スカルプケアの効果は?男性・女性や年齢に関わらずケアしよう
抜け毛や白髪など髪の毛に関するお悩みはさまざまですが、最近は髪の毛そのものにアプローチするヘアケアよりも、頭皮の健康状態を維持するためのスカルプケアが重視される傾向にあります。
こちらの記事では、スカルプケアのポイントとなるシャンプー選びや、正しいスカルプケアの手順・方法について解説しています。
記事の後半では、頭皮ケアの効果を高めるマッサージ法も紹介しているため、頭皮トラブルにお悩みの方は最後までご覧ください。
目次
スカルプケアとは?
スカルプケアは英語で「scalp care」と書くことからも分かるように、頭皮(scalp)を手入れ(care)することを意味します。毎日の頭皮ケアを正しく行った場合、次のような効果が期待できます。
- 髪の毛の成長をサポートする
- 抜け毛を予防する
- 集中力を高める
- 顔のむくみを解消する
- ストレスを発散する
- 肩こりを緩和する
頭皮ケアはポートしたり、抜け毛を予防したりする目的で行われますが、頭皮へ送られる血液の量が増加すると集中力を高める効果も期待できます。
頭皮は顔の皮膚ともつながっているため、マッサージなどで血流を促進すれば顔のむくみを解消し、すっきりした印象を与えることが可能です。
また、頭皮下の帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)は筋膜を介して首や肩とつながっているため、毎日のケアで頭皮を柔軟に保っておくと、肩こりを緩和する効果も期待できます。
スカルプケアとヘアケアの違いは?
スカルプケアとヘアケアとでは、ケアする対象が異なります。ヘアケアは保湿効果や枝毛の予防効果などを得るために髪の毛自体にアプローチするのに対して、スカルプケアは頭皮そのものにアプローチする点が特徴です。
これまで抜け毛や枝毛、白髪などのトラブルを解消する際にヘアケアを行うことが一般的でしたが、最近では健康な髪の毛が生えるためには頭皮環境を良好に保つことが欠かせないと考えられており、スカルプケアが重要視されるようになってきています。
スカルプケアのポイントはシャンプー選び
スカルプケアの方法はさまざまですが、洗髪は毎日のように行うため、シャンプー選びからはじめることがポイントです。シャンプーを選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
- 頭皮のトラブルに合ったものを選ぶ
- 男性用・女性用で選ぶ
- 肌質に合わせて選ぶ
- 医薬部外品を選ぶ
- 無添加のものを選ぶ
ここでは、スカルプケアのポイントとなるシャンプー選びについて解説します。
頭皮のトラブルに合ったものを選ぶ
スカルプケアのためのシャンプーは、頭皮のトラブルに応じたものを選ぶことがポイントです。頭皮のトラブルは個人によりさまざまなため、以下の例を参考にシャンプーを選ぶと良いでしょう。
<頭皮トラブル> | <選ぶべきシャンプー> |
抜け毛や薄毛が気になる | 薬用シャンプー・育毛用シャンプー |
頭皮がかゆい | 医薬部外品や抗真菌薬を配合したシャンプー |
頭の臭いが気になる | 皮脂の量をコントロールできるシャンプー |
フケが出る | 洗浄力の強すぎないシャンプー |
頭皮トラブルの原因はさまざまなため、抜け毛や薄毛、頭皮のかゆみや臭い、フケなどが気になる方は、まず専門の医療機関を受診して原因を突き止めることが重要です。
男性用・女性用で選ぶ
頭皮トラブルは男女共通の悩みですが、男性と女性とでは皮脂の分泌量が異なるため、シャンプーも男性用・女性用で選ぶと良いでしょう。
女性に比べると男性は皮脂の分泌量が多い傾向にありますが、過剰に分泌された皮脂は頭皮の常在菌によって分解され、独特の臭気を発する恐れがあります。
また、過剰に分泌された皮脂が剥がれ落ちた角質やホコリなどと混じり合い毛穴につまると、炎症や抜け毛のリスクも増加するため、洗浄力が比較的強くてフケを予防できるシャンプーがおすすめです。
女性は男性に比べると皮脂の分泌量が少なく、頭皮が乾燥する傾向にあるため、シャンプーは保湿効果があるものを選ぶと良いでしょう。
肌質に合わせて選ぶ
前述のように女性に比べると男性は皮脂の分泌量が多いのですが、自分ではオイリー肌だと思っていても、実際には混合肌(隠れ乾燥肌)のケースもあります。
頭皮が乾燥するとバリア機能が損なわれ、かえって皮脂の分泌量が増加すると混合肌(隠れ乾燥肌)のリスクが増加するため注意が必要です。肌質ごとのシャンプー選びは以下の表を参考にしてください。
<脂質> | <選ぶべきシャンプー> |
乾燥肌 | 洗浄力が強すぎない頭皮に優しいシャンプー |
脂性肌 | 少し洗浄力が強めのシャンプー |
普通肌 | 洗髪後に頭皮がつっぱらないシャンプー |
混合肌 | 薬用シャンプー |
自分の肌質がいずれに該当するのか分からない方は、皮膚科の専門医などに相談すると良いでしょう。
医薬部外品を選ぶ
フケやかゆみなどの頭皮トラブルがある方は、医薬部外品のシャンプーを選ぶと良いでしょう。医薬部外品は薬とは異なり、身体に対する作用がそれほど強くない点が特徴です。
頭皮のかゆみが気になる方には、グリチルリチン酸ジカリウムなど抗炎症作用がある成分を配合したシャンプーが適しています。
フケが気になる方で乾燥肌の方はベタインなどの保湿成分を含むシャンプーが、脂性肌の方にはミコナゾール硝酸塩など真菌に有効なシャンプーを選ぶと良いでしょう。
ただし、洗髪後もフケやかゆみが治まらない場合、脂漏性皮膚炎などを発症している可能性も疑われるため、自分の判断で放置せずに専門医の診察を受けましょう。
無添加のものを選ぶ
何らかの頭皮トラブルがある方は、頭皮への刺激が強い添加物を配合したシャンプーは避けましょう。具体的にはアルコールや合成香料、鉱物油などの入っていない、肌に優しいシャンプーがおすすめです。
どのシャンプーを選んで良いか分からない場合は、アミノ酸系の薬用シャンプーや育毛用シャンプーを選ぶと良いでしょう。
正しいスカルプケアの手順・方法
スカルプケアの基本は毎日のシャンプーを正しい方法で行うことです。シャンプーの際には以下の3点を意識することがポイントです。
- ブラッシングをしてから予洗いをする
- 丁寧にシャンプーをする
- スカルプケアローションでマッサージする
正しいスカルプケアの手順・方法についてさらに詳しく見ていきましょう。
ブラッシングをしてから予洗いをする
正しくスカルプケアをするためには、いきなり頭にお湯をかけてシャンプーすることはNGです。シャンプーをする前にしっかりとブラッシングを行うことで、髪の毛に付着した汚れなどを落としておくことが重要です。
ブラッシングを行うと、洗髪中に髪の毛が絡みにくくなるため、摩擦によるダメージを軽減する効果も期待できます。
ブラッシングを終えたら、38℃程度のぬるま湯でしっかりと予洗いしましょう。予洗いをすることで頭皮に付着した汚れや、余分な皮脂をある程度落とすことが可能です。
丁寧にシャンプーをする
予洗いを終えたら洗髪に移りますが、シャンプーを直接髪の毛につけることはNGです。手のひらに適量のシャンプーを取ったらぬるま湯で泡立て、5箇所ほどに分けて頭皮につけましょう。
シャンプーは髪の毛を洗うのではなく、頭皮に付着した汚れや余分な皮脂を落とすイメージで行うことが基本です。頭皮をしっかりと洗う過程で髪の毛もきれいになるため、髪の毛をゴシゴシ擦り合わせるような必要はありません。
スカルプケアローションでマッサージする
シャンプーを終えたらしっかりとすすぎ、洗い残しがないようにしましょう。シャンプー剤が頭皮に残っていると、雑菌の繁殖を招き頭皮環境を悪化させるため注意が必要です。
すすぎ終えたら清潔なタオルで余分な水分をふき取り、ドライヤーで髪の毛や頭皮を適度に乾かします。ドライヤーを終えたら、スカルプケアローションなどを利用して、頭皮マッサージを行いましょう。
頭皮は身体の中でも筋肉が少ない箇所なうえ、毛細血管が多く分布しているため血行不良に陥りがちです。マッサージをして血行を促進することで、頭皮に十分な酸素と栄養を送り届けることが可能です。
スカルプケアをより効果的にするマッサージ方法
スカルプケアには正しいシャンプーだけでなく、頭皮マッサージも効果的です。頭皮マッサージをより効果的にするためには、以下の3点を意識しましょう。
- 指の腹で指圧する
- 少しの時間でも毎日行う
- マッサージ機を使う
ここでは、スカルプケアをより効果的にするマッサージ方法について解説します。
指の腹で指圧する
スカルプケア目的で頭皮マッサージを行う際には、頭皮を指の腹で指圧することが基本です。爪や指の先で擦ってしまうと、頭皮が傷ついて炎症を起こしたり、細菌の繁殖を招いたりするため注意が必要です。
指の腹でマッサージをする際には、頭皮をゆっくりと5秒ほど指圧する方法と、頭皮を押さえたままゆっくりと動かす方法があります。
指圧するときには一時的に血管を圧迫し、力を抜いたときに血液が勢いよく流れ始めるイメージを持って行いましょう。
頭皮を指の腹で押さえたまま動かすときは、頭皮から指を離さないことがポイントです。頭皮から指が離れてしまうと、摩擦により頭皮や髪の毛を傷つけてしまう可能性があります。
また、頭皮マッサージを行う際には、事前に首から後頭部にかけてマッサージをしておくこともおすすめです。首の筋肉を緩めることで、頭皮へと送られる血液の流れをさらにスムーズにすることが期待できます。
少しの時間でも毎日行う
スカルプケア目的の頭皮マッサージは、少しの時間でも構わないので毎日行うようにしましょう。頭皮マッサージを毎日行うコツの1つが、お風呂につかった際に頭皮マッサージをする習慣を身につけることです。
お風呂につかった際にマッサージをする習慣を身に付ければ、頭皮マッサージのし忘れを予防することができます。
また、お風呂につかって身体が温まると筋緊張が緩むだけでなく、身体がリラックスモードに切り替わるため、さらに頭皮への血行を促進する効果が期待できます。
仕事が忙しくてお風呂につかる時間がないときは、寝る前に少しでも構わないので頭皮マッサージをするよう意識しましょう。
マッサージ機を使う
スカルプケアをより効果的にする方法としては、マッサージ機を使うこともあげられます。マッサージ機を使うと、自宅でもサロンで施術を受けたのと同様の効果を期待できる点がメリットの1つです。
マッサージ機には手動のものと電動のものがありますが、本格的なマッサージ効果を期待するのであれば、EMS機能などを搭載しているマッサージ機を選ぶと良いでしょう。お風呂の中で使用するのであれば、防水機能があるかどうかも確認する必要があります。
AGA治療に関するご相談なら新宿AGAクリニックへ
健康な髪の毛の成長をサポートするためには、ヘアケアよりも毎日のスカルプケアがより重要です。正しいスカルプケアを行うと頭皮への血行を促進し、髪の毛の成長に必要な栄養を十分に送り届けられます。
正しいスカルプケアを続けても頭皮トラブルが治まらない場合、何らかの脱毛症や皮膚炎などを発症している可能性も疑われるため、新宿AGAクリニックまでご相談ください。
新宿AGAクリニックでは男性だけでなく、女性の抜け毛のお悩みにもお応えしています。カウンセリングは無料で受けられるので、抜け毛や薄毛のお悩みがある方はカウンセラーまでお気軽にお問い合わせください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
«前へ「頭皮のフケを一瞬でなくす方法はあるの?治らない場合の対処法も解説」 | 「ホホバオイルの頭皮への効果とは?クレンジングのやり方や頻度について解説」次へ»