ミノキシジル外用薬のおすすめは?濃度は何パーセントが良い?
ミノキシジルは、フィナステリドやデュタステリドと並び、厚生労働省によって発毛効果があると公式に認められている成分の1つです。
日本では、塗り薬タイプのミノキシジルが認可されており、頭皮に塗布して利用することが一般的です。 5%までのミノキシジル外用薬であれば、第一類医薬品として販売されているため、医師の処方を受けずに購入することも可能です。
海外製のジェネリックには、10%を超える高濃度のミノキシジル外用薬もありますが、濃度が高ければ高いほど良いというものではありません。
本記事では、ミノキシジルの濃度による効果の違い、ミノキシジル外用薬の利用法について解説します。
ミノキシジルの歴史
ミノキシジルの内服薬は、1960年代に血管拡張剤として、高血圧の治療薬として広く処方されてきました。
その副作用として、薄毛に対する発毛効果がみられることが発見され、1980年代には海外で外用薬が処方されてきました。日本では、大正製薬が1999年に1%のミノキシジル配合薄毛外用薬「リアップ」を発売しました。その後女性用の薄毛外用薬として1%ミノキシジル外用薬の「リアップレディ」、2009年には5%ミノキシジル配合薄毛外用薬「リアアップX5」を発売しました。
ミノキシジルの外用療法の薄毛、AGAに対する効果に関しては、日本皮膚科学会の男性型脱毛症(AGA)ガイドラインにおいても最高ランクのAランク(推奨される)を獲得しており。疑いはないところです。
参考:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913421_2.pdf
ミノキシジル外用薬の濃度は何%が適切?
ミノキシジルには、様々な濃度のものがあり、市販のものから海外のものを含めると、1~16%以上まであります。 では、濃度は何%が一番良いのでしょうか。
ミノキシジル外用薬の濃度は高い方が良い
ミノキシジルの濃度は、高いほど効果があります。
大正製薬が「リアップ」(ミノキシジル1%)からグレードアップして「リアップX5」(ミノキシジル5%)の発売にあたり、大正製薬が厚生労働省に承認申請を行った時のデータによると4週後から24週後すべてにおいて効果を認め、そのすべてにおいてミノキシジル5%のほうが有意に増毛効果を認めました。医師の診断において、97.8%の方で改善。被験者の印象においても93.6%の改善を認めました。
海外メーカーの製品には注意する
しかし、高すぎるものにも注意が必要です。 現在、多数の国内、海外メーカーから様々な濃度のミノキシジル外用製剤が発売されています。(日本国内では5%以上は医師の診察と処方が必要です、安易な個人輸入も正規なものでない可能性もありお勧めできません)1%~16%まで把握できるだけでも20種類ほどでしょうか。
しかし、16%を皆さんに処方すれば良いわけではありません。 かぶれ、かゆみ、血圧低下、気分不良などの起こりうる副作用をしっかり医師が注視しながらの段階的な処方が安全です。
ミノキシジル外用薬と内服薬の濃度の違い
日本では、飲み薬タイプのミノキシジルだけが認可されていますが、AGA治療専門のクリニックでは、内服タイプのミノキシジルを利用しているところも少なくありません。
ミノキシジルの内服薬は血液中に溶けるため、ミノキシジル外用薬では効果が薄かった生え際などの発毛に効果的とされています。 では、ミノキシジル外用薬とミノキシジルの内服薬では、濃度や効果は異なるのでしょうか。
内服薬は副作用が強い
ミノキシジル外用薬は、副作用の心配がほとんどありません。
人によっては赤みやかゆみ、アレルギー反応などがみられることもありますが、基本的には、副作用が少ないという特徴があります。 内服タイプのミノキシジルには、心臓への負担があるという副作用が報告されています。
ミノキシジル内服薬を服用することで血圧に変化が起こると、めまいやふらつき、動悸、倦怠感などを生じることもあるため、医師としっかりと相談することが大切です。
内服薬の低めの濃度で様子を見る
ミノキシジル内服薬には、2.5㎎、5.0㎎、10.0mgという3つの濃度があります。 1日に最大で接種できるミノキシジルの量は10.0㎎とされています。
しかし、通常は2.5㎎の内服薬を服用することから始め、様子をみながら少しずつ増量していくことが一般的です。 いずれの場合も、自己判断で海外製のミノキシジル内服薬を服用することは避けるようにしましょう。
ミノキシジル外用薬はクリニックで処方されたものを
市販で販売されているミノキシジル外用薬もありますが、基本的にはクリニックで処方された外用薬を使用すると良いでしょう。
濃度が5%までの外用薬は医師の許可がなくても購入できる
薬の中には、医師の処方が必要なものと、医師の許可がなくても購入できるものがあります。 前者のことを医療用医薬品と呼び、後者のことを一般用医薬品と呼んでいます。
一般用医薬品は、さらに第一類医薬品から第三類医薬品にまで分けられており、濃度が5%までのミノキシジル外用薬は第一類医薬品に分類されています。 第一類医薬品は、第二類医薬品以下に比べると副作用のリスクがあるため、薬剤師による情報提供が厚生労働省によって義務付けられています。
しかし、実際には一定の要件を満たすことで、通信販売などでもミノキシジル外用薬を購入することは可能です。 ただし、濃度が高いミノキシジルと比べた場合、効果は薄いでしょう。
クリニックでは5%以上の濃度の外用薬を処方できる
AGA治療専門のクリニックでは、ミノキシジルを5%以上配合したミノキシジル外用薬を処方することが可能です。
基本的に濃度が高いミノキシジル外用薬の方が、高い発毛効果を期待できます。 また、AGA治療専門のクリニックでは、高濃度のミノキシジル外用薬を処方できるだけでなく、患者に合わせた処方ができるメリットもあります。
新宿AGAクリニックでは、ミノキシジル外用薬だけでも6パターン以上の処方を行っています。 また、その他の治療薬や治療法と合わせると、600パターン以上の治療法で、患者様1人1人に合った最適の治療法が選択できるようになっています。
当院ではほぼ全ての濃度のミノキシジル外用を取り揃えており、フォームタイプ、リキッドタイプ、クリームタイプなど様々なタイプの外用薬をオーダーメイドで提案しております。 外用薬のタイプは、好き嫌いがありますが、以下のようにお勧めしています。 ピンポイントで使いたい方にお勧めです。 オールラウンドに使用可能です。 やや面倒な場合でも、高濃度な外用薬をご希望の方におすすめです。 液だれしやすい部位や生え際の薄毛などに使用すると良いです。 使用方法は、朝晩二回、できれば洗髪の後に頭皮の清潔を保った後、外用薬を気になる部位に塗布します。(特に夜は細胞分裂が活発になっていますので、効果を出すには非常に重要です。) ミノキシジル外用薬は、厚生労働省によって認可されている治療薬であり、フィナステリドやデュタステリドと並び、AGA治療を行う際に必要です。 【監修者】 大藪顕(新宿AGAクリニック院長) 経歴 平成14年 大阪医科大学卒業 平成14年 大阪医科大学形成外科 平成16年 城山病院形成外科・美容外科 平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向) 平成18年 大手美容外科形成外科部長 多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験 平成28年 新宿AGAクリニック院長 資格 日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
当院でおすすめするミノキシジル外用薬のタイプ
フォームタイプ
使い勝手が良く、面倒なのが苦手な方に向いているタイプです。 手が汚れないこともメリットの一つです。リキッドタイプ
塗り薬タイプ
前頭部はリキッドタイプ15%、後頭部はフォームタイプ5%といったように、数種類のタイプを使い分けて提案することもあります。使用方法の頻度
もちろん、フィナステリド内服、ミノキシジル内服、ビタミンなどの補充療法、オーダーメイド発毛メソセラピーなどと組み合わせるのが非常に重要です。 ミノキシジル外用のみでも効果はありますが、より高い効果を発揮するためにも、併用することが重要です。
もちろん、女性の薄毛(FAGA)においても、著名な効果を認める治療です。まとめ
薬局やドラッグストアで手に入るミノキシジル外用薬は、ミノキシジルを1%から5%配合したもので、発毛効果がそれほど高いとは言えません。 実際に、濃度が高いミノキシジルの方が、高い発毛効果を期待できます。
AGA治療専門のクリニックで、自分に合った濃度のミノキシジル外用薬を処方してもらうことが大切です。 通販では、海外メーカーの高濃度ミノキシジルなども販売されていますが、自己判断で利用してかぶれなどの副作用が起こった場合、国による救済措置が受けられないことを知っておきましょう。
新宿AGAクリニックでは、ミノキシジルを始め、プロペシアやザガーロといった治療薬を組み合わせ、1人1人に最適のオーダーメイド治療を提供しています。 AGAは進行型という厄介な特徴を持つ脱毛症であるため、抜け毛や薄毛が気になり始めたら、早めに治療を開始することが重要です。