頭皮の毛穴が詰まると薄毛になる?角栓を取るにはクレンジングが良い?
薄毛の原因は様々ですが、髪の毛の状態や抜け毛の本数はチェックしていても、毛穴や頭皮の状態を確認している方は少ないのではないでしょうか。
髪の毛は頭皮の毛穴から生えてくるため、毛穴やその周りの状態によって、髪の毛の健康状態も左右されることになります。 今回の記事では、毛穴が詰まる原因や毛穴を詰まらせないためのポイントについてご紹介します。
目次
頭皮の毛穴が詰まる原因
まずは、頭皮の毛穴が詰まる原因について、解説します。 頭皮の毛穴が詰まる原因は様々なので、注意が必要です。
汚れが洗い落とせていない
毛穴が詰まる1番の原因は、頭皮に洗い残しやシャンプーなどの流し残しがあることです。
頭皮の汚れが落とし切れていない場合、もしくはシャンプー剤の洗い残しがあると、皮脂やほこりなどと混じりあって角栓を形成し、毛穴を塞いでしまうことがあります。
抜け毛の根元に白くてベタベタした塊が付着している場合、角栓によって皮脂が塞がれている可能性もあります。
食生活が乱れている
食生活の乱れも、毛穴が詰まる一因となります。特に脂質の多い食事を好んで摂取していると、皮脂の分泌量が増加し、毛穴が詰まる可能性が高くなります。
角栓は皮脂と老廃物が混じりあって構成されています。このため、皮脂の分泌量が多ければ多いほど、角栓ができるリスクが高まるのです。 ジャンクフードやスナック菓子を好んで食べている方は、注意するようにしましょう。
頭皮が乾燥している
頭皮の乾燥によって、毛穴が詰まることもあります。頭皮が必要以上に乾燥してしまうと、かえって皮脂の分泌量が増えるのです。
皮脂には頭皮を守るという役割もあります。皮脂は、べたつきの元として敬遠されがちですが、ある程度の皮脂が存在する必要もあることを知っておきましょう。
ターンオーバーが乱れている
ターンオーバーとは皮膚の新陳代謝のことです。そして、ターンオーバーの周期が乱れると、毛穴が詰まるリスクが高まることが分かっています。
ターンオーバーの乱れによって、本来であれば剥がれ落ちるべき角層が留まり、角栓を形成するリスクが増すからです。 ターンオーバーが乱れる原因としては、ストレスや睡眠不足、血行不良、ホルモンバランスの乱れ、日焼けなど様々なことが挙げられます。
頭皮の毛穴の特徴
次に、毛穴の特徴について確認しておきましょう。 普段あまり注目することのない頭皮の毛穴には、以下のような特徴があります。
毛穴が大きい
頭皮の毛穴の分かりやすい特徴は、毛穴自体が大きいということです。額の生え際などが良い例ですが、額に生えている産毛と髪の毛とでは、明らかに太さが違います。
産毛よりも髪の毛の方が太いため、髪の毛が生えてくる毛穴の方が大きいのです。そして、毛穴のサイズが大きい分、毛穴が詰まりやすいのです。
毛穴が多い
頭皮の毛穴の特徴としては、毛穴の数が多いことも挙げられます。日本人の髪の毛の本数はおよそ10万本とされますが、頭皮にはおよそ4万個の毛穴があるとされています。
健康な毛穴からは2本から3本の髪の毛が生えてくるため、平均するとおよそ10万本の髪の毛が生えてくるのです。 狭い範囲にたくさんの毛穴があることで、豊かな毛髪量を維持することが可能ですが、健康な毛穴が減少することで、髪の毛の量も減ってしまう可能性が出てくるのです。
皮脂腺が多い
頭皮の毛穴の特徴としては、皮脂腺が多いことも挙げられます。女性の場合、お顔のテカリを抑えるため、Tゾーンを気にされている方もいらっしゃることでしょう。
実は、頭皮の毛穴に存在する皮脂腺の数は、Tゾーンのおよそ2倍とされています。このため、頭皮は身体の中で皮脂の分泌量が多い箇所の1つとなっているのです。 皮脂の分泌量が多ければ角栓ができやすくなり、その結果として、毛穴が詰まりやすくなるのです。
頭皮の毛穴が詰まるとどうなる?
頭皮の毛穴は大きく、皮脂の分泌量も多いことから、毛穴が詰まりやすいのです。では、実際に頭皮の毛穴が詰まった場合、どのようなトラブルを引き起こす可能性があるのでしょうか。
角栓ができて臭いを発する
先ほども触れたように、頭皮の皮脂が汚れやフケなどの老廃物と混じり合うと、毛穴に詰まって角栓を形成することがあります。
角栓自体にはもともと臭いがありませんが、角栓が空気と混じり合って酸化することで、独特の臭気を発するようになります。 人によっては様々な臭いを感じることがあり、周りの人に影響を与えてしまう可能性も少なくはないでしょう。
皮膚炎を引き起こす
頭皮の毛穴が詰まった場合、本来であれば毛穴から排出される皮脂や汚れなどの老廃物が排出されなくなり、皮膚炎を引き起こすリスクが高くなります。
頭皮は身体の中で皮脂の分泌量が多い箇所の1つなのですが、皮脂をエサとして繁殖するマラセチアが異常に増殖した場合、脂漏性皮膚炎を発症する可能性があります。 脂漏性皮膚炎の初期にはそれほど痒みがないため、発症に気づくのが遅れると慢性的になり、自然に治ることは少ないとされています。
髪の毛の成長が阻害される
毛穴が詰まると、髪の毛の成長が阻害されるリスクが高まる可能性があります。この理由は、毛穴が詰まることで、頭皮環境が悪化するからです。
髪の毛におよそ2年から6年ほどの成長期がありますが、頭皮環境が悪化すると、成長期の間に髪の毛が十分に成長できなくなります。その結果、細くて弱い髪の毛が増え、薄毛に繋がることもあります。
頭皮の毛穴をケアするポイント
毛穴が詰まると嫌な臭いを発するようになるだけでなく、皮膚炎や抜け毛に繋がるリスクもあります。そこで、頭皮の毛穴をケアするポイントについてご紹介します。
クレンジングを活用する
頭皮の毛穴をケアする上で、クレンジングを活用すると良いでしょう。クレンジングというと、顔の洗浄に用いるケースが多くありますが、頭皮にも効果的です。
ただし、顔に用いるクレンジングは洗浄力が高すぎるため、頭皮にとって必要な皮脂まで落としてしまう恐れがあります。このため、頭皮マッサージ用のローションなどを利用すると良いでしょう。
また、顔に用いるクレンジングのように、毎日使用する必要はありません。毛穴の詰まりを予防する目的であれば、1週間に1度クレンジングをする程度で十分でしょう。
シャンプーを正しく使用する
毛穴の詰まりを予防するには、シャンプーを正しく使用することも重要です。なぜなら、シャンプーの流し残しが毛穴の詰まりに繋がるだけでなく、シャンプーをし過ぎすると、かえって皮脂の分泌量が増加してしまう可能性があるからです。
また、シャンプーをする際、お湯の温度を上げ過ぎないようにしましょう。毛穴を開くためには、38度程度のぬるま湯で洗うことがポイントです。 薄毛を予防するのであれば、育毛用シャンプーや薬用シャンプーを用いて、頭皮を強く擦らないよう、優しく洗いましょう。
生活習慣を見直す
頭皮の毛穴をケアするには、生活習慣を見直すことも大切です。脂質の多い食事によって皮脂が過剰に分泌している場合、脂質の多い食事を控えるように意識しましょう。
また、睡眠不足や疲労状態が続くと、自律神経のバランスが乱れ、頭皮環境の悪化に繋がります。なるべく質の良い睡眠をとり、疲労を翌日に残さないように心がけましょう。
頭皮や髪の毛のお悩みを解決するなら
頭皮の毛穴は大きいため、皮脂の分泌量が増えると、角栓などによって毛穴が詰まるリスクが高まります。毛穴が詰まると、嫌な臭いがするだけでなく、抜け毛に繋がることもあるため、注意が必要です。
もし、頭皮の臭いや皮脂の過剰な分泌が気になるようであれば、できるだけ早めに専門のクリニックを受診されることが大切です。 薄毛はある日突然始まるものではなく、気付いたら進行していることが多いです。
このため、頭皮環境が悪化していることが疑われる時点で、速やかに対処することが求められます。 新宿AGAクリニックでは、頭皮トラブルへの対策や薄毛の治療を行っています。
カウンセリングは無料で行っており、疑問や不安など、些細なご相談についても承っていますので、お気軽にご相談ください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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