され、髪の毛の成長に必要な栄養素を頭皮へと送り届けやすくなります。頭皮マッサージは以下の手順で行いましょう。
- 両手の人差し指から小指で首の後~後頭部を緩める
- 円を描くように側頭部のマッサージを行なう
- 両手で頭皮全体を掴んで動かすようにマッサージする
頭皮マッサージを行う場合、指の腹で優しく頭皮を動かすのがポイントです。
良質な睡眠をとる
良質な睡眠をとることも、髪の毛を太くする結果に繋がります。寝不足や睡眠の質の低下を自覚している方は、まとまった時間の睡眠をとることや、適切な時間帯に寝られるように意識することが重要です。
睡眠のリズムが乱れて夜になっても眠くならない場合には、朝早くに太陽光を浴び、体内時計をリセットする方法があります。朝早くに起きることで、夜になると自然な眠気が訪れることでしょう。また、休みの日だからといって、昼近くまで寝るようなことは避けましょう。
軽い有酸素運動を中心に運動習慣を
髪の毛を太くするためには、軽い有酸素運動を中心に運動習慣を身につけることも必要です。運動不足状態におちいると、筋力の低下により血液循環が悪くなり、髪の毛が細くなるリスクを高めます。
運動と言っても、激しく身体を動かす必要はありません。日常生活で階段を使ったり、隣駅まで歩いたりするだけでも十分な運動になります。無理な運動は続けることが困難なため、毎日できる運動を少しずつ、コツコツと続けることがポイントです。
ヘアケアの際には発毛剤・育毛剤を使用する
ヘアケアの際に発毛剤・育毛剤を使用することも、髪の毛を太くする結果に繋がります。育毛剤と発毛剤には主に以下の違いがあります。
分類 |
期待できる効果 |
入手する方法 |
|
育毛剤 |
第一類医薬品 |
髪の毛の成長をサポートする |
薬局やドラッグストアなどで購入 |
発毛剤 |
医療用医薬品 |
発毛を促進する |
医療機関で処方箋をもらう |
育毛剤には髪の毛の成長をサポートする効果が期待されており、薬局やドラッグストアなどで手軽に入手できる点がおすすめのポイントです。ただし、医療機関で処方される発毛剤のような効果は期待できません。
もともとの硬毛が細い毛になり気になる人は新宿AGAクリニックへ
もともとの硬毛が細い毛になり、気になるような場合は新宿AGAクリニックまでご相談ください。髪質によって薄毛のリスクが左右されることはありませんが、以前と髪質が異なってきている場合は注意が必要かもしれません。
抜け毛や薄毛の原因は実に様々ですが、セルフケアでは改善が見られない場合、何らかの脱毛症を発症している可能性も疑われます。
新宿AGAクリニックではAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)、円形脱毛症など抜け毛や薄毛を引き起こす病気の治療を専門に行っています。治療に関する疑問や不安などは、無料カウンセリングまで何でもお問い合わせ下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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