うなじはげの原因とは|今すぐできる対処方法も徹底解説!
薄毛やはげと聞いた場合、つむじ部分や額の生え際をイメージされる方も多いことでしょう。実際には、うなじ部分が薄くなったり、まとまった量の髪の毛が抜け落ちたりする可能性もあります。
うなじはげを引き起こす原因の1つが円形脱毛症です。円形脱毛症は年齢や性別に関係なく、誰でも発症する可能性があるため、症状の特徴について知っておくことが重要です。
また、円形脱毛症以外にも普段のヘアケアや頭皮へのダメージ、生活習慣などがうなじはげのリスクを高めることがあります。こちらの記事では、うなじはげを引き起こす原因について徹底解説します。うなじはげを進行させないための対策も紹介しているので参考にしてみて下さい。
目次
うなじがはげる原因とは
つむじまわりや額の生え際に抜け毛や薄毛が見られる場合には、AGA(男性型脱毛症)の発症が疑われるのですが、うなじはAGAによる抜け毛が起こりにくい場所です。うなじにはげができる場合、次のような原因が考えられます。
- 円形脱毛症によるもの
- 頭皮環境の悪化によるもの
- 牽引性脱毛症によるもの
うなじはげが円形脱毛症の発症に伴って起こっている場合、速やかに対処しないと回復に時間を要する結果となる恐れもあるため注意が必要です。次章以降でそれぞれの原因について詳しく解説します。
円形脱毛症によるもの
つむじはげが起こっている場合、円形脱毛症を発症している可能性が疑われます。円形脱毛症はAGAとは異なり、つむじまわりや額の生え際だけでなく、頭部のどこにでも起こり得るのが特徴です。
10円はげと呼ばれることもあるため、コイン大の脱毛斑をイメージされる方も多いのですが、実際にはコイン大以上に脱毛斑が広がったり、複数の脱毛斑が繋がったりする場合もあります。円形脱毛症には、次のようなタイプがあります。
- 単発型
- 多発型
- 蛇行型
それぞれについて解説します。
単発型
単発型の円形脱毛症は、コイン大の脱毛斑を1つ認めるのが特徴です。うなじあたりに突然、円形または楕円形の脱毛斑ができた場合には、単発型の円形脱毛症を発症している可能性があります。単発型の円形脱毛症であれば、1年以内に80%に改善が見られるとされています。
多発型
多発型の円形脱毛症は、コイン大の脱毛斑が2つ以上発生するのが特徴です。単発型の円形脱毛症から移行するケースもあれば、突然多発型の円形脱毛症を発症するケースもあります。脱毛範囲が広くなればなるほど、回復までに時間を要します。
蛇行型
蛇行型の円形脱毛症を発症した場合、脱毛斑が後頭部から耳の横の生え際に沿って、蛇のように広がっていくのが特徴です。蛇行型の円形脱毛症がさらに進行した場合には、うなじ部分のはげだけでは済まなくなるため注意が必要です。蛇行型は円形脱毛症の中では難治例とされています。
頭皮環境の悪化によるもの
つむじはげが見られる場合、頭皮環境が悪化している可能性も疑われます。頭皮環境の悪化を引き起こす原因としては、以下のような例が挙げられます。
- 不適切な洗髪
- ヘアカラー剤やパーマなどの薬剤の付着
- うなじがさらされることによる紫外線のダメージ
頭皮環境が悪化した場合、髪の毛の成長にも悪影響をおよぼすため、うなじ部分の抜け毛や薄毛に繋がる可能性があります。それぞれの原因について、さらに詳しく見ていきましょう。
不適切な洗髪
頭皮環境が悪化する原因としては、不適切な洗髪が挙げられます。特に次のような洗髪を続けていると、うなじはげのリスクが高くなるため注意が必要です。
- 頭皮をゴシゴシ擦る
- 熱すぎるお湯で洗髪する
- 洗浄力の強すぎるシャンプーを使う
- 十分に濯いでいない
頭皮を爪や指先でゴシゴシ擦ると、物理的なダメージにより頭皮環境の悪化を引き起こす可能性があります。また、熱すぎるお湯や洗浄力の強すぎるシャンプーで洗髪した場合、頭皮を守るべき皮脂まで洗い流してしまいます。
また、シャンプーやコンディショナーなどを十分に濯いでいないと、頭皮に炎症を起こし、抜け毛のリスクを高めるため注意が必要です。
ヘアカラー剤やパーマなどの薬剤の付着
ヘアカラー剤やパーマなどの薬剤が頭皮へ付着することも、頭皮環境の悪化を招く原因の1つです。ヘアカラー剤やパーマなどの薬剤が頭皮へ付着した場合、接触皮膚炎の発症リスクが高くなります。
接触皮膚炎を発症すると頭皮に強い痒みが生じるため、指先や爪で引っ掻くなどして頭皮環境を悪化させるリスクが高くなるのです。また、ヘアカラー剤やパーマなどの薬剤が毛穴に詰まると、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。自宅でカラーリングなどをしている方は特に注意が必要です。
うなじがさらされることによる紫外線のダメージ
うなじがさらされることによる紫外線のダメージも、頭皮環境を悪化させる間接的な原因の1つです。紫外線には物質を破壊する強い力があるため、うなじ部分が紫外線に晒されると、髪の毛だけでなく頭皮にもダメージが加わります。
また、頭皮が紫外線に晒された場合、日焼けをしたように炎症を起こしたり、皮膚の乾燥を招いたりする可能性もあります。炎症により髪の毛の成長に悪影響を及ぼすだけでなく、頭皮の乾燥がかえって皮脂の分泌量を増大させ、頭皮環境の悪化に繋がることもあるため注意が必要です。
牽引性脱毛症によるもの
うなじはげの原因としては、牽引性脱毛症の発症も挙げられます。牽引性脱毛症はその名の通り、局所に牽引力が掛かることで、抜け毛のリスクを高める脱毛症のことを意味します。
ポニーテールや三つ編みといった髪型だけでなく、エクステによる牽引力もうなじ周辺の髪や頭皮に負担を与えるため注意が必要です。牽引性脱毛症は髪の毛が引っ張られて抜け落ちるというよりは、局所への負担により血行不良が起こり、頭皮環境の悪化を招いて髪の成長を阻害する点が特徴です。
うなじはげを進行させないための対策
うなじはげを進行させないためには、以下の5つの点に注意する必要があります。
- 生活習慣の乱れを改善する
- 適切に洗髪を行う
- ヘアカラーやパーマなどの施術頻度を抑える
- うなじを紫外線から守る
- アップスタイルやエクステを控える
5つの対策についてさらに詳しく解説します。
生活習慣の乱れを改善する
うなじはげを進行させないためには、生活習慣の乱れを改善することが重要です。睡眠不足や栄養バランスに欠けた食事、運動不足、喫煙、ストレス状態などが続いた場合、自律神経の乱れや栄養不足により、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
普段から栄養バランスの取れた食事を心がけ、適度に身体を動かして血行を促進し、湯船に浸かるなどしてリラックスした上で、質の良い睡眠をしっかりとるよう心がけましょう。また、タバコに含まれるニコチンは毛細血管を収縮させるため、できれば禁煙することがおすすめです。
適切に洗髪を行う
うなじはげを進行させないためには、適切に洗髪を行うことが欠かせません。正しい洗髪の手順は以下の通りです。
- 洗髪前にブラシで髪の毛を梳かしておく
- はじめに予洗いを行なう
- シャンプーを手のひらで泡立てて数ヶ所に付ける
- 指の腹で頭皮をマッサージするように優しく洗う
- シャンプーやコンディショナーが頭皮に残らないようにしっかりと濯ぐ
仮に毎日髪の毛を洗っているのに痒みが出る場合は、シャンプーが肌質に合っていない可能性も疑われます。そのような場合には、育毛シャンプーや薬用シャンプーなど、刺激が少ないシャンプーに替えると良いでしょう。
ヘアカラーやパーマなどの施術頻度を抑える
ヘアカラーやパーマなどの施術頻度を抑えることも、うなじはげを進行させないために必要なポイントです。ヘアカラーやパーマは頭皮環境を悪化させるだけでなく、髪の毛自体にもダメージを与えるため、抜け毛の量が増えなくても髪全体のボリュームを低下させる可能性があります。
頭皮や髪の毛へのダメージを避けるためには、根元部分だけ染め直すリタッチを行うなど、工夫すると良いでしょう。ただし、薬剤が頭皮へ付着すると炎症のリスクを高めるため、自分で染め直すのではなく、技術力が高い美容師に施術してもらいましょう。
うなじを紫外線から守る
うなじはげを進行させないためには、うなじ部分を紫外線から守ることも重要です。幸いうなじ部分は服装を工夫することで隠しやすい箇所なので、夏場は通気性の良い帽子を被り、冬場はマフラーを厚めに巻くなどしましょう。
紫外線は夏場だけでなく冬場にも降り注いでいます。また、晴れの日はもちろんのこと、曇りや雨の日にも紫外線に晒される可能性があるため、外出の際にはしっかりと紫外線対策を行いましょう。
アップスタイルやエクステを控える
うなじはげを進行させないためには、アップスタイルやエクステを控えるなど、牽引性脱毛症を予防することも必要です。特にポニーテールはうなじ部分が引っ張られるため、毎日のように髪の毛を結ぶことは避けた方が無難です。
髪型以外にも、ヘアアイロンやカールアイロンによる牽引力も、うなじ部分の頭皮や髪の毛に負担を掛ける恐れがあります。簡単におしゃれを楽しめるヘアアイロンやカールアイロンですが、つむじはげを予防するためには、使用頻度を押さえることも必要となります。
うなじはげの拡大が気になる場合は新宿AGAクリニックへ
うなじはげの拡大が気になる場合は、新宿AGAクリニックまでご相談ください。生活習慣を見直したり、髪型を変えたりすることでつむじはげが改善するようであれば、それほど心配する必要はないかもしれません。
しかし、セルフケアでつむじはげが改善しない場合や、症状が徐々に進行する場合には、円形脱毛症の発症も疑われます。基本的に円形脱毛症は範囲が広くなればなるほど、回復に時間が掛かったり治りにくくなったりするため注意が必要です。
新宿AGAクリニックでは、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)だけでなく、円形脱毛症の治療も専門的に行っています。カウンセリングは無料のため、つむじ部分の抜け毛や薄毛が気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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