抜け毛の毛根が黒いのはAGAの可能性がある?改善するために必要なこと
抜け毛の毛根を見た際に、黒いと感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。
通常、健康な髪の毛の毛根が黒いことはありません。では、毛根が黒い場合、どのようなことが考えられるのでしょうか。
また、AGAなどの薄毛との関係はあるのでしょうか。
この記事では、正しい毛根の状態や、毛根が黒くなっているときに考えられることついて詳しくご紹介します。
目次
毛根が黒いのは問題がある?
毛根が黒いことには、何らかの問題があると考えられます。
では、どのような問題があるのでしょうか。
栄養が行き届いていない
毛根が黒くなる理由の1つが、毛根にまで栄養が行き届いていないことです。
栄養が毛根まで行き届かない場合、色素細胞に異常が生じ、毛根を黒くすると考えられています。
正常なヘアサイクルを終えて抜け落ちた髪の毛の場合、通常は、毛根が白いです。
ところが、血行不良によって栄養が不足した場合、白くあるべき毛根が黒くなった状態で抜け落ちるのです。
血行不良の原因としては、運動不足や冷え、ストレスなどが挙げられています。
また、栄養が行き届いていないことによって毛根が黒い場合、髪の毛の成長期を終える前に抜け落ちている可能性も考えられます。
ヘアサイクルが乱れている
毛根が黒くなるもう1つの理由が、ヘアサイクルが乱れていることです。
ヘアサイクルとは、髪の毛が生まれてから抜け落ちるまでの周期です。
ヘアサイクルは、通常2年から7年のスパンで繰り返されますが、そのほとんどを髪の毛の成長期が占めています。
成長期を終えた髪の毛はやがて退後期、休止期を迎え抜け落ちることになります。
髪の毛の成長期には、髪へと色素細胞が送られます。
このため、髪の毛が黒くなるのです。
髪の毛の成長期が終わり、休止期を迎えると、色素細胞の供給が停止し、毛根が白いままになります。
このように、抜け落ちた髪の毛の毛根が黒い場合、ヘアサイクルに乱れを生じている可能性が疑われます。
ヘアサイクルが乱れている場合は、薄毛治療に特化したクリニックで診てもらうと良いでしょう。
正常な毛根の特徴とは
毛根が黒い場合、血行不良に伴う栄養不足や、ヘアサイクルの乱れが疑われますが、正常に抜け落ちた髪の毛の毛根には、どのような特徴があるのでしょうか。
毛根が丸みを帯びている
正常なヘアサイクルを終えて抜け落ちた毛根は、根元の部分が丸みを帯びています。
この部分は毛包と言いますが、髪の毛を全体で見た場合、毛根部分がマッチの先端のように丸くなっています。
仮に毛根の部分が丸みを帯びておらず、1本の棒のようにまっすぐになっている場合や、ギザギザになっている場合、髪の毛に栄養が行き届いていない可能性があります。
毛根が白い
先述した通り、正常なヘアサイクルを終えて抜け落ちた髪の毛は、毛根が白くなっています。
ヘアサイクルの休止期になると、毛根への色素の供給がストップするためです。
また、正常な抜け毛の毛根部には、毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれるゼリー状の塊が付着しています。
ただし、毛根が白いのは基本的には正常なのですが、ねばねばとした白い大きめの塊が付着している場合は、頭皮の皮脂が過剰に分泌している可能性もあるため、注意が必要です。
毛根が太くてしっかりしている
正常に抜け落ちた髪の毛は、毛根が太く、しっかりしていることも特徴です。
毛根が太くてしっかりしているのは、毛根に栄養が十分に届いていると考えられます。
反対に、毛根が細くて弱々しい場合や、全体的に髪の毛が柔らかいような場合、毛根に栄養が行き届いていない可能性も考えられます。
毛根が黒いと薄毛になる?
毛根が黒い場合、何らかの問題を起こしている可能性が疑われますが、毛根が黒いと、薄毛になる可能性は考えられるのでしょうか。
ヘアサイクルが乱れている
ヘアサイクルの乱れによって抜け落ちた髪の毛の毛根が黒い場合、薄毛になる可能性があります。
髪の毛の成長期を終える前に、髪の毛が抜け落ちているのは危険な状態です。
薄毛の方の髪の毛を確認してみると、正常なヘアサイクルが乱され、髪の毛が成長しきらないうちに抜け落ちているケースが多くみられます。
ヘアサイクルが乱される原因としては、ホルモンバランスの乱れや、自律神経のバランスの乱れ、喫煙や飲酒の習慣、睡眠不足、ストレスなど様々なことが挙げられます。
脱毛症を引き起こす
毛根が黒い場合、脱毛症を引き起こす可能性もあります。
先ほど、ヘアサイクルのバランスが乱れる原因を挙げましたが、このような原因が、脱毛症を引き起こす要因にもなるのです。
脱毛症は、AGAなど多くの種類がありますが、遺伝を始めとした1つだけの原因から起こるのではなく、その他の原因が複雑に絡み合って起こるケースが多いです。
毛根を正常にするために必要なこと
将来の薄毛の危険性を減らすためにも、黒い毛根がある髪の毛を見つけたら、できるだけ早めに改善することが重要です。
毛根を正常にするためには、ヘアサイクルの周期を正常にすることが必要です。
血行を良くする
ヘアサイクルの周期を正常に戻し、正しい毛根の状態にするためには、血行を促進することが大切です。
血液は、髪の毛を成長させるためのエネルギーを頭皮へと送り届けているため、血液の流れが重要になるのです。
血行を良くするためには、次のようなことを行いましょう。
お風呂で温まる
血行を良くする湯船にために、お風呂で温まるようにしましょう。
シャワーだけで済ませているだけでは、十分に血行を良くすることができないため、少しでも浸かるようにしましょう。
仕事が忙しいという方は、週末だけでもゆっくりと湯船に浸かり、血行を促進するように心がけましょう。
湯船に浸かって身体が温まると、自律神経のバランスが良くなり、血管を拡張させることも期待できます。
また、入浴に伴うリラクゼーション効果によって、睡眠の質を高めることも期待できるでしょう。
適度に身体を動かす
血行を良くするためには、日ごろから適度に身体を動かすことも大切です。
運動不足になると筋力が低下し、血液を心臓へと送り戻す働きが弱くなります。
運動が苦手な方や、仕事が忙しくて運動に時間が割けないという方は、なるべく階段を利用するなどの工夫をすると良いでしょう。
栄養バランスを改善する
頭皮へと栄養を送り届けるためには、栄養バランスを改善することも必要です。
髪の毛を作る元となるタンパク質を摂取し、頭皮環境を改善するためにビタミンやミネラルの摂取も欠かせません。
また、肉類やジャンクフード、スナック菓子など脂質の多い食べ物を好んで食べていると、皮脂の分泌量が増加し、頭皮環境の悪化を招く可能性があります。
これにより、ヘアサイクルの周期を乱すことになる場合もあるため、注意しましょう。
睡眠時間を確保する
髪の毛は寝ている間に、毛母細胞が分裂することで成長します。
このため、しっかりと睡眠時間を確保するようにしましょう。
頭皮環境を整える
正しいヘアケアや乾燥の予防、適度な保湿を行うなど、頭皮環境を整えることが、毛根を正常にするために必要です。
頭皮のトラブルは、髪の毛の成長を阻害する可能性があるため、普段の生活からシャンプーの仕方などに気をつけるようにしましょう。
毛根の異常や抜け毛を改善するなら
毛根が黒いなど何らかの異常がみられる場合、できるだけ早めに対処することが大切です。
ヘアサイクルの周期が乱れていると、薄毛が進行するリスクが高まります。
今回、紹介したようなセルフケアももちろん大切ですが、ヘアサイクルの周期は2年から7年と長いため、なかなか効果を実感できないことも少なくないでしょう。
もしセルフケアによる効果がなかなか実感できないようであれば、一度、新宿AGAクリニックまでご相談ください。
毛根の異常が、AGAなどの脱毛症のサインである可能性も考えられます。
薄毛治療に特化した当院では、無料カウンセリングで皆様の疑問やご不安にお応えしていますので、お気軽にご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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