フケは乾燥肌の人の方が発生しやすい?適切な対策についてご紹介!
フケが目立ち始めると、乾燥が原因ではないか、と心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 このため、乾燥肌の方はフケが発生しやすいと考えることもあるでしょう。
では、実際に乾燥肌とフケにはどのような関係があるのでしょうか。
今回の記事では、フケと乾燥肌との関係、乾燥によるフケへの対策方法について解説します。
乾燥によるフケの原因
乾燥によるフケには、原因があります。しかし、原因は一つではないため、考えられる原因を知っておくことが大切です。
季節的な要因
乾燥によるフケの原因の一つとして、季節的な要因が挙げられます。日本の冬は、空気が乾燥していますが、冬になると手がカサカサになることもあるでしょう。
頭皮も冬場に空気が乾燥することや、エアコンによって湿度が下がることによって乾燥すると、カサカサとしたフケが出やすくなることもあります。 また、皮膚が乾燥するとかゆみを生じることもありますが、乾燥した肌を擦ることによって、さらに、カサカサとしたフケが出やすくなる可能性があります。
間違ったシャンプーの方法
普段から行っているシャンプーの方法が間違っている場合、カサカサとしたフケが多く発生する原因となる可能性があります。 洗浄力の高い、頭皮への刺激が強いシャンプーを使っていると、頭皮を守ってくれる皮脂まで洗い流し、頭皮が乾燥してしまいます。
冬場に手がカサカサになるのと同じく、頭皮も乾燥すると、最表面にある角層が剥がれ落ちやすくなるため、フケの量が増えることに繋がるのです。 また、シャンプーがそもそも自分の肌質と合っていない場合、頭皮環境が乱れ、フケが増えることに繋がるケースもあるため、注意が必要です。
外的な刺激
ドライヤーや紫外線、頭皮を掻くなど、外的な刺激が、乾燥によるフケを増やす要因となる可能性もあります。
洗髪後にドライヤーを使用する方も多いですが、必要以上に頭皮を乾燥させると、フケが増えることに繋がってしまいます。 また、紫外線にさらされた部分の頭皮が赤くなると、日焼け後のように皮膚が剥がれ落ちやすくなり、フケが発生しやすくなってしまいます。
フケと乾燥肌の関係
「乾燥肌の方はフケが出やすいのでは?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。 では、カサカサと乾いたフケが出る事と、乾燥肌には関係があるのでしょうか。
実際に乾燥肌の人は、カサカサとしたフケがでやすい体質である可能性はあります。 ただ、乾燥肌だからと言って、必ずしも乾燥によるフケが出るとは限りません。必要以上に頭皮が乾燥した場合、頭皮を守るためにかえって皮脂の分泌量が増すこともあります。
自分では脂性肌だと思っていたら、乾燥肌のためにかえって皮脂の分泌量が増えていたということもあるでしょう。 どちらに関しても、フケの量が増えている場合は、頭皮環境が悪化していることが考えられます。このため、普段から頭皮環境を良好に保つことが大切です。
乾燥以外のフケもある?
フケには乾燥に伴うカサカサとしたフケ以外に、皮脂の過剰な分泌によるフケもあります。では、乾燥によるフケと皮脂の過剰な分泌に伴うフケでは、どのような違いがあるのでしょうか。
乾燥によるフケの特徴
乾燥によるフケの特徴について、詳しく解説します。
フケの色が白い
乾燥によるフケは、色は白いことが特徴です。冬場になると、手の肌が白く粉を拭いたようになる方もいらっしゃいますが、乾燥によるフケも同様に白っぽい色をしています。
粒が小さく軽い
乾燥によるフケは、粒が小さくて軽いという特徴があります。皮脂の過剰な分泌によるフケと比べても、見分けがつきやすいでしょう。
もともと乾燥肌の方に多く見られる
乾燥によるフケは、もともと乾燥肌の方に多く見られる傾向にあります。ただし、乾燥によって、皮脂の分泌量が増していることもあるため、フケの種類から乾燥肌であると、判断することは難しいでしょう。
皮脂の分泌によるフケの特徴
皮脂が過剰に分泌されることで生じるフケには、どのような特徴があるのでしょうか。
黄色っぽい色をしている
皮脂の過剰な分泌によって起こるフケは、黄色っぽい色をしていることが特徴です。明らかに黄色っぽい色をしている場合は、頭皮の皮脂が過剰に分泌している可能性があるため、対策が必要です。
髪の毛の根元に付着していることが多い
皮脂の過剰な分泌によって起こるフケは、髪の毛の根元に付着している傾向があります。このため、皮脂をしっかりと洗い、頭皮を清潔にしておくことが大切です。
毛根に皮脂が付着している
皮脂の過剰な分泌によるフケが見られる方の抜け毛には、毛根に皮脂が付着していることもあります。透明な塊ではなく、白く濁ったベタベタとした塊が付着している場合は、注意が必要です。
乾燥によるフケの対策
フケにはカサカサした乾燥したタイプのものと、ベタベタしたタイプの2種類があることをご紹介しました。 では、乾燥によるフケが出ている場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
適切なシャンプーを選ぶ
乾燥によるフケは、肌質に合っていないシャンプーの利用によって起こっていることも少なくありません。
特に、市販のシャンプーに含まれる成分には洗浄力の強いものが多く、頭皮の乾燥を招いてしまうリスクがあります。 フケの量が気になる方の場合、アミノ酸系の薬用シャンプーや育毛用シャンプーなど、アルコールや合成界面活性剤が含まれていないシャンプーにすると良いでしょう。
オイル等で頭皮の保湿ケアをする
洗顔後に化粧水や美容液を利用したり、乳液やクリームを使用したりすることもあるでしょう。 乾燥した頭皮も、専用のオイルなどで保湿ケアすることが大切です。頭皮の湿度を適度に保つことで、乾燥によるフケを予防することが期待できます。
ただし、オイルをつけすぎると、頭皮に皮脂がたまりやすくなり、頭皮環境の悪化に繋がる可能性があります。 このため、専用のオイルを利用する場合、添付文書に記載されている用法・用量を守り、正しく利用することが大切です。
生活習慣を改善する
頭皮の皮脂のバランスは、生活習慣によって左右されることが少なくありません。このため、乾燥によるフケが見られる場合、次のような生活習慣の見直しを行うようにしましょう。
栄養バランス整える
頭皮は皮膚の新陳代謝によって生まれ変わるため、食生活が乱れると頭皮の潤いが失われ、乾燥を招いてしまう可能性が高まります。
頭皮の乾燥を予防するためには、ターンオーバーのサイクルを整えるビタミンA・B群やミネラル、肌の元となるたんぱく質、コラーゲンを精製するビタミンC、血行を促進するビタミンEなどを積極的に摂取しましょう。
睡眠時間を確保する
新陳代謝のサイクルを整えるためには、睡眠時間を確保することも大切です。
私たちの体内では、寝ている間に活発な細胞分裂が起こります。このため、夜更かしをするのではなく、正しく睡眠時間を確保することが重要です。
ストレスに対処する
ストレスが蓄積すると、体内のビタミンCが損なわれ、頭皮のコンディションの悪化に繋がります。また、ストレスによって交感神経が優位になると、血管の収縮が起こります。
これによって、頭皮へと送られる血液量が減少すると、頭皮環境の悪化を招いてしまいます。ストレスの自覚がある場合、適度にストレスを発散するように心がけましょう。
乾燥によるフケは薄毛になる可能性もある?
フケが見られるからといって、必ずしも薄毛になるとは限りません。しかし、頭皮環境が乱れていると、髪の成長を阻害する可能性があります。 例えば、女性に多く見られるひこう性脱毛症は、大量に発生したフケが毛穴を塞ぎ、炎症を起こすことで発症しやすくなると考えられています。
また、ベタベタとしたフケが見られる場合、炎症性の皮膚疾患である脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)を発症している可能性があります。 脂漏性皮膚炎は、男性に見られる代表的な薄毛であるAGA(男性型脱毛症)と深く関わっているとも考えられています。
どちらの場合も、頭皮は髪の毛が育つために大切です。頭皮が乾燥すると、髪の毛は細く、弱くなってしまう可能性が高まってしまいます。このため、普段から頭皮の乾燥を予防することが大切になるのです。
【関連記事】フケが大量に発生する粃糠性脱毛症の原因と対策とは?
フケや頭皮の乾燥にお困りの方は
フケは誰にでも見られるため、少量であれば、それほど心配する必要はありません。ただ、頭皮の乾燥に伴ってあまりにも多量のフケが出る場合、頭皮環境に何らかのトラブルを起こしている可能性があります。
フケがたくさん出ると見た目が良くないだけでなく、場合によっては頭皮環境の悪化によって、抜け毛の量が増えることもあります。 新宿AGAクリニックでは、頭皮の乾燥やフケ、その他の頭皮トラブルに関して、ご相談いただけます。
また、頭皮トラブルによる薄毛など、男性だけでなく、女性の薄毛も専門的に診療していますので、お悩みを抱えている方は、ぜひ一度、無料カウンセリングまでお問い合わせください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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