【医師監修】頭皮が硬い原因とは?硬くなるとはげる可能性がある?
頭皮が硬いと、健康面に様々な悪影響を及ぼすことがあります。 しかし、なぜ頭皮が硬くなっているのか、自覚症状がないこともあるでしょう。
頭皮が硬くなる原因は様々であるため、まずは自分の頭皮が硬くなっている原因を知り、適切に対処することが大切です。
この記事では、頭皮が硬い原因や薄毛との関係性について、解説します。
目次
頭皮が硬い原因
頭皮が硬くなる原因は、人それぞれ異なるため、自分の頭皮が硬くなる原因を知っておきましょう。
血行不良
頭皮が硬くなる大きな原因として、血行不良が挙げられます。
血行不良が起こると、頭皮の筋肉が凝りやすくなり、頭皮が硬くなります。 頭皮の硬さを引き起こす血行不良は、様々な原因によってもたらされます。
頭皮の血行不良を引き起こす主な原因は、以下の通りです。
髪型
普段の髪型が原因となり、頭皮の血行不良を招くことがあります。
特に、髪の毛をいつも同じ箇所で髪を分けている方や、ポニーテール等の髪型をしていると、血行不良が起こりやすくなります。 同じ箇所で分け目を作っていると、常にその箇所に対して牽引力が働きます。 ポニーテールも同様で、後ろで髪の毛を結んでいる、額の生え際に対して牽引力が生じます。
牽引力が生じた箇所では、血管が圧迫され、血行不良を招いてしまうのです。 また、頭皮には毛細血管が多いため、牽引力によって血行不良が起きやすい特徴があります。
ストレス
ストレスも、血行不良を招く原因の一つです。
ストレス状態が続く場合、自律神経のバランスが乱れます。 交感神経には血管を収縮させたり、神経を興奮させたりする作用があり、副交感神経には、血管を拡張させたり、神経を鎮静化させたりする作用があります。
自律神経のバランスが乱れると、必要以上に交感神経が優位に傾き、血管が収縮します。 これにより、血行不良を引き起こしやすくなるのです。
睡眠不足
頭皮の硬さをもたらす血行不良の原因として、睡眠不足も挙げられます。
通常、寝る時には副交感神経が優位に傾きます。 副交感神経には、血管を拡張させ、神経を落ち着かせる働きがあります。
このため、健康状態を維持するためには十分な睡眠が求められます。 ところが、睡眠不足によって交感神経優位の状態が続くと、血管が収縮している時間が多くなり、血行が悪くなってしまうのです。
運動不足
頭皮に血行不良をもたらす原因として、運動不足も挙げられます。
社会人になると、運動不足になる方も多いのではないでしょうか。 筋肉には関節を動かしたり、体温を生み出したりするだけでなく、血液の循環を促進する働きもあります。
このため、運動不足になると、全身の血液の循環が悪くなり、頭皮の血行にも悪影響を及ぼすのです。
【関連記事】頭皮の血行を促進させる方法とは?グッズの活用や運動をすることが大切?
栄養バランスの乱れ
栄養バランスの乱れも、頭皮の血行不良の原因です。
脂の多い食品を多く食べていると、血液がドロドロになり、血流が悪くなります。 このため、肉や野菜をバランス良く摂取し、血液の流れを良くすることが大切です。
その他、痛風の持病をお持ちの方は、頭皮が硬い傾向があります。注意が必要です。
頭皮が硬いとどのようなデメリットがある?
頭皮が硬いと、身体に様々なデメリットがあります。 では、血行不良によって頭皮が硬くなると、具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
肩や首が凝りやすくなる
頭皮が硬くなっている状態が続くと、肩や首が凝りやすくなります。
首や肩の筋肉が硬くなることで血管が圧迫し、肩凝りや首凝りの原因になる発痛物質が産生されます。 肩や首が凝っているという方は、頭皮の硬さも気にするようにしましょう。
頭痛を引き起こす
頭皮が硬くなると、頭痛を引き起こす可能性があります。
血行不良によって肩凝りや首凝りが起こると、硬くなった筋肉によって血管が圧迫され、脳へと送られる血液の量が減少します。
このため、肩凝りや首凝りがあると、緊張型頭痛を発症しやすくなります。 また、脳から血液を送るようにサインが出され、急激に血液の流れが良くなると、片頭痛を発症する可能性も高くなります。
白髪のリスクが高くなる
頭皮が硬くなるデメリットとして、白髪のリスクを高めることもあります。
髪の毛は、元々作られた段階では白いですが、メラノサイトの働きによって、成長過程で黒く変色します。 ところが、血行不良によってメラノサイトへと送られる栄養が不足すると、色素細胞の働きが鈍くなり、髪の毛が白いまま成長し、白髪が増えるのです。
はげる可能性がある
頭皮が硬い状態が続くと、はげる可能性もあります。
髪の毛は、毛母細胞が分裂することで成長しています。 しかし、血行不良によって毛母細胞へと送られる栄養が不足すると、髪の毛を十分に成長させることができなくなるのです。
頭皮が硬い基準とは?
頭皮が硬いと、肩凝りや首凝り、薄毛になるなど、身体に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
しかし、具体的に頭皮はどのくらいの硬さが適切なのか、わからないケースもあるでしょう。 頭皮を硬いと判断する基準について、解説します。
頭皮が動くか
頭皮が硬いかどうかを確認するには、両手の指を使って、頭皮が動くかを確認する方法があります。
両手の指を大きく開き、大きく円を描くようにして指で頭皮を動かし、確認してみましょう。 頭皮がスムーズに動くようであれば問題ありませんが、頭皮が張り付いたように動かない場合、頭皮が硬くなっていることが考えられます。
頭皮の硬さを改善する方法
頭皮の硬さがあると、首凝りや肩凝り、頭痛などのトラブルを引き起こすだけでなく、白髪や薄毛などの見た目上の問題を招く可能性もあります。
普段から次のようなことに取り組み、頭皮の硬さを改善すると良いでしょう。
頭皮マッサージを行う
頭皮の硬さを解消するには、頭皮マッサージを行うことが効果的です。
適切にマッサージを行うことで、頭皮の血流が良くなり、頭皮の硬さが解消されやすくなります。 頭皮マッサージを行う場合、指の腹で頭皮を動かすイメージで行いましょう。
間違った方法で行うと、かえって髪の毛や頭皮を傷つける恐れがあるため、注意が必要です。 入浴後など、身体が温まっている時に頭皮マッサージを行うと、より効果を高めることが期待できます。
適度に運動をする
適度に運動をすることも大切です。
頭皮の硬さを改善するためには、頭皮の血行不良を起こさないことが重要です。 普段から適度に運動することで、血行を促進し、頭皮の硬さを改善することに繋がります。
また、身体を動かすことでストレスが解消されることで、血液の循環をスムーズに保つことも期待できます。
生活習慣を改善する
生活習慣を改善することも、頭皮の硬さを改善することに繋がります。
ジャンクフードや脂の多い食品ばかり摂取していると、血液がドロドロになりやすく、頭皮の硬くなる可能性が高くなります。 青魚や玉ねぎ、キノコ等を日々の食事に取り入れることで、血液がサラサラになることが期待できます。
血液がサラサラになると、血流が良くなり、頭皮の硬さを改善することにも繋がります。 また、質の良い睡眠を心がけ、身体の健康状態を保つことで、頭皮の硬さを防ぐことができるでしょう。
頭皮のトラブルや薄毛に関するご相談なら
頭皮が硬くなると、首凝りや肩凝り、頭痛といったトラブルだけでなく、白髪や薄毛などの問題を引き起こす可能性があります。 頭皮が硬くなる原因としては、主に血行不良が挙げられますが、血行不良を引き起こす生活習慣は人によって様々です。
このため、自分の頭皮がなぜ硬くなっているのかを確かめた上で、頭皮の硬さを改善することが大切です。 自分の頭皮の状態が分からないという方や、頭皮の硬さに伴い、抜け毛がみられる場合、新宿AGAクリニックまでご相談下さい。
当院では、髪の毛や頭皮に関するお悩みに関して、幅広く取り扱っています。 無料でカウンセリングも行っているので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
«前へ「生え際が薄い10~20代の人もいる?改善するために大切なこと」 | 「自毛植毛の費用相場は?施術方法などによる費用の違いも解説」次へ»