頭皮がヒリヒリ痛いのは自律神経や風邪、コロナが原因?その対策も紹介
頭皮に痛みが出ることは必ずしも珍しい現象とは言えませんが、原因が分からないと不安に思われる方もいらっしゃることでしょう。
特に痛みの程度が強い場合や、症状が長く続く場合、何らかの病気を発症している可能性も疑われるため注意が必要です。
また、毎日の頭皮ケアのやり方が痛みを引き起こす場合もあります。
こちらの記事では、頭皮が痛いときに考えられる6つの原因と対処法、およびどこで見てもらえば良いのかについて解説しています。頭皮の痛みが気になっている方は参考にしてみて下さい。
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目次
頭皮がヒリヒリ痛いのはなぜ?考えられる原因7つをピックアップ
頭皮がヒリヒリ痛い原因はさまざまですが、主に7つの原因により痛みが生じやすくなると考えられます。
- 自律神経の乱れ
- 頭皮湿疹
- 頭痛・神経痛
- 皮膚炎
- 帯状疱疹
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
自律神経の乱れ
上記のような原因がないのにもかかわらず頭皮がヒリヒリと痛むような方は、自律神経のバランスに乱れが生じている可能性も疑われます。
自律神経は交感神経と副交感神経で構成されていますが、ストレスなどが原因で自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優位に傾き血管の収縮を引き起こしがちです。
血管が収縮して虚血状態に陥ると周囲に痛み物質が放出されるため、頭皮のヒリヒリとした痛みにつながると考えられます。
頭皮湿疹
頭皮に痛みが出る原因の1つが、頭皮に湿疹を起こしていることです。湿疹とは表皮や真皮に見られる炎症のことを意味します。
後ほどご紹介する皮膚炎が頭皮に湿疹を引き起こす主な原因です。具体的な疾患名についても後述します。
ただし、ハッキリとした原因が分からないのにも関わらず湿疹を引き起こすこともあるため、皮膚炎と決めてかかることは避けましょう。湿疹を起こした場合、患部の痒みや赤み、水疱(すいほう)などを生じるのが特徴です。
頭痛・神経痛
頭皮が痛い場合、頭痛や神経痛を発症している可能性も疑われます。頭痛の原因は多くが原因不明とされており(一次性頭痛)、大半を緊張型頭痛と片頭痛が占めています。
緊張型頭痛の場合は後頭部から首の後が締め付けられるように痛みますが、片頭痛の場合はこめかみ辺りがズキズキと痛むのが特徴です。
また、頭皮がヒリヒリするような痛みに見舞われるケースもあります。また、何らかの原因で末梢神経が圧迫され、神経痛に伴う頭皮の痛みを生じることもあります。
皮膚炎
頭皮に痛みが出ている場合、皮膚炎を起こしている可能性が考えられます。一口に皮膚炎といっても種類は様々です。頭皮の痛みを引き起こす主な皮膚炎としては、以下のような疾患が挙げられます。
- 接触性皮膚炎
- 皮脂欠乏性湿疹
- 脂漏性皮膚炎
- アトピー性皮膚炎
- 皮膚掻痒症
- 多型滲出性紅斑
- 痒疹
- 虫刺症
上記のように様々な皮膚疾患によって頭皮の痒みを引き起こす可能性があるため、自己判断で対処せず専門の医療機関で診てもらうことが重要です。
帯状疱疹
頭皮に痛みを引き起こす原因としては、帯状疱疹(たいじょうほうしん)も挙げられます。どこかのタイミングで水疱瘡(みずぼうそう)に罹患すると、症状が軽快した後も神経節にウイルスが潜み続けます。
普段はウイルスが悪さをすることはないのですが、風邪や体調不良などに伴って免疫力が低下したときに、潜伏しているウイルスが活発に働き始め、帯状疱疹の発作を引き起こすのです。
通常は身体の左右いずれかにチクチクとした痛みを生じるのが一般的です。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れが原因で、頭皮の痛みを引き起こす可能性もあります。何らかの原因でホルモンバランスに乱れが生じ、皮脂の分泌量を増した場合、先ほどご紹介した脂漏性皮膚炎を発症するリスクが高くなります。
また、ホルモンバランスの乱れは抜け毛や薄毛に繋がる可能性もあるため注意が必要です。このように、頭皮が痛くなる原因は実に様々です。
以下の章でご紹介する対策を講じても中々痛みが引かないようであれば、病院を受診するようにしましょう。
ストレス
意外に思われるかもしれませんが、ストレスが原因で頭皮がヒリヒリ痛むケースもあります。
慢性的にストレス状態が継続すると免疫力が低下し、帯状疱疹などの病気を発症するリスクが増加するためです。
ストレスが原因で三叉(さんさ)神経痛を発症すると、頭皮がヒリヒリと痛むケースもあります。
また、ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱す原因の1つです。
ストレスが万病の元と言われるのもそのためです。
頭皮がヒリヒリと痛む際には、ストレスが蓄積していないか確認してみましょう。
コロナが原因で頭皮が痛いことはある?
新型コロナウイルスは世界各地で独自の変異を繰り返しており、変異株ごとに発熱やせき、のどの痛みといったさまざまな症状を引き起こしています。
発熱や呼吸器系の障害は新型コロナウイルスの症状としてよく知られていますが、その他にも味覚異常や嗅覚障害、下痢や嘔吐(おうと)などの消化器症状、記憶力の低下など普通の風邪にはない症状が多く見られる点も特徴です。
また、新型コロナウイルスの発症にともない皮膚症状を訴える方が増加していることも、世界各地での研究によって明らかになりつつあります。
1つの研究では、新型コロナウイルスを発症した88例のうち、18例(20.4%)で発疹や湿疹が確認されています。 仮に原因不明の頭皮の痛みや湿疹などが出ている場合、新型コロナウイルスに感染している可能性も疑われるため、なるべく早めに専門医の診察を受けるのがおすすめです。
頭皮の痛みを悪化させないための対策7ステップ
頭皮の痛みを悪化させないためには、頭皮環境を良好に保ち、回復を図ることが重要です。そのためには、以下の7ステップを実践しましょう。
- シャワー時の洗髪方法とドライ方法を見直す
- 頭皮への刺激が少ないヘアケア剤を選ぶ
- 帽子や日傘で紫外線から頭皮を守る
- こまめに保湿し乾燥から守る
- 睡眠サイクルを見直しストレスを軽減させる
- 食生活を見直す
- マッサージを行う
それぞれの対策について解説します。
シャワー時の洗髪方法とドライ方法を見直す
頭皮環境を良好に保ち、痛みを悪化させないためには、シャワー時の洗髪方法および乾かし方を見直すことが重要です。シャワーをする時に痒いからといって患部を強く擦ると、かえって炎症を悪化させ、症状が長引く結果となりかねません。
洗髪時には指の腹で優しくマッサージするように頭皮を動かし、38度から40度程度のぬるま湯でしっかりとシャンプーを洗い流すようにしましょう。
また、頭皮が濡れていると雑菌の繁殖を招くため、洗髪を終えたらドライヤーでしっかりと乾かすことも忘れないようにしましょう。
頭皮への刺激が少ないヘアケア剤を選ぶ
頭皮の痛みを悪化させないためには、刺激が少ないヘアケア剤を選ぶことも求められます。
帽子や日傘で紫外線から頭皮を守る
帽子や日傘で紫外線から頭皮を守ることも、痛みを悪化させないために必要なポイントです。紫外線には物質を破壊する強力な力があるため、外出の際には頭皮を無防備にさらさないよう心がけましょう。
最近は男性用の日傘も販売されるようになっているため、折りたたみの商品を鞄に入れて携行すると良いでしょう。
帽子も紫外線から頭皮を守るのに効果的なのですが、被りっぱなしでいると頭皮が蒸れ、かえって細菌繁殖のリスクを高める可能性があるため注意が必要です。
こまめに保湿し乾燥から守る
頭皮環境を良好に保ち、痛みを悪化させないためには、こまめに保湿することも求められます。特に乾燥肌の方は、頭皮が乾いてしまう前に保湿するよう心がけましょう。
頭皮が乾燥するとかえって皮脂の分泌量が増加し、脂漏性皮膚炎を始めとした炎症性の皮膚疾患を発症するリスクが高くなります。
洗顔後に顔の保湿を行うのと同じように、頭皮用の保湿剤でこまめにうるおいを与えるようにしましょう。
睡眠サイクルを見直しストレスを軽減させる
頭皮の痛みを悪化させないためには、睡眠サイクルを見直し、ストレスを軽減させることが重要です。私たちの皮膚は生まれ変わり続けていますが、そのサイクルは年齢とともに長くなる傾向にあります。
頭皮環境の悪化で痛みが出ている場合、新陳代謝(ターンオーバー)によって回復するまでに一定の期間が必要となります。
ストレスなどが原因でターンオーバーが乱れると、余計に回復の時間を要する結果となるため、なるべく早寝早起きをして、頭皮の回復を促すよう心がけましょう。
食生活を見直す
頭皮の痛みを悪化させないためには、毎日の食生活を見直すことも重要です。例えば日常の食事から摂取する亜鉛の量が不足している方の場合、新型コロナウイルスの症状が重症化しやすいとの研究結果が出ています。
そのため、普段の食事メニューにカキや煮干し、タラコ、カツオ節、ホタテ、豚レバー、牛肩ロースなど亜鉛を多く含む食品を取り入れるのがおすすめです。
また、頭皮環境を良好に保つためにもビタミンB群やビタミンE、タンパク質などを積極的に摂取するよう意識しましょう。
マッサージを行う
頭皮環境を良好に保って痛みの悪化を防ぐ方法の1つがマッサージです。マッサージによって頭皮への血行を促進すると、症状の早期改善が期待できます。
また、気持ちよくマッサージすることでリラクゼーション作用が得られ、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
ただし、頭皮に触れるだけでピリピリと痛むような方は無理にマッサージを行わず、医療機関を受診することが先決です。頭皮の痛みがある際に何科を受診すべきかについては次項で詳しく紹介します。
頭皮が痛いときに受診するのは何科?
上記のような対策を行っても痛みが改善しない場合、どこで見てもらえば良いか分からない方もいらっしゃることでしょう。その場合、以下のような基準で診療科を選ぶようにしましょう。
- 頭皮のかゆみや赤みを伴うなら皮膚科
- 傷やかゆみがない場合の痛みなら脳神経外科
- 抜け毛を伴うならAGAクリニック
それぞれについて解説します。
頭皮のかゆみや赤みを伴うなら皮膚科
頭皮の痛みに伴って痒みや赤みが見られるようであれば、まずは皮膚科を受診するようにしましょう。皮膚科では炎症性の皮膚疾患全般の診察および治療を行っています。
炎症性の皮膚疾患が原因で頭皮の痛みが出ている場合、皮膚科での治療で改善するケースが少なくありません。
また、問診や視診、マイクロスコープなどを用いた検査で、症状の原因を特定することも期待できます。明らかに頭皮の異常が見られるようであれば、まずは皮膚科を受診することが先決です。
傷やかゆみがない場合の痛みなら脳神経外科
頭皮に赤みや痒み、傷などが見当たらないのに痛みが出ているようであれば、念のために脳神経外科で検査をしてもらいましょう。脳神経外科ではレントゲンやMRI検査などを行い、何らかの病気を発症していないか確認してくれます。
皮膚科では塗り薬で症状の改善を図るのが一般的ですが、脳神経外科では痛み止めを処方したり、神経ブロック注射を行ったりするため、耐えがたい痛みを早く緩和することが期待できます。
頭皮の異常がないのに痛みがひどい場合、脳神経外科の受診も視野に入れましょう。
抜け毛を伴うならAGAクリニック
頭皮の痛みに伴って抜け毛が見られるようであれば、AGAクリニックを受診しましょう。AGAクリニックには抜け毛や薄毛治療に特化した医師が在籍しているため、抜け毛の原因を特定した上で適切な治療法が提案されます。
頭皮の痛みと同様に、抜け毛にも様々な原因があります。仮にAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)を発症している場合、市販の塗り薬などで対処しているうちに、薄毛が進行しないとも限りません。抜け毛がある場合はAGAクリニックを受診することを覚えておきましょう。
頭皮の痛みに関してよくある質問
頭皮に痛みがあっても原因が分からないケースは多く、以下3つの質問が多く寄せられています。
- 頭皮の一部だけ痛いのはなぜ?
- 女性特有の頭皮の痛みはある?
- 髪を動かす・かきあげると頭皮が痛いのはやばい?
頭皮の一部だけ痛いのはなぜ?
頭皮の一部だけがヒリヒリと痛む場合、片頭痛や帯状疱疹を発症している可能性が疑われます。
片頭痛を発症するとこめかみのあたりにズキズキとした痛みを引き起こしがちですが、人によっては皮膚がヒリヒリするような感覚を覚えるケースもあります。
帯状疱疹を発症した場合、身体の片側にだけ発疹が現れる傾向にあるため、頭皮の一部が痛むケースも珍しくありません。
女性特有の頭皮の痛みはある?
頭皮に痛みが出る原因は実にさまざまですが、女性特有の頭皮の痛みにつながる病気がある訳ではありません。
しかし、一般的に男性に比べると女性の方がストレスを受けやすいとされているため、冒頭で紹介した病気の発症リスクが高くなる可能性はあると言えるでしょう。
髪を動かす・かきあげると頭皮が痛いのはやばい?
髪の毛をかきあげたり動かしたりする際に痛みが生じる場合、頭皮に炎症を起こしている可能性や、神経痛を発症している可能性が疑われます。
特に頭から首の表面を走行している神経が知覚過敏になる後頭神経痛を発症すると、少しの刺激でヒリヒリとした頭皮の痛みを生じやすくなります。
頭皮の痛みと同時に抜け毛が気になる場合は新宿AGAクリニックへ
頭皮の痛みと同時に抜け毛が気になる場合は、新宿AGAクリニックへご相談下さい。頭皮の痛みには様々な原因があり、頭皮だけの症状であれば皮膚科を受診するのも良いでしょう。
また、頭皮に目立った症状が見られないにも関わらず、痛みがあるようであれば脳神経外科で検査をしてもらうのがおすすめです。しかし、皮膚科や脳神経外科の医師は抜け毛に関する専門科とは限りません。
また、脂漏性皮膚炎を始めとした炎症性の皮膚疾患が原因で、抜け毛を併発することもあります。そのため、抜け毛が見られる場合は、AGAクリニックで専門の医師に見てもらう必要があるのです。
新宿AGAクリニックでは、男性の薄毛だけではなく、女性の薄毛や円形脱毛症など、脱毛症の治療を専門としています。無料カウンセリングも行っていますので、気になる症状についてお気軽にカウンセラーまでお問い合わせ下さい。
【 経歴 】
平成14年 大阪医科大学卒業
平成14年 大阪医科大学形成外科
平成16年 城山病院形成外科・美容外科
平成17年 大阪医科大学救急医療部(形成外科より出向)
平成18年 大手美容外科形成外科部長、多数の美容外科、形成外科で毛髪治療、植毛治療を経験
平成28年 新宿AGAクリニック院長
【 資格 】
日本美容外科学会専門医、日本麻酔科学会認定医、麻酔科標傍医、日本レーザー医学会認定医
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