生え際がかゆい男女別の原因は?はげにつながるのか、その対策も紹介
冬場になると空気の乾燥に伴い、頭皮が痒くなるようなケースは珍しくありません。ただ無意識に生え際を掻きむしってしまうほど痒みが強い場合や、毎日シャンプーをしているにも拘らず症状が治まらないような場合、何らかの疾患を発症している可能性も疑われます。
こちらの記事では、生え際が痒くなる原因や病気の可能性、対処法について解説しています。生え際の痒みが治まらない原因や対処法を知りたい方は参考にしてみてください。
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目次
男性で生え際がかゆくなる原因
生え際のかゆみは男女を問わず見られる悩みですが、男性と女性とで原因がやや異なる傾向にあります。男性の生え際がかゆくなる代表的な原因は、以下の3つです。
- ストレス
- シャンプーのすすぎ残し
- 外部からのダメージによる頭皮の乾燥
はじめに、男性に特有の生え際がかゆくなる原因について解説します。
ストレス
男性で生え際がかゆくなる原因の1つがストレスです。男性は女性に比べて皮脂の分泌量が多い傾向にあり、過剰に分泌された皮脂により頭皮の常在菌が異常繁殖すると、皮膚炎を発症してかゆみが生じやすくなります。
ストレスにより自律神経のうち交感神経が優位に傾くと、男性ホルモンの働きが活発化し、皮脂の分泌量が増加します。その結果、皮膚炎の発症にともなうかゆみを生じるリスクが高くなるのです。
シャンプーのすすぎ残し
生え際がかゆくなる男性は、シャンプーの際にすすぎ残しがないか確認してみましょう。シャンプーのすすぎ残しがあると、毛穴に詰まってアクネ菌が増殖するリスクが増加します。
アクネ菌が増殖するとニキビや吹き出物ができやすくなるため、生え際のかゆみだけでなく赤みや痛み、化膿(かのう)につながる恐れもあります。
外部からのダメージによる頭皮の乾燥
男性の肌は女性に比べてオイリーな傾向にありますが、なかには紫外線など外部のダメージで頭皮の乾燥を引き起こしている方もいます。
頭皮が乾燥するとバリア機能が低下して細菌繁殖を起こしやすくなり、結果として生え際などのかゆみが出やすくなります。
自分ではオイリー肌と思っている男性のなかには、皮膚の表面だけ乾燥していて角層内の水分が不足しているインナードライ肌の方も少なくないため注意が必要です。
女性で生え際がかゆくなる原因
次に、女性で生え際がかゆくなる原因について解説します。
女性で生え際がかゆくなる原因としては、主に以下の2点が挙げられます。
- ホルモンバランスの乱れ
- ビダール苔癬による、首やうなじのかゆみ
生え際がかゆいだけでなく、肌が盛り上がったように赤くなっている方は注意してください。
ホルモンバランスの乱れ
女性の生え際がかゆくなる原因の1つが、ホルモンバランスの乱れです。
女性の体内でもわずかながら男性ホルモンが分泌されていますが、出産後や更年期などに女性ホルモンの分泌量が減少すると、相対的に体内の男性ホルモンの量が増加します。
男性ホルモンの量が増加すると皮脂が活発に分泌され、皮膚炎の発症リスクが高くなる点については前述の通りです。
ビダール苔癬による、首やうなじのかゆみ
女性の生え際がかゆくなる原因としては、ビダール苔癬(たいせん)を発症している可能性も挙げられます。ビダール苔癬は慢性湿疹の一種で、肌を繰り返し掻くことで赤く盛り上がったような発疹が出やすくなります。
東洋人に多く見られる肌の病気で、うなじや側頭部、脇の下などが好発部位です。発疹を掻くとかゆみが増し、かゆいためさらに掻くといった悪循環に陥りやすい点が特徴です。
生え際がかゆいと、はげにつながる?
生え際がかゆくなる原因はさまざまであり、かゆいという理由だけで必ずしもはげるとは限りません。しかし、生え際のかゆみは頭皮環境が悪化しているサインとも考えられます。
慢性的な頭皮のかゆみに加えて、皮脂の過剰な分泌が見られる方や異常な量のフケが見られる方、まとまった量の髪の毛が抜け落ちる方は、何らかの脱毛症を発症している可能性があるため注意が必要です。
例えば、皮脂の過剰な分泌や異常な量の抜け毛が見られる方は脂漏性脱毛症や、次項で紹介する粃糠性脱毛症を発症している可能性があります。
また、ある日突然のようにまとまった量の髪の毛が抜け落ちる方は、円形脱毛症を発症している可能性も疑われます。
円形脱毛症は年齢や性別を問わずに発症するため、まとまった量の髪の毛が見られる方は早めに専門の医療機関を受診するのがおすすめです。
生え際がかゆいときに考えられる病気
生え際の痒みがあまりにも長く続く場合や、毎日洗っていても痒くなるようなケースでは、何らかの病気を発症している疑いもあります。可能性がある病気としては以下のような例が挙げられます。
- 脂漏性皮膚炎
- 粃糠性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- AGA
それぞれについて詳しく解説します。
抜け毛の根本に白い皮脂がある場合は脂漏性皮膚炎
生え際が痒い時に、抜け毛の根本に白い皮脂がある場合は、脂漏性皮膚炎の発症が疑われます。脂漏性皮膚炎は炎症性の皮膚疾患で、皮膚の常在菌であるマラセチアが繁殖することで炎症を起こします。
マラセチアは皮脂をエサとして成長するため、何らかの原因によって皮脂の異常な分泌が起こった場合、脂漏性皮膚炎を発症するリスクが高くなるのです。
脂漏性皮膚炎を発症している場合、抜け毛の根元に毛穴に詰まった皮脂が付着するため、白っぽくてベタベタしている傾向にあります。
頭皮のべたつきがなければ粃糠(ひこう)性脱毛症
生え際に痒みがあるものの、頭皮のベタつきがないようであれば、粃糠(ひこう)性脱毛症の発症が疑われます。粃糠性脱毛症を発症した場合、小さくて細かいフケが大量に発生し、それによって毛穴がふさがれるために炎症を起こし、痒みが諸事る結果となります。
粃糠性脱毛症の原因は肌質に合っていないシャンプーや、度重なるパーマやヘアカラー、極端なダイエットに伴う栄養不足、ストレスなど様々です。思春期以降の男性に多い病気ですが、女性が発症することもあります。
頭皮の赤みが見られるならアトピー性皮膚炎
生え際の痒みに伴って頭皮の赤みが見られる場合、アトピー性皮膚炎を発症している可能性も疑われます。アトピー性皮膚炎の原因についてはハッキリとしたことがよく分かっていません。
ただ皮膚のバリア機能が低下していることに加えて、乾燥やアレルゲンの侵入、自律神経のバランスの乱れ、ストレス、免疫力の低下と言った要因が複雑に絡み合うことで、結果的にアトピー性皮膚炎を発症するのではないかと考えられています。
かゆいのは頭皮環境の悪化が考えられるためAGAの可能性も
生え際の痒みを訴えられる方の多くに、頭皮環境の悪化が見られます。そのため、生え際の痒みが長く続くだけでなく、抜け毛の量が増えているようであれば、AGA(男性型脱毛症)の発症も疑われるため注意が必要です。
AGAの主な原因は遺伝ですが、その他にも食習慣や生活習慣の乱れ、睡眠不足、過労、ストレス、誤ったヘアケアと言った要因が複雑に絡み合うことで、AGAの発症リスクを高めると考えられています。
頭皮が痒いからと言って必ずしもAGAを発症しているわけではありませんが、抜け毛を伴うようであれば一度、専門のクリニックで見てもらうとよいでしょう。
生え際がかゆいときはどうしたら良い?
生え際が痒いと無意識に引っ掻いてしまい、頭皮環境の悪化につながる可能性もあります。そのため、生え際が痒い時には次のように対処しましょう。
- シャンプーを見直す
- 洗い方を見直す
- 生活習慣を見直す
- 食生活を見直す
- 頭皮マッサージをおこなう
- 市販のかゆみ止めの薬を試す
- 皮膚科やAGA専門クリニックを受診する
それぞれについて解説します。
シャンプーを見直す
毎日のように髪の毛を洗っているのにも関わらず、生え際の痒みが治まらないようであれば、日常的に使っているシャンプーを見直してみることが重要です。市販のシャンプーの場合、頭皮への刺激が強い成分を含んでいるだけでなく、洗浄力が強すぎる可能性もあります。
頭皮への刺激が強い成分としては、シリコンや合成着色料、合成香料、パラベン、フェノキシエタノールなどが挙げられます。また合成界面活性剤が配合されているシャンプーにも注意が必要です。
合成界面活性剤は食器洗い洗剤や洗濯洗剤などにも含まれており、強力な洗浄力があることで知られています。合成界面活性剤が入ったシャンプーで洗髪すると、頭皮を守るべき皮脂まで洗い流してしまいバリア機能の低下を招くため、結果として生え際の痒みを生じる可能性が高くなります。
洗い方を見直す
毎日髪の毛を洗っているのに頭皮の痒みが続く場合、洗い方を見直してみる必要があるでしょう。髪の毛や頭皮は汚れた食器や洗濯物ではありません。そのため強い刺激を与えずに優しく洗う必要があるのです。
正しい髪の毛や頭皮の洗い方は以下の通りです。
- 髪を洗う前にブラッシングを行い、シャンプーの時に髪の毛が絡まないようにしておく
- シャンプーをする前に38℃程度のぬるま湯で予洗いをしてある程度まで汚れを落としておく
- 手のひらで適量のシャンプーを泡立て、何箇所かに分けて髪の毛につける
- 指の腹で頭皮をマッサージするイメージで優しく洗う
- 洗い残しがないようにしっかりと濯ぐ
シャンプーを終えたらドライヤーで適度に乾かすことも忘れないようにしましょう。
生活習慣を見直す
生活習慣を見直すことも、頭皮の痒みへの対策となります。頭皮が痒くなるのは、頭皮環境が悪化しているからだと考えられます。頭皮環境を改善するためには、睡眠習慣や運動習慣などを見直すことが重要です。
睡眠不足の状態が続くと、自律神経のバランスが乱れ全身の血行不良を招きやすくなります。特に頭皮には毛細血管が多く分布しているため、血行不良が起こると大きな影響を受け、結果として頭皮環境の悪化を招きやすくなるのです。
また普段からあまり身体を動かしていないと、筋力の低下によって血行不良のリスクを高めることとなります。頭皮環境の悪化が疑われる場合は、シャンプーを変えるだけでなく、睡眠習慣や運動習慣を見直してみることも重要です。
食生活を見直す
生え際の痒みが長く続くような場合、食生活を見直してみることも重要です。特に皮脂の過剰な分泌に伴うべたつきが原因で痒みを生じているようであれば、毎日の食事メニューを振り返ってみる必要があります。
皮脂の過剰な分泌を促す食品としては、脂っこい食べ物やジャンクフード、スナック菓子などが挙げられます。また魚ではなく肉類ばかり食べていると、皮脂の分泌量を増す結果となるため注意が必要です。
皮脂の分泌量をコントロールし、頭皮環境を良好に保つためには、野菜や果物からビタミンやミネラルをバランスよく摂取することも求められます。特定の食品だけを好んで食べるのではなく、炭水化物やたんぱく質、糖質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂るよう心がけましょう。
頭皮マッサージをおこなう
生え際の痒みがある場合、頭皮マッサージを行う方法もあります。頭皮マッサージを行うと血行不良に陥りがちな頭皮へと血液の流れを促し、頭皮環境を改善する効果が期待できます。具体的な頭皮マッサージのやり方は以下の通りです。
- 両手の指の腹で頭皮全体を軽く押しては離すことを繰り返す
- 人差し指から小指の腹で側頭部を持ち上げるようにマッサージする
- 両手の指の腹で頭頂部に向かって頭皮を押し上げるようにマッサージする
頭皮マッサージは肩を揉むときのように強い力で行ってはいけません。指の腹で頭皮を動かすようなイメージで、擦らずに優しくマッサージするのがポイントです。またお風呂で身体を温めてから頭皮マッサージを行うと、より効率よく血流を促進することが可能です。
市販のかゆみ止めの薬を試す
生え際の痒みが治まらないようであれば、市販の痒み止めの薬を試してみるのも良いでしょう。頭皮の湿疹が原因で痒みを生じているようであれば、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルや、グリチルリチン酸などを配合した痒み止めが効果的とされています。
頭皮の痒みがあまりにも強いようであれば、ステロイドを配合した痒み止めを利用する手もあります。炎症に伴って薬がしみるような場合は、エタノールなどの刺激的な成分が含まれていない痒み止めを選びましょう。いずれにせよ自己判断で使用するのではなく、薬剤師などに相談することを忘れないようにしましょう。
皮膚科やAGA専門クリニックを受診する
上記のような対策を行っても生え際の痒みの改善が見られないようであれば、皮膚科やAGA専門クリニックを受診し、医師の判断を仰ぐようにしましょう。皮膚科医は皮膚疾患を専門としているため、頭皮の痒みや炎症、フケ、赤みなどが見られるようであれば、まずは皮膚科を受診すると良いでしょう。
ただし、生え際の痒みや頭皮トラブルに伴って抜け毛も見られるようであれば、AGA専門クリニックを受診した方が良いでしょう。皮膚科医は皮膚疾患の専門家ではあるのですが、AGAについて詳しいとは限りません。AGA専門のクリニックの医師は抜け毛や薄毛の診察・治療を専門としているため、より詳しく原因を探ることが期待できます。
生え際のかゆみが気になるなら新宿AGAクリニックへ
前髪や首、うなじなど生え際のかゆみが気になるようであれば、新宿AGAクリニックにご相談ください。
一時的な生え際のかゆみであればそれほど心配する必要はありませんが、あまりにも長く症状が続くようであれば、何らかの皮膚疾患や脱毛症を発症している可能性も疑われるからです。
炎症性の皮膚疾患であれば皮膚科でも対応が可能ですが、AGA(男性型脱毛症)を発症している場合、専門のクリニックで検査をしてみないと、原因がハッキリと分からない可能性があります。
AGAはその他の脱毛症とは異なり、ゆっくりと進行するのが特徴です。そのため、治療を始めるのが遅くなった場合、回復するまでに時間と費用がかかる結果となります。
新宿AGAクリニックでは、600パターンにも及ぶ治療法の組み合わせから、一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療を提供しています。無料カウンセリングも行っているため、費用に関するご相談などもお気軽にお問い合わせください。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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