頭皮が赤いとはげに繋がる|女性も見逃せない原因や対策を解説
頭皮の赤みや痒み、痛みなどに悩まされていませんでしょうか。頭皮が赤い状態は正常ではなく、何らかの頭皮トラブルを引き起こしている可能性が疑われます。
ただ頭皮が赤くなる原因は実に様々であるため、自己判断で対処したり放置したりした場合、二次的な障害を引き起こす可能性もあります。
こちらの記事では、頭皮が赤くなる原因やはげに繋がる可能性、および抜け毛が見られる場合の対策法を紹介しています。頭皮が赤くはげが気になる方は是非参考にしてみて下さい。
目次
頭皮が赤い状態からはげる可能性がある
頭皮が赤い場合、抜け毛や薄毛に繋がる可能性があります。もともと頭皮の色は青く透き通った色をしていますが、頭皮が赤い場合、何らかの頭皮トラブルを引き起こしている可能性が高いからです。
健康な頭皮の色が青白く透き通った色をしているのは、頭皮下にある毛根(髪の毛の中で皮下に潜り込んでいる部分)が透けて見えるからだと考えられています。
頭皮が赤い場合、何らかの原因によって頭皮環境が悪化している可能性が疑われます。頭皮環境が悪化した場合、髪の毛の成長に悪影響を及ぼし、抜け毛を引き起こすリスクが高くなります。
頭皮環境を悪化させる原因は実に様々であるため、なぜ頭皮が赤くなっているのか、まずは原因を知ることが重要です。
トラブルが発生し、頭皮が赤くなっていることが予想できる。そのトラブルによって、はげてしまうことは十分に考えられるだろう。
つむじはげや生え際がわかりやすい例
頭皮は通常、髪の毛の下に隠れているため、頭皮の赤みに気づかないケースも少なくありません。自分で頭皮の赤みを確認する方法として、つむじまわりや生え際部分を確認する手があります。
つむじはもともと髪の毛のボリュームが少なく、地肌が透けて見えやすい箇所です。つむじまわりの頭皮が赤いようであれば、頭皮環境が悪化している可能性もあります。生え際部分も手で髪の毛をかき上げるなどすると、頭皮の確認が容易です。
頭皮の赤みと一緒に現れるよくある症状
頭皮の赤みは、その他の症状と同時にあらわれることが多くなっています。頭皮の赤みと一緒に現れるよくある症状としては、以下のような例が挙げられます。
- 痛み
- かゆみ
- かさぶた
- 出血
- 化膿
頭皮の赤みと一緒に現れる、よくある症状の代表例が頭皮の痛みです。頭皮が赤い場合、皮膚の炎症を起こしている可能性が高いと考えられます。
炎症には5大兆候があるのですが、それが「発赤」「疼痛」「腫脹」「熱感」「機能障害」の5つです。頭部の場合、手足の関節のように機能障害を引き起こすことはありませんが、赤くなったり痛みを引き起こしたり、腫れたり、熱を持ったりすることはあります。
知らない間に頭皮を引っ掻いてしまったような場合、頭皮の赤みとともに出血が見られることもあります。出血が治まると、その後にかさぶたが生じます。また、頭皮の赤みとともに化膿が見られる場合、細菌感染を起こしている可能性もあるため注意が必要です。
頭皮が赤いと考えられる原因
頭皮が赤いときに考えられる原因としては、以下のような例が挙げられます。
- 湿疹
- 掻きむしりなどのかぶれ
- 皮膚炎
- 血行不良
- 合わないヘアケア
- 乾燥や外部刺激
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
湿疹
頭皮が赤い原因として、湿疹の可能性が挙げられます。湿疹が見られる場合、次のような疾患を発症している可能性があります。
- 脂漏(しろう)性湿疹
- 皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥性皮膚炎)
- 膿痂疹(のうかしん)
これらの疾患を発症する原因としては、皮脂の過剰な分泌または欠乏、黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌による細菌感染などが挙げられます。
湿疹は俗にかぶれとも呼ばれますが、発症した場合、皮膚に紅斑(こうはん・まだら状に赤くなること)が見られ、場合によっては水ぶくれや腫れを引き起こすこともあります。
掻きむしりのかぶれ
頭皮が赤い原因としては、掻きむしりによるかぶれも挙げられます。無意識のうちに頭皮を掻いてしまう場合、乾燥肌になっていたり、薬剤によるかぶれを引き起こしていたりする可能性も疑われます。
冬になると手の皮膚が乾燥し、痒くなることがありますが、頭皮も乾燥すると痒くなりやすく、掻きむしってしまうリスクが高くなります。かぶれを引き起こす薬剤としては、普段使っているシャンプーやコンディショナーなどのヘアケア用品が挙げられます。
皮膚炎
皮膚炎の発症も、頭皮が赤い場合に疑われる原因の1つです。頭皮に赤みをもたらす皮膚炎には以下のような例があります。
- 蕁麻疹
- 接触皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
これらの湿疹を引き起こす原因としては、金属やヘアケア商品、動植物、科学薬品といった物質によるアレルギー反応、疲労やストレス、普段着用している衣服による締め付け、食習慣の乱れなどが挙げられます。これらの皮膚炎を発症した場合、皮膚が赤くなるだけでなく、盛り上がる(膨疹)傾向も見られます。
血行不良
頭皮が赤い場合、血行不良に陥っている可能性もあります。何らかの原因によって血液の流れが滞った場合、頭皮環境が悪化して、頭皮の赤みを引き起こす可能性があります。
頭皮が血行不良に陥る原因は様々ですが、現代人に多いのがストレスによる血行不良です。ストレス状態が続くと自律神経のうち交感神経が優位に傾き、血管を収縮させます。その結果、頭皮へ送られる血液の量が不足し、頭皮環境を悪化させるのです。
合わないヘアケア
肌質に合っていないシャンプーや、適切ではないヘアケアによって、頭皮が赤くなることも珍しくありません。特に市販のシャンプーに含まれている合成界面活性剤は刺激が強く、頭皮の皮脂を根こそぎ奪ってしまう恐れがあります。
また、髪の毛を洗う際に頭皮が痒いからと爪の先でゴシゴシ擦るなどすると、頭皮の赤みを引き起こす原因となります。洗髪後に頭皮を自然乾燥させていると、細菌感染によって頭皮の赤みを引き起こす可能性もあります。
乾燥や外部刺激
頭皮の乾燥や外部からの刺激も、頭皮が赤い原因の1つと考えられます。先述したように、頭皮が乾燥すると皮膚がつぱったり、痒みを引き起こしたりします。その結果、無意識のうちに頭皮を掻いてしまい、頭皮が赤くなるリスクを高めるのです。
頭皮に対する外部からの刺激としては、紫外線やアレルギー物質などが挙げられます。紫外線を浴びると頭皮が赤く日焼けするだけでなく、頭皮環境の悪化によって頭皮が赤くなる可能性もあります。アレルギー物質としては、ヘアケア用品や金属、帽子、バンダナなど様々な例が挙げられます。
頭皮が赤いはげの対策
頭皮の赤みに伴って抜け毛や薄毛が見られる場合、次のように対策すると良いでしょう。
- 過度なヘアケアを避ける
- 生活習慣を整える
- 市販薬を使う
- 皮膚科で治療を受ける
- AGA治療を受ける
それぞれについて解説します。
過度なヘアケアを避ける
頭皮が赤いと、不潔にしているのが原因ではないかと1日に何度もシャンプーをする方がいますが、絶対にやめましょう。特に市販のシャンプーで洗髪すると、頭皮を守るべき皮脂まで根こそぎ洗い流してしまい、頭皮の乾燥や頭皮環境の悪化を招きます。
また、肌質に合っていないヘアケア用品を使っていると、乾燥だけでなくアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。ヘアケア用品を選ぶときは、頭皮や髪の毛に好ましくない成分が含まれていないかよく確認することが重要です。
生活習慣を整える
頭皮の赤みに伴って抜け毛や薄毛が見られる場合、生活習慣を見直すことも重要です。見直すべき3つの生活習慣として、以下のポイントが挙げられます。
- バランスの良い食事
- 良質な睡眠
- ストレスの発散
髪の毛は食べたものから作られるので、バランスの良い食事を摂るよう意識しましょう。また髪の毛の健康な成長を促進するため、適度にストレスを発散し、良質の睡眠を取ることも重要です。
市販薬を使う
頭皮の赤みを押さえるためには、市販薬を使う方法もあります。ただ、頭皮の痒みを押さえるのであればともかく、現在のところ発毛効果が確認されている市販薬はありません。
また、自己判断で薬を使った場合、効果が得られないだけでなく、副作用が起こる可能性もあります。市販薬を使う場合は、薬局の薬剤師さんに相談するよう心がけましょう。
皮膚科で治療を受ける
頭皮の赤みや抜け毛が見られる場合、皮膚科で治療を受ける方法もあります。皮膚科は皮膚に見られるトラブルの治療を専門としているため、頭皮の赤みに伴ってかぶれや痛み、出血などが見られる場合、まずは皮膚科で見てもらうと良いでしょう。
ただし、皮膚科は薄毛やはげに特化している訳ではありません。皮膚科でも投薬による薄毛治療は行われていますが、薄毛やはげを改善したいのであれば、専門のクリニックで治療を受けたほうが効率的です。
AGA治療を受ける
頭皮の赤みに伴ってはげや薄毛が見られる場合、AGA治療を専門とするクリニックで治療を受けると良いでしょう。特に男性の場合、薄毛やはげの多くがAGA(男性型脱毛症)の発症によるものと考えられます。
AGA治療を専門とするクリニックでは、投薬治療だけでなく、メソセラピーなどの注入療法や光線療法、専用のサプリメント、育毛剤など様々な手段で薄毛の改善に取り組んでいます。抜け毛の原因についても調べてもらえるので、薄毛や抜け毛の悩みがある場合は専用のクリニックを受診しましょう。
AGA治療に関するご相談なら
頭皮の赤みを引き起こす原因としては、皮膚炎に伴う湿疹やアレルギー反応、頭皮の乾燥、誤ったヘアケアなど様々なことが挙げられます。
そのため、まずはなぜ頭皮が赤いのか、原因を突き止めることが重要です。頭皮のトラブルが見られる場合、まずは皮膚科で見てもらうと良いでしょう。
頭皮の赤みに伴って抜け毛や薄毛も見られるようであれば、最初から専門のクリニックを受診するのが効率的です。新宿AGAクリニックでは、男性の薄毛はもちろんのこと、女性の頭皮や髪の毛に関するお悩みにもお応えしています。
カウンセリングが無料で受けられることはもちろんですが、こちらから無理に治療を勧めることは絶対にありません。まずはカウンセラーまでなんでもお気軽にご相談下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
«前へ「牽引性脱毛症の原因と対策・治療方法|女性に限らず若い世代も要注意」 | 「ザガーロの飲み合わせについて!併用注意薬をご紹介」次へ»